ミケ様。
こんにちは。
にゃんこ先生です。
お正月なので、いつもの話からちょっとそれて、でも、ちょっとは次回からの流れに関係するお話をします。
この「お話」の「私」というのは、にゃんこ先生のことではありません。
ご注意。
☆
ある方の話を聞く機会がありました。
その方は長いことかかって貯金して夢だった世界一周の旅に出て、先だって帰国されたということでした。
一年間ほど旅の空にあったのですが、そのくらい長くなると旅しているということが日常的な感覚になってしまうのだそうです。
私はその話を聞いてたいへんよい気づきを得られましたねと言いました。
実は私たちの日常生活そのものがすでに「旅」なんですよ、少なくとも私はそう思っていますよ、と続けました。
日常生活で旅をするということはそもそも旅である流れの中でさらに旅をするわけで、言ってみれば旅の入れ子になっているのです。
だからといって日常生活を離れて旅に出ることが無駄だと言いたいのではなく、その方にもそんなことは言いませんでした。
それを言うなら、スポーツでひと試合することだって、舞踏や武道の[形|かた]をひとつ演舞し終えることだって、RPGをプレイすることだって、小説を読むことだって、映画を観ることだって、音楽を一曲奏でる・聴くことだって、作品をひとつ仕上げることだって、駅前や自分の畑に行って帰ってくることだって、食器を洗うことだって、洗車することだって、いやいや、息を一回吸ってはくことだって、全部「旅」なのです。
どんな旅にも共通する枠組みがあります。
それは旅というのは故郷から離れて外の世界で見聞きまたは経験したことを、またふたたび故郷に持ち帰る過程であるということです。
経験はひとそれぞれなので、そのそれぞれの経験には、はかり知れない価値があります。
ところで私たちがさせられている旅はちょっと変わっています。
私たちは気がついたらすでに「外の世界」にいたのです。
私たちには「故郷」の記憶がありません。
いったい私たちは「どこから」この旅に出たのでしょうか。
とんと思い出せません。
私自身は先の方とはちがって生まれてこの方ただの一度もこの家を一歩たりとも出たことはありません。
どこかへ行きたいと思ったこともありません。
先の方のように自由に旅できることをうらやましいとも思いません。
しかし……しかしそれでもなお、私の一生のテーマは「旅」なのです。
私は今も旅の途上にあり私のこの旅はおそらく永遠に続くであろうことは身体のどこかがいつも感じているようではあります。
今はただ、私の旅と皆様の旅が[永久|とわ]に実りあるものであることを願ってやみません。
※タイトルは映画「スタートレック」からのパクリ。
ミケ様
お元気ですか。
にゃんこ先生です。
貴女の靴下にはなにが入っていましたか。
え、私の靴下ですか?
ニボシ。
親切な方がいたものです。
ま、靴下は履かないんですがね。
☆
ツイストペア・ホイール(TPW)の話ですが、もうちょっと続きます。

【fig059 ツイストペア・ホイール(再掲)】
TPWの0層目は初期微動で、1層目は両儀、2層目は四象、先天図は3層目になります。
TPWという絵としては、0層目から順番に描いていったわけではなくて、実は、3層目の先天図から出来てきた……というのはお話したとおりです。
私たちが普段、泣いたり笑ったりしている日常世界はTPW上では一番外側の輪です。易システムでは「リム」と呼んでいます。
「リム」にある卦は「リム卦」などといったりしていますが、ここには純卦(8)と先天大成卦(8)をのぞいた、(64-(8+8))48の大成卦が並びます。
48の大成卦は8つのグループに分かれますので(宮、ファミリー)、48÷8=6でひとつの宮には6つの大成卦が属することになり、この6という数はまた、ひとつの大成卦を構成する爻の数でもあります。
リムでは(絵の上で)右回りに通常の日常的な時間が流れていきます。右回りというのはTPW上の十二消長卦の配置によります。

【fig062_02 TPW上における十二消長卦の並び
(易システムハンドブック 図6.49)】
この日常時間の流れは大本をたどると、先天図から起こっています。その流れが中心から外側へ伝わっていきます。中心から外側というのは、絵の上での創造の方向です。
「創造」は大昔に一回こっきりで起こったわけではなく、今この瞬間も間断なくリアルタイムに起こっている……と、易システムではそのように考えます。
その様子を下のような絵にしてみました。

