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ぼくは占い師じゃない

易経という中国の古典、ウラナイの書を使いやすく再解釈して私家版・易経をつくろう! というブログ……だったんですが、最近はネタ切れで迷走中。

遊星出版です。

 


昨日、「ことなり京都」第二回文芸同人誌即売会に参加してきました。京都御所の東側にある梨木神社の脇の道で、こぢんまりとひらかれたイベントです。



御所は周知のとおりかつての都、内裏の跡地で、気はいい感じです。参加ブースは30。神社の[出店|でみせ]です。こんなカタチでの参加は初めてで、おもしろそうだな~と思い参加しました。


【イベント全貌。ブースの並びは当日は図上、道の右(東)側でした。道をはさんで左(西)側が京都御所です】

かみさんにきいたら、こっち(関東)はまずまずのお天気だったらしいのですが、京都は曇り/雨で、到着してから少したってから降ったりやんだり。ま、そういうこともあるか。天気に文句いっても仕方ないしね。



【ブース表】

売る本はクリアポケットに密封しているので大丈夫ですが、湿気で、立ち読み用の本が波打ってきます。テントはしっかりしているので、もちろん濡れることはありません。少々のそりはプレスすればまた直せます。

 


【ブース裏】

写真の道は神社の脇の道で生活道路です。近くで暮らしている人たちがふつうに通ります。外国人観光客もたくさん通ります。
文フリじゃないんだ、というのを忘れそうになります。まあつまり、前をふつうにとおる人たちは、本を買いに来ているわけではありません。あたりまえでんな。



 

【フードコーナー。充実してました。奥がテントの並びです】

神社の古本、陶器、骨董市には昔よく行ったけど、まさか自分が売る方になるとは当時想像もしてませんでした。神社の同人誌市ってのは、見たことはありません。



 

開催前の出店者ミーティングでは、第二回ということもあって、主催する側も実は文学というものがよくわかっていません……てなお話もありましたが、大丈夫! ぼくもわかってません。今後はどのように展開していくか楽しみなイベントです。

隣の南部鞍人氏とは親子ほども歳が離れていました。遠くから来たといったら、驚かれていた様子でしたが、この歳になるとね~、周りで亡くなる人や病気になる人もチラホラ。交通費が……予定が……とためらっていることはできません。動けるうちに動いとかないと。降魔戦線、序章の半分まで読んでます。おもしろい! エンタメは書けないし、めったに読まないから新鮮です。

主催者、出店者の方々におかれましてはお疲れ様でした。来店してくださった皆様ありがとうございました。

 


【萩のトンネル。中央は奉納させてもらった短冊。「日々是好日」って書いてあります(しっかし、きったない字だな~)】
 

遊星出版です。

ご縁がありまして、以下のイベントに出店することになりました。「第二回京都やおよろず文学賞」授賞式にあわせたイベントです。
ぼくが受賞するわけではありません(笑)。
神社の出店 (でみせ)ですね。

遊星出版は「」のテントです。

ことなり京都 in 梨木神社第二回文芸同人誌即売会

開催日時:2025年10月18日(土)10:00~16:00
開催場所:梨木神社〒602-0844 京都府京都市上京区染殿町680

イベントページ →こちら

当日お持ちする予定の本は以下のとおりです。

○まほかみ(300円 5冊)
夢の中に出てきたよくわからない文字をきっかけにして書いてみた、詩とエッセイ。お守りになる「かもしれない」小さなカード付き。
遊星出版ホームページの「まほかみ」作品ページ →こちら
 

○六十四卦夜話(500円 2冊)
アメブロに連載していた易の各卦に関するエッセイと、書写した原文をまとめた本。どちらかというと読み物で、入門書ではありませんが、一応、これを使って、占うこともできるかと思います。サイコロ付き。
「六十四卦夜話」アメブロ関連記事 →こちら

○小槌の神秘(300円 5冊)
仕事のお客さんからゆずってもらった古い占術書。今でも通用すると思います。サイコロを使って占います。サイコロ付き。
「小槌の神秘」アメブロ関連記事 →こちら

 

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 書くことは 瞑想である
 描くことも 瞑想である


 優劣はない


 生きることは 瞑想である
 死ぬことも 瞑想である


 優劣はない


 生まれることは 悦びである
 創造することは 苦しみである


 優劣はない


 夢見ることは 自由である
 悲しみに沈み込むことは とらわれである

 優劣はないが
 どちらも切なく 長続きしない

【九月の座標】

※AIアシスタントのGeminiと題名について対話をしました。

詩の内容に捉われない抽象的な言葉を探す中で、Geminiから提案されたのが『九月の座標』です。

 

