ぼくは占い師じゃない

ぼくは占い師じゃない

易のブログ……だったのですが、最近は白橋 升としての創作活動「遊星出版」の話題や日常雑記を綴っています。遊星出版のサイト(Googlesite)で作品を紹介しています。活動や作品の紹介はこちら(遊星出版公式サイト)→https://sites.google.com/view/yuusei-press



遊星出版公式サイト→こちら


「遊星出版 」と銘打った架空の版元(個人レーベル)にて、主に易(易経)をテーマにした、ファンタジーやエッセイを創作しています。実際の作品は、文フリなどのイベントにて頒布しています。よろしくお願いいたします。

遊星出版です。

新作です。できてみるとやっぱりうれしい。

 

 

テストショットができたのでブックケースを作ってみました。


 

イベントに出展する際はブックケース付きで頒布する予定です。小数部だからできる手作業。家内制手工業です。サイズがちょっとキツいかも。いい塩梅に作るのは至難の業です。

 

内容ですが、今までの作品とちょっとちがうのは、かなり積極的にAI(Gemini)を利用しているということでしょうか。


もちろん文章はぼくが書いています。

去年の11月頃から書き始めて……

この11月にリリースする予定なので、ちょうど1年。

以前の記事(「Shape of Mirror」)でも書きましたが、個人的には、文章までAIに書かせてしまってはオシマイだと思っています。創作の意味がなくなってしまうんじゃないかと。自分が読者になったとして、全面的にAIが書いた小説を読みたいかって話なんですが、ぼくは読みたくないなあ。今のところ。

純粋に情報を得るためだけに読む文章なら話は別ですが。

「執筆環境」の記事でも書きましたが、他の作品では、まずノートに万年筆で……とやっていたんですが、長くなりそうだったので(結果的に新書判250ページになった)、ノートを付けながら、最初からポメラで打ち込みました。

とにかく技術の進歩は早いです。本当に「進歩」なのかどうかは、かなりあやしいと思いますが、それはまた別問題。

 

ポメラ。

 

技術の「進歩」に逆行するようなマシンですが、新しい機種がでるたびについつい買ってしまいます。


もし将来、ポメラにAIが搭載されたら……

 

ぼくはもうそのポメラは買わないだろうと思います。

たぶんね。

 


 

今でこそ音楽を奏でたり絵を描いたりもするが、依然、AIのメインの仕事は文章を生成することである。

 

プロ、アマを問わず、創作する者にとっては、一見、脅威のようにも思われる。

しかし、ビジネス文書は別だが、それ以外の、人が文章を紡ぐことの意味や意義や楽しみと、AIが文章を生成することはまったく別ものだ。

 

42.195kmはクルマで走ればあっという間だ。だからといってマラソンに意味がなくなるわけではない。マラソンは移動するためやるものではない。
 

創作するためにAIを使うことは、ぼくにとってはweb検索やワープロソフトやwebの製本サービスを使うことと同列で、AIは、自分で書いた文章を最終的な形にするための補完ツールのひとつだと思っている。
 

AIに文章を書かせて、それをそのまま作品にするようなことはしていない。


やろうと思ったこともない。

 

登山が好きだからといって、ヘリで頂上に行ってもだれもほめてくれないし、それは登山ではない。

☆

ところで、AIが登場する以前から、主にファンタジー系の創作で、ネーミング辞典や、あるいは、質問に答えていけば物語の骨子や世界を構築できるというハウトゥ本がある。

そういったハウトゥ本を利用したことはないが、今書いているお話のことを、AIといろいろと話しているうちに、あれ、これ、その本と同じことやってるかも、と思ったことがある。

原則として、作者はその登場人物や世界について誰よりも詳しく知っていなければならない。

 

そのつもりで、あれやこれやとAIがいろいろきいてくるので、律儀に質問に答えていたら、いつの間にかこれから書く先のお話の解像度があがったりしたことがあった。

 

補助ノートは作るが、ぼくの場合は予め枠組みを決めるというより、思いついたことのメモで、すべてをカバーできているわけでもないので、AIとの対話記録は、筋や設定の記憶の補完にも役立つ。

☆

ツールのアウトプットは誤りがなく(ファクトチェックは欠かせない)、納得できるものであれば遠慮なく利用するが、相手はしゃべるコンピューターという、スタートレックか「2001年宇宙の旅」の中でしか見たことがないような前代未聞の代物であり、しかも無料。

無料に乗じて、AIバーと称して、少々ひっかけながら無駄話をすることもあるが、いったい「何と」話してるんだろうと気味が悪くなることもあるにはある。

ときどき、こうもききたくなる。

で。あんただれ?

