よくよく考えてみますと、実は、このドラマって、話数通りに追うのって結構難しいんだな、と気づき、蒼ざめてる今日この頃。(苦笑)
このドラマが、
1)BLドラマにしては、異例の社会派なテーマ性を扱っているから、
2)登場人物がみんな、重ためな事情を抱えているから
・・・というのも少しはありますが、そういった事情を明らかにするには、より効果的なタイミングというかよい時期があって、それまでは、含みばかりをもたせなければならないから。。。
しかも、その効果的なタイミングって、視点によって、一つじゃなかったりするんです。
('◇')ゞ
・・・ということで、かなり試行錯誤する感じで進んでいくと思います。
では、いつものご注意をば・・・。
なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『NOT ME』
原題:เขา...ไม่ใช่ผม
原作:++saisioo++
(GMM 25 2021/12/12-2022/03/20 全14話×45分)
13+
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2話 タンデム 🏍
夜半すぎ、街はずれも街はずれ、山道を走る3台のバイク。
目的地は、タウィの、国立公園内にある別荘ということが補足されました。
ここ、国立公園内にあるってこともポイントですね。
バイクの2ケツなんて慣れてないホワイト。
もっと、重心を前に! 前輪が浮く、スピードが出ない、とショーンに言われても、どうすればよいのかわからず。
仕方なく、ホワイトの腕をぐっと掴むと、自分の腰に巻き付けるショーン。
ぐっと体重を、ショーンの背中に預けるホワイト。
ホワイト「これなら文句ないか?」← こうやって、必死に弱みを見せないように頑張る子。
ショーン「そのまま、ずっとそうしてろ!」
別の意味で、
勝手に、曲解して、(笑)
きっと、みんなだって、ここで(笑)
ん? 早すぎます?
でも、ショーンの場合、言葉通りに受けとってると、遠回りしちゃうんで。。。😁
後部座席で、自分とはまったく縁のない世界に来てしまった・・・と思うホワイト。
そりゃそうだよ。
まぁ、漫画やフィクションの世界では、双子が入れ替わって生活するとかって話は珍しくありませんが、この場合、スリルを求めて、とか、相互連絡が取れるとか、じゃなくて、孤軍奮闘のパターンだもんね。
タウィの別荘に行く前に、準備小屋に立ち寄る一行。
相当なチェーン&ヘビースモーカーであるブラックが、煙草を薦められて断る姿に、全員が「え・・」と固まる。
細かいけれど、こういうバレそうでバレないハラハラ感が連続で攻めてくる。
あと、ここね、
U-Next版には入ってませんが、ショーンがたばこを吸うシーンにタイ語の字幕が入るから、なんだろうと思ったら、「喫煙は健康に有害です」だって(笑)
これ、アルコールのパターンもありますね。たばこにもボカシ入ってます。
ショーン「吸いたいならここで吸っとけ。ここから先、一服する時間なんてないぞ」
禁煙でもしたのか、と訊ねるヨック。
「お前(ヨック)にタバコをもらうのがいやだからだろう」と、ここでもまた、ショーンが勝手に解釈してくれる。
グラムが、スマホの地図で、目的地の、タウィの別荘の場所を見せながら、
ここから先は、追跡される可能性があるからGPSを使うな、道を覚えろ、迷うんじゃないぞ、と注意する。なるへそ!