【fig062 駆動軸】
先天図であらわされる、いわばTPWの中心軸が大きな車輪をヨッコラショと回しています。
絵の下半分は、先天図を人間の意識がどのように受け止めているか、易システムによるその解釈の様式(2種類)をあらわしたものです。
常にそこに立ち返ることを忘れないでいたいとは思うのですが、そもそもは「ひとつのもの」しかありません。元来すべては「そこ」にあります。
時間や周期というものは、「ひとつのもの」に仮に設定された参照点(大成卦)があって、それらを足がかりに人間の意識が「ひとつのもの」どうとらえるか、その、とらえ方のことなんだよ……という話は「ans005_002 四象」にてお話させていただいたとおりです。
人間の意識による上記2種類の先天図のとらえ方は、時間の流れとその意味(記憶の鋳型)として、ファミリーという枠組み(宮)のもと、ファウンデーション(純卦と先天大成卦)を介して、最外層の日常世界(リム)に反映されている……とそういうイメージです。
☆
わかりやすいのは右の「リング循環」で、これは八卦版の「バリアントの流れ」です。
十二消長卦のルールで八卦を「坤」から「乾」(あるいはその逆)へとたどっていくと、真ん中の爻だけが陰の「離」と真ん中の爻だけが陽の「坎」はそににはあらわれません。
その流れを先天図上で見ると、あたかも「離」と「坎」をスキップする右回りの流れがあるように見えてきます。
3層目の先天図は、6層目のリムから観ると元型ともいえますから「リング循環」は、日常時間という流れの元型ともいえます。
くりかえしになりますが、TPW上の大成卦の中から十二消長卦をひろっていくと日常時間の流れは右回りになっています。
その大本には「リング循環」という元型がひそんでいると観るわけです。
「リング循環」の絵の左側、「トロイド循環」の話もしようと思ったのだけれど長くなってしまうので、また回をあらためて。
じゃ、また。
★コトバ
リム、リム卦、リング循環
★LINKS
→「ans005_002 四象」
→ミケさんの質問
→易システム関連ドキュメントはブログトップのメッセージボードから参照してください。
PDFドキュメントです。
すべて無料、閲覧、複製、配布自由です。
→こちらから。
「(1)易システムハンドブックV2.02(最新(最終)はV2.03ですがほとんど一緒です)」は猫乃電子出版の田邉さんが根性で作成してくれたRomancer版(ブラウザで読める本)もあります(多謝)。
→こちらから。
ミケ様
急に寒くなりました。
お身体にお気をつけください。
にゃんこ先生です。
☆
「TPW、創造の方向(ans005_027)」でお話しさせていただいたとおり、ツイストペア・ホイールは先天図から導かれました。
先天図はいわば八卦版のツイストペア・ホイール(以下TPWと略記)とも言えましょう。
ですので、TPWは八卦に対応した8つの扇形領域、ホロスコープで言うところの「宮」にわかれてます。

【fig058 TPW総論(再掲)】

【fig059 ツイストペア・ホイール(再掲)】
この8つの扇形領域には、共通の下卦を持った大成卦が集まってひとつのグループになっています。
「文化祭を抜け出して(ans005_011)」でお話しした「ファミリー」です。
下卦が共通だということは、それらのシンボルがあらわすものには、共通の基本性質があるということです。
八卦が示す8つの基本性質それぞれに、8体の「身体的」巨人(純卦)と、8体の「霊的」巨人(先天大成卦)がいて、おのおのの「巨人」に関連した人間のカテゴリがある……
とまあ、易システムではそんなふうにも観ます。
この話をもとにひとつの扇形領域、パイの一切れを取り出してみると、下の絵のようになるでしょうか。

【fig061 ファミリーとテンプレート】
こうしてみると、結局テンプレートというのは、個別化された事象(たとえば人間、図の上の黒い人影)を示すひとつの大成卦(OD)から、TPW上で一直線に「上」を眺めた風景だということがわかります。
一番上、TPWのちょうどは反対には、ODの各爻の陰陽を反転した、ツイストペアのIがあって……
ODとIは、「巨人」によって支えられた日常世界の認識を、共同で創出し続けています。
まさにリアルタイムに。
今この瞬間も。
以前に申し上げたかもしれませんが、ここがけっこう大事なところで、物事は、とある昔にTPWの中心から縁に向かって創られたもので、今となっては縁の部分(リム)しか残っておらず、なにもかもが好き勝手にアナーキーに動き回っているということではありません。
常に、一瞬一瞬、たゆみなく、中心から縁に向けての創造活動は、いつも、行われています。
倦むことなく。
ダイナミックに。
法則にしたがって。
この認識によって創り出された時空は、上の絵では、ODから反対のIにのびる一本の線になってしまっています。
この線は、テンプレートでは、ODとIの間を循環する経路である円、「バリアントの流れ」、つまりは「時間」だったのでした。
時間と空間は表裏一体だから、絵では「時間/空間」と書いてあります。
創造過程の話にもどっていうなら、時空は毎瞬毎瞬、全意識によって創り出されている、ということになります。
☆
TPWは「伏羲六十四卦方位図」と似ていますが、「伏羲六十四卦方位図」から出てきたものではありません。易システムオリジナルです。
TPWは行・列の体裁をとっておらず円形ですが、これもマトリクス(地図)の一種です。
したがって使い方は他のマトリクスと同じです。
占って出た卦(得卦)がマトリクス(TPW)上でどこにあるのかをまず確認するのが使い方のスタートになります。
隣卦との関連は?
周りにはどんな大成卦があるのか?
反対には?
仲間だれ?
「ファミリー」という観方も易システム独自です。
伝統にもありそうな観方なのですが、にゃんこ先生が知っている範囲ではそんな観方は聞いたことがありません。
まあ勉強不足ってことなのかも。
そうだったら、あいすみませんことです。
テンプレートも易システム独自です。
TPWとテンプレートの関連は、だいたいつかまれていることと思いますが、一言で言ってしまうと、テンプレートは簡易版のTPWです。
マトリクス(地図)を使うときは、得卦の場所(現時点の座標)を、マトリクス上で確認するのがまずはキホン……てな話をしましたが、そうそういつも、TPWが印刷された紙や画像を持ち歩いているわけではありません。
でもテンプレートなら、ODが決まりさえすれば、簡単なルールで、他の3つの大成卦(I、N、G(*))を導くことができます。
これにより、簡易的にTPW上の座標を確認することができるというわけです
さて次回は……
TPWを動かす「軸」の話をしましょう。
ではまた。
★注釈
(*)I、N、G
続けて読むと「イング(現在進行)」になります。
創造のプロセスは常に進行形。
これにWheelの「W」を付けると、「Wing(翼)」になります。
願わくば(私も含め)皆が失った翼を取り戻せますように。
★LINKS
→ ans005_027「TPW、創造の方向」
→ ans005_011「文化祭を抜け出して」
→ミケさんの質問
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ミケ様。
にゃんこ先生です。
二年前の冬至になぜ自転車を買ったかというと過去を「回収」するためです。
社会人になってからはあちこちに住みましたが、育ったのは現在住んでいる場所の界隈です。
コミュニケーション・スペースに散在する「記憶」は、ぼくの場合、現時点ではこの物質的領域を媒介としてリンクしています。
自分なりの自分のための「聖地巡礼」というわけで、そのための道具が自転車でした。
個人的な話なのでどうでもいいことなのかもしれませんが、自分の一生という個人的な経緯、一年の経緯、一月の経緯、一週の経緯、一日の経緯は、基本的に全歴史〜この宇宙の創造過程とフラクタルに響きあうことはミケさんもご承知のとおりです。その意味で個人的な話は個人的な話ではなくなります。
閑話休題。
☆
TPWのお話の続きです。

