極真空手の立ち稽古では裏拳左右打ちと呼ばれる技があります。
裏拳左右打ちは、一般的な打ち方と、大山倍達総裁の打ち方に違いがあります。
一般的な裏拳左右打ちは、裏拳を真横に打っています。
大山総裁の裏拳左右打ちは、裏拳を斜め後方に、そしてやや低い位置を打っています。
なぜこのような違いがあるのでしょうか?
一般的な裏拳左右打ち
一般的な裏拳左右打ちは横にいる相手の顔を打つと教わります。
打ち方の例
・横の相手に打つ
大山総裁の裏拳左右打ち
大山総裁の裏拳左右打ちは、裏拳を斜め後方に、そしてやや低い位置を打っています。
よって、そのまま打ったのでは顔に当たりません。
そこで次のような打ち方が考えられます。
・裏拳回し打ち→入り身投げ→裏拳左右打ち
右手で相手のガードを外側から、裏拳回し打ちで崩します。
入り身投げをします。
入り身投げを耐えた相手に裏拳を打ちます。
間合いが近い場合は投げになります。
・上段受け→入り身投げ→裏拳左右打ち
左手で相手のガード、又は突きを上段受けで交叉します。
そのまま相手の腕を掴みつつ、入り身投げをします。
入り身投げを耐えた相手に裏拳を打ちます。
間合いが近い場合は投げになります。
いずれも入り身投げを耐える為に、相手は重心を落とします。
その際、必然的に裏拳を当てる顔の位置が低くなります。
・正拳突き→相手の外入り身→裏拳左右打ち
左の正拳突きに対して、相手が外入り身で躱します。
すかさず、横にいる相手に裏拳を打ちます。
サイドポジションを取った直後は重心が落ちます。
また、裏拳を当てる位置を低くする事で、相手は懐に入りずらくなります。
平安その三の用法
平安その三の後半では、
前蹴り→騎馬立ち裏拳打ち
があります。
この時の裏拳打ちを裏拳左右打ちとして解釈すると効果的な戦術になります。
前蹴りをします。
相手は前蹴りを払います。
払われながら裏拳を打ちます。
相手の抵抗を利用する
大山総裁の裏拳左右打ちのフォームから考察した打ち方は、相手の抵抗を利用した打ち方だと言えます。
この考え方は、格闘技では自然に生まれる考えです。
よって、裏拳左右打ちのフォームから、大山総裁が実戦経験が豊富だった事が考えられます。
少なくとも大山総裁のフォームから考察した打ち方が効果的な事は確かです。
是非、皆様も検証してみてください。
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