 

ブックオフでクーポンをもらった。

「242円までの本なら無料で交換」

税込み242円ということは……


220円の本なら買えるというか、もらえるということだ。

どだい220円なんて、ロクな本なかろうなと思いつつ、期間が過ぎたらただの紙にになってしまうので、でかける。

☆
 

「生きているうちに」

ジョン・キム

サンマーク出版

2016年

 

 

☆

タイトルに惹かれて買った。

 いや、もらった。


じんわり、いい本だった。

それはたぶん、作者が飾り立てた言葉ではなく、「地」から書いているからだと思う。

ここでも「本」が主役である。


一冊の「本」が。

 

その「本」は、タイトルも著者名も発行年も出版社もわからない。


でもそれはひょっとして、読者が読者自身のために書く「本」かもしれない。
 

遊星出版です。


趣味で自作本をイベント等で頒布しています。

年2回のペースで開かれる東京文フリが出展のメインです。


それ以外に年1回程度は、東京以外のイベントに出られたらいいなあ、と思いつつ活動しています。

東京以外ということで、今年は文学フリマ大阪14(2026年9月13日(日曜日)に開催)に出展してきました。


大阪は昨年に引き続いて2度目の出展です。




場所は海のそば、南港地区にあるインテックス大阪という展示会場です。


【10時頃到着。去年は「コヤブソニック」やってました】

前乗りで移動しましたので、ちょっと早く着きました。関東はこのところずっと曇りでしたので、日の光を久しぶりに見ましたね~。ただまあ、蒸し暑かったです。




外は蒸し暑くても、遊星出版のブース近くは空調の吹き出し直撃。ペラペラですがパーカーを持って行って良かったです。ブースの設置は早々に終えてしまいました。


【遊星出版ブース】

そりゃいいんですが、今回は最初の一冊が中々売れずに、かなり焦りました。結果的には……数はだいぶ少ないんですが、まあ売れるには売れたといった調子。

大阪まで来て1冊も売れなかったらどうしよう……と余計なことを考え始めます。

 

生業でもなくノルマがあるわけでもないんですが。

NIS(*)は今回、イベントでは初リリースだったんですが、1冊しか売れませんでした。一貫した物語でもゲームブックでもないので説明が難しいのと、ちょっと特殊なので好みが明確に分かれるのかもしれません。

それでも。

刺さる人には刺さるんだなあ、と。

その1冊を初めてお買い上げいただいた女性は、一周してからまた見えてくれたのですが、「いやあ、初めて売れました!」といったら、「ほんま!? (私は)超いいと思ったんだけど!」というお言葉。いや、うれしかったなァ。

最初に手に取って見てくださって、ぼくが、自分で使っているNISをお見せして説明した時に、私も自分の好きな文庫本カバーを付けて使ってみよう! と思われたそうです。


【自分で使っているNIS。ジッパー付きの文庫本カバーと記録用のペンを付けてます】

このあたりから流れが変わったのではないかと。

お買い上げにならないまでも、「写真を撮らせてください」という男性が見えたり、別の女性にNISを実際にランダムに開いてもらったら、下のような「正しい道にいること示すサイン」が出て、「じゃ買わなきゃ!」と一緒に笑ってみたり(お買い上げには至りませんでしたが……押し売りはいけません)、「天体観測とはなにか(小説)」の方では「表紙がカッコいい」とお買い上げいただいた若い方がいらっしゃったり(ジャケ買いもぜんぜんアリです)、数こそでませんでしたが、楽しかったです。


【NIS #59】

NISが1冊売れたあたりで、何冊売れたかという「数」にこだわり始めていた自分にハタと気づきました。

こりゃいかんな。


イベントを楽しみにきたんとちゃうんかい。

もちろん数は大事です。


「独立不採算型マイクロプレス」を標榜してはいますが、採算「度外視」という意味ではありません。

 