【fig058 TPW総論(再掲)】

【fig059 ツイストペア・ホイール(再掲)】
TPW1層目を見ると「ひとつのもの」をつつく「指」である巨大な陰と、巨大な陽があります。
この巨大な陰と、巨大な陽を詳しく観ていきます。
ここからの話はこのふたつの運動(原理)をどんどん詳しく、細かく観ていくプロセスです。
巨大な陰と、巨大な陽を詳しく観ていきますと、まず根源的な周期が観えてきます。
これが四象で、2層目に配置されている、二段重ねの爻でできた4つのシンボルです。
この四象であらわされる周期という運動をさらに詳しく観ていきます。
すると、具現化したがってはいるけど、まだ希薄な力の単位が観えてきます。
これが八卦です。
形而上学的意味での「元素」。元型、精霊、天使。
ひっくるめて本ブログでは「諸力」とも呼んでいます。
八百万の神々、惑星魂などは、このレベルにあたるのでしょうか。
八卦は先天図の並びになってます。
これが3層目。
八卦よい、残った。
残って出てきた4層目は上記の「諸力」がそのまま、物質界にシフトしてきた存在です。
純卦。
重く、濃密な世界に住む、ぼくら身体を持つ個的存在から観ると、まだまだ希薄なものではあるけれども、純卦であらわされるこれらのものは、三次元時空(日常世界)の根幹を支えるものたちでもあります。
「縁の下の力持ち」です。
彼らがいなければこの三次元時空は成立しない、そんな「柱」です。
そんな、身体「的」巨人。
「もののけ姫」に出てきたデエダラボッチのような存在でしょうか。
でも、遠い過去とか、どこかあさっての方にあるものではなくて、希薄であるが故に、その影響は微細だけど、人間の個々の意識の広範囲に、非局在的に渡っています。
人間の身体の対称的なカタチは、この身体「的」巨人のカタチが鋳型になってます。
そんな、エーテル的、「人」。
眼に見えない霊<もの>が眼に見えるモノ<物質>に、その座を譲ろうとしていた時代。
その時代にそのものたちはたしかにまだ、眼に見えただろうと思います。
5層目。
ここで先天大成卦であらわされる存在は、コミュニケーション・スペースにおいて、それら「諸力」がどのように働くかという「法則」そのものが、三次元時空における人間のカタチをとったものです。

【fig060 先天図から生成される先天大成卦
(MAP13 P68より)】
長頭族に代表されるような「霊的な巨人」でしょうか。
天意、天の意志のことをここでは別名「法則」といっていますが、「法則」を具体的な行動や、政策として翻訳、施行する半俗半聖的存在は、世界各地にいたと思います。
中国大陸にもいたんでしょう。
易の中では、聖人、天子と呼ばれます。
庶民を導く長<おさ>は陰陽変転の機微が読める生来的な才能を持った人間でなければなりません。
伝統の呼称によれば、聖人→天子→君子→大人<だいじん>→と、どんどんバイブレーションを落として、個的、具体的、局所的……
そしてついには、にゃんこ先生のような、凡庸な一般人(小人<しょうじん>)へと至っています。
というわけで、ツイストペア・ホイールの最外縁、6層目は小人、日常世界のレベル。
なじみの三次元空間、日常的時間(時空間)はここではじめて生じます。
「fig058 TPW総論」にみえるAの部分ですね。
ちなみに、この絵のAとBは「反転」の図のAとBに対応しています。

【fig009 反転(再掲)】
とはいえ。
聖人・天子は、小人と、決して切り離された存在ではありません。
地続きです。
アクティブになっているのがどのレベルかというのはひとそれぞれですが(それが個性の基盤になります)、人の心は、お話してきた創造のプロセスの側面(アスペクト)を「すべて」含んでいます。
それが「救い」であり「活路」です。
☆
タイトルはホーガンのSF「ガニメデのやさしい巨人」のパクリです。今回のお話はSFというより、ファンタジーでした。
ではまた。
★コトバ
<伝統>
聖人、天子、君子、大人、小人
<易システム>
諸力、法則
★LINKS
→ミケさんの質問
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ミケ様
お元気でお過ごしのことと思います。
にゃんこ先生です。
ツイストペア・ホイールのお話です。
☆
ツイストペア・ホイール。
易システムで二番目に重要な図です。
一番目はマスターマトリクスです。
お話の前にチラ見しておいてほしいのが、以前にも登場した「伏羲六十四卦方位図」です。

