ans005_024 テンプレート | ぼくは占い師じゃない

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易経という中国の古典、ウラナイの書を使いやすく再解釈して私家版・易経をつくろう! というブログ……だったんですが、最近はネタ切れで迷走中。

ミケ様

一日の寒暖差が激しいですね。
昼はあったかくていいんだけど。

ご自愛ください。

にゃんこ先生です。

   ☆

ずっと「バリアントの流れ」の話をしてきました。
「バリアントの流れ」は12の大成卦からできています。

これをざっと見て、そこにストーリーを読みとることのできる人は、易という言語にかなりなれた人だと思います。

易システムには、登場する大成卦がもっと少ない指標があります。

それが「テンプレート」です。

このグループは4つの大成卦からできています。

4つくらいなら、易になれていない人でもさほど苦労しないで見渡せるのではないかと思います。

本来、システムとの対話は、問いかけに対する回答として得られた、ひとつの大成卦だけ観て行うものです。

まずはそれが基本。

とはいえやはり、参考になる大成卦をいくつか派生させて読んだ方が、回答の解釈が立体的になります。

いろんな大成卦と接する機会もふえます。

   ☆

易システムにおける「テンプレート」の、4つの大成卦を紹介します。

OD(Owner Driven)
テンプレートの基準となる大成卦。
その人(物、コトなど、なんでもでもよい、占って出た得卦でももちろんよい)に個人的に結びついた大成卦。原義は個人タクシー。その人が乗り回す、その人の持ち物。ODが決まれば他の3つの大成卦は自動的に決まります。

I(Inverse)
ODとツイストペアを成す大成卦。
克服すべき課題、自分の影、ソウルメイト……
解釈はやはり自由ですが「ODと唯一無二のペアである」というところがポイント。
伝統ではODとの間で互いに裏卦と呼ばれる関係にある大成卦ですので、背景とか、隠れた意図とか、伝統における裏卦の解釈をそのままあてはめてもいいと思います。

N(Navigator)
ODから見て「理想」あるいは「目標」となる、人、物、コト、事象をあらわす大成卦です。
必ず先天大成卦がNになります。
先天大成卦については以前の記事「ans005_014 悟った「人」?」を参照してください。

G(Ground)
ODの「基盤」となる大成卦。
もしODが個人と紐付いているなら、その「人」の基礎になる性格や性質、依って立つ土台。
家族とか。故郷とか。
形のないものでもいいと思います。
信条、信仰とか。
いや、もっと俗っぽく、オカネとか。
必ず純卦がGになります。
純卦については以前の記事「ans005_012 純卦」を参照してください。

   ☆

ODから他の3つの大成卦を導くやり方は次のとおりです。

 N → ODの下卦の爻の陰陽を反転して上卦とした大成卦。先天大成卦。

 I → ODのすべての爻の陰陽を反転してできた大成卦。ODとはツイストペアを構成する。ODの裏卦。

 G → ODの下卦を、ふたつ重ねてできた大成卦。純卦。

文章だけではわかりづらいので、OD=升とした場合の「テンプレート」の例を下に示します。

【fig055 OD=「升」の場合のテンプレート】

ここでいうテンプレートはタロットのスプレッドのようなものと思ってください。

易の場合、之卦だけでなく、さまざまな派生卦を考えることができます。

最初のうちはいったいどの派生卦を採用したらいいのか迷うこともあるかと思います。

なにも「派生」させないで本卦だけで判断する。

それで完結すればそれでOKです。

本来それが原則ですが、占的によってはそれだけではどうしても判断がつかないことが出てくることもあるかと思います。

あくまで補足ではあるけれども、そこで派生卦を参照するようなこともあるかと。

ただ、派生卦が多いと、どれを採用していいかいいかわからなくなる。

そこで「易システム」では、派生させる大成卦をある程度絞ってみてはどうかと感じたわけです。

それが「テンプレート」ですが、伝統的な派生卦と合致しているのはIの大成卦だけです。

NとGは易システム独自の「派生卦」です。

その説明のためにはツイストペア・ホイールのお話をしなければならないのですが……

  ☆

その前に。

テンプレートのおおもと、ODって、どうやって決めるの?

いやまあ、得卦をODにすればいいんだけど……

テンプレートって、「たとえば」どう使えばいいんですか??なんか、例とかあるんですか?

ええと、あのその……あうあう。

つづく


★コトバ
<易システム>
テンプレート
OD、I、N、G


★LINKS

→「ans005_014 悟った「人」?」

→「ans005_012 純卦」

→ミケさんの質問

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