ans005_025 魂の(?)テンプレート | ぼくは占い師じゃない

ぼくは占い師じゃない

易経という中国の古典、ウラナイの書を使いやすく再解釈して私家版・易経をつくろう! というブログ……だったんですが、最近はネタ切れで迷走中。

ミケ様

あったかい。小夏日和。
いつまで続くかな。

にゃんこ先生です。

   ☆

「テンプレート」は、はじめのうちは「魂のテンプレート」と呼んでいました。

ハンドブックの中では「魂のテンプレート」のままです。

なぜ「魂の」などと呼んでいたかというと、ODを誕生日とひもづけて観ていたからです。

「テンプレート」を誕生時のおおざっぱな、ブループリントのように考えていたんですね。

でもそれだったら、占星術や推命や、ヒューマンデザインをはじめとして、緻密ですばらしいシステムがほかにいくらでもあります。

易システムがでしゃばる必要はありません。

今は単に「テンプレート」って呼んでます。
とくに誕生日と関連させることもしてません。

まあそうしてもいいんですが、それにこだわらず、そうすることはオプションのひとつとらえています。

使い方の例をお話します。
しょうもない占例ですが。

   ☆

大きな買い物をします。
買うってことは決まってるの。

実は買うか買わないかを別の占術(*1)で観て、買うってことにしたんですが、そのとき、その占術で言われたのが、「ぼくの意志と運命の巡り会い」みたいなことでした。

あとは「いつ」巡り会うのか、そのタイミングの問題ってわけで、それを易システムで観てみました。

いつ買ったらいいですか。たとえば明日とか?

たずねてみて出てきたのは「随」の四爻変。

「随」って卦もいまいち消極的な感じだし。
之卦の「屯」も四難卦のうちのひとつだし。

ぱっとしません。

「随」は「従う」ってことがテーマ。

つまりシステムは、「運命」に「従う」なら、明日じゃない、って言ってるように感じました。
もちろん四爻辞も観ます。

   ☆

占って出てきた本卦をODにして「テンプレート」を起こしてみるとこうなります。

【fig056 OD=「随」のテンプレート】

まずGは「震」。

ー前回引用ー
『G(Ground)はODの「基盤」となる大成卦。』

これは本卦(OD)のファミリー(八卦)を観ているのと同じことなんですが、まあ、なんというか、突き上げるエネルギーというか、買う気マンマンなのが観てとれます。

震は動き。ひいては移動に関すること一般。
買おうとしていたのは自転車でした。

ODの反対のIは「蠱」。

ー前回引用ー
『I(Inverse)はODとツイストペアを成す大成卦。克服すべき課題、自分の影、ソウルメイト……解釈はやはり自由ですが「ODと唯一無二のペアである」というところがポイント。』

Iは買おうと思っている自転車を指しているように感じます。自転車はぼくとペア。相棒ってわけです。

「蠱」のイメージは、宴会が終わって食器を片づける者がいなくて、山積みになった皿には虫がわくってとこ。

目的のものはすでに他人が平らげた後。
昔、やはり買い物占でこの卦が出て、在庫切れだったことがあります。

別の占術(*1)でいわれた、運命の巡り会いのタイミングじゃないことが、ここでも示されているように感じました。

Nは「益」。

ー前回引用ー
『N(Navigator)はODから見て「理想」あるいは「目標」となる、人、物、コト、事象をあらわす大成卦です。』

これはおもしろい。
益は「増す」とも読む。
天からの施しがあるって卦です。

天からの施し、つまり運命と、ぼくの意志のより完璧な合致が、ある意味、理想だってわけです。

これは別の占術(*1)で観た結果そのものをあらわしていると観ました。

   ☆

まあこんなふうに、

「明日でいいでしょうか?」

ときいて、

「あ〜あ、明日じゃないんかあ」

で、終わってしまうよりも、テンプレートを起こした方が読みとりに深みがでます。

次回につづく。


★注釈

(*1)「ミラクル 奇跡の毎日が始まる」
あーすじぷしー著 株式会社KADOKAWA 2017
ビブリオマンシー、本占いの本。
通読する本ではありません。
どうしてなかなか、すごいなあ……とぼくは思いました。


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