● 社員の7割「発達障害の会社」が教えてくれること
こんにちは^^ 不登校カウンセラーの野田祐佳里です。
今日の東京は、午前中は雪が降り、桜の上に積もっていました。
朝の情報番組の日テレ系「スッキリ」では、昨日、今日、明日と、
3日間連続で発達障害について特集しています。
今朝は、自身も発達障害と公表しているタレントの栗原類さんが、
社員の7割が発達障害の方を雇用している
グリービジネスオペレーションズという会社を取材していました。
グリービジネスオペレーションズという会社は、
ソーシャルゲームのGREEの100%子会社で、
主な業務は画像加工や不具合のテストで、
発達障害の人達が、この業務を行っているそうです。
こちらの会社は、発達障害の特性に合わせて、様々な対策をしているそうで、
全体に対しては、
・細かいスケジュール管理(連絡事項に名前が入っている)
・デスクに電話を置かない。
・ヘッドフォンを付けて仕事をする。
・ブラインドを閉める。
・仮眠室を設ける。
・机に仕切りがある。
という対策をしているそうです。
曖昧だとそこから推測するのが難しかったり、不安になりがちな人には、
具体的でハッキリしたスケジュールは安心できるようですね。
そして、音や視覚などの刺激に敏感な人には、
そのような刺激を避けて仕事ができる環境というのは、
ムダにエネルギーを消耗せずに、業務に集中しやすいと思います。
特に、代表電話の取り次ぎなどは、特性のない人でも、
どんな内容の電話がかかってくるか分からない
内容を聞いて、とっさに判断しなければならない
など、あまり得意でない人も多いかと思います。
なので、そのようなことが苦手な場合が多い、
発達障害の人にとっては、電話を取らなくてい状態は、
かなりのストレス軽減になると思います。
個別の対応では、デスクで落ち着ける体勢にするために、
足置き用のブロックを持ち込むことを許可したりしたそうです。
発達障害について学ぶ時には、私もそうでしたが、
最初はネットや本で、情報を調べ、それがわが子や自分に当てはまるか?
という視点で見ることが多いと思います。
診断名としては、
忘れ物等が多かったり人の話を集中して聞けないなどのADHDや
人の気持ちを理解することができないなどのアスペルガー症候群など、
様々な診断名がありますが、
その人の困り事や、得意・不得意は、人それぞれなので、
同じ診断名なら、同じ特性ということではありません。
診断名にとらわれがちですが、その人が何に困っているのか?
というところに意識を向けることができると、
この会社のように柔軟な対応ができると思います。
そして、そこまで様々な対応をして、発達障害の特性のある人を雇う理由は、
この会社の業務内容である
画像加工や不具合のテストに、
視覚が過敏だったり、興味のあることに集中できる
という発達障害の特性が生かせるということだと思います。
特性のない人だと見逃してしまう、画像の色の違和感を察知して、
色を修正したり、
特性のない人だと飽きたり、集中力が持続できない
沢山の不具合のテストでも、集中できるそうです。
社員の方が口を揃えて言われていたのは、
発達障害というと、人ができることができないなどと、
劣っている、ネガティブなイメージを持たれがちだけど、
特性のない人よりも、得意な部分もあるので、
そこを見てほしいということでした。
発達障害については、かなり認知されてきたと思うので、
苦手な部分を矯正する方向ではなく、
(これだと、自己否定感を感じやすいので。)
苦手な部分は、得意な人に任せるという方向で
サポートし合いながら、みんな違っていい個性として、受け入れられていくといいな・・・
と思います。
4/27の長南華香さんの「不登校・ひきこもり、発達障害のわが子が教えてくれるメッセージとは」
では、そんな発達障害などの個性を持ったお子さんと付き合うための
心の持ち方などのヒントももらえますよ。
ぜひ、お待ちしていますね^^
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発達障害やHSCのお子さんを不登校やひきこもりにしないためには…
応援ありがとうございました^^
長南華香さんから聞く、不登校などの問題行動を通じて、わが子が教えてくれるメッセージとは
4/27(土) 11時~15時(予定)
神奈川県 海老名市 カフェ くろすぽいんと
6/29(土) 11時~15時(予定)
大阪市 オックスフォードクラブ
遠方で会場に来れない方にもお話を聞いていただけるように、
zoom参加もできるようにしました。