U-Nextの宣伝ではないのですが、

皆さま、ご存じ(?)のとおり、

 

 「劇場版 美しい彼〜eternal〜」8月8日配信開始 

 

円盤発売まで待つのか、と思っていたのですが、ちょっとだけ、記事化、早まったかも。← やる気まんまん?おねがい

 

 

 

では、いつものご注意をば・・・。

なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 

『NOT ME

原題:เขา...ไม่ใช่ผม

原作:++saisioo++

 (GMM 25 2021/12/12-2022/03/20 全14話×45分)

13+

 

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11後  12前 

 

12話(後半) 許す力量のない者には、愛する力もありません 《キング牧師》 

 

~チャオプラヤー川 川べり~

 

ふらふらと、やってきてしまったホワイト。

涙が乾く暇がないくらい、ずっと、泣き続けてるんだよね。

 

ホワイト:もう、何をしても、ショーンに会うことはできないという考えが、今、僕をひどく苦しめている。

僕たちが共有してきた魂の繋がりのすべてを忘れてしまっているからなのか、兄さんには、この苦しみが理解できてないみたいだ。

もう一度、兄さんに、僕たちが双子だってことを思い出させなきゃならないのかもしれない。

 

ん?兄を説得できないからって、魂に訴えるっていう意味?

 

気付けば、あの度胸試しの、3本のポールの前に立つホワイト。

 

~大学 演劇練習室~

 

静かに、ユージンを離したブラックが、ユージンに軽く口づける。

 

引き離すグラム。

 

グラム「おい! やりすぎだ」

いつものブラックなら、グラムにこんなことされたら、やりかえしても不思議はないのに、まるで、グラムの言ってる言葉が理解できないような、心非ずなブラック。

 

茫然と立ったまま、無反応なブラックを見て、どうしたんだ?と心配そうなグラムとユージン。

 

涙が一滴。

すでに、ホワイトの究極の悲しみに、ブラックの意識が持っていかれてる感じね。

 

~チャオプラヤー川 川べり~

 

ポールの上に乗りうつったホワイト。

恐る恐るタイヤ伝いに、移動し、川面を見つめ、

そのまま、飛び込んでしまう。

 

このシーンもそうだけど、ブラックとのやり取り全般、実力行使よりも、頭を使って平和的な解決を得意とするホワイトらしくない感じがする。

勿論、双子であっても、長幼をつけてしまいがちだったり、あと、この双子の力関係とか、左右されるのもよくわかるんだけどね。

 

~大学 演劇練習室~

 

川に飛び込んだホワイトの、呼吸をとめた実質的な苦しみが、ブラックに襲い掛かってきた感じ?

 

呼吸すらできなくなるブラック。

胸を押さえて、苦しみはじめ、膝をついたブラックを見て、

「ブラックどうした?」「ブラック? ブラック?」と慌てはじめるグラムとユージン。

 

水中でもがくホワイトと、連動したように、苦しむブラック。

 

グラム「ブラック、お前、どうしたんだよ?」

ユージン「ブラック、どうかしたの?」

胸元を押さえ、尋常じゃない様子のブラックに、必死に声をかけるグラムたち。

 

ギリギリのところで、水面に浮上したホワイト。

 

なんとか、息ができるようになったブラックが、しきりに、せき込み始める。

 

ユージン「ブラック、どこか痛いの?」

 

ようやく、自力で起き上がろうとするブラックを支え起こすグラムとユージン。

 

呼吸が乱れたまま、それでも、まっすぐに、ユージンを見ると、

「今まで、嫌な想いばかりさせてごめん。もう二度と、お前の人生に関わったりしないから・・・」と、それだけ言うと、去っていくブラック。

 

グラム「おい! お前、どうかしたのか、ブラック?」

 

~チャオプラヤー川の川べり~

 

ユージンに別れを告げ、小走りに立ち去ったブラックが、バイクで向かった先は・・・

チャオプラヤー川の川べりでした。

背後に気配がして、びくっと、怯えたように振り返るホワイト。

 

ブラック「死のうとしたのか? よく這い上がれたな?」

ブラックが来るのを期待していたのに、いざ、姿をみると驚くホワイト。

ホワイト「・・・ただ、よじ登っただけだよ」

ブラック「お前が、誰かになにかされたのかと思った。死ぬ気で自分で飛び込んだのか?」

ホワイト「そんなつもりじゃなかった」

ブラック「お前が溺れた時、俺、わかったんだ。ガキの頃もそんな感じだっただろ」

 

