まだ、ラス前なので、総括は早いと思うんですが、このドラマ、すごく使用してる楽曲がよくて、表題曲以外にも、「よくぞチョイスしてくれました!」とお礼が言いたいくらいの曲揃いです。

記事内でも、2曲くらいは、URLを貼ったような記憶があります。

まとめてくださってる方々のYoutube、作業中、聴きながらお世話になってました。

 

ただ、この曲が入っていない方が多いような気がしたんですが、

he heard she has a way   /  robin weinstein

 

私、この曲もすごく好きだったので・・・備忘録として貼らせていただきます。

 

では、いつものご注意をば・・・。

なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 

『NOT ME

原題:เขา...ไม่ใช่ผม

原作:++saisioo++

 (GMM 25 2021/12/12-2022/03/20 全14話×45分)

13+

 

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13話(後半) 夜を駆ける(スピッツ 2002/三日月ロック) 

 

トラックを運転し続けていたショーンが、はるか前方の、赤色灯の点灯に気づき、顔色を変える。

ショーン「くそ! 警察の検問だぞ」

 

ホワイト「どういうことなの? ヨック? このルートは、P’デーンに伝えてあったんだよね?」

さすがのホワイトも狼狽します。

 

ヨック「もちろんだ!」

グラム「どうする? もし捕まったら、俺たちが麻薬の運び屋にされるぞ」

ショーン「嵌められたんだ・・・」

 

それを聞き、呆然とするヨック。

まさか、P‘デーンがそんなはずはない・・が、脳内で渦巻いてるはず。

 

グラム「どうしたらいい? ショーン」

ホワイト「正直に、タウィの倉庫から、このトラックを奪ったと、警察に話すべきじゃない? デーンは警官なんだから、きっと、僕たちの言葉の証明してくれるよ」

動揺しながらも提案するホワイト。

 

ショーン「あいつらを信用できない。」

どうしよう、どうすべきだ、と動揺しているうちに、どんどん検問所に近づいていく。

 

ショーン「いいから、俺の言う通り、黙ってきけ!」

グラム「・・・・・・・」

 

急ぎ、クンパーに、SOSのメッセージを送るホワイト。

ホワイト:ヒア、俺たち失敗した!

これは返事の画面かな? 

 

近づいてくる検問。

 

ショーンの脳裏には、おとなしく検問で停止し、警官に撃たれた父親のことが浮かんでいる。

 

皆が、大声で、ショーンを制する中、検問を無視し、トラックでつっきるショーン。

 

グラム「ショーン、俺たちを犯罪者にする気か?警官に追跡されたら、間違いなく捕まるぞ。どうするつもりだ?」

ヨック「俺、P’デーンに連絡して、なにがあったのか確認するよ」

ショーン「あいつに連絡なんかするな!この状況が明らかだろ!」

ヨック「なにかあったに違いない」

もちろん、ヨックはデーンを信じて疑いません。

グラム「よせ、ヨック! あんな男に血迷うな! ショーン、一体どうするつもりだよ?!」

もう、誰かグラムを気絶させるとかできませんか?

私が今まで見てきたクライムストーリーだと、こんな時は、大概、手刀で静かにさせられます。(苦笑)

 

ホワイト「グラム、パニックを起こすな! もう、クンパーの兄貴に助けを求めたよ。」

そういわれたものの、気持ちは収まらず、ダッシュボードを叩くグラム。

 

ホワイト「ショーン、聞いて。この先の道沿いに、トラックを乗り捨てよう。塀をよじ登って、向こう側の通りまで横切るんだ。そこで、クンパーの兄貴が待っててくれるから」

 

なにかあった時のために、クンパーは事前に、ショートカットできる箇所と待機場所×のアタリをつけていたのね。

画像を見ると、境界塀らしきところから、空き地を突っ切った先の合流場所への赤い矢印が見えます。

 

道路の脇にトラックを止め、そこで降りると、全速力で、塀を目指すグラムたち。

ホワイト「向こうだよ」

高さにして、2〜3メートル弱くらいの塀というか、壁ですね。

 

グラムの名誉のために言いますと、ここで、みんなの足台になって、底から持ち上げてくれてます。


タウィの仲間が到着。

さっきの検問の警官より早いってことは、情報筒抜けってこと?

