アラン・レネ監督の「去年マリエンバートで」を観ました。
1961年にフランスで公開されたモノクロの映画で、日本でも公開されたそうなので、このブログをお読みの中には、若い頃に観た人もいらっしゃるかもしれません。
ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞したこの作品は、当時から、批評家の間でも賛否両論があったそうですが、今見てみると、とてもスピリチュアルな内容の映画で、感慨深いものがありました。
ディカプリオ主演のインセプションが公開されたとき、監督のクリストファー・ノーランは、アラン・レネ監督の「去年マリエンバートで」の盗作ではないかと批判されたそうですが、監督はこの映画を観たことはなく、インセプション公開後、映画をはじめて観て、盗作だと疑われても仕方がないと言ったそうです。
ストーリーはとてもシンプルで、富裕階級の人々が集まる豪華絢爛な城館のホテルで、見知らぬ男性が主人公の美女、デルフィーヌ・セイリグに、僕たちは去年出会って、愛を交わしあい、1年後にここで再会することを約束したと執拗につきまとうのですが、美女はその男性のことは覚えておらず、ずっとあなたなんか知らないわと言い続けていたのですが、男性の話を聞くうちに、もしかしたら二人は出会っていたのかもと思うようになっていくというお話です。
この映画については、多くのシネフィル(映画通)の皆様がブログ等で語られているので、興味のある方は検索してみてください。
すごく退屈でわからんという方も多いので、誰にでもオススメというわけではありませんが、記憶や時間、幻想という観念が好きな人には興味深く観ていただけるのではないかと思います。
こちらのアマゾンのレビューを読むだけでも、どういう映画なのがよくわかります。
それにしても、人の記憶というものはなんて曖昧なのでしょう。
過去というものは、現実にはどこにも存在しなくて、それを思い出す人それぞれの記憶の中にしかないということが映画を観ているとよくわかります。
自分は両親に十分に愛されていなかったと思っていた人が、インナーチャイルドを癒すことで、実は大きな無償の愛に包まれて育てられていたことに気づくことがあるように、私たちは自分が創り上げた幻想の世界の中で悩んだり苦しんだりしているのかもしれません。
自分が信じていたことと、そのとき、同じことを体験していたはずの人と記憶の相違があるのは、私たちひとりひとりが、自分のフィルターを通して過去を解釈し、それを普遍の事実だと思い込んでいるだけで、実際はそこに何か決まった事柄があるわけではなく、全ては記憶の中の幻想に過ぎないということなのですね。
この映画の中では、最初は男性の言うことに抵抗していた主人公が、徐々にそうだったかもしれないと、彼女の記憶が書き換わっていく様子が、時間軸の交錯したデカダンスな映像美の中で描かれており、今この瞬間の意識が変わることで、記憶が書き換えられ、過去そのものが変わっていく様子がじんわりと胸の奥に響いてきます。
映画の内容が退屈だと思う人でも、モノクロで映し出されたこの時代の特権階級の豪華絢爛で退廃的な映像とココ・シャネルの豪華な衣装だけでも、時代をタイムトリップして楽しめるのではないでしょうか。
私たちは未来は変えることはできても過去は変えることはできないと思いがちです。
でも実際は未来も過去もどこにも存在していなくて、ただ今、この瞬間に私たちの心の中に存在しているだけなのです。
今を真摯に生きることによって、辛かった記憶も許せなかった人のことも、全てが愛だったことに気づきます。
閉じられていた扉の全てが開いたとき、私たちはただ愛の中にもうずっといたことに気づくのです。
それを解放と呼びます。
魔法の玉手箱のメンバーの方が、ご自身の覚醒体験についてわかりやすく語ってくださっています。
他の方からもたくさんのメッセージをいただいており、メンバーの皆さまの波動がどんどん軽くなっていかれている様子をお伝えいただけ、皆さまからのメッセージを読むたびに、温かい気持ちでいっぱいになっております。
これを読んでいるメンバーさんの中には、まだそこまで解放できないという方もいらっしゃると思います。
でも、それでもいいのです。
扉は、私たちの意識の状態によって開いたり閉まったりするものです。
そして、開いたり閉じたり、かたまったりスペースになったりしながら、少しずつ夢から醒めていくのです。
なんだかちょっとかたまってきたかもと思う方は、お正月にお贈りした魔法の鍵で、好きなときに宝箱の扉を開けてみてくださいね。
良いこともそうでなくことも、誰にだって起こります。
解放が起こった後も起こります。
ただ、その解釈が変わるので、何が起こっても幸せでいれるよううになれるのです。
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