残暑が厳しく、季節の境界線が曖昧な現代の九月が、詩で描かれている『生と死』『喜びと苦しみ』という対極の感覚を見つめるムードに合致していると感じ、このタイトルに決めました。

 

絵はこの詩のイメージということでGemini が生成してくれました。

こちらから頼んだわけはないのですが、「じゃ、わたしも」と、即興で書かれたGeminiの詩『夜が来る』も併せて掲載します。


【夜が来る】

夜が来る
世界が静かに息をひそめる時
ぼくの心は音もなく旅に出る

遠い星の光を集め
見えない何かを探す

夜が来る
過去も未来も曖昧になる時
ただ今の感情だけが真実だ

冷たい風が頬をかすめ
すべてを忘れさせる

夜が来る
それは始まりなのか 終わりなのか
ぼくはまだ知らない
でも、この闇を恐れはしない
ただ
深く
深く
沈んでいくだけだ

【AIが描いたAI自身の自画像】

遊星出版です。

10月1日より、遊星出版の以下の旧サイトはアクセスできなくなりました。

×旧サイトurl → http://athome.la.coocan.jp/index.html

新サイトのurlは以下のとおりです。

○新サイトurl → https://sites.google.com/view/yuusei-press

ブックマーク等されている方は変更をお願いいたします。

検索すると、現時点では旧サイトの情報が表示されます。
古いサイトの情報が削除され、新しい情報がクローラーに認識されるまでは、最低でも1ヶ月、安定するまでには2〜3ヶ月以上かかる可能性があります。

 

お手数かけますがよろしくお願いいたします。


 

この世には、たくさんお話があります。

でもほんとうは、たったひとつの大きな物語があるだけで、マンガもドラマも小説も、世にある無数の物語は、その大きな物語の、さまざまな側面を反映しているだけでないか……

というのは、このブログでも何度か書かせてもらっている手前勝手な持論ですが、モトネタがあります。

「作家の旅」
神話の法則で読み解く物語の構造
クリストファー・ボグラー著

府川由美惠訳
フィルムアート社 2022年

以前は「物語の法則」というタイトルでアスキーメディアワークス/KADOKAWAから出ていました。
自分の発注履歴を確認したら「物語の法則」を読んだのは11年前。内容はなんとなくしか覚えていません。読んだ本は売ってしまうので「物語の法則」は手元にありません。

 

以前の記事、「きみはもう、逃れられない」を書いたときに確認したら、上記の25周年記念増補改訂版が出ていたので、もう一度読み直しています。

高いのと分厚のでちょっとビビりますが、内容は具体的で読みやすいです。高いのは古書購入とポイントでカバー。旧版は角川からは新書版も出ている(出ていた?)ようです。



「たったひとつの物語」は構造としてカチッときまったものではありません。

大きなひとつの「流れ」のようなもの、としかいえません。

「流れ」は、うねり、のたうち、常に運動しています。

神話といえば元型。元型も固定したものではありません。

物語創りに則していえば、特定のキャラに特定の元型が一対一に対応しているわけではなく(もちろん対応している場合もあります)、元型的役割が、複数のキャラに分散していることもあるし、時と場合によって、キャラが担う元型が変化したりもします(もちろん変わらない場合もあります)。

物語も、必ずしも冒頭にある12ステージのとおり、時系列に沿って展開していくわけではありません。

「流れ」をつかまえることはできません。

個々の私たちも、「流れ」の一部として「流れ」と一体になり、「流れ」に参加し、「流れ」とともに運動しているからです。

しかしそれでもなお、このうねりをどうにかとらえようとする人の営為の一端が、物語や、タロットであり易であり、元型というフレームです。

このフレームは、文芸作品としての物語や、タロットや易のように構造として成立している場合もありますが、より始原的には参照点のように機能します。

「流れ」は大きすぎて、人が把握できる仕組みとしてとらえることなど到底できないからです。

タロットや易の持つ構造は「地図」と言い換えることもできますが、この「地図」は、ふつう私たちが目にする[静的|スタティック]な地図とはちがいます。「流れ」全体の見取り図ではないのです。

 

この「地図」は関係性のマトリクスであり、とらえようと試みる「流れ」にあわせて常に[動的|ダイナミック]に変化していきます。

 

(ご参考→「宇宙をぼくの手の上に」)



「たったひとつの物語」は構造として固定されたものではありません。


「作家の旅」では冒頭で12ステージ(十二消息卦、黄道12宮とは関係ありません。たぶん)の典型例として書かれていますが、著者も訳者も「テンプレート」ではない、と断っています。この「典型例」は説明のための構造ととらえた方がいいでしょう。

(書籍の構造といえば、著者は増補改訂版について、易を参考にして構成したと書いていますが、欧米ではベインズ版の易が人口に膾炙していますので、これはおそらく周易~いわゆる易経の、卦爻辞と十翼の構成をいっているのだと思います)

