骨太なものがやりたい・・・。

 

前記事にも、あ~だ、こ~だ書きましたが、そうは言っても、別に、小難しいことをやりたいわけじゃないのです。

 

ただただ、好きなだけだから。

そして、閉塞感の中の「刹那的で濃密な愛」を味わい尽くしたい、と欲してしまったのです。

 

なので、主流は、登場人物のラブストーリーを中心に追っていきたいと思っています、というか、私のことなので、必然的にそうなってしまうと思われます。
 

では、いつものご注意をば・・・。

なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 

『NOT ME

原題:เขา...ไม่ใช่ผม

原作:++saisioo++

 (GMM 25 2021/12/12-2022/03/20 全14話×45分)

13+

逆に、ティーンエージャーにこそ見てほしいってことなのかな。

 

 

1話 ふたご星スター 

 

まさに、導入部って感じですね。

 

ブラックホワイトは、幼いころから、お互いの危険や体調の変化などを察知共感できるなど、共鳴性の強いシンクロ性を持つ一卵性双生児。

ホワイト / ブラック

Gunアタパン・プーンサワット

今回は二役です。

しかも、入れ替わりまである難役です。

2020のGMMの制作発表会の記事で、「Gunくんの演技力が発揮される感じの作品っぽい。」と書いてました(笑)

 

例えば、一人が溺れたり、死に瀕すると、もう一人も同じように苦しみだす・・などなど。

 

しかし、争いが絶えなくなった両親が別居(離婚)した後、

ホワイトは父親とともに海外(ロシア)にわたり、家族は事実上二つに分断、双方、関りのない日々を過ごすことに。

物理的な距離が原因だったのか、不思議なことに、魂の繋がりも途絶え。。

 

ロシアの地で成長したホワイトにも、ロシア人の彼女なんかできちゃったりしたけど、

私に遠距離恋愛は無理、と、小気味いいほど潔(いさぎよ)い彼女。(苦笑)

 

実際、タイに帰るのは、気が進まなかったものの、そういう意味では、あと腐れなく、タイに戻ってきたホワイト。

 

佇まいからして、優等生って感じです。

後から出てきますが、国際関係学専攻で、飛び級で、すでに卒業済み。

 

運転手つきの車で自宅に帰れば、荷物はお手伝いさんが運びいれる、というアッパーな生活。

庭先を見て、子供の頃を思い出すホワイト。

~回想~

二人で、マウンテンバイクのジャンプ技を練習中、止まりきれず、ホワイトが自動車にあたってしまい、

当然、警報音が鳴り響く。

なるほど。自転車の白黒で見分ければいいのね(笑)

母親には、ホワイトの身代わりになり、自分がやったと申し出るブラック。

向かって、↑左ホワイト、右ブラック↑

 

おそらく、お母さん、気づいてたよね。

(回想終わり)

 

別れて10年(?)

母親とブラックの行方を父に訊ねても、知らない、違う道をゆく人間たちだ、忘れなさい、と言われてしまう。


今は、退職したものの、外交官の父(というか、元駐露大使ね)を持つホワイトは、すでにエリートの道が開けている。

父の部下たちとの食事会で、登用試験前にも関わらず、ほぼ、そのコネクションで受かることが内定している雰囲気。

父親のやり方に表立って反発もしないけれど、かすかに不本意さがにじみ出てるようにも見える、悲しげで矛盾をはらんでるホワイトの視線。

 ここの表現もひたすら感心しちゃう。

 

そんな時、誰かに追われ、必死で走っている姿や、捕まり、バットでぼっこぼこに殴打されるブラックの姿が映り込む。

 

胸に感じた苦しみと違和感に、席を立ったホワイトが、

突然、締め付けられるような激しい痛みとともに、意識を失ってしまう。

 

病院で目覚めたものの、原因不明。

 

その後、幼なじみのトッドSing ハリット・チーワカルン)から電話がかかってきて、

なんだかんだ、『Love sick』とか『はぴはに』とか『Gifted』などなど見てきていますが、驚異の童顔は大いなる武器。

 