ショーン「出発する前に、もう一度、計画を説明しろ、ブラック」
ブラック「・・・・繰り返す必要あるか?」
ショーン「ヨック、お前がしろ。 (ブラックを指さし)勝手な真似しないようにな」
- 別荘の200m手前でライトを消す
- ヨックとグラムで、警備員の動きを監視する
- ショーンとブラックで、警備員を片付ける
- 建物に入ったら、ガソリンをまく
ヨック「最後に火をつけ、燃え盛るタウィの屋敷を見物してやろうぜ」
10分後に出発する、と言って、倉庫らしき建物から、ガソリンを運び出すショーンたち。
ガチだ。。。
ホワイト「・・・・・」
実際に、ガソリンを移し替えているところを見て、困惑するホワイト。
倉庫に入るふりをして、裏手に回るホワイトの姿をじっと目で追っているショーン。
建物の裏手で、ホワイトが連絡を入れた相手は、トッド。
トッドの家、かなりの金持ちっていうのも、今後のポイントでもありますね。
タウィの別荘を燃やす気だと告げ、もし、死傷者が出たら自分も犯罪者になってしまう、そんなことはできない、と訴えるホワイト。
犯人を捜すためだから、今は黙って従うしかない、実行犯にならないよう、隠れているんだ、なんとか乗り切れ、とトッドに言われてしまい、電話を切るしかない。
絶望のホワイトのもとに、ショーンがやってくる。
ショーン「ここで何してた? 誰に電話してた?」
ホワイト「電話はしてない。地図を見ていただけだ」
ショーン、かなり疑念を抱いてます。
ショーン「お前、マジで、大丈夫か?」
小さく頷くと、それ以上は追求せず、戻っていくショーン。
本気で放火するつもりか、と、三人を呼び止めるホワイト。
ショーン「どうした? ビビったのか?」
ホワイト「違う。最後に確認したかっただけだ。誰も巻き込まないと」
ヨック「お前みたいな奴が、他人の心配するなんて、一体、どういう風の吹き回しだ?」
ショーン「別荘は無人だぞ。(燃えたところで)タウィ以外、困るやつなんていない。法律を悪用してるアイツへの怒りを思い知らせてやるんだ」
ヨック「別荘が無人なのは確認済みだ。なにを気にしてるんだ?」
ショーン「自分だけ、抜ける気か?」
ホワイト「そうじゃない。お前たちの覚悟を確かめたかったんだ。」
「なんて、無駄なことを・・。お前が抜ける気なら、俺、ただじゃおかないぞ」と呆れるヨック。
様子がおかしいブラック(ホワイト)を力づけようとするガラム。
それでも、また、ショーンのバイクの後ろに乗るしかないホワイト。
別荘に到着して、改めて、役割を確認する一行。
ショーンから見たら、どう見ても、ホワイトの眼は、怯えてる。
ブラック(ホワイト)の背中をじっと目で追うショーン。
今までも、ブラックとは、ことあるごとにやりあってきただけに、人一倍違和感を感じてるんでしょう。
警備員の様子を見に来たホワイト、逆に見つかってしまい、あわや、というところを、ショーンに助けられる。
ショーン「しっかりしろ!」
しっかりしろ、と言われても、右も左もわからないんです。
犯罪を犯す気もないんです。
これ以上、どうしろ、と。。。
気絶させられた警備員さんを残し、別荘へと向かうショーンとホワイト。
結局、ショーンが、ブラック(ホワイト)に代わり、みんなに指示だししてる。
せめても、と、自分の分のガソリンを、洗面台に流すホワイト。
ガソリンをまき終わり、火炎瓶で火をつけると、
一瞬にして燃え広がっていく。
結論から言うと
誰もいなかったはずの、別荘に、先客がいたのです。
タイのバンクシー、いや、どっちかっていうと、キース・ヘリング寄りかな。
UNARという、壁画アーティストでした。
ガウィン~~!!
ごめん、クリスとのドラマ、まだ、見れてないの。。。
デーン/UNAR
Fluke ガウィン・キャスキー
だけど、私はずっとガウィン呼び。
HappyForestとタイトルを付けた壁画を、SNSにアップするUNAR。
「国有地に不正に立てたタウィの別荘にて」
ああ、こっちも、ショーンたちと、目的は似たようなものです。
それなのに、いざ、外に出ようとしたら、この状況よ。
なんとか、バルコニーに出て、新鮮な空気を吸うUNAR。
庭にいたブラックがいち早く気がつき、「3階に人がいるぞ」と叫ぶ。
見つかった!
