ミケ様
にゃんこ先生です。
梅雨明けしたと思ったら、
狂ったようなこの暑さ。
毎年おなじみですが、
どうも人間のせいらしいよ。
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さて。
モテない、モテないと騒いでるにゃんこ先生の友達、ナマトラとちがって、大成卦には必ずペアになってるお相手がいます。
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大成卦は切れた線(陰爻)とつながった線(陽爻)を重ねてできたシンプルなシンボルです。
シンプルなのでいろんなペア(対)を想定することができます。
易システムで重視しているのは「ツイストペア」と名付けた対です。
「ツイストペア」というのは、お互いの爻の陰陽が反転関係にある大成卦どうしの対のことです。
たとえば「85:地風升(ちふうしょう)」という大成卦は、「14:天雷无妄(てんらいむぼう)という大成卦と、ツイストペアを構成する……と、そんなふうにとらえます。

【fig035 ツイストペア】
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ツイストペアをマスターマトリクス上で観ると、下の図のような配置になります。

【fig031 マスターマトリクス上のツイストペア
(易システムハンドブック図6.7)】
マトリクスの中心に目印代わりに描かれている太極図をはさんで点対称の配置になっています。
感覚的な話になりますが、この中心をはさんだ震と巽は「ans005_008風神雷神」で説明した「初期微動」にも観えます。
宇宙が宇宙自身を確認するためにはじめた、自分で自分を「つつく」という動き。
それはここから始まったと観ることもできるかと思います。
初期微動は、ありとあらゆるペア(対)を生み出しながら、マスターマトリクスの中心から辺縁部へと爆発的に広がっていった……と、そんな「物語」です。
イメージ的にはビッグバンを連想されるかもしれませんが、ぜんぜんちがうものです。
それはまた、後天動因図の「物語」とも似て非なる「物語」です((*1)後述)。
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「ミケさんへのメール」のテーマも、
「マスターマトリクス」、
「ツイストペア・ホイール」
「バリアント・マトリクス」
の3つを説明したところで、いったん終わりますよ〜ってな話を、以前にしたかと思います(「ans005_007どこまで続く?」)。
ツイストペアは、上の3つの「主要マトリクス」共通のキーコンセプトになってます。
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伝統ではツイストペアの関係にある大成卦の一方を、もう片方の、「裏卦(りか)」または「錯卦(さっか)」といいます。
にゃんこ先生の先生によれば、意味的には、背後の事情とか、がらっと変化したらこうなる、といった意味にとるそうです。
易システムでは、ペア自体に意味を付けて伝統を拡張しています(「易システムハンドブック」参照)。
加えて、大成卦を一般的な一個人と観たてて、ツイストペアを「自分の境界」の拡張の第一歩として想定しています(「風と羅針盤」参照)。
この場合、ペアになる「相手」がシンボライズしているものは必ずしも、「人」とは限りません。
仕事かもしれないし、ライフワークかもしれない。
ささやかな趣味かもしれません。
易のシンボルが示す具体物はそれこそ無限……ていうか、なんでも、だから。
その意味じゃ、にゃんこ先生の友達のもてないナマトラも、可能性は無限、ってわけです。
けっこうなことじゃあありませんか。
つづく。
★ことば
<伝統>
裏卦(りか)・錯卦(さっか)
<易システム>
ツイストペア、自分の境界
(*1)後天動因図の「物語」とは似て非なる「物語」
ことの始まりは「父母」ではなくて「初期微動」であることに留意してください。
すべての始まりはマスターマトリクスの中心の一点です。
マスターマトリクス上で「父母」=乾坤は左上と右下に位置していますがそこが「始まり」ではないわけです。
前々回の図、「fig032 八卦×2でできた六十四卦」においても始まりは八卦の乾坤(父母)ではなく、先天図の中心でした。

【fig032 八卦×2でできた六十四卦(再掲)】
中心から始まって、元型としての八卦が創られ、図上では「父母」=乾坤(これも元型の一種)はむしろ、先天というプロセスの最後で創られています。
先天(形而上学的世界)は、そこで境界を越えて「後天(形而下)」に降下。
今度は「父母」が現実世界にチューニングされた大成卦というシンボル群を創出するという構図です。
「後天動因図」は「後天」の名のとおり、父と母が出会ってから後の話がメインになってます。
★LINKS
→ミケさんの質問
→ans005_007どこまで続く?
→ans005_008風神雷神
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PDFドキュメントです。
すべて無料、閲覧、複製、配布自由です。
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「(1)易システムハンドブックV2.03」は猫乃電子出版の田邉さんが根性で作成してくれたRomancer版もあります(すいませんねえ)。
→こちら