ブラックが、何者かの襲撃を受け、瀕死の重体状態にあることを告げられる。

すぐさま病院に駆け付け、

ブラックの悲惨な姿を見て、さきほどの痛みが、ブラックが受けた痛みだったことに気づく。

 

誰がこんなことを・・・

 

自分になにかあったら、ホワイトに渡せ、と頼まれていたというトッドが、血のついたハンカチを渡す。

 

~回想~

子供の頃から、ちょっと気が強いブラックは、ホワイトが盗られた財布を取り返すために、ケンカするなど、血気盛ん。

ブラックの顔の血をハンカチでぬぐうホワイト。

ブラック「あんな奴らに搾取されたりするな。戦わなきゃ勝てないんだぞ。これからは戦え。戦うと誓え!」

見た目は同じでも、結構個性がはっきりしていた二人。

争いごとを好まないホワイトだったが、いつも自分のために身体を張ってくれるブラックを見て、わかった、と了承する。

ホワイト「ブラックを傷つけたら、(その時は)ホワイトが許さない」

 

お互いを想いあう気持ちは、他人には計れないほどに強固。

この時のハンカチだったのね。

当時の気持ちを思い出し、涙をぬぐうホワイト。

 

ホワイト「僕が代わりに、そいつらの仲間に入って、誰がブラックをこんな目に合わせたのか、見つけ出す」

 

そこから、ピアスの位置、タトゥー、身体中の傷跡・・全て記録に残し、

悲しくなるほど、多くの秘密を抱え、痛い思いをしてきた身体なのか、と愕然となる。

 

ブラックの外見をコピーしていくホワイト。

 

 

そして、ついに、外見はほぼブラックになったホワイト。

鏡の中に、ブラックを見てる。

こういう、台詞じゃない部分の演技が、すごく雄弁なの、Gunは!

 

トッドに伴われて、一人暮らしのブラックの部屋を訪れる。

 

枕元に、飾られたバイクの置物に触れたり、鍵らしきものを手に取ったりしてるうちに、似合わない小物(BとGのイニシャル入り)を見つけ、不思議に思うホワイト。

 

周囲に怪しまれないように、ブラックの服を着ろ、というトッド。

たとえ、兄弟と言えども下着の共用までは・・と嫌がるホワイトに対し、実際、ホワイトが穿いてるブランドものの下着を見て、

(まさか、中は見えてないかしら、その角度・・・照れ

「(そういうところから)バレるぞ」と注意するトッド。

 

大袈裟な・・というホワイトには、まだ、少し危機感が足りない。

 

ブラックとは小学校から同じ学校だったというトッドからの情報によると、ブラックは、母親とケンカして家を飛び出したことから大学を1年休学したため、未だ、大学に在籍中。

 

いつもつるんでる仲間たちは・・

同じ法学部のグラムMond モタナチャイ・ウィチットウォントーン )

 

芸術学部のヨックFirst カナパン・プイトラクーン )

 

そして・・・

 

政治学部のショーンOff ジュンポン・アドゥンキッティポーン )

 

ブラックを裏切ったのは、このうちの誰かなのではないか、と疑いを抱くホワイト。

 

こいつらは違法なことに手を出しているかもしれず、危険だから気を付けろよ、と忠告するトッド。

ホワイト「ブラックもなのか?」

トッド「怖いか? やめるなら、今のうちだぞ」

ホワイト「いや。ブラックをあんな目にあわせた奴らを、全員、監獄送りにしてやる」

 

そして、とうとう、彼らと対面するために、大学に向かうホワイト。

 

大学に到着してすぐに、ロビーで「卒業生特別講演会」の立て看板に気づく。

この人、重要!(笑)

タウィー・グアグーンサワット(以下、タウィー)

ロシアにいたホワイトですら、名前を知っている、いまやタイでNO.1とも言われる実業家

独裁政治を続ける政党の支持者で、クーデター後に権力を付ける。

とにかく、政財界に影響力を持つ人物

 

つまり・・・

ホワイト「(国民から最も嫌われている実業家だ)

 

その時、背後から、馴れ馴れしくガシっと肩に手をまわしてきたのが、グラム。

 