【fig024_1 伏羲六十四卦方位図(再掲)】
まわりの円形部分ですが、よおくみると、ツイストペアどうしが向かい合っています。
さらに円周上をたどっていくと、ファミリーごとに並んでいます。
ツイストペア・ホイールというのは広くとらえればツイストペアを円環状に並べた輪のことですから、そういう意味では伏羲六十四卦方位図もツイストペア・ホイールといえます。
伏羲六十四卦方位図の場合、数理的には整っていますが(二進数順)のべたんに六十四卦が並んでいるだけです。
ツイストペア・ホイールは下の様なものです。

【fig059 ツイストペア・ホイール】
この図には階層とホロスコープでいうところの宮があります。
ツイストペア・ホイール(以下TPWと略記)は、伏羲六十四卦方位図の円環状の並びに階層をつけたものともいえるでしょう。
とはいえ、TPWは伏羲六十四卦方位図から出て来たわけではありません。
もとは先天図から出てきたものです。
ハンドブックでTPWの成り立ちを詳しく説明しています。
先天図はTPWの三層目、八卦が並んでいる部分にあたります。
伏羲六十四卦方位図も先天図から出来ています。
ルーツは同じということですね。
だから結果的に似たようなものができます。
TPWの階層構造は易システム独自です。
☆
総論的にTPWの構造を説明する絵を描いてみました。

【fig058 TPW総論】
ホイール上では創造は中心から周辺に向かって「常に起こっている」と思ってください。
0層目、中心は初期微動。
ひとつのものが「なにかしよう!」と思った、その根源的な衝動です。
その衝動は今現在も私たちの奥深く熾火<おきび>のように息づいています。
根源的衝動は、巨大な陰、巨大な陽ともとれます。
この巨大な陰、巨大な陽は以前にお話しした「ひとつのもの」をつつく指です。
これが1層目。
「両儀(伝統では、陰陽をまとめてこう呼びます)」です。
「巨大」「巨大」と、連呼しておりますが……
「巨大なもの」っていうのは、微細で、希薄で、非局在的とういうことです。
微細で希薄だからこそ、非局在になれるともいえます。
相互浸透的、普遍的、全的ということです。
「巨大なもの」に対する、「卑小なもの」というのは、粗大で、濃密で、局在しています。
粗大で濃密ということは三次元時空内にあるか、それに近いレベルにあるということです。
粗大で濃密で、非局在ということはありません。
構造が維持できないと思います。
仮に無理にそんなモノを創ったとしても、たぶん、ばらばらに分解、もしくは自壊してしまうでしょう。
分解、崩壊するということは希薄になるということです。
カンタンにいえば「広がるとうすくなる」ということですね。
濃密で局在ということはありえるでしょう。
その物質的な極限は三次元時空ではブラックホールと呼ばれています。
TPWを中心から周辺に向かうということは、微細で希薄な(*)意図が、局所的で具体的なモノになっていくということになろうかと思います。
これが、「創造の方向」です。
この方向をハンドブックでは大成卦の構造になぞらえて「創造の6ステップ」と呼んでいます。
☆
御託を並べていたらあっと言う間にこのボリュームになってしまいました。
次回につづきます。
★注釈
(*)希薄な
「弱い」という意味ではありません。
「あまねく」と言う方が近いかもしれません。
薄く微細に広がってる、そんなイメージです。
★コトバ
<伝統>
両儀
<易システム>
ツイストペア・ホイール、創造の方向、創造の6ステップ
★LINKS
→ミケさんの質問
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ミケ様
お元気ですか?
にゃんこ先生です。
前回占例の続きです。
よければ記事をふりかえってみてください。
☆
易だけではありませんが東洋占術一般で、目的のことが起こる期限、なんらかのインパクトが予測できる時を「応期」といいます。
前回の占例では、いつ買うか?というのが占的になっていますので、その「いつ?」がそのまま「応期」です。
占的とは、何を占うか、その「何」にあたる物事です。占うターゲットです。
実は、にゃんこ先生は周易ではこの応期を観るのが、ちょっとむずかしいのではないかな、と思っています。単に、にゃんこ先生が応期を読むのがヘタクソなだけかもしれませんが。
断易(五行易)は大成卦を、占的と五行(木火土金水。東洋思想の五元素)に読みかえた干支術で、干支、つまり暦(日時)と連動しているので応期はバッチリ出ます。ていうか、応期を出すためにつくられたシステムといえると思います。
とはいえ、機械的にやれば誰でも……というわけではありません。キチンと応期を出すには、もちろんシステムに習熟している必要があるでしょう。
さて。
易システムの「バリアントの流れ」は日常世界における時間の流れです。
「バリアントの流れ」を判断に持ち込むことで、ひょっとしたら易システムでも応期が見やすくなるかもしれません。
☆
というわけでまた前回の絵です。
随=ODとした場合のテンプレートです。

【fig056 ODが「随」のテンプレート】
テンプレートの真ん中のマルは「バリアントの流れ」を示しています。この例では『基準卦が「随」だった場合の』「バリアントの流れ」です。
占った結果が「随」の『初爻変』なら、このテンプレートの真ん中のマルがそのまま「バリアントの流れ」になります。
でも出たのは、随の『四』爻変。
占った時点で「バリアントの流れ」はすでに四爻まで進行していて、「随」という大成卦になっている……ということです。
ですので、随の『四』爻変がのっているバリアントの流れは、上の絵のテンプレートの真ん中にあるマルではなく、コミュニケーション・スペース中にある別のマル(バリアントの流れ)であるということになります。
その混同に注意しながら「ans005_020 32の物語」で説明した「バリアントの流れ」の基準卦の求め方に従って随の『四』爻変がのってる「バリアントの流れ」を求めると下の絵のようになります。