ただ、採算は二の次三の次。

遊星出版の今回のブース「ぬ-21」でしたが、「21」はNISでは下のようなメッセージと絵です。


【NIS #21】

「流れ」が変わったのではなく、変わったのは自分の捉え方だったのかもしれません。これからは初心に返り、一冊一冊もっと丁寧に手渡していこうと思います。

なにはともあれ、ご来場の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。お疲れ様でした。

次回は11月の東京にお邪魔する予定です。

-----------
(*)NIS=「Notes form the Inner Stream」というタイトルの遊星出版オリジナルのオラクルブック。オラクルブックとは、頁をランダムに開いてそこに書かれている言葉を答えとする占い本。このタイプの占術の歴史は古く、ビブリオマンシーと呼ばれる偶然性を利用した占術に端を発している。古くは聖書などの宗教上の教典が利用されることが多く、この場合、回答は神託と考えられた。
 

遊星出版です。


大阪文フリ14に出展します。2回目の大阪出展です。

 

当日持って行く予定の本は以下の通りです。

☆「天体観測とはなにか」×5冊

【POPアオリ文:Gemini。

白橋、ちょっと手直し】


☆「NIS」×5冊

以前の記事でもお知らせしましたが、NISは大阪文フリ14にて、イベントでは初リリースです。よろしくお願いいたします。

【POPアオリ文:Gemini。

白橋、ちょっと手直し】

 

遊星出版webカタログ →こちら

イベント詳細は以下です。

 

2026年9月13日 文学フリマ大阪14 開催情報
◆Webカタログ
 https://c.bunfree.net/

◆配置図 
 https://bunfree.net/event/osaka14/#map

 遊星出版は「ぬ-21」です。

◆文学フリマ大阪14 開催情報
https://bunfree.net/event/osaka14/
 開催日時 2026年9月13日(日) 12:00〜17:00(最終入場16:55)
 会場 インテックス大阪 2号館 (大阪市住之江区)
 アクセス https://bunfree.net/access/osaka-intex/
 (大阪メトロ ニュートラム「中ふ頭」駅から徒歩約5分、大阪メトロ ニュートラム「トレードセンター前」駅から徒歩約8分、大阪メトロ 中央線「コスモスクエア」駅から徒歩約9分)
 出店 1539出店(1760ブース)
 一般来場 無料(予約不要)

 

他人様のお話は読まない。

すぐ真似したくなるから……


などといっておきながら、暇に任せて近頃は、ちょこちょこ目についた作品を読んだりしている。



町の本屋さんには消えてほしくないので、ときどき書店でふつうに本を買う。


書店で偶然見かけて、上下ともなるとちょっと高いが、よさそうだと思ったので買ってきた。

「家守綺譚」。

原作小説を漫画化した作品である。

時は明治。その父君の依頼により亡友の実家を預かることになった、駆け出しの作家青年の話。

常に「水」と関わっているお話で、水は、人の心やその深いところ、今風にいうなら潜在意識の象徴である。


幽霊や物の怪は水場に出るというが、この作品でも最初から亡友が至極平然と登場する。

というよりこの連作、生身の人より物の怪の方が数多く登場しているのではあるまいか。


主人公ははからずも水際、この世とあの世の境界近くに住むことになった。

私たちがふだん自分だと思っている「顕」在意識の部分は、潜在意識という大海に浮かぶ儚い小舟のようなものだ。

耳なし芳一を引き合いに出すまでもなく、あまりそっちの方と関わっていると、小舟に穴があいてたちまち浸水してくる。

 

気づいたときには、あっという間に大海に飲み込まれてしまう。

ああ、真似したい。
 

遊星出版です。

「NIS、自分で自分の居場所を見つける」。

 

といっても、NISに足が生えて、勝手にトコトコ自分の居場所に行ってしまった……わけではありません。

☆

NISは遊星出版オリジナルのオラクルブックです。「Notes from the Inner Story」の略で、100のイラストとメッセージから、ランダムにひとつを選んで直観を刺激するツールです。