グラムの言葉から、今も、ブラックが、「搾取されるな」という信条でいることを知るホワイト。

 

香水の匂いや、肌の調子がいい、とかいつもと違うことに、すぐ、気づくグラム(笑)

普段から、ゼロ距離 なのね。

トッドが言ってたように、ちょっとしたことでも疑われる可能性があるのだ、とちょっと緊張するも、姿を見せなかった間、女のところにいたんだろ、と、勝手に解釈してくれるグラム。(笑)

 

教室に入って、またまた前途多難。

トッドは、クラスメート全員の詳細までは教えてくれないからね。

 

挨拶されても、誰だ?状態。

 

いつもテストがある講義だったなんて、知らないホワイトが、ぽろぽろと失言。

でも、グラムって、割合、ちゃんと勉強してる子だってわかってちょっと驚き(笑)

国際関係学部で、外交官を目指してたホワイトには、法学部のブラックの得意分野が答えられないけれど、なんとか、綱渡り。

 

実は、この時の、「法治国家」や「法の下に平等」「ルールオブロー or  ルールバイロー」などなどのキーワードは、ブラックたちの活動にとって、とても重要なもので、今後のドラマ展開にもかかわってくるのですが、そこまで、掘り下げなくても大丈夫。要は、考え方が大事ですから(笑)

ここでは、さら~~~っといきます。

 

ここのやりとりを聞いてる限り、グラムは、多少、イデオロギー過多の頭でっかちなところはあるけど、正義感が強くて猛進派で、大学まで来て、そのオツムを悪いほうに使ってるって感じはしません。

さらに、もう一人の同級生ヌックさん↓の、情実に流されない冷静な法解釈論は、法学生として、なかなかイケてる。グッ

 

とりあえず、多少の間違いは、「俺を試そうとしてるんだろう」と、グラムが勝手に解釈してくれるので、ほんとラッキー。(笑)

 

それでも、15年も離れて暮らし、最近のブライトのことなど、ほとんど知らず、生活スタイルが違いすぎるホワイト。

高いところからは飛び降りられないし、バイクだって乗らないし。

細かいやり取りでも、どこを間違ったのかすら、わかってないホワイトと一緒に、ドキドキしちゃう。

 

グラム「今日は変だぞ。そういうお前も悪くない。いい感じだ」

ホント、相手がグラムで助かってるわ~~!

 

っていうか、いつまで誤魔化せるのか!

そこも、見処(笑)

 

 

廃工場がアジト。

 

中では、バイクをいじってるヨック。

探り探りの会話を交わしても、不機嫌なままのヨック相手に戸惑うホワイト。

そりゃ、グラムを相手にするようなわけにはいかないってことよ。(苦笑)

 

二階に昇り、床に落ちているなにかを拾い上げるホワイト。

かすかに聞こえてきた音のするほうに近づき、戸を開けてみると

 

3番目の要注意人物 ショーンが顔を出す。

やった!! ご対面!!飛び出すハート

 どんどん、磨きがかかってきたジュンポン氏ラブ

 

ショーン「なにしてる?」

ホワイト「トイレに・・」

ぐっと、ホワイトの首を掴むショーン。

ショーン「ウソをつくな! なんで、俺の部屋に忍び込もうとした?」

ホワイト「それは・・・」

次の瞬間、突然、拳をむけようとしてきたショーンの動きに、咄嗟に、顔を手で庇ってしまうホワイト。

ああ、ブラックは絶対、こんなことしないのに・・・。

ショーン「・・・・・」

これからしばらくは、なにかにつけて、この感じの連続なの。

 

ショーン「今日は変だぞ」

あ、もっと追求するかと思った。

 

その時、燃料漏れを起こしてると言われ、階下に降りていくショーン。

 

ホワイト「(こいつは、ブラックと仲がいいようには見えない・・・。なんで、友達を殴ろうとしてきたんだ?)」

 

ブラックの仲間のところに来た、という割に、ヨックもショーンも、グラムと接するほどフレンドリーな感じがない。

 