 

ホワイト、ショーン、ヨック、と次々に塀をに乗り越えさせていく。

最後に、壁に飛びつくと、身体を持ち上げる。 ← グラムの身体能力の高さよ!

上からグラムを引っぱり上げるヨック。

 

ヨック「おいかけてきたぞ」

 

この時、どこを撃たれたのか、ちょっと見にくかったんだけど、飛び降りようとして、ひねっていた脇腹(?)を撃たれてしまうヨック。

 

続けざまに、銃で狙われる中、なんとか逃げる4人。

ここ、結構、通りまで遠かったね。

 

ショーンとグラムに両脇を抱えられながら、走るヨックも限界が近く、砂利山の陰に隠れることに。

様子を窺うショーン。

 

ヨック「俺を置いていけ。あとで、みんなに追いつく方法を探すよ」

ショーン「バカか! ホワイト、グラムとヨックを連れて行け。すぐにあとを追うから」

自分がおとりになると言ってます。

 

ショーンの腕を掴み、引き留めるホワイト。

ホワイト「すぐに会えるよね?」

頷くショーン。

 

間合いを計りながら、ヨックを支え、逃げだすグラムとホワイト。

 

手筒のロケット花火に火をつけ、追手を阻むショーン。

 

ホワイトたちに追いついてた。

良かった!!

 

空き地を抜け、通りに出たところで、クンパーの車と合流。

 

心配なのは、腹部を撃たれたヨック。

意識がもうろうとし始めてる。

 

クンパー「ホワイト、止血しろ。ショーンは追手をチェックしろ!」

 

痛がるヨック。

 

ショーン「誰もいないよ。ヒア。あいつら、俺たちを追うのをあきらめたのかも・・」

 

ホワイト「ヒア、どんどん悪化してるみたいだ。出血が止まらないんだよ。」

クンパー「ホワイト、ヨックの意識を途切れさせるな!」

ショーン「しっかりしろ、ヨック!」

みんなで、ヨックの名前を呼び続ける。

 

ホワイト「ヒア、病院に連れていくべきだと思う」

ヨック「隠れ家に連れてってくれ・・・」

かすかに、呻くヨック。

クンパー「それはいい考えだとは思えない。危険すぎる」

ショーン「病院に行こう、早く!」

グラム「銃創だぞ。病院側が警察に連絡するに違いない。なんて説明する?」

ショーン「そんなの、街のごろつきとケンカして撃たれたとか、なんとでも言えるだろ! それから逃げればいい」

グラム「銃創の場合は、そんな簡単にはいかないぞ。俺たち、絶対に逮捕されるぞ」

ショーン「だったら、お前は、友達を見殺しにする気か?」

グラム「・・・・・・」

 

ホワイト「ヨック・・・ヨック・・・」

意識を失いかけているヨックを見て、血相を変えて、ヨックを揺らすショーン。

 

グラム「ごめん。。俺、どうかしてた。逮捕したいなら、させればいい。俺たち、そのつもりで覚悟してきたんだよな?」

 

こうして一番近い病院に運び込むことに。。

 

~病院 処置室~

処置を終えたヨックを見守る一同。

医師から話を聞いたクンパーが戻ってくる。

クンパー「ヨックの傷自体は、それほど重症じゃなく、全身麻酔はしなかったそうだ。今は睡眠薬が効いていて、おそらく、3~6時間ほどで目を覚ますだろう、と。」

グラム「もっと早く目を覚まさせることはできないの?」

クンパー「俺に言われても、専門じゃないからわからん。自分で、麻酔医に聞いてきたらどうだ?」

ごもっともです!

