ミケ様
いかがお過ごしでしょうか。
暑いですね。
言いたかないけど。
にゃんこ先生です。
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唐突ですがヨーロッパの四大ゲームといえば貴女は何を連想されるでしょうか。
代表的なのはチェス、カード(トランプ)、バックギャモン、ドミノでしょう。
日本で広く知られるようになったのはチェスとトランプですが、どういうわけか、残りのふたつはあまり知られていません。
ドミノに至っては「ずらっと並べて倒すアレだろ?」とか言われております。
中学の頃、日本在住のフランス人が書いた、あまり知られていないふたつ、バックギャモンとドミノの本を読んで、けっこうハマっていたことがあります。
今回はドミノのお話から始めさせていただきます。
ドミノでは各自に最初に配られた手牌<てはい>から、一定のルールで真ん中の場に順番に牌<パイ>を出していきます。
出せる牌がないときは場のパイル(山)から一枚引きます。
これをくりかえしていって、いち早く手牌を場に出し切った人がアガリ(勝者)というゲームです。
四人でやるのが一番おもしろいので、家に友達を集めてはよく遊びました。
ガッコーの文化祭ではクラスの出しものがあまりにツマラナかったので、エスケープしてにゃんこ先生の家でドミノしてたりしてました。バレて怒られました。
ドミノは並べて倒すものではありません。
ドミノ牌はサイコロの二つの面がくっついて、ひとつの牌になっています。

【fig036 ドミノの牌】
これって大成卦に似てると思いませんか。
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大成卦も八卦単位で観るとふたつの部分からできてます。
上卦と下卦。
ドミノには「ファミリー」というグループがあって、このグループをおさえておくことは、ゲームの上での戦略的にとても重要なことです。
「ファミリー」というのは、同じ目があるドミノ牌のグループです。
たとえば1のファミリーは次のようになります。
「1-1、2-1、3-1、4-1、5-1、6-1」
サイコロの目は6までです。拡張版のドミノもありますが、標準的なドミノの目も6までです。
上の図(fig036)のドミノ牌の絵は標準的なセットにおける「4のファミリー」ということになります。
(おっと、大事なことを忘れていました。ドミノの目って「ゼロ」もあります。のっぺらぼうの白い面ですが、今回は省略)
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易システムではドミノのファミリーをそのままパクって、六十四卦にも「ファミリー」という概念を持ち込みました。
ドミノ牌の場合、たとえば「2-1」の牌は1のファミリーであると同時に2のファミリーでもあるわけですが、易システムの「ファミリー」ではそういうとらえかたはできません。
大成卦というシンボルでは上卦と下卦はその性質が明確に異なり、「上」と「下」はドミノの目の2と1のように入れ替えることはできないからです。
易システムでは大成卦を構成する上下の八卦のうち、「下」の八卦が共通なものをひとつの「ファミリー」としました。
八卦はその名のとおり8種類あります。
大成卦の「ファミリー」も8つということです。
マスターマトリクス上では「ファミリー」は横一列に並びます。

【fig037 マスターマトリクス上の「ファミリー」(易システムハンドブック図6.51)】
「ファミリー」という名前のとおり、易システムではこの集まりをひとつの家族のようにとらえています。
伝統では一般に下卦を自分側(ホーム)、上卦を相手(アウェイ)として観ます。
内と外というとらえ方でいうなら、下卦は内で上卦は外ということになります。
時間的には、下卦が先、上卦は後。
一日でいうなら、下卦が午前、上卦が午後。
総じて常に下卦がその大成卦の基礎になっている、といっていいかと思います。
ですので大成卦の「ファミリー」は、ドミノ牌のファミリーのように上下が同列的に交換のきくものではないということになるわけです。
あくまでも下卦が主体になります。
トランプのスートのようなものともいえますが、ゲームに用いられる際のトランプのスートとちがって、八卦は単なる識別記号(マーク)ではなく「ans005_009大成卦の成り立ち」でお話させていただいたように、それぞれ固有の意味と性質を持っています。
「精霊」といってもいいかと思います。
ある特定の大成卦のファミリーは共通基盤的にその八卦(精霊)の属性を引き継いでいるものの括り(グループ)ということです。
ひらたくいえば同じ気質を持ったものの集まりです。
伝統では確かに下卦は基盤という観方はしますが、共通の下卦を持つものをひとくくりにする観方はなかったかと思います。
だからこれは易システム独特の観方ということになります。少々口幅ったい言い方になりますが。
今回は「ファミリー」の話でした。
じゃ、また。
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