オイル交換をしているショーンを観察してると、何見てる?とすごまれる。

エンジンオイルをくれ、と言われてもなかなか見つけられない。

手間取った焦りもあり、渡そうとして、廃オイルの入ったトレーを蹴ってしまうホワイト。

やりかえそうと無理に擦り付けあううちに、結局、ショーン、廃オイルまみれ。。。(笑)

素が出て、笑ってしまうホワイト。

ここ、よかったよね。

 

お前も汚れろ、と近づいてくるショーンと、気づけば、くんずほぐれつ。(笑)

メタメタに塗り付けるショーン。

 

そこへ、第三の男。いや、第四の男か。。。

「何してる?」

 

声のするほうを見るショーンと、ホワイト。

ホワイト「(誰だ?)」

完全に、ブラックの顔付きじゃありません。

 

クンパーPapang プロンフィリヤ・トンプッタラック)さんです。

『ベーカーボーイズ』のToomtam先生よ。『アストロフィー』にも出てたよね。

 

一応、ここでは、この廃工場のオーナーで、みんなの兄貴分です。

 

今夜、なにかがあるらしい。

不安にかられるホワイト。

 

オイルまみれの身体を洗おうとしても、石鹸じゃとても落ちるはずもなく。

ショーン「石鹸じゃだめだ」

ホワイト「じゃ、なにで?」

ショーン「洗剤だ」

さすが、オフガン!

ラブシーンでもないのに、1話から、上半身を晒すばかりか、塗りたくったり、こすりあったり、サービス満点です(笑)

 

バイクの塗装を変え、ナンバープレートも変え・・・クンパーやガラムたちがしていることを、着替えながら観察するホワイト。

 

ブラックはいつも不満そう。

来ないかと思ったが、今日は来たな。

みんなの会話から、ブラックの“いつもの雰囲気”を探るホワイト。

 

しかし、準備してる品を見れば、どうみても、火炎瓶で襲撃するって感じの、話の流れ。

 

クンパー「ブラック、到着したら、お前が責任者として指示を出すんだぞ」

 

えええええ~~~?

って内心、思ってるよね。

 

いつもと様子が違うブラックに、「お前、大丈夫か?」と声をかけるショーン。

 

頷くホワイト。

ここまで来たら、やるしかない。

 

ショーン「俺の後ろに乗れ」

 

それぞれのバイクに、エンジンがかかる。

 

ショーンのバイクの後ろに乗ったところで、はじめて、今日の目的と目的地を知るホワイト。

 

ショーン「タウィーの家を燃やしに行くぞ!」

 

ホワイト「(え?!)

 

初日から、犯罪者コースじゃん!

 

でも今更、あとにひけないホワイトなのでした~~!!


・・・とまぁ、ざっと書くと、こんな感じです。

 

★『NOT ME』1話雑感★ 

なんとも、印象的なタイトル画。

 

ドラマの色合いからして、単なる赤ではなく、

Rust red/赤錆色を表現しようとしてるようにも見えますが、もう少し暗め(Dark)かな。

 

私には、血が乾いたあとの、鉄錆のようなイメージもあり、視覚だけではなく、匂いや味、五感に訴えてきます。

『Dark Blue Kiss』の時の色考察が懐かしい(笑)

 

とにかく、

OffGun、こんな引き出しもあったんかい!

・・が詰まってます。

 

この1話、かなり、大事ですよね。

ここを押さえておくと、その後のいろいろなことについていける、というか、今はまだわからなくても、ホワイトと一緒の気分で、同じ視点で進んでいけますから。

 

今後は当然、一見、他人を寄せ付けない、クールなブラックとは同じ振舞いが出来ないホワイトの素行が、ショーンや周囲の疑いを招いていくわけで・・・。

ある日を境に、別人のようになったブラック(ホワイト)の雰囲気に、なぜか、今までとは違う感情が芽生え、惹かれ始めていくショーン。

 

とでも言っておきましょうか。

 

今のところ、1話1記事、適当に端折りながらのざっくりペースでいこうと考えていますが、なにせ、画像がよいので、キャプチャーしてみて、分割するかどうかは決めたいと思います。

 

★『NOT ME』第2話に続く★