捕まるわけにはいかず、危険を顧みず、建物の中に戻ってしまうUNAR。
ブラックの声を聞き、慌てて、戻ってきたヨック、グラム、ショーン。
一足早く建物に飛び込んだブラックを追いかける。
ヨックが、3階に到着し、壁画にあったUNARのサインに気づく。
同時に、傍らに倒れてる人を発見。
声をかけるヨック。
ヨック「大丈夫か?」
一方、煙にまかれ、失神しかけていたブラックを助けに来たショーン。
ショーン「大丈夫か?」
一瞬、目だけで会話する2組の、この対比がいい。
不審者(UNAR)に肩をかし、脱出してきたヨック。
タウィの手下か、と確認すると、違うと答える男。
顔をみせてくれ、というと、激しく抵抗され、逃げられてしまう。
ヨックの手には、帽子が残されただけ。
正直、このサブカプにも、かなり魅了されております!
Firstくんのグイグイぶりもいいし、ガウィンの善良さと繊細さがミックスされてる人間性もよくて、アーティスト同士の恋ってなかなか興味深いものがあります。
こちらも、命からがら、燃え盛る屋敷から逃げてきたショーンとブラック。
屋敷は無人のはずだったのでは?と激高するブラック。
侵入者は無事に助けた、と報告するヨック。
ホワイト「もし、誰かが死んだら、誰が責任を取るんだ?」
ショーン「連帯責任だ」
ショーン・・やっぱ、かっこいい。
ショーン「だけどな、お前の責任は重いぞ。そもそも、この放火の計画は、お前が立てたものだからな、ブラック」
今回の事件が、ブラックの発案だったという衝撃的な事実を知るホワイト。
ショーン「自分が死にかけたせいで、こんな風になってるんだろ。1回だけチャンスをくれてやる。」
ホワイトの頬をペシペシと叩き、「俺が知ってるブラックに戻れ」と突き放す。
ショックと疲労で、その場に、呆然とひっくり返るホワイト。
最初に寄った倉庫まで戻ってきた一行。
バイクから降りた時に、ホワイトの手のやけどに気づくグラム。
見せてみろ、と言っても、黙って、ヘルメットを脱ぎ、その場を離れるホワイト。
ショーン「いいから、ほっとけ」
皆、気が立ってます。
ショーン「クソはお前だ! グラム!! お前が家には誰もいないって言ったんだぞ」
グラム「確認したときは誰もいなかったんだ。俺が知るかよ」
グラムだって、人ひとり死なせるところだったんです。
ショックを受けてます。
その時になって、ようやく、ヨックが「俺が部屋に入った時、(その男)なんか変な絵みたいなのを描いてた」と、口を開く。
ショーン「誰だよ、そいつ。タウィの使用人か?」
ヨック「知らねぇよ。違うとは言ってけど」
ショーン「顔、見られたのか?」
小さく頷くヨック。
チクショーと、怒りを隠せないショーン。
ヨックに、残ってるガソリンを跡形もなく始末しろ、と命じる。
誰だかわからない相手に、顔を見られたことも重なり、動揺するグラムたち。
建物の裏手で、ブラックの幻影と心の中で対話するホワイト。
こんなのが、搾取されないための戦い方なのか?と、問い詰める。
ただ、黙って、悲しみと怒りを湛えた表情で見ているだけのブラック。
ホワイト「僕だって、みんなが、法の下に平等じゃないことくらい知ってるよ。だけど、ブラックがやってることは、自分自身の手で、法を崩壊させることじゃないのか! なんで、こんなことするんだよ!」
泣きながら問いかけても、ブラックは何も答えない。
ブラック(ホワイト)を探しにきたショーン。
ショーン「出発するぞ。行こう」
ホワイトの涙に、気づいてるよね。
言葉とは裏腹に、ブラックに対しては、なんだかんだ言って、面倒見のいいショーン。
