境界性パーソナリティー障害の方と接しているとき、

 

私には

「お願い、離れていかないで。」

という心の叫びが聞こえる気がします。

 

 

 

 

 

境界性パーソナリティ障害の対人関係の特徴


 

ぽってりフラワーとにかく寂しい

 

境界性パーソナリティー障害の方は

ひとりになること・人が自分から離れていくことに

 

耐え難い強烈な恐怖を覚えます。

 

 

その【耐え難い強烈な恐怖】から

逃れたい一心で、

 

人をつなぎとめるために

死に物狂いの努力をします。

 

 

私たちは誰しも、

彼氏にふられたくないと思ったり、

 

友人に嫌われたくないと

感じることがあり

 

相手に話を合わせてみたり、

好みになるようにふるまったり、

 

嫌われないための努力・関係を続けるための努力を

することがありますよね。

 

 

 

 

しかし、

 

境界性パーソナリティーの方が

「この人をつなぎとめたい」となったとき、

 

命を捨てることも惜しまない

というくらいの切迫感があります。

 

 

私たちが考えつく

「努力」の範疇ではなく、

 

まさに死に物狂いで、

自分の存在すべてを賭けて、

 

訴えてきます。

 

 

それくらい、孤独におびえているのです。

 

 

ひとりになるくらいなら、

死んだほうがまし。

 

生きていても仕方ない。

 

 

つねにそういう思いに駆られているのが、

境界性パーソナリティー障害を抱える方なんです。

 

 

 

ぽってりフラワー恋愛傾向

 

見捨てられること・離れていかれることが

耐え難い恐怖なので、

 

逆に言えば、

 

一緒にいてくれそうな人・優しくしてくれそうな人のことは

一瞬で大好きになってしまいます。

 

 

 

 

一緒にいてくれそう・孤独を埋めてくれそうと感じれば、

 

一瞬で(SNSの出会い等で実際に会っていなくても)

恋に落ちます。

 

 

頭で「この人一緒にいてくれそう」と

計算しているように受け取れるかもしれませんが

 

そのような打算というよりは

本能でキャッチしているような印象です。

 

 

決して

最初からすべて計算して、

「孤独を紛らわすのに利用してやろう」

という思いがあるわけではない

 

と感じます。

 

 

 

 

 

ぽってりフラワー賞賛からこきおろしへ

 

この「大好き」は

自分を満たしてくれる完璧な存在

というように読み替えられていきます。

 

もちろん頭の中で、無意識に、です。

 

 

出会ってすぐに意気投合した後は、

いわゆる蜜月期。

 

 

関係はきわめて親密で、

お互いに「運命の人」と感じたりします。

 

 

電話、ライン、会って遊ぶ。

 

どんな関係も最初は頻繁です。

盛り上がります。

 

 

この、相手との距離が近く

親密に過ごす時期に、

 

「自分にとって完璧な人」

という位置づけになってしまうんですね。

 

 

 

 

でも、こういう関係、

ずっと維持できるでしょうか・・?

 

 

 

見捨てられ不安から衝動的な行動にいたる


 

付き合いが一定期間を過ぎてくると、

 

その間に

 

すぐに電話に出られなかった

ラインを返すのを忘れた

約束に遅刻してしまった

疲れていてちょっと塩対応になってしまった

 

ということが必ず起こってきます。

 

当たり前ですね。

 

 

特定の人間関係だけを優先し、

何よりも大切にするということは

現実的に不可能です。

 

 

どんなに大好きな恋人であっても、

他の友人関係だって大切だし、

仕事だって大切です。

 

家族との連絡や予定だってあります。

 

 

 

 

どうしたって

最優先にできない時が出てきます。

 

 

また、時間がたてば蜜月期を過ぎて

落ち着いてくる関係がほとんどなので、

 

最初に比べると

連絡の頻度や合う回数が減ります。

 

 

こうなってくると、どうなるか。

 

 

境界性パーソナリティー障害の方は、

この状況に耐えられません。

 

 

蔑ろにされた、無視されている、

と感じてしまいます・・。

 

 

「見捨てられる」「ひとりになる」

という不安から強い恐怖を感じ、

衝動的に行動してしまうことがあります。

 

 

 

対人関係の不安定さが生きづらさの要因


 

沸き起こった強い恐怖は、

ときに強い怒りへと形を変えます。

 

 

その怒りは、

ついさっきまで大好きだったはずの

恋人や友人に向かってしまうんです・・

 

 

 

 

このようなことが繰り返し起こるため、

対人関係が非常に不安定です。

 

 

ほんとうは

誰よりも人とつながることを望んでいるのに、

 

自ら人間関係を破壊してしまう。

 

 

 

孤独から逃れようと

もがいているのに、

より孤独を深めていってしまう。

 

 

それが、パーソナリティー障害の方の

生きづらさです。

 

 

 

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相談先がなく接し方のわからないご家族が疲れてしまう


 

パーソナリティー障害は、

本人はもちろんですが、

周囲の方・ご家族の方の困り感が非常に強いのも特徴です。

 

症状に巻き込まれて困っていませんか?

 

近年よく聞く、サイコパスなどと

呼ばれがちなのも

パーソナリティー障害の方に多いと感じます。

 

 

 

ご家族の方のお話に耳を傾けます。

精神科医療の現場で

パーソナリティー障害の方と人間関係を築いてきた経験があります。

 

ぜひ接し方や対応についてご相談くださいね照れ

 

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