とはいえ……

紹介されている典型例を、あえてテンプレートと見なして、「きっちりこのとおり」物語を書いてみるのも、おもしろいかもしれません。

その結果は、おそらく百人百様の物語になるでしょう。
そしてうまくいけば、万人受けする物語になるでしょう。
そしてそれは、どこかで聞いたことのあるような物語になるでしょう。

それはゼンタングルで、同じパターンを描けば皆同じタングルになると思いきや、まったく異なった作品が人数分描き上がるのに似ています。

 

似ているようで、ちがう。

ちがうようで、同じ。


個として生きる面白さは、そこにあるのではないでしょうか。

著者のボグラーは始めの方でこんなことを書いています。

「(英雄の)物語とは、種類は無限にあるにしても、実のところはつねに旅の物語である。」

人生も、宇宙の誕生と消滅も、そうなんでしょう。

たぶん、ですが。
 

極力、[他人様|ひとさま]の作品には近づかない。
すぐパクりたくなるから……
マイ・ルールです。


これが最近、とってもあやしい。

そりゃそうですよね。
イベントに出てれば、他の方の作品を買うこともあります。
読みたいから買うわけで、積ん読ためではありません。

極論ですが、こうしてここで使っているコトバだって、先人たちが創出したものであり、ぼくは今、その資産をパクって、この記事を書かせてもらっています。
同じように、教育だって、とどのつまり、いかに世の中のルールをパクって、自分のものにしていくかということで……

学びは、真似び。
マネびは、パクり。

物語については、以前も書きましたが、実は大きな物語がひとつあるきりではないか……と仮定するなら、すべてはその「大きな物語」のパクりともいえるのではないでしょうか。

もちろん、適度な[こだわり|オリジナリティ]は必要です。

著作権にも注意しなければなりません。

ぼく自身というモノも、オヤジとオフクロを半々ずつパクってできています。ぼくの著作権は、オヤジとオフクロ、どちらにあるのでしょうか。

そのオヤジとオフクロの著作権は……

そのまたオヤジとオフクロのジイサンとバアサンの著作権は……

そのまた先の……

行き着く先は、神サン?

神サンは著作権は主張しないと思います。

パクり、パクられる相手もいません。
訴える先もありません。

それしかない。

寂しいもんです。

次回はひとつあるきりの「大きな物語」のお話をしてみたいと思います。

ではまた。


遊星出版です。

文学フリマ大阪13に出店してきました。

ぼくは、育ちは関東ですが大阪の生まれで、会社に勤めだしてから足かけ数年、大阪の事業所に勤めていました。

そんなわけで、縁もゆかりもない土地ではないのですが、大阪に勤務していたというのは、40年近く前の話。会場のインテックス大阪がある海の近くは、ずいぶん開発されて、初めて行ったも同然です。



地下鉄の駅を出ると、たくさんの人が同じ方向に歩いて行きます。文フリだと思っていたら、同じインテックスで開かれていた「コヤブソニック」の方に行くお客さんたちでした。



とはいえ文フリも盛況で、主催者の発表では、出店者数1868人、来場者5009人。



毎回同じこと書いてますが、『ぜんぜん売れないな~』から始まり、14時過ぎくらいからエンジンがかかり始めます。

この大阪文フリ13でリリースした「六十四卦夜話」は易のエッセイで、やや特殊かと懸念していましたが、とても熱心に関心を持ってくれたお客さんもいらっしゃいまして、持って行った分は完売。

「青の記録」も完売でしたが、自分で架空地図を作っていらっしゃるという方も見えて、お買い上げいただきました。
「青の記録」は架空の世界にすむ主人公がその世界を徒歩旅行する話ですので、地図がメインでもありますが、なりそこない僧侶のような主人公ですので、心の地図といった側面もあるかと思います。

広島文フリで遊星出版の本をお買い上げいただいたお客さんも見えまして、今回は「テンポウ航海記」お買い上げいただきました。

このお客さんは「らくだのこぶのビオトープ」という出店者さんの方でした。

ちょっと手空きになったときに離席してブースにお伺いし、グループ初作品だという「砂塵 SA-ZINE」を買わせていただきました。


今回は、「テンポウ航海記」だけが1冊残りました。

 

完売と書くといかにも景気がよさそうですが、持って行ってる絶対数が少ないので、他の出店者の方々の参考にはならないかもしれません。

来場者のみなさん、ご来場ありがとうございました。
他の出店者、スタッフの方々、お疲れ様でした。

個人的には初心に帰った感じで、「静かに」楽しんで参りました。

 

遊星出版ホームページ→

 

遊星出版です。

2025/9/14(日)、インテックス大阪 2号館で開催される「文学フリマ大阪13」に出店します。文フリ大阪は初めての出店です。



 