【fig057 「『随』の四爻変」がのるバリアントの流れ】
伝統では十二消長卦は季節〜時の流れをあらわすとされますが、易システム的には32ある「バリアントの流れ」のひとつにすぎません。
しかし適宜、伝統を踏襲した時期を示すものとして観てもOKです。
そこらへんは臨機応変に。
本之卦のあとにはちょうど十二消長卦のひとつである「復」という卦が続いています。
「復」は十二消長卦では冬至の卦です。
占ったのは12月11日のことでしたから、一番近い冬至〜12月22日ごろが、まずは応期(お買い物をするのに適切な時期。クリスマスも近い)ということになります。
「ということになる」っていうか、バリアントの流れ全体を観て、この場合はそのように読んだ、ということです。
☆
なぜその大成卦を応期として選んだか?
他の人も納得できるように理由を説明できるなら、別に十二消長卦のような伝統にこだわらず、他の大成卦を選んでももちろんかまいません。
その「説明」は常識や経験から来るものでもかまいませんし、占術上のシンボルにおける動きや解釈でもかまいません。大概はそのふたつのブレンドになるようです。
そしてどんなときも、まずは自分がしっくりくるということが一番大事です。これを「ハンドブック」では「腑に落ちる」判断といっています。
☆
次回はテンプレートと関連の深い「ツイストペア・ホイール」のお話をしましょう。
ではまた。
☆後日談
この時買った自転車は今も元気に活躍中です。
基本的に値引不可の車種ですが、いくつかあるカラーバリエーションがある中で、もっとも人気のない色が売れ残っていて(いや、ぼくは好きな色なんですがね)2万ポイントつけてもらって「実質値引き」で購入しました。
売れ残り……ODの反対のIの「蠱」です。
残り物には福がある。
当たったと言うより無意識のうちにそういう選び方をしていた、といった方が正しいでしょう。
2万ポイントは若干の装備品と保険代で使い切りました。
そろそろ保険も切れます。
更新しなきゃ。
2年前の占例でした。
★コトバ
<伝統>
応期、占的、周易、断易
★LINKS
コミュニケーション・スペース
→「ans003_07コミュニケーション・スペース」参照
→「ans005_020 32の物語」
→ミケさんの質問
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ミケ様
あったかい。小夏日和。
いつまで続くかな。
にゃんこ先生です。
☆
「テンプレート」は、はじめのうちは「魂のテンプレート」と呼んでいました。
ハンドブックの中では「魂のテンプレート」のままです。
なぜ「魂の」などと呼んでいたかというと、ODを誕生日とひもづけて観ていたからです。
「テンプレート」を誕生時のおおざっぱな、ブループリントのように考えていたんですね。
でもそれだったら、占星術や推命や、ヒューマンデザインをはじめとして、緻密ですばらしいシステムがほかにいくらでもあります。
易システムがでしゃばる必要はありません。
今は単に「テンプレート」って呼んでます。
とくに誕生日と関連させることもしてません。
まあそうしてもいいんですが、それにこだわらず、そうすることはオプションのひとつとらえています。
使い方の例をお話します。
しょうもない占例ですが。
☆
大きな買い物をします。
買うってことは決まってるの。
実は買うか買わないかを別の占術(*1)で観て、買うってことにしたんですが、そのとき、その占術で言われたのが、「ぼくの意志と運命の巡り会い」みたいなことでした。
あとは「いつ」巡り会うのか、そのタイミングの問題ってわけで、それを易システムで観てみました。
いつ買ったらいいですか。たとえば明日とか?
たずねてみて出てきたのは「随」の四爻変。
「随」って卦もいまいち消極的な感じだし。
之卦の「屯」も四難卦のうちのひとつだし。
ぱっとしません。
「随」は「従う」ってことがテーマ。
つまりシステムは、「運命」に「従う」なら、明日じゃない、って言ってるように感じました。
もちろん四爻辞も観ます。
☆
占って出てきた本卦をODにして「テンプレート」を起こしてみるとこうなります。

