ミケ様。
にゃんこ先生です。
二年前の冬至になぜ自転車を買ったかというと過去を「回収」するためです。
社会人になってからはあちこちに住みましたが、育ったのは現在住んでいる場所の界隈です。
コミュニケーション・スペースに散在する「記憶」は、ぼくの場合、現時点ではこの物質的領域を媒介としてリンクしています。
自分なりの自分のための「聖地巡礼」というわけで、そのための道具が自転車でした。
個人的な話なのでどうでもいいことなのかもしれませんが、自分の一生という個人的な経緯、一年の経緯、一月の経緯、一週の経緯、一日の経緯は、基本的に全歴史〜この宇宙の創造過程とフラクタルに響きあうことはミケさんもご承知のとおりです。その意味で個人的な話は個人的な話ではなくなります。
閑話休題。
☆
TPWのお話の続きです。

【fig058 TPW総論(再掲)】

【fig059 ツイストペア・ホイール(再掲)】
TPW1層目を見ると「ひとつのもの」をつつく「指」である巨大な陰と、巨大な陽があります。
この巨大な陰と、巨大な陽を詳しく観ていきます。
ここからの話はこのふたつの運動(原理)をどんどん詳しく、細かく観ていくプロセスです。
巨大な陰と、巨大な陽を詳しく観ていきますと、まず根源的な周期が観えてきます。
これが四象で、2層目に配置されている、二段重ねの爻でできた4つのシンボルです。
この四象であらわされる周期という運動をさらに詳しく観ていきます。
すると、具現化したがってはいるけど、まだ希薄な力の単位が観えてきます。
これが八卦です。
形而上学的意味での「元素」。元型、精霊、天使。
ひっくるめて本ブログでは「諸力」とも呼んでいます。
八百万の神々、惑星魂などは、このレベルにあたるのでしょうか。
八卦は先天図の並びになってます。
これが3層目。
八卦よい、残った。
残って出てきた4層目は上記の「諸力」がそのまま、物質界にシフトしてきた存在です。
純卦。
重く、濃密な世界に住む、ぼくら身体を持つ個的存在から観ると、まだまだ希薄なものではあるけれども、純卦であらわされるこれらのものは、三次元時空(日常世界)の根幹を支えるものたちでもあります。
「縁の下の力持ち」です。
彼らがいなければこの三次元時空は成立しない、そんな「柱」です。
そんな、身体「的」巨人。
「もののけ姫」に出てきたデエダラボッチのような存在でしょうか。
でも、遠い過去とか、どこかあさっての方にあるものではなくて、希薄であるが故に、その影響は微細だけど、人間の個々の意識の広範囲に、非局在的に渡っています。
人間の身体の対称的なカタチは、この身体「的」巨人のカタチが鋳型になってます。
そんな、エーテル的、「人」。
眼に見えない霊<もの>が眼に見えるモノ<物質>に、その座を譲ろうとしていた時代。
その時代にそのものたちはたしかにまだ、眼に見えただろうと思います。
5層目。
ここで先天大成卦であらわされる存在は、コミュニケーション・スペースにおいて、それら「諸力」がどのように働くかという「法則」そのものが、三次元時空における人間のカタチをとったものです。

【fig060 先天図から生成される先天大成卦
(MAP13 P68より)】
長頭族に代表されるような「霊的な巨人」でしょうか。
天意、天の意志のことをここでは別名「法則」といっていますが、「法則」を具体的な行動や、政策として翻訳、施行する半俗半聖的存在は、世界各地にいたと思います。
中国大陸にもいたんでしょう。
易の中では、聖人、天子と呼ばれます。
庶民を導く長<おさ>は陰陽変転の機微が読める生来的な才能を持った人間でなければなりません。
伝統の呼称によれば、聖人→天子→君子→大人<だいじん>→と、どんどんバイブレーションを落として、個的、具体的、局所的……
そしてついには、にゃんこ先生のような、凡庸な一般人(小人<しょうじん>)へと至っています。
というわけで、ツイストペア・ホイールの最外縁、6層目は小人、日常世界のレベル。
なじみの三次元空間、日常的時間(時空間)はここではじめて生じます。
「fig058 TPW総論」にみえるAの部分ですね。
ちなみに、この絵のAとBは「反転」の図のAとBに対応しています。

【fig009 反転(再掲)】
とはいえ。
聖人・天子は、小人と、決して切り離された存在ではありません。
地続きです。
アクティブになっているのがどのレベルかというのはひとそれぞれですが(それが個性の基盤になります)、人の心は、お話してきた創造のプロセスの側面(アスペクト)を「すべて」含んでいます。
それが「救い」であり「活路」です。
☆
タイトルはホーガンのSF「ガニメデのやさしい巨人」のパクリです。今回のお話はSFというより、ファンタジーでした。
ではまた。
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