・盗聴・盗撮されている

・警察や公安に尾行されている

・テレビやラジオで自分の悪口を言っていた

・みんなが自分のことをチラチラ見てくる

 

統合失調症を抱える患者さんから

このような訴えが聞かれることがあります。

 

 

専門用語では、

 

注察妄想(ちゅうさつもうそう)
被害妄想(ひがいもうそう)

迫害妄想(はくがいもうそう)

 

といいます。

 

 

この記事では

この妄想について解説していこうと思います!

 

 

「妄想って何?」「どう対応すればいいの?」という方は

ぜひお読みいただけると嬉しいです音譜

 

 

 

 

 

「妄想」という自覚はなく「確信」していることが多い


 

私たちも、誰かの視線を感じたり

誰かに嫌われているように感じたりすることって

あると思いますが

 

統合失調症の症状として出ている場合は

レベルが違います。

 

 

視線を感じる

あの人に嫌われているような気がする

 

という曖昧なものではありません。

 

 

統合失調症の患者さんは

 

誰かが自分の言動のすべてを把握している

自分のことを陥れようとしている

 

「確信」しています

 

 

患者さんにとっては、

疑いようのない事実なんですよね。

 

 

 

 

 

妄想がある患者さんの特徴


 

誰かが常に自分を見張っていて、

隙あらば陥れようとねらっている・・

 

 

これは、

言いようのないとてつもない恐怖です。

 

 

妄想のある患者さんの特徴は

このような言いようのないっ恐怖を感じていることです。

 

※たまに妖精さんや小人さんのような

メルヘン寄りの妄想をお持ちの方もいらっしゃるので

すべての人にあてはまるわけではありません

 

 

私は怖がりなので・・

少し想像してみるだけで恐ろしい・・

 

 

想像だと分かっていても恐ろしいのですから

これが現実の出来事だと確信しているなら・・

 

怖すぎます。

 

 

 

 

統合失調症の患者さんは、

常にこの恐怖と戦っています。

 

 

この「恐怖」と

うまく距離をとれるときもあれば

 

「恐怖」に絡め取られて

おぼれてしまうときもある。

 

 

「恐怖」と距離をとれているか否かは

 

生活にどのように影響しているか

 

という視点で患者さんのことをみていくと

よくわかります。

 

 

 

 

妄想のある患者さんへの対応


 

生活への影響をみる

一番重要なのは、生理的欲求といわれる

食事、睡眠、排泄、清潔保持(入浴など)に

 

妄想がどう影響しているかです。

 

 

 

 

具体的にどんな形で現れるかというと

 

・追われているので身を隠さなくてはいけない

 

・盗聴されているので少しも音を立てることはできない

 

など、自分を守ろうとする行為から

日常生活が営めなくなります。

 

 

周囲の人間からすると、

わけのわからない理屈を言い出し、

奇怪な行動に出ているようにうつりますが

 

患者さん本人にとっては

恐怖から逃れるため、自分を守るための

決死の行為なんです。

 

 

 

わかってもらえない孤独を理解する

統合失調症の患者さんは、ただでさえ

「誰かに陥れられる」という恐怖がある状態です。

 

しかし、さらに悪いことに

 

患者さんご本人からこの話を聞いた時、

さっと理解してくれる人は、まずいません。

 

 

 

 

たいていの場合、

 

「そんなはずないじゃん」

「気のせいだよ」

「何言ってるの?大丈夫?」

 

などと言われてしまうんですよ。

 

 

投稿失調症の患者さんは

とてつもない恐怖がある上に

 

その恐怖を理解してもらえずに

孤独になっていきます。

 

 

たったひとりで

恐怖と戦っているのが

統合失調症の患者さんなんです。

 

 

私は、統合失調症の方と関わるときには、

まずその恐怖にしっかり寄り添うことから始めます。

 

 

生半可な寄り添いでは、

心を開いてくれない方が大半ですが

 

それほどに今まで否定され、

悲しい思いをし、傷ついてきたんだと

感じています。

 

 

 

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