極真空手の立ち稽古では裏拳脾臓打ちと呼ばれる技があります。
しかしこの技の名前の通り、裏拳で脾臓を打っても、さほど効果的ではありません。
脾臓をはじめとした腹部には、裏拳よりも突きを当てた方が効果的です。
ではなぜ裏拳で腹部を打つ技があるのでしょうか?
その理由を考察します。
大山総裁の裏拳脾臓打ち
結論から言うと、大山総裁は裏拳脾臓打ちの使い方を動画で示されています。
裏拳回し打ちをしながら踏み込み、返す刀で裏拳脾臓打ちをしています。
この時、打撃として放ちつつも、投げにもなっています。
打撃でありながら投げにもなる
投げでありながら打撃にもなる
伝統技術を掘り下げると、このような性質の技術が沢山あります。
裏拳脾臓打ちの威力化
いくら裏拳脾臓打ちの使い方を実践しても、通常の裏拳打ちでは、打撃としても投げとしても効果が半減します。
裏拳脾臓打ちを威力化するには、腕を剛体化させる必要があります。
腕を剛体化した時の形を便宜上「剛腕」と呼んでいます。
剛腕についての詳しい解説は
「大山倍達総裁に学ぶ!いびつで最強の腕〈剛腕〉」
をご覧ください。
但し、正拳突きの剛腕と、裏拳の剛腕は形が異なります。
正拳突きの剛腕は拳がやや内側に曲がります。
裏拳の剛腕は拳がやや外側に曲がります。
人差し指の中手骨と橈骨を近づけるようにする事がコツです。
裏拳の剛腕を覚えると、裏拳が崩れなくなり、大きな力を発揮する事ができます。
王手!3つの技の可能性
相手の横を取った際、相手の立場になると三つの技を警戒しなければいけません。
先ずは顔です。
裏拳左右打ちが考えられます。
次に金的。
下段払いの応用が考えられます。
ちなみに下段払いを金的打ちとして使う方法は真樹日佐夫先生が紹介しています。
間合いが近い場合は入り身投げにもなります。
このように、相手の立場になると顔や金的を守ろうとするでしょう。
その場合、腹部が空き、裏拳脾臓打ちが決まりやすくなります。
つまり相手の横を取った時点で「王手」と言えます。
格闘技での裏拳
裏拳打ちはボクシングでは反則ですが、キックボクシングや総合格闘技では認められています。
しかし、裏拳の使用例はバックハンドブローが殆どで、その他の裏拳の使用例は殆ど確認できません。
大山総裁の裏拳の使用例を参考に、格闘技の世界でも裏拳を使用する選手が現れる事を期待しています。
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