双極性障害は、
無気力なうつ状態と
活動的な躁状態をくりかえす病気です。
双極性障害は、
残念ながら完治はしません。
症状をコントロールし、
一緒に生きていくことが必要な病気です。
双極性障害の
「症状がコントロールされている」とは、
気分の波の
アップダウンのふり幅が
小さい状態をさします。
大きなアップダウンがあれば、
それだけ生活への支障は大きくなります。
気分の波のふり幅が
小さくなるようにもっていくことが
双極性障害においては
とても大切になってきます。
この「ふり幅を小さくする」ために
カギとなるのが、
躁状態のときの過ごし方です。
無気力なうつ状態に対し、
躁状態は活動的で、
多くのエネルギーを使います。
気分があがっているので、
エネルギーをたくさん使っても、
疲れを感じません。
この「疲れを感じずに活動しすぎてしまう」ことから、
しだいにエネルギーが枯渇し、
うつ状態に転じます。
うつ状態は、
躁のときに使い切ったエネルギーを
回復するために起こりますので
躁のときに使ったエネルギーが
大きければ大きいほど、
次にやってくるうつも
大きくなってしまうのです。
逆に、躁のときに消費するエネルギーを
抑えることができれば、
うつもそのぶん小さくなります。
躁のときの過ごし方を
「ちょっと物足りない」くらいにしておくと、
大きなうつも来ないので、
結果的にだんだんと
気分のふり幅が小さくなっていきます。
大きな躁のあるタイプの１型と、
小さな躁のあるタイプの２型がありますが
お薬を服薬することによって、
どちらもやや低空飛行気味に
コントロールされることが多いです。
これは双極性障害のお薬
（リーマス/炭酸リチウム）が、
躁を予防するように働くためです。
気分が上がるのを防ぐ＝低空飛行気味になる
ということです。
低空飛行気味の毎日の中でも、
「何かしたい！」「気分いいな！」と感じる
軽い躁の状態は必ずあります。
双極性障害の症状をコントロールするには、
まずは、「今躁っぽい」と気づくこと
気づいたら、
エネルギーを使いすぎずに温存すること
に取り組んでみてくださいね
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