グラム「・・・・・・・」

パニックものでは、一人はこういう人が必要なのよ。

 

クンパー「ヨックが目覚めたら、直ちに抜け出すぞ。俺は、脱出ルートを調べてくる。ショーンとホワイトは、追手が来たときに備え、病院の正面で監視してくれ。」

頷く二人。

グラムはヨックについていることに・・・。

 

~病院正面ロビー~

緊張が解けないショーンと、スマホに打ち込んでいるホワイト。

 

倉庫にあった温水器に隠されていた麻薬 という説明をつけた画像をアップしている様子。

 

ショーン「最初から、自分の勘を信じるべきだった。あんなクソ警官のいうことなんて、聞くべきじゃなかった」

デーンのことを言ってます。

 

ホワイト「まだ、その結論に飛びつくのは早いよ。考えてるとおりじゃないかもしれない」

ショーン「他に誰がいるっていうんだ?」

ホワイト「・・・・・・・」

ショーン「もし、あいつらがこの病院を辿ってこれたら、それこそ、警察とタウィは繋がってるってことだ」

それについては、ホワイトも何とも言えません。

 

ショーン「流れに身を任せる人間は、流れに逆らうことなんてできないんだよ。人はそう変われるものじゃない

ホワイト「誰だって変わることはできるよ。ただ、時間に左右されることはあるっていうだけだ」

 

先ほどから、ずっとスマホを手放さず、なにかしているホワイトを見とがめるショーン。

ショーン「さっきからずっと、なにやってる? SNS中毒かよ!」

ホワイト「違うよ。偽アカを使って、僕たちが手に入れた、麻薬の写真やら、今までの経緯のすべてについて、投稿してるんだよ」

ショーン「そんなことを?」

ホワイト「どうして、秘密にしておく必要があるの? もし、僕たちが死んだら、僕たちがしてきたことを、誰が見つけることができる? (そんなことなら、いまのうちから)みんなに、全てを知らせておいたほうがいい。その時が訪れたら、市民ひとりひとりが、誰を信じるべきか、決められるはずだよ」

 

ホワイトの道理の通った説明を聞き、頷くショーン。

ショーン「俺のこと、助けてくれて、ありがとうな」

ホワイト「うん」

 

そこに、ヨックが目を覚ました、とクンパーが知らせにくる。

 

ヨックを車いすに乗せ、病室を出る一行。

 

その前に立ちはだかったのは、デーンと数名の警官でした。

 

身を固くするヨック。

 

病衣を着て、車いすに乗っているヨックを見ても動じないのは、ヨックがケガを負ったことも知ってたからよね。

 

ヨック「P’デーン・・・」

ああ、もう辛い。

できることなら、すっとばしたい。。。

 

「こいつ、だましやがったな!」と掴みかかろうとするショーンを押さえるクンパー。

ヨックも、手で、ショーンを止めようとしてた。

えーんえーんえーんえーんえーん

 

デーン「聞いてくれ。上の連中は、このことが世間に広まることを望んではいない。そのために、彼らは俺を交渉につかせることにしたんだ。おとなしく従ってくれ。君たちの安全は保障する。」


ショーン「お前と一緒にいくほど、俺たちはお人よしじゃない」

デーン「抵抗しないほうが身のためだ。階下には、特殊部隊が控えている。君たちは逃げられない」

 

途中、デーンの言葉を聞いているヨックの顔に浮かぶ絶望。

 

「こいつの言うことなんか聞くな」と釘をさすショーン。 

かまわずに、進もうとするショーンたちを止める警官たち。

 

抵抗するショーンに、銃口をむけるデーン。

デーン「抵抗するな、と言ったはずだ!」

 

デーンが、本当に警察側の人間なんだ、ということを見て、少しだけ怯むホワイトたち。

 

でも、デーンの心だって、土砂降りよ。

デーン「まずは、自分たちの命を救うことを優先するんだ」

 

それでもなお、失望を免れないヨック。

 

クンパー「ショーン、落ち着くんだ」

 

ヨック「結局、P’は、俺を逮捕することになったんだね。」

 

涙で、次の言葉が続かないヨック。

 

今のデーンにとって、ヨックの言葉を聞くのがなによりも辛いはず。

拳銃を下ろし、ホルダーにしまうと、ヨックの前に跪く。

 

ただただ、泣き濡れるヨック。

デーン「すまない・・・」

 

ここから、デーンの回想と交えて進んでいきます。

 

 