それを聞き、なんとなく、安心したホワイト。

 

ブラック「俺たち、なんで、ここまで通じるんだろうな」

ホワイト「たぶん、双子だからだよ」

ただ、双子だっていうだけじゃない何か・・・もある気がするよ。

 

ブラック「・・・もう、俺には、お前を止められないんだな?」

ああ、ブラックのシーンで、この顔が一番好きかも。

 

お兄ちゃん、悟ってしまいました。

 

ホワイト「僕たち二人とも、子供のころから、頑固だったじゃん」

 

ブラック「今夜を境に、俺たちが再び会えるかどうか、俺にもわからない」

ホワイト「そんなこと言わないでよ。兄さんになにか起きたりするはずないよ」

涙が滲んでるホワイト。

ブラック「自分のことを大切にすると俺に約束しろ。」

泣きはらした目で、頷きながら微笑むホワイト。

ホワイト「兄さんもね。死んじゃダメだからね」

ブラック「できるだけそうしてみるよ。もし、トッドを倒せたら、また、会おう」

頷き、頬の涙をぬぐうホワイト。

ホワイト「やっぱり、耐えられないよ。兄さんになにも悪いことが起きてほしくない」

 

涙をこぼしながら、抱きしめあう二人。

ブラック「別に、泣いてるわけじゃないからな。涙が勝手に、顔に落ちてるだけだ。俺たち、本当につながってるんだな」

違うよ。

それは、ブラック自身の涙だよ。

ポロポロと涙が止まらないホワイト。

  

 

~廃墟ビル デーンのアトリエ~

 

白黒兄弟に翻弄されまくってる細身の男が、川面を見つめておりますよ。

 

ダークじゃないほうのヒーローの宿命だと思って耐えて。(笑)

 

そこに、デーンがやってきて、「あの・・・」と話しかけられる。

 

顔を隠しながら、必死に滲んだ涙をぬぐい、

向き合うショーン。

 

ショーン「何か用?」

ここまでくるのも、相当、デーンなりに勇気を出したのかもしれないけれど、いざ、ショーンを目の前にすると、さすがに、言葉に詰まってしまう。

 

デーン「・・・・」

ショーン「・・・・」

 

デーンの言葉を待つショーン。

 

デーン「・・・君にすべて話そうって決めたんだ」

ショーン「話?」

デーン「・・・・・君のお父さんの事件に関わっていた警官は俺だ」

 

突然のことに、頭が追いついていってないショーン。

 

デーン「威嚇射撃だったのに、君のお父さんを撃ってしまった。」

 

ショーン「・・・・・・・」

 

デーン「申し訳なかった。俺の過ちだった。偶発だったとはいえ、起こしてはならないことだった。まさか、君に会える日がくると思っていなかった。俺が抱えてきた罪をすべて、君に聞いてほしかった。償うためなら、なんでもしたいんだ。」

 

ずっと無言で聞いていたショーンが、デーンに近づき、腰のホルダーから、拳銃を抜き取る。

 

デーン「おい、弾が入ってるんだ」

 

川にむけて、1発、発射するショーン。

 

ショーン「償いたいだって?」

デーンの手に銃を握らせるショーン。

 

ショーン「やれよ。 命には命だろ。」

 

デーン「・・・・・・・・」

すんなり許されるとは思ってなかったけれど、まだ、心のどこかで、説明すれば・・っていう気持ちがあったんだろうか。

 

ショーンを目の前にして、それしか償う方法がないのなら、と、銃を自分に向けて持ち替えようとするデーン。

銃口をこめかみにあてるデーンを、瞬きもせずに、じっと見つめているショーン。

 

迷うデーン。

 

銃声に驚いたのか、ヨック登場。

グラムも一緒でした。

 

でも、(ドラマ的な)予定調和でもなんでもいいから、止めてもらわねば!!