その後、みんなの前で「ぬける」と宣言するホワイト。
顔を見合わせるヨックたち。
ショーン「自分が何言ってるか、わかってるのか?」
ホワイト「・・・・・・」
呆れて、首を振るショーン。
この大いなる失望。
仲良しこよしな言葉は皆無、逆に、荒く厳しい口調で反発心を向けているけれど、ここまでのショーンの行動や態度を見る限り、一目置いているのは明白。
ブラックの迷いのない強さは、みんなのシンボルだから。
グラムが、今日は予定通り、解散しよう、こんなところにいて、捕まるわけにはいかない、と声をかける。
グラム「ブラック、俺と一緒に帰ろう」
たぶん、ここのショーン、言い合いはしたものの、当然、帰りも自分がブラック(ホワイト)を乗せて帰るつもりだったと思うんですよね。
でも、グラムの申し出を聞き、そのほうがいいかもしれない、今は一緒にいたくない、と、混乱した頭で考えたのかもしれない。
でも、なぜか、私の中のショーンが、グラムにブラック(ホワイト)をかっさらわれてしまったような、チクンな痛みを感じてる。
「なんなんだ、この気持ち・・・」 という、最近の名台詞よ、再び。(笑)
だって、ブラック(ホワイト)のことなんて、放っておきたいのに、グラムが、手の傷を優しく気遣う声も耳に入ってきちゃうのです。
ショーンが振り返ると、
ちゃんと包帯を巻き、手当てしてあげているグラムの姿と、おとなしくされたままになってるブラック(ホワイト)の姿が・・・。
こんな姿だって、自分が知ってるブラックじゃない。
複雑な思いを胸に、じっと無言を貫くショーン。
こんなはずじゃなかったのに・・・
みんな、動揺を隠せない。
実際、ショーンの目にも一筋の涙が・・・。
言葉にならない思いが、このナイーブな青年たちの、心の中で渦巻いているのが見えます。
その後、朝焼けの中、ホワイトを後ろに乗せて走るグラム。
この森を抜ける道を映す俯瞰も好き。
グラム「あんまり、くよくよするな。死にかけたら、誰でもそういう気になるさ。朝日を見てみろよ」
たとえ、普段はどうであれ、弱ってる時にほってはおけない。
グラムの言動は、シンプルです。
ブラックに、無理やり笑顔をつくる、そのしんどさを思うと泣きそうになる。
しなやかな強さと、人はいうけれど、時に、それは、折れそうになるまでしなっているだけなのかもしれないのに。。
自分が乗りこなせるようになるまで、バイクの練習に付き合ってくれたブラックとの思い出話をはじめるグラム。
「お前、言ってたよな。走りながらこうすると、自由を感じるってさ」
ホワイトの両腕を広げさせるグラム。
「Freedom is the oxygen of the soul !!!」
<自由は 魂の酸素>
目を閉じて、風を感じるホワイト。
ホワイトは、これから、「自由」の本質を知るために、相当苦しい思いもするけれど、この先もずっと、この時の「風」と、掴めそうで掴めない何かの存在を忘れないといいね。
グラム、一言でいえば、いいやつです。
この先、ドラマ上、ちょっとした“撒き餌”が出てきますが、私だって、なんでもかんでも、BとBをLさせるために、ひっつけようとするわけじゃないからね(笑)
~さて、ここは、どこの空間?~
どこかの廃墟ビルの屋上?
タウィの別荘が焼け落ちたネットニュースを見ているショーン。
国立公園内に別荘を所有していたという事実が、メディアによって明らかになったわけですが、心から喜べるはずがない。
ストリートアートを描いてる女子ナモが、ショーンのほうを振りかえる。
この子、つい、最近、見てた『Boss and a babe』に出てたから知ってる!
