極真空手の基本稽古には「内受け下段払い」と呼ばれる技があります。
名前の通り、内受けと下段払いを合わせたこの技はどのように使うのでしょうか?
諸手突きを受ける?
内受けと下段払い、それぞれの用法通りに使おうとすると、諸手突きを受ける形となります。
上段突きを内受け
中段突きを下段払い
で受けます。
しかし諸手突きで攻撃する人などいるのでしょうか?
あったとしてもかなりのレアケースです。
そこで、
空手の理合い:夫婦手
交叉法
に則り、諸手突きを受ける使い方とは別な使い方を考察します。
1.平安その3の内受け下段払いの用法
相手の上段突きを内受けから下段払いに繋げつつ裏拳顔面打ち。
ガードされた腕を下段払いで下げつつ裏拳顔面打ちに繋げます。
2.ナイハンチの内受け下段払いの用法
柔道的な諸手掴みに対して内側から開きつつ裏拳顔面打ち。
3.フルコンタクト空手の内受け下段払い
前蹴りを下段払いしつつガード。
変則蹴りへの備えとなります。
本当の諸手突き!
先ほど例に挙げたように、内受け下段払いには様々な使い方があります。
決して諸手突きを受けるだけの為の技術では無い事がわかるでしょう。
しかし、そもそもの話、根本的な部分で認識にずれがあるのです。
それは、
諸手突きの使い方
です。
一般的に諸手突きは冒頭で述べたようにダブルパンチのようなイメージがあります。
しかし本当に効果的な諸手突きの使い方は異なります。
1.体当たりのようにぶつかる
2.相手が体当たりを防ぐ
3.相手に見えないように諸手突きを放つ
このように諸手突きを使うと、回避困難な技に早変わりします。
一周回って本当に諸手突きを受ける!
さて、今度は本当に使える回避困難な諸手突きに対して、どのように対処したら良いのでしょうか?
答えは
内受け下段払い
です。
但し、相手の突きを受けるような考え方では使えません。
1.竜変の構えで体当たりを止める
2.腕の上下を入れ替える内受け下段払い
内受けの腕は相手の首や顔に当たるようにします。
この動きによって、体当たりの直後に崩し、諸手突きを無力化する事ができます。
このように内受け下段払いは、レアケースにのみ使用される受け技ではなく、多種多様な使い方があります。
内受け下段払いの有効性をぜひお試しください。
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