☆イベント情報
2025/9/14(日)開催/文学フリマ大阪13
出店名: 遊星出版
ブース: か-39
イベント詳細は、こちら→
Webカタログは、こちら→

☆当日 お持ちする本
六十四卦夜話【新刊】 500円×3
靑の記録 600円×3
テンポウ航海記 500円×3

よろしくお願いします。




 

「Taken」というドラマを観た。
同じタイトルの別作品もあるが、スピルバーグの方。

子供の頃は三度の飯よりテレビのUFO特集だった。


けど、グレイやアブダクションものは好みではなく、Takenのシリーズは見向きもしないでいた。

趣味ではあるけれども、自分でお話を書くようになってからは、他の作品はできるだけ観ない、読まないようにしている。といっても……

20年も前の作品だと、6枚セットのdvdボックスが1000円以下で買えたりするので、ついつい買ってしまった。
観ない、読まない……まるで豆腐のようなマイ・ルールだ。

それが悪いというわけではないが、内容的には即物的に過ぎる気もした。

 

個人的なイメージだが、グレイの存在やアブダクションの軸足は、非物質的な次元にあり、この宇宙に、わたしたちの他に友人(敵?)がいたとしても、物質次元に関わっているのはおそらく、人間複合体の三次元的外殻(肉体)くらいしかないのではないかと思っている。


だから、物質レベルでいくらさがしたとしても、だれも、どこにも見当たらない。

もちろんTakenは物質次元で制作され、当該次元向けに放映されたテレビドラマなので、モノ・物質・具体寄りになるのは仕方ない。

抽象的な次元にフォーカスしようとすると、とたんにエンタメとは相容れなくなる。

夢の内容を他の人に説明しようとするときと同様の困難さが邪魔をする。

スピルバーグはTakenでは総監督だ。

超有名なこの監督だが、スピルバーグの名を知ったのは「激突!」という映画だった。コロンボの後の警部マクロードの、デニス・ウィーバーが主演していた。

もう若くないのでイッキ観はできなかったが、視聴者をひっぱっていく力はさすがに強く、3家族4世代という複雑さと10時間以上もある作品もあっという間だった。総監督、監督はもちろんだが、脚本家の腕だろう。

作品の制作現場における脚本作りの雰囲気は「作家の旅――ライターズ・ジャーニー 神話の法則で読み解く物語の構造(フィルムアート社)」(旧題、物語の法則(アスキーメディアワークス/KADOKAWA))などを読むとよくわかる。

ところで。

シリーズを観終わると、おそらく日本人なら誰でも思い出す元型的な昔話がある。オマケの「Inside Taken」まで観たが、その物語についての言及はなかった。


あるいはそれは的外れで、日本人にはなじみのうすい、救世主元型への憧憬にウエイトがあるのかもしれない。

いずれにしろ、この世に無数の物語はあるものの、結局誰もが元型的な物語をトレースしているに過ぎないのではないか、というイメージはますます強くなった。

スピルバーグほどの総監督と、共に働いた優秀な脚本家や監督たちであっても、その軛から逃れることはできないのだろう。

手のひらの上、大いに結構。

皆で踊りましょう。


ちょっと前に告知(「文学フリマ大阪13、出店します」→)させていただきましたが、9/14(日)の文フリ大阪13に出展します。

持って行く本を変更しました。
以下3冊をお持ちする予定です。
簡単にコメントしておきます。

【六十四卦夜話】 500円×3
このブログの記事をまとめた本で、易のエッセイです。
易は、もともと占術書なので、占いにも使えます。
占術の入門書ではなく、どちらかというと読み物ですので、占いに使おうとする場合は、ある程度、易占の知識が必要かと思います。
易占専用ではありませんが、占いにも使える普通のサイコロ付き。
これが最新刊です。
「六十四卦夜話(アメブロ)」→

【靑の記録】 600円×3
名のない主人公が自分の名を求めて、架空世界を旅するお話。
架空の世界なので、地図をつくりながら書きました。
読みながら一緒に旅していただけるよう、作った地図付き。
瞑想とか、月水(つきみず)という易をベースにしたちょっとした占術も絡んでいます。
「靑の記録(遊星出版ホームページ)」→
オマケの地図画像(pixiv)→

【テンポウ航海記】 500円×3
ここで紹介している中では一番古い作品で、アクティブ・イマジネーションの手法を用いて書いた作品。
主人公は、ちょっと奇妙な架空世界を、水に浮かぶ町とともに、自分の人生を振り返るようにして旅していきます。
「テンポウ航海記(遊星出版ホームページ)」→

遊星出版ホームページ→
文フリ大阪13、イベント詳細→
文フリ大坂13、遊星出版webページ