精神疾患には、
①一定期間の服薬で
症状が取れて治るもの
②服薬によって症状が悪化しない状態を
保つことを目指すもの
の2種類があります。
「お薬とうまく付き合う」
という考え方が大切になってくるのは、
②の症状が悪化しない状態を保つ
ことを目指す場合です。
②は、簡単に言えば、
完治しないということ。
完治しない病気に対して、
症状が悪化しない状態を保つことを
寛解(かんかい)と言います。
精神疾患の中で完治しないものとしては、
双極性障害が代表的ですよね。
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寛解状態になるには、
主治医の指示通りに
お薬を服用し続けることが大切です。
服用したお薬が
血液の中で一定の濃度を
保っていることが必要だからです。
お薬の効き方には、
血液の中で濃度が濃くなるのに
どれくらい時間がかかるか
どれくらいの時間で
濃くなった濃度が下がってくるか
ということが関係しています。
お薬の血中濃度がどんな動きをするかは、
ひとつひとつのお薬で異なっています。
主治医の先生は
血液中におけるお薬の濃度変化を考えて、
常に一定濃度になるように計算し、
飲む量やタイミングを指示してくれています。
だから、指示通りのタイミングで、
指示通りの量を飲むことが
大切なんですね![指差し](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/602.png)
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ときどき、友人や知り合いなどから
「こんなにお薬を飲んでたら体に悪いよ!」
「精神科のお薬って害があるらしいよ」
などと聞かされ、
服薬を辞めてしまう方がおられます。
お薬が良くないものだと聞いてしまえば
不安になるのは当然ですし、
本人も日ごろから
「こんなに飲まないといけないのかな?」
「効いてない気がする」
と思っていたりすると、
服薬を辞めるほうに
気持ちが傾いてしまいます。
ここで大切なのが
「お薬とうまく付き合う」の意味です。
「お薬とうまく付き合う」とは、
お薬を服用することで
日常生活が送れている
という状態をさします。
効果と副作用とのバランスが
うまくいっていて、
服用するタイミングも
その人の生活を大きく邪魔することなく、
日常生活を維持できている。
そういう状況なら、
お薬とうまく付き合えています。
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今、精神科のお薬を服用中で、
大きな問題なく日常生活を送れているなら、
誰かに不安になるようなことを言われても、
お薬を中断するのはオススメしません。
お薬を中断したことで
症状が悪化して日常生活に支障が出た場合、
生活を立て直すのに
しんどい思いをすることになります。
今、まずまず安定して過ごせているなら、
その状態を維持するために、
お薬を飲んでください。
つらかった症状が落ち着いて
「まずまずの状態を維持する」
という段階になると、
どうしても「お薬が効いてない」と感じたり
「落ち着いたのに飲んでる意味あるのかな?」
と思うことがあります。
でも、ここで中断してしまうと、
振り出しに戻ってしまい、
またしんどい思いをしなければなりません。
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「飲む必要ないと感じる」
「副作用がこわくなった」など
お薬に関して疑問が生じたときは、
素直に主治医に思いを伝えて相談しましょう![指差し](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/602.png)
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不安に感じながら服用するのは、
せっかくの効果も半減してしまいます。
ネットで調べたり、
友人に聞いたりするのもいいのですが、
ときに間違った情報に
惑わされるリスクがあります。
主治医の先生は、
患者さんがお薬に対してどう思っているか
関心がありますし、
ちゃんと聞いてくださいますよ。
少しでもお薬に疑問や不安を感じたら、
診察の際に主治医の先生に相談してくださいね![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/590.png)
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