9月の大阪文フリでのリリースをこのブログでも告知済ですが(「NIS、リリースします」→)、この度縁あって、森の本屋 軽井沢さん(サイトはこちら→)にて先行リリースさせてもらう運びになりました。

森の本屋 軽井沢さんは、最近ときどき見かけたり耳にしたりする、いわゆる「シェア型書店」で、棚を借りて自分の本を売る形式のお店です。

このタイプのお店は、前々から気にはなっていたのですが、いきなり神保町に打って出るのも敷居が高そうだし、実は、近所にもあるんですが、そこはすでに棚に空きはなし。

でまあ、年一度の旅行先でたまたま出会ったのが、森の本屋さんだったというわけです。

「たまたま」は大事にしないといけません。今日からすでに棚にNISが並んでいますが、NISもこの同じ、「たまたまの原理」で動作するからです。

 

☆

NISが現在置かれているのは#59の棚ですが、この棚番号についてはちょっとおもしろいことがあります。



【遊星出版の棚@森の本屋さん 軽井沢】



【遊星出版「界隈」】

最初に棚の希望をきかれました。

一番安い最下段ならどこでもいいですといったら、#67、#69、#70が空いていて、薦められたのは#67でした。

#67はNISでは「ものいわぬものは受難者になる」です。


これはちょっと、直観もなにもそのままで、どこでもいい ! なんていっていてはイケナイと思い直し、#70で! とお願いしました。

#70はNISでは、「起きろ! 旅立ちの時だ!」で、新しいことを始めるにはいいかな、と。


でも#70は勘違いで、#71のまちがいでしたということで、#67、#69、#71から改めて選んでくださいといわれ、#71にしました。

#71はNISでは、「故郷を思い出す」です。

NISの最終的な目的は、使われる方がそれぞれの「内なる書」にふれることです。「内なる書」=故郷といえなくもありません。

写真をご覧になるとわかりますが、「今は空いているから上でもいいよ、でも新しくオーナーさんが入ったら下に戻すからね」という店長さんの太っ腹なはからいにより、現在NISは#59の棚に収まっています。

NISの#59、なんだと思います?


【NIS #59「正しい道にいることを示すサイン」】

☆

こんな話がおもしろいと思われる方は、軽井沢にお立ち寄りの際は是非、森の本屋さんに立ち寄ってみてください。

例によって部数は少ないですが(写真のとおり)、NISはイベントでの頒布価格と同じ値段でお店にお預けしています。

このお店には、NISに限らず他にもおもしろいものがたくさんありそうです。ちなみにぼくは、自分のお土産に賢治の詩集を買いました。

 

2026/9/1追記
店長さんもちらっとNISを引いてみたら、11:播種だったそうです。

 

今頃種まきしても大丈夫? と思われたそうです。


これ、ぼくから見れば正に種まきで、NIS、いい仕事するなあと思ったのはいいんですが、軽井沢は紅葉のシーズンを過ぎると、それからオフシーズンに入るのでした……

ま、いいか。

悪いことしてるわけじゃないし。
 

 

 遊星出版です。

本を作って文フリなどのイベントで手売りしています。

 

少数部ですが、本を作るとなると表紙もさし絵もあるし、どうしても(てこともないんですが)、絵を描かなければなりません。

 

ゼンタングルは描けても、絵は描けません。人物などなおさら。


イベントで周囲を見ても、pixivを見ても、絵のうまい若い人たちがたくさんいてうらやましい限り。

 

どなたかに頼んで描いてもらいたいところですが、ツテもなければカネもない。

でもイメージがあれば、AIはかなり強力なアシスタントになります。絵は下手でもいい。人物が描けなくたっていい。

 

特別な画材も必要ありません。そこら辺の広告の裏(裏が使える広告はほとんどありませんが言葉の綾)に鉛筆で描いた、ふにゃふにゃの落書きでも、なにかあればなんとかなります。

AIは補完してもらう感覚で使うのが、今のところ自分には一番適した利用法なのかなと思っています。イニシアチブを明け渡してはいけません。

☆

今書いているお話の表紙をどうしようかと思っていて、いつもの様な抽象的な絵ではなくて、具体的な情景にしようと思い立ちました。それで描いた落書きが下のようなものです。

 

 