いや、『Boss and a babe』の時は、ナモだって気づかなかった、というパターンです。
「一日中、そんなところに座って何してんのよ?」
ナモに、ネットニュースを見せると、ちゃんと知ってた。
肩に手を置いたりなんかしちゃって・・・・。
ショーンとナモの関係は、後々出てきます。
~外交官試験会場~
予定通り、ホワイト、筆記試験を受験するために、会場に姿を現しました。
シャツにインク染みがついている、と、呼び止められるホワイト。
修正液で応急処置をしてくれるばかりか、試験のポイントなんかも説明してくれちゃう学生。
ホワイトたちがやったタウィの屋敷の放火についても、「国立公園内に私邸を建てているという特権行使の現状を暴露したかったんだろう」と鋭い。
どこかで見たような・・・
ホワイト「君は、彼らが問題を暴力で解決しようとしたとは考えないの?」
学生「放火くらい起こさなきゃ、誰も、この問題について気にしやしない。メディアは、そういう話題は無視するからね。ただの火災で、死傷者を出したわけじゃない・・」
半ば、賛同しているような口調で話す学生。
学生「でも、自分じゃやらないかな。だって、その後に直面することに向き合うほうが覚悟がいるよ」
なるほど・・と、小さく頷くホワイト。
問題を区別して考えなければならない、と主張する学生。
学生「(問題をあぶりだすために)その象徴となる家を燃やしたことは賛同するが、彼らの取った行動は違法だ。それについては、逮捕後、きちんと裁判を受けて審判を仰ぐ必要がある。」
ホワイト「君は、率直なんだね。自分の意見を心のままに述べてる」
学生「今だから言えるのさ。外交的には、とてもそんなことはできないよ。じゃなきゃ、テストに受からない。」
この学生との出会いも、実は、ホワイトにとって、ターニングポイントだったりします。
まず、きょうのところは、やり方さえ、間違えなければ、賛同してくれる人は必ずいるのだ、ということを実感できたことは大きいです。
その後の、筆記試験を、順調にこなしていくホワイト。
うう、試験問題については、細かく訳さなくてもいいよね。
解説もしなくていいよね?
~大学 美術室~
芸術学部の学生であるヨックは、裸体デッサンの授業の真っ最中。
身体のラインや陰影を描くことだけでなく、重要なのは、描き手とモデルとの間の感情だ、という教授。
ここもね、すごく、象徴的なことを先に教えてくれてます。
よく観察し、感情を線で捉えることで、生き生きとした線が描けるようになる。
わき目もふらず、真剣に、モデルを見ながら、手を動かしているヨック。
ところが、実際に描いてるものは、全然違ってる。
後ろの席の学生に、「誰を描いてるの?」と訊ねられなかったら、自分でも、気づいてなかったくらいの驚異の集中力。
明らかに、あの時の侵入者の絵でした。
思わず、笑みを浮かべるヨック。
すでに、あの一瞬で、目に焼き付けていたのです。
そしてそれを、不思議にも不快にも思えないヨックです。
~修理工場~
ショーンがバイクのメンテ中。
頭の中は、「誰も巻き込まないと言ったのに」というブラック(ホワイト)の叫びが離れず・・・。
昨晩の首尾をショーンに報告させ、屋敷に侵入者がいたことを知ると、確認不足を注意するクンパー。
クンパー「みんなは平気か?」
ショーン「ああ、だけど、ブラックが抜けると言ってる」
クンパー「他の奴らはなんと?」
ショーン「グラムは、あいつがほとんど死にかけたショックのせいだと言ってる。そんなのありえるのかな?」
クンパー「ないとは言えない。だが、変だな。ブラックはそんなことを言いだすような奴じゃない」
抜けたいなら、構わないが、お前、引き留めるか?と、ショーンをあおろうとするクンパー。
ショーン「まさか」
~ブラックの部屋~
試験を終え、戻ってきたホワイト。
メガネを外した姿を鏡に映せば、そこには、ブラックの姿。