【fig056 OD=「随」のテンプレート】
まずGは「震」。
ー前回引用ー
『G(Ground)はODの「基盤」となる大成卦。』
これは本卦(OD)のファミリー(八卦)を観ているのと同じことなんですが、まあ、なんというか、突き上げるエネルギーというか、買う気マンマンなのが観てとれます。
震は動き。ひいては移動に関すること一般。
買おうとしていたのは自転車でした。
ODの反対のIは「蠱」。
ー前回引用ー
『I(Inverse)はODとツイストペアを成す大成卦。克服すべき課題、自分の影、ソウルメイト……解釈はやはり自由ですが「ODと唯一無二のペアである」というところがポイント。』
Iは買おうと思っている自転車を指しているように感じます。自転車はぼくとペア。相棒ってわけです。
「蠱」のイメージは、宴会が終わって食器を片づける者がいなくて、山積みになった皿には虫がわくってとこ。
目的のものはすでに他人が平らげた後。
昔、やはり買い物占でこの卦が出て、在庫切れだったことがあります。
別の占術(*1)でいわれた、運命の巡り会いのタイミングじゃないことが、ここでも示されているように感じました。
Nは「益」。
ー前回引用ー
『N(Navigator)はODから見て「理想」あるいは「目標」となる、人、物、コト、事象をあらわす大成卦です。』
これはおもしろい。
益は「増す」とも読む。
天からの施しがあるって卦です。
天からの施し、つまり運命と、ぼくの意志のより完璧な合致が、ある意味、理想だってわけです。
これは別の占術(*1)で観た結果そのものをあらわしていると観ました。
☆
まあこんなふうに、
「明日でいいでしょうか?」
ときいて、
「あ〜あ、明日じゃないんかあ」
で、終わってしまうよりも、テンプレートを起こした方が読みとりに深みがでます。
次回につづく。
★注釈
(*1)「ミラクル 奇跡の毎日が始まる」
あーすじぷしー著 株式会社KADOKAWA 2017
ビブリオマンシー、本占いの本。
通読する本ではありません。
どうしてなかなか、すごいなあ……とぼくは思いました。
★LINKS
→ミケさんの質問
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ミケ様
一日の寒暖差が激しいですね。
昼はあったかくていいんだけど。
ご自愛ください。
にゃんこ先生です。
☆
ずっと「バリアントの流れ」の話をしてきました。
「バリアントの流れ」は12の大成卦からできています。
これをざっと見て、そこにストーリーを読みとることのできる人は、易という言語にかなりなれた人だと思います。
易システムには、登場する大成卦がもっと少ない指標があります。
それが「テンプレート」です。
このグループは4つの大成卦からできています。
4つくらいなら、易になれていない人でもさほど苦労しないで見渡せるのではないかと思います。
本来、システムとの対話は、問いかけに対する回答として得られた、ひとつの大成卦だけ観て行うものです。
まずはそれが基本。
とはいえやはり、参考になる大成卦をいくつか派生させて読んだ方が、回答の解釈が立体的になります。
いろんな大成卦と接する機会もふえます。
☆
易システムにおける「テンプレート」の、4つの大成卦を紹介します。
OD(Owner Driven)
テンプレートの基準となる大成卦。
その人(物、コトなど、なんでもでもよい、占って出た得卦でももちろんよい)に個人的に結びついた大成卦。原義は個人タクシー。その人が乗り回す、その人の持ち物。ODが決まれば他の3つの大成卦は自動的に決まります。
I(Inverse)
ODとツイストペアを成す大成卦。
克服すべき課題、自分の影、ソウルメイト……
解釈はやはり自由ですが「ODと唯一無二のペアである」というところがポイント。
伝統ではODとの間で互いに裏卦と呼ばれる関係にある大成卦ですので、背景とか、隠れた意図とか、伝統における裏卦の解釈をそのままあてはめてもいいと思います。
N(Navigator)
ODから見て「理想」あるいは「目標」となる、人、物、コト、事象をあらわす大成卦です。
必ず先天大成卦がNになります。
先天大成卦については以前の記事「ans005_014 悟った「人」?」を参照してください。
G(Ground)
ODの「基盤」となる大成卦。
もしODが個人と紐付いているなら、その「人」の基礎になる性格や性質、依って立つ土台。
家族とか。故郷とか。
形のないものでもいいと思います。
信条、信仰とか。
いや、もっと俗っぽく、オカネとか。
必ず純卦がGになります。
純卦については以前の記事「ans005_012 純卦」を参照してください。
☆
ODから他の3つの大成卦を導くやり方は次のとおりです。
N → ODの下卦の爻の陰陽を反転して上卦とした大成卦。先天大成卦。
I → ODのすべての爻の陰陽を反転してできた大成卦。ODとはツイストペアを構成する。ODの裏卦。
G → ODの下卦を、ふたつ重ねてできた大成卦。純卦。
文章だけではわかりづらいので、OD=升とした場合の「テンプレート」の例を下に示します。

【fig055 OD=「升」の場合のテンプレート】
ここでいうテンプレートはタロットのスプレッドのようなものと思ってください。
易の場合、之卦だけでなく、さまざまな派生卦を考えることができます。
最初のうちはいったいどの派生卦を採用したらいいのか迷うこともあるかと思います。
なにも「派生」させないで本卦だけで判断する。
それで完結すればそれでOKです。
本来それが原則ですが、占的によってはそれだけではどうしても判断がつかないことが出てくることもあるかと思います。
あくまで補足ではあるけれども、そこで派生卦を参照するようなこともあるかと。
ただ、派生卦が多いと、どれを採用していいかいいかわからなくなる。
そこで「易システム」では、派生させる大成卦をある程度絞ってみてはどうかと感じたわけです。
それが「テンプレート」ですが、伝統的な派生卦と合致しているのはIの大成卦だけです。
NとGは易システム独自の「派生卦」です。
その説明のためにはツイストペア・ホイールのお話をしなければならないのですが……
☆
その前に。
テンプレートのおおもと、ODって、どうやって決めるの?
いやまあ、得卦をODにすればいいんだけど……
テンプレートって、「たとえば」どう使えばいいんですか??なんか、例とかあるんですか?
ええと、あのその……あうあう。
つづく
★コトバ
<易システム>
テンプレート
OD、I、N、G
★LINKS
→「ans005_014 悟った「人」?」
→「ans005_012 純卦」
→ミケさんの質問
→易システム関連ドキュメントはブログトップのメッセージボードから参照してください。
PDFドキュメントです。
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ミケ様
だんだん寒くなります。
そろそろもどろうかな。
居酒屋の空樽の上。
お元気ですか。
にゃんこ先生です。
☆
各大成卦を基準卦の位置から眺めたときの基準卦の「バリアント」として観た場合、そこにはどんな眺めが広がっているのでしょうか。
それをあらわしたのが「バリアント・マトリクス」です。