デーンのもとに、上官が呼びにくる。

テーチット(タウィの右腕)の乗るバンに連れてこられたデーン。

「警部補、あなたとお話がしたいとおっしゃる方がおられます」

有無を言わせず、でした。 

誰よりも先に、ヨックに手錠をかけるデーン。

 

その姿に、衝撃が走るショーンたち。

 

デーン「こんなことになって・・・すまない。これ以上、逃げようとすると、君たちはもっと危険になるんだ」

涙を止められないヨック。

デーン「信じてくれ。司法の裁きを受けるんだ。これが、今、俺にできる最善なんだ」

 

何度も何度も、なにかを言いかけては、涙で言葉にならないヨック。

必死に、整えて、「まだ、司法制度を信じるの? P’は、自らの罪を償って、間違ったことを正したいって言ってたよね。・・・・間違った歯車の一部になりたくなかったはずだ。なんで、こんなことを?」

ヨックの涙ながらの訴えを、同じように、涙をこぼしながら、聞くデーン。

デーン「必要だからだ」

ショーン「言い訳するな!」

背後から叫ぶショーン。

 

デーン「これは本当に必要なことなんだ。そうでなければ、君たちの命はない」

 

命か、信念か・・・

ここにいる皆の中で、天秤が大きく揺らいでいるのが見えますね。

 

警官が、それぞれの手首を結束バンドで縛っていく。

なぜ、手錠じゃないの?

 

 

~回想~

デーンが覆面のまま、連れてこられたのは、どこかの寺院?

(すみません。タイの方なら、これが画面以上になにか意味を持っているのか、このご老体を具体的に想起できるような人物がいるのか、おわかりになるのかもしれませんが、ここでは、警察に口を出せて、タウィが泣きつける権力者側にいる人間ということしか、わかりません)

 

テーチット「デナイ・ラチャパッディー警部補です」

 

老人「うむ、早速だが本題に入ろう。」

 

ホワイトの手首への縛り方が緩いように見えたのは気のせい?

 

その様子を凝視しているデーン。

 

 

~寺院~

老人「我々の社会は、現在、君たちと、そして、私のような人間、二つの集団に分かれている。そこには、限界や限度というものが存在する。君が何者であるか、私が何者であるのか、そして、優れているのはどちらなのか、ということを、君に思い出させる必要があるようだ。私の言うことを理解できるかな?」

デーン「ですが、人はみな、平等のはずです」

 

クンパーの背後に回り、自ら締めるデーン。

 

 

 

~寺院~

老人「我々は、望む全てを手に入れることはできないのだ。君には、現状に不満を持ち、表現する権利がある。壁に描き、我々を非難するのも自由だ。だが、これはまずい。ある人が、君たちを始末したがっている。だが、私は、君が愚かではないことを知ってるいるのだ。挽回のチャンスを与えよう。いるべき場所に戻りなさい。怒りがあるなら、気分が晴れるまで、絵を描いたらいい。だが、もし、君が私の言うことを聞きいれないのであれば、代わりに、君のご両親を説得させるために、誰かを差し向けねばならぬかもしれない。君の心を変えてくれるだろうからね。」

 

デーンの両親のことは、一端にすぎません。

脅しではなく、自分やショーンたちの命はもとより、それぞれの関係のない家族や知人、関係者全てがターゲットになりうると言ってるのです。

 

この老人を見ると、タウィが権力者だとかなんとか言ってるのは、本当に、社会の表層の浅い部分の話なんだな、と感じてしまう。

 

この時点で、デーンにできることなど、全て消え去りました。

 

デーンのほうを振り返り、その真意を測ろうとしているクンパー。

 

グラムが、憎々し気に、デーンを睨み、

唾を吐きかけます。

(Mondくん、憎まれ役を全部かってでてるじゃん!ナイス演技!!) 

 

まぁ、グラムがもし実在するならば、私、法律論では君を褒めたけど、この先、なにか実務に携わるなら、その短慮をどうにかしたほうが、後々、無駄に自分を責めることも少なくなり、生きやすくなると思います。

 

当然、こうされることも覚悟のうえで、すべて、受け入れるつもりのデーン。

 

だけど、ヨックを見てしまうと、あ~~~、ダメだぁ~~~!

