うつ病は「心の風邪」なんて
言われたときがありました。

 
心の病を身近なもの
誰でもかかるものとして

偏見をなくそうとか
精神科受診への敷居を低くしようというねらいが

あったのだろうと推測してますが
 
「心の風邪」という響きから感じるのは

うつ病の実際の症状とかけはなれた、

あまりにも軽いイメージです。

 

 


この記事では

うつ病の人の症状について

お伝えしていきます気づき

 

 

 

 

 

うつ病の人が抱えやすい悲観的な思い


 

うつ病の人が抱えやすい思いとして、

 
自分に対する悲観的な思い
周りに対する悲観的な思い
将来に対する悲観的な思い
 
があります。
 
ひとつずつみていきましょうニコニコ
 
 

 

自分に対する悲観的な思い

 

①自分に対する悲観的な思い は、
自分はダメな人間だ
まわりに迷惑をかけて申し訳ない
などという、自分を責める気持ちがでてきます。
 
 
うつ病は、まじめで優しい方が抱えやすいですから、
 
ずーっと頑張ってきたけど、
それでもまだちゃんとできていない
 
という状況になりやすいんです。
 
 
周りから見れば、
十分すぎるくらいできてるよ!
頑張りすぎないで!
 
と言いたくなるような感じなのですが
本人は真剣に自分はダメな人間だと感じています。
 
 
 
 

 

周りに対する悲観的な思い

 

②周りに対する悲観的な思い は
①とも関連していて、
 
自分のようなダメな人間と付き合いたい人はいない。
何の役にも立てていないから嫌われている
という思いを抱えやすくなっている状態です。
 
 
自分はダメな人間であり、
なおかつ、そんな自分は周りから良く思われていないんだ
と感じてしまうんですね。
 
 
 
 

 

将来に対する悲観的な思い

 

③将来に対する悲観的な思い は
①のように「自分はダメな人間だ」と自分を責め、
②のように「こんな自分は周りからよく思われない」状況が
一生続き、
このつらさからずっと逃れられないんだ
 
と感じることです。
 
 
今とてつもなくつらい、
そしてそれは一生続くだろう。
というような思いになってしまうんです。
 
 
 
 

 

うつ病がつらいのは、症状がよくなる見通しを持てないから


 

うつ病の人の抱えるつらさは、
自分を責め、なんの役にもたっていないと感じる、
この状態が一生続くんだ
と思ってしまうことなんですね。
 
 
「うつ病は心の風邪」だとは私は思いません。
 
 
風邪は、かかっているときに
「この状態が一生続くんだ」と思う人はいませんね。
 
「2,3日寝れば治るかな~」と
先に明るい見通しを持てることが多いはずです。
 
 
特に休まなくても、
自然治癒力で治ることもあります。
 
 
 
 
ですが、うつ病は
つらさを抜けられるという見通しが持てません。
 
 
自然に治ることもほぼありません。
服薬と休息が不可欠です。
 
 
うつ病は、
決して心の風邪なんかではないです。
 
しっかり治療と休息がいるという点では、
風邪をこじらせて肺炎にまでなってしまった、
というイメージの方が近いと思っています。
 
 
 
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うつ病はご本人はもちろんつらいのですが、
まわりのご家族もとてもつらいです。
 
回復の見通しがもてない
長いトンネルから抜けられる気がしない
患者さん本人の様子をみているのが苦しいなど
 
どんな立場でも
うつ病に苦しめられている方は
カウンセリングをご利用くださいね。
 
思いを出せる場所があることで
ずいぶん心は軽くなります。
 
 
 
 

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大阪で公立小学校・中学校でスクールカウンセラーをしています。

息子は3人とも不登校経験あり、フリースクール・通信制高校に通ってます。

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