【fig051 マスター・バリアント・マトリクス(「風と羅針盤」P83より)】
このマトリクスは最初、マスターマトリクスと同じ8×8の正方形のマトリクスとして作成しました。
時計の文字盤でいう9時と3時の位置に、バリアントの流れの基準卦と、基準卦とツイストペアを成す大成卦が対置されるように正方形を45度回転させて、最終的にはひし形のデザインになりました。
さらにバリアントの流れをあらわす大成卦をひし形を取り囲む円形に配置。そうすれば周期としての流れをより意識しやすくなるだろうと思ったからです。
もとの正方形のマトリクスでは、バリアントの流れをあらわす大成卦はすべて正方形の端っこ、辺の部分にあらわれます。それらを取り出して、ひし形の周囲に円形に配置。
そんなわけで、中央のひし形の端っこにはところどころ、だれかがかじったみたいにバリアント(大成卦)が欠けたところがあります。そこにはもともとバリアントの流れをあらわす大成卦が置かれていました。
バリアント・マトリクスの観方はカンタンです。ようするに「見たまま」なんですね。
9時の位置にある基準卦から遠ければ遠いほど、その大成卦は基準卦からそれだけ「至り難い」バリアントであることを意味します。
もっとも「至り難い」のは3時の位置にある、基準卦とツイストペアを成す大成卦(バリアント)だということは見て取れると思います。

【fig053 バリアント・マトリクスの構造】
おのおのの大成卦がどうしてのこのような配置になるのか? については「風と羅針盤」をご参照ください。長くなるのでここでは説明を省かせていただきます。すいません。
どちらが基準卦より遠いのか、見ただけでは判別がつきづらいバリアント(大成卦)もありますので、基準卦からの距離を定量的に示したのが次の図です。

【fig054 基準卦から他の63卦への「距離」(「風と羅針盤 P109より)】
9時の位置に「00」と書かれた○が、基準卦がある「原点」です。
バリアント・マトリクスと同じレイアウトで基準卦から他の63卦への距離が、01〜63までの数字で書かれています。
数字が小さければ小さいほど「原点」の00=基準卦に近いということです。
一番遠い3時の位置にある大成卦までの距離が、63というマトリクス中で一番大きな値になっています。
☆
バリアント・マトリクスは、9時と3時の位置にあるツイストペアを基準にしています。
fig051の絵では9時の位置にある全部が陰爻の大成卦「坤」が基準卦になっています。
この絵はそのまま反対の3時の位置にある全部が陽爻の大成卦「乾」のバリアント・マトリクスでもあります。
ツイストペアは全部で32対あります。
つまりバリアント・マトリクスも、32種類あるということです。ていうか、32の図すべてをひっくるめて「バリアント・マトリクス」ということです。
この32のマトリクスが、易システムが「コミュニケーション・スペース」(★LINKS参照)を描く「方便」の一種ということです。
ちなみに「風と羅針盤」には32のマトリクスすべては載っておりません。
マトリクスの絵を描くのが結構手間で、途中でくじけてしまったんですね。あいすみませんことです。
fig051の絵には「マスター」・バリアント・マトリクスとありますが、これはこのマトリクスが他の31のマトリクスの鋳型になっていることからそう呼んでいます。
どういうふうに「鋳型」になっているか? これもちょっと説明すると長くなるので、ご興味があれば「風と羅針盤」を参照してください。
この「鋳型」を用いてたとえば「升」を基準卦としたバリアント・マトリクスを描くと下の絵のようになります。