一緒になって、号泣よ。

 

ホワイト:だけど、この時、僕は、デーンに同情していた。誰もが、この圧政に立ち向かえるというわけではないから。

ホワイトは、少し、デーンとの接点が少なすぎたよね。

もうちょっと親しくなってたら、たぶん、この印象もさらにもっと突っ込んだものになっていたと思う。

 

・・・っていうか、私は、デーンの味方が欲しいんだな、きっと。。

 

静かに、ヨックの車いすを押し始めるデーン。

 

エレベーターが開き、乗り込もうとした時、先に潜んでいたブラックが、続けざまに、警官を倒していく。

 

ホワイト:兄さん・・・

びび:お兄ちゃん・・・

 

驚くホワイトやヨックたち。

 

最後の警官が銃口を向けた時、

咄嗟に、その銃を蹴りとばし、

警官を叩きのめしたデーン。

 

ああ、ヨックのこの表情。。

 

デーン「急げ! 俺にできるのはここまでだ」

 

皆の縛り目を解いてくブラック。

 

次々に、エレベーターに乗り込むクンパーやグラム。

 

ヨックの手錠の鍵を外すデーン。


 

ヨック「P’が前に、俺に言ったこと、覚えてる? P’はさ、後悔したくなかったら、俺を探すなって言ったんだよね。あの時、言うことを聞いておくべきだった」

もう、ヨックの頬に、涙は伝ってません。

 

これ、自分が裏切られたことに対する恨み言の言葉ではなく、しいて言うなら、そうすれば、デーンをまきこまなくてすんだのに・・・という後悔だと捉えることもできるけれど、ヨックはもっと直情(ストレート)タイプだよね。

 

デーン「いいから、行け!」

こうなったら 、一刻も早く逃がす他ないのです。

 

ショーン「どけ!」

 ヨックの車いすを押すショーン。

 

全員、乗り込み終わった時、デーンのほうを見る一同。

 

みんなも気づいたよね?

本心では、デーンが、どちらにいたのかって。

だからといって、今回の件がチャラになるかというのとは、また、別問題だと言いたいかもしれませんが。。。

 

自分にはもう、このエレベーターには乗る資格はないのだ、と悟っているデーンの視線の先は、ただ、ヨックでした。

それは、エレベーターのドアが静かに閉じるまで続きました。

えーんえーんえーんえーんえーん 

 

 

扉の向こうで、ドアが閉まる瞬間まで、それぞれがそれぞれの立場で、言葉を飲み込んでいるように見えました。

 

13話 終わり

 

 

 

★『NOT ME』13(後半)雑感★ 

 

ここにきて、この、デーンとヨックの葛藤は、すごすぎて、ほんと、この二人の物語は、サブカプではもったいない。

 

自分の命を差し出すくらいで済む話じゃないとわかった時、それでも、強硬に、突っぱねることができるのか?

デーンの立場になれば、他になにが出来たのか?ってことですよね。

 

最善は、人によって、違う。。

けれど、命さえあれば、なんとかなる・・・大切な人の命を守るために、最後の最後まで諦めない、というのは、選択肢の上位にくるべき手のうちの一つでしょう。

 

(ただし、世の中、一つ妥協したら、次はもっと妥協点を低くされることもある。

ドラマのような極限でなくても、そうやって、試されながら、社会に取り込まれていくことの多いこと、多いこと。)


だからこそ、ヨックの気持ちを思うと、滂沱の涙。。

命と信念を天秤にかけた時、そこに、もう一つ、愛の存在がある場合。

 

命は、愛する人と共に生きてこそ!

ただ、生きながらえたいわけじゃない!

 

目の前にある愛と、その根幹にある信頼が、揺らいだ時、人の精神(こころ)は、いとも簡単に壊れてしまうこともあるくらいだから。

 

ヨック「P’が前に、俺に言ったこと、覚えてる? P’はさ、後悔したくなかったら、俺を探すなって言ったんだよね。あの時、言うことを聞いておくべきだった」

この言葉は、ここで終わりではなく、続きがあってほしいのです。

 

その答えは、最終回に持ち越すことになりますね。


★『NOT ME』14(前半) に続く★