うつ病は「心の風邪」なんて
言われたときがありました。
心の病を身近なもの
誰でもかかるものとして
偏見をなくそうとか
精神科受診への敷居を低くしようというねらいが
あったのだろうと推測してますが
「心の風邪」という響きから感じるのは
うつ病の実際の症状とかけはなれた、
あまりにも軽いイメージです。
この記事では
うつ病の人の症状について
お伝えしていきます
うつ病の人が抱えやすい悲観的な思い
うつ病の人が抱えやすい思いとして、
①自分に対する悲観的な思い
②周りに対する悲観的な思い
③将来に対する悲観的な思い
があります。
ひとつずつみていきましょう![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/590.png)
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自分に対する悲観的な思い
①自分に対する悲観的な思い は、
自分はダメな人間だ
まわりに迷惑をかけて申し訳ない
などという、自分を責める気持ちがでてきます。
うつ病は、まじめで優しい方が抱えやすいですから、
ずーっと頑張ってきたけど、
それでもまだちゃんとできていない
という状況になりやすいんです。
周りから見れば、
十分すぎるくらいできてるよ!
頑張りすぎないで!
と言いたくなるような感じなのですが
本人は真剣に自分はダメな人間だと感じています。
周りに対する悲観的な思い
②周りに対する悲観的な思い は
①とも関連していて、
自分のようなダメな人間と付き合いたい人はいない。
何の役にも立てていないから嫌われている
という思いを抱えやすくなっている状態です。
自分はダメな人間であり、
なおかつ、そんな自分は周りから良く思われていないんだ
と感じてしまうんですね。
将来に対する悲観的な思い
③将来に対する悲観的な思い は
①のように「自分はダメな人間だ」と自分を責め、
②のように「こんな自分は周りからよく思われない」状況が
一生続き、
このつらさからずっと逃れられないんだ
と感じることです。
今とてつもなくつらい、
そしてそれは一生続くだろう。
というような思いになってしまうんです。
うつ病がつらいのは、症状がよくなる見通しを持てないから
うつ病の人の抱えるつらさは、
自分を責め、なんの役にもたっていないと感じる、
この状態が一生続くんだ
と思ってしまうことなんですね。
「うつ病は心の風邪」だとは私は思いません。
風邪は、かかっているときに
「この状態が一生続くんだ」と思う人はいませんね。
「2,3日寝れば治るかな~」と
先に明るい見通しを持てることが多いはずです。
特に休まなくても、
自然治癒力で治ることもあります。
ですが、うつ病は
つらさを抜けられるという見通しが持てません。
自然に治ることもほぼありません。
服薬と休息が不可欠です。
うつ病は、
決して心の風邪なんかではないです。
しっかり治療と休息がいるという点では、
風邪をこじらせて肺炎にまでなってしまった、
というイメージの方が近いと思っています。
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