なんだかわかりませんよね。
絵で描けないところは言葉で補います。

「昔のフォードTに似たスチームパンク的な蒸気自動車と、その前に荷物。荷物を挟んで立つ、痩せた老婦人とその息子の大柄な中年男。どちらも品はいい。そんな絵を描いてみてくれ。絵を描くにあたって質問があれば遠慮なくきいてくれ。情報はこれで充分かな?」

「遠慮なく」というのがポイントです。AIに「遠慮なく」というと、遠慮なく細々ときいてきます。


蒸気自動車のデザインについて。服装。荷物。背景。絵の雰囲気。大見出しだけでこれだけ。


カテゴリ別に数問ずつの質問が並びました。逐一完璧に答える必要はありませんが、システムにイメージを理解させるために、極力答えます。

ここで自分が書いた物語の完成度がチェックされると考えるといいと思います。答えられない部分があるということは、話の中でまだ固まっていない部分があるということ。

 

創作の余地がまだ残っているというわけですね。ファンタジーの場合は世界観にヌケ……あるいは、読者の想像におまかせする余地があるということ。

で、最終的にはこんな表紙になりました。

 

さて肝心の中身(本文)ですがまだ書き上がっておらず、この表紙の情景にまで到達していません。助手に、先に絵描かせちゃった。

「キャレーヌ(クルマの芳香剤)買ったしクルマはあるし、あとは免許かぁ?」(古いです)

おあとがよろしいようで。

 

【装丁見本の画像まで生成してくれました。頼んだわけではないのですが。AIのドヤ顔が見えるようです】

 

お盆も過ぎましたが、夏は一番好きな季節です。

まあそりゃ昨今は暑すぎるきらいはあるけど、なんせ着るものにもあまり気を使わなくてイイ。

なんとなくこう、だらっとして。

常夏の国に生まれなくて、ほんとうによかったと思う。

もしそんなことになっていたら、ただでさえグータラなこの性分に輪がかかって、一生縁側でひなたぼっこして、そのまま人生がおわってしまえばどんなにいいだろう……などと、安岡章太郎のようなことを本気で考える人間になってしまっていたにちがいない。

安岡先生が悪いわけじゃないけれど、今日も今日とて、かっぱえびせんを食いながら酒を飲んでいたら……



【うわっ、また出た花形えびせん】

 

ブログじゃ偉そうなこと書いていますが、根はケチな男でございます。

(たぶん)あんまりないことが続けて起こると、すぐ不安になります。


つくづく小さな男だなぁ。

参考記事
「そんなことに運を使ってもいいのか」
「Are you happy?」

 

かなり前ですが、いつもの古本屋でこんな本を見つけました。

 

 

作者はジブリのアニメーターだった方(故人)で、初版は1989年。ぼくが入手したのは9刷の2009年版ですから、ずいぶん息の長い作品だったようです。


あとがきによれば、作者が屋久島の自然にインスパイアされて描いた作品ということでした。

現在は絶版で、復刊ドットコムから愛蔵版が出ていたようですが、これも絶版。

世界樹の根元で暮らす女の子が、樹を登る旅をする話で、作者はそのつもりはなかったのかもしれませんが、寓話のようにもとれます。


おもしろいのは、「登る」だけではなく「下る」旅もあるということ。登ったら降りなきゃ! ということではなくて、地下への旅です。

根腐れを起こしてしまった木を再び大地とつなぎ、木を再生させるのは人間の役目。

子供の頃、「人間の『間』という字の意味は、人と人の『あいだ』ってことなんだよ」と教わった記憶がありますが、本当のところはそうではなくて、天と地の間なんじゃないかと思います。


戦争している場合じゃないですね。

買った本はたいてい右から左へ売ってしまうのですが、この本は売らずにとってありました。


とってあったというよりも、売らなかったのでしょう。書齢が17年にもなりますので、値はつかないと踏んだのだと思います。

主人公の女の子が、おばあさんから譲り受けたお守りのカエルを時間にまかせて彫ってみました。


そこまでは書かれてはいませんでしたが、たぶんこのお守りも、世界樹の木っ端からできていたのでしょう。

 

【あんまり似てないかも。

作中同様の木彫り。

非売品(笑)】