ちょうど、ブラックの容態が急変し、
同じように苦しみはじめる。
少し収まってきた時、苦しみの中で、
ホワイト「(ブラックの身に起きることは、それがたとえ、なんであろうと、自分も同じように直面するのだ、ブラックの心臓は、現実から逃げることはできない、と、僕に訴えてるかのようだ。)」
ブラックの服に着替えるホワイト。
その時、ショーンが訪ねてくる。
顔色が悪いと、ブラック(ホワイト)の体調を心配するそぶりを見せるショーン。
ま、さっき心臓止まりかけたからね。
ショーン「こんなことは言いたくないが、俺たちをここまで引っ張ってきたのは、お前だぞ。迷うみんなをお前が煽ったんだ。その気にさせておいて、今更、(俺たちを)捨てるのか。」
まだ、決めかねている、と、答えを保留するホワイト。
ショーン「俺が来たくてここに来たと思うなよ。クンパーの兄貴に言われてきただけだ」
はいはい。( ̄ー ̄)ニヤリ
部屋を出て行ったショーンを確認するために廊下に出ると、階段で振り返り、こちらを見上げているショーンと目が合ってしまう。
こういうところに気づき、気づかれるというところが、後々、積み重なっていくのだな。
そこへ、トッドから、ブラックが峠を越えたと連絡がくる。← もう知ってます。
病院には来なくていい、と言われると、逆に「頼みがある」が申し出るホワイト。
外で会うことにしたホワイトとトッド。
ブラックが襲われたことさえ知らない様子だ。自分の顔を見て、驚いたものもいない。
奴らは関係ないようだ。
ただ、一人だけ、ブラックと気が合わない奴がいる。ショーンの態度が妙だ。
トッドに、今まで判明したことを報告するホワイト。
ホワイト「放火はブラックの発案だった。ブラックとタウィの間で、何かがあって、タウィが襲わせたのかもしれない」
推測するホワイト。
トッド「あいつらと過ごしてれば、もっとなにかわかるかもしれない」
その為にも、とにかく、バイクに乗れなければ、話にならない、と、トッドに、バイクの乗り方を教わるホワイト。
トッドを後ろに乗せて、高架下の人気(ひとけ)のない道路で練習することに。
時速180~200㎞くらい出せば、すぐに慣れる、と、他人事だと思って、簡単に言うトッド。
ブラックは迷ったり、ビビったりしない。
このままじゃバレる。
トッドの言うことも、もっともなんだけどね。
結局、このまま、公道で練習しろ、と、降りてしまうトッド。
なぜか、信号待ちで、ショーンと一緒になってしまう。
ショーン「勝負だ」
必死についていくうちに、次第に、ショーンと肩を並べて走れるようになってきたホワイト。
ホワイト:自由は魂の酸素、というブラックの言葉の意味が分かり始めてきた
スピードが上がるたびに、身体に受ける風の抵抗が強くなる。
ついに、ショーンを追い越すホワイト。
まだ、ショーンにしてみれば、違和感はあるのかな。
走りって、クセ出るよね。
ホワイト:起きてしまったことへの抵抗は避けられない。全てに原因はある。ただ、今回、わからないのは、後ろを走る男が何を考えているのか・・・だ。
それは、お互い様とも言う。
★『NOT ME』2話雑感★
今回ね、この筋追いをやるからって、見返したんですけど、このタウィの別荘って、『KinnPorsche』の本家で使った場所じゃん。
やだわ、私ったら、すっかり忘れてました。
実際、『KinnPorsche』の筋追いに取り掛かる直前に、『NOTME』の一気見してたのにも関わらず、なんで、ピンとこなかったのかな。
あ、トッドのペントハウスについては、きんぽるの二人の大事なシーンだったし、あえて、触れなかったのは覚えてるんですけど、偶に、重箱の隅をつつくみたいな部分に気づくこともあるんですけど、こういうふうに、すこ~~んと抜ける部分もあるんですよね。
筋追いしないと、いかに、テキトーに“見たい部分しか見てないか”ってはっきりわかる感じですね。