【fig052 升を基準卦としたバリアント・マトリクス(「風と羅針盤」P85 より)】
これが「升」とツイストペアになる「无妄」という大成卦のバリアント・マトリクスでもあることは先にお話ししたとおりです。
さてこのバリアント・マトリクス、どうやって使うかは易システム・ユーザ次第(易システムのマトリクスはみんなそう)ということになりますが、基本は得卦を基準卦としたバリアント・マトリクスを参照して、さらに派生卦の位置をマトリクス上で確認し、相互関係を考慮する……ということになりそうですが、当のマトリクスがきちんと32枚示されてないんじゃハナシになりませんわな(「風と羅針盤」の中では各マトリクスの導き方は説明してあるつもりです)。
だはは。
☆
さて。
バリアントの話はそろそろ切り上げて、次回は「テンプレート」の話をしましょう。
それではまた。
★コトバ
バリアント・マトリクス
マスター・バリアント・マトリクス
★LINKS
→ans003_07コミュニケーション・スペース
→ミケさんの質問
→易システム関連ドキュメントはブログトップのメッセージボードから参照してください。
PDFドキュメントです。
すべて無料、閲覧、複製、配布自由です。
→こちらから。
「(1)易システムハンドブックV2.02(最新(最終)はV2.03ですがほとんど一緒です)」は猫乃電子出版の田邉さんが根性で作成してくれたRomancer版(ブラウザで読める本)もあります(多謝)。
→こちら
ミケ様
寒いような暑いような時期でございます。
暑くはないか、もう。
お元気でお過ごしのことと思います。
にゃんこ先生です。
☆
「バリアント」というのは現実の一種です。
今いる現実があって、それとは別の、バリエーションとしての現実です。
現実はひとつではありません。
「今いる現実」というのも、別の現実からすると、「バリアント」といえます。
となると、すべてはバリアント。
バリアントというからには元があります。
元(ソース)は「ひとつのもの」です。
☆
あるバリアントから、任意のバリアントを「自由に選んで」跳躍できるのか?
ほんとにそんなことはできるのか?
前回はそんな問いかけで終わっていました。
原理的には可能。
「原理的に」はね。
明日の朝、駅前のATMで一万円おろして、あまりの残高の少なさに唖然とするというバリアント(現実)があったとしましょう。
明日の朝、駅前のATMで一万円おろして、残高を見たら億万長者になっていた、というバリアント「も」あったとしましょう。
残高を別にするとバリアントという意味では同列です。
だけど、易システムはここに「至り易さ」と「至り難さ」を観ます。
それを「距離」といってもいいかもしれません。
上の例のふたつのバリアントでいうならば、今いる場所(バリアント)からは、唖然とする方が、億万長者より、はるかに至りやすいバリアントであることは、明らかなのではないでしょうか。
☆
さらっと『明らかなのではないでしょうか』といってしまいましたが、なぜそうなるのでしょうか。
それはたぶん、そのように人間の顕在意識が働くからだと思います。
人間の顕在意識がそういうふうに「見せる」。
タガとか、カセとか、制限とか、またいいたくなりますが……
そうではないでしょう。
そんなネガティブなものではありません。
それは人間の、もっといえば生命の、「主たる」機能なのではないかと思っています。
「ひとつのもの」を「自己の境界」によってあえて限定して眺めること。
それが人間の、生命の、「ひとつのもの」を区分することによって成り立っているあらゆる存在の、根源的な存在理由なのではないでしょうか。
それを無視した願望実現法は、極端にいえば、人間やめろ!生命やめろ!と言ってるのと同じコトで、現実という幻想の上の、さらなる矛盾した幻想になってしまうのではないかと思います。
☆
あるバリアントから任意のバリアントを自由に「選んで」跳躍できるのか。
原理的には可能です。
では、ゲンジツには?
極端に離れた(至り難い)バリアントに一気に跳躍するのは実際にはむずかしい。
……と、当たり前の回答になるのでした。
☆
トランサーフィンも、けっこうムチャなことを言っています(*1)。
毛色は他のものとはかなり変わっていますが、これも願望実現ものの一種です。
トランサーフィン流にいうなら億万長者の方のバリアントを選びたければそうなることを「当然と思え」、そしてそのようにふるまいなさい、ということになるのでしょう。
どのくらい「当然と思う」かというと、毎朝ポストに朝刊を取りに行くのと同じくらい当然と思え、そうすればトランサーフィンできますよ、と。
最近は新聞をとってる人も減っていると聞きますが、これはもう「当然と思う」というより、「思う」とか、なにかテクニックを「練習する」とか、そういうレベルじゃない。
息をしたり歩くのと同じくらい「自然に」ということらしいです。
たしかにそうできれば、バリアントの流れをトランジットすることができるかもしれません。
でもふつうは、そんなことはできない。
朝刊を玄関に取りに行くことと、イキナリ億万長者になることを、平然と、同列に、アタリマエに観ることなど、ふつうは到底出来ません。
人間という装置の取説に、それらを同列に観ることができる機能は、記載されていないのではないかと思います。
あるいは書いてあってもちっこい字で後の方に書いてある。ふつうはそんなとこ、読みません。
もちろんどんなものであっても常に「仕様外」の使い方はあります。
包丁は料理の道具ですが、ふだんのニュースに出てくるのはたいていその「仕様外」の使い方です(例えがよくない)。
仕様外の使用法については留意しておかなければなりませんが、当面のところ、朝、駅前のATMに一万円おろしに行って、残高のオシリに付いた0の多さに腰を抜かす(*2)!……ということもなさそうです。
ていうか、腰抜かしてる時点で、トランサーフィンにはほどとおい。
当然と思っていれば腰など抜かしません。
ひと安心(?)したところで次回につづきます。
★注釈
(*1)
トランサーフィンの本を読んだのはずいぶん昔。
このへんはウロ覚えです。まちがってたらゴメン。
(*2)
このふたつのバリアントのちがいは、実はホントに微々たるもんなんですよ……というのが隠れたオチ。
ちがいは、お金をおろしに行った口座の残高を記憶しているシステムのデータのちがいだけです。
もしあの時、ああだったら、こうだったら、もし私が、あの時、ああしてれば、こうしてれば、という、無数の変数を含む、「たられば」バリアントどうしのちがいに比べれば、ある特定のデータのビットの値がちがうだけのバリアントの相違(距離)なんてほんとうに微々たるものでしょう。
一億円の札束のカタマリが現実に眼前にあることと、コンピュータのデータは、実際にオカネをおろして、目の前に置いて数えてみるまで、リンクしません。
今、駅前のATMの前でリンクしているのは、手の中にある一万円札と、通帳に支払額として記載された10000というデータと、ため息をつかれるそのときのミケさんのお気持ちだけ、ということになります。
え?そんなに切羽詰まってない?
にゃんこ先生みたいな素寒貧の酔っぱらいと一緒にするな?
失礼しました。
ではまた〜
★LINKS
→ミケさんの質問
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PDFドキュメントです。
すべて無料、閲覧、複製、配布自由です。
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「(1)易システムハンドブックV2.02(最新(最終)はV2.03です)」は猫乃電子出版の田邉さんが根性で作成してくれたRomancer版(ブラウザで読める本)もあります(多謝)。
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