 

ヨック「おい!」

銃を構えたデーンの手をおろさせると、「何してる?」と激高。

 

横から走ってきたグラムがショーンを押しとどめる。

 

グラム「一体、どういうことだ?」

今、この場で、一番、わけわからない状況なのは、グラム。

 

ショーン「償うんじゃなかったのか? 俺の親父みたいに死ねばいいだけだろ!」

これで、グラムも察しました。

 

デーン「・・・・・・・」

言葉が失ったまま、動けません。

 

ヨック「(ショーンに)話したのか?」

デーンの言葉を聞くよりも前に、ショーンが反応します。

ショーン「お前、知ってたのか?」

 

「最初は知らなかった。」と正直に話すヨック。

ヨック「でも、P’は、お前に埋め合わせたくて全力を尽くしてるんだ」

ショーン「お前、知ってて、俺に話さなかったのか。それどころか、俺たちの仲間に、このろくでなしを引き入れたんだな」

 

デーン「・・・・・」

 

ショーン「もう全部、話したんだろ。なんで、引き金を引かない? いいから、死ねよ! それでこそ、俺の親父にしたことと、公平になるってもんだろ」

 

ショーンの襟首をつかみあげるグラム。

グラム「おい、しっかりしろよ! お前、本気で、“目には目を”が公平に基づくって思ってるのか? だったら、法律は何のためにあるんだよ!」

 

ショーン「法律とやらが、なんとかしてくれるのなら、そもそも、俺たちはここに立ってないだろ! このくそったれな世の中が不公平だからこそ、俺たち、こんなことしてるんじゃないか!」

 

グラム「もし、自分がしてることが正しいと思うのなら、銃を取り上げ、自分で、この人を撃てよ」

  

ヨックが、グラムの挑発を本気で心配してる。

 

グラム「さぁ、ショーン。やれよ。それで、きれいさっぱり、すべて終わる」

 

ショーンが、ちらりとデーンを見ると、そんなことはさせじ、と 銃を持った手の前に自分の手と半身を出して身構えてるヨック。

でも、ショーンの気持ちがわからないわけじゃない。

 

それは、グラムも同じ。

ショーンのことを信じてるから、こういう強硬策が取れるんだよね。

 

グラム「な? できないだろ? お前はそれが正しい方法じゃないと知ってるからだ。目には目を、と望むなら、ハンムラビ法典に習えよ。 本当に、その罪に値する者を罰せよ。お前は彼の罪に対する検証を何一つしてないだろ。お前なんかより、バビロニアの皇帝のほうがよっぽどちゃんとしてるぞ。」

ハンムラビ法典:

「目には目を、歯には歯を」の本来の意味は、おなじようにやりかえせ、という報復を奨励するものではなく、軽微な罪であったり、情状を酌量するようなケースであっても一律、極刑を宣告するような犯した罪以上の罰を与えてはならない、という罪刑法定主義の起源とされる意味合いが強い。

グラム「お前にとっての公正とはなんだ? 問題を終わらせるには、まず、お前自身が、その偏った見方を捨てることだ」

 

ここで、順番に、グラム、デーン、ヨック・・・と視線をかえていくショーン。

 

ショーンがゆっくりとデーンに近づくと、その間に入ろうとするヨック。

デーンの手から抜き取った拳銃を、ヨックに手渡すショーン。

ここもいいよね。

今、この銃を誰に託すべきか、見定めさせることで、ショーンが正気を取り戻したのを伝えてる。

 

そのまま、何も言わずに立ち去るショーン。

 

一息つくヨック・・・

・・・とグラム。

本当はね、グラムだって、ショーンに「赦し」を強要した形になってしまったことを最善だと思ってるわけじゃないと思う。

 

でも、この一見、過激とも取れるグラムの一連の長いセリフが、ずっと私怨に囚われてきたショーンの今後の道筋に、一筋の光を与えてあげられた気がします。

 

グラム、でかした!!

君の、法律への想いが、法は人のためにありき、で一貫してるところが素晴らしい。

 

もちろん、理想と現実、そして、個人的な経験の、間(はざま)で、今のショーンが即「赦し」という境地に立てるのか否か、判断がむつかしいところだと思うので、時間が必要かな。

 

翌朝・・・

予定通り、ショーンは、一人、荷物を背負って、出かける準備をしてます。

 

クンパー「ショーン、一人で行く気か?ブラックは?」

クンパー兄さん、こんな時間から、身体鍛えてたの?

 

ショーン「潜入は、あいつがいなきゃできないわけじゃない」

単独行動を止めようとするクンパーに、だったら、グラムやヨックに声をかけるまでだ、と開き直るショーン。

クンパー「あの二人は、騒ぎを起こして、注意を引き付ける専門だぞ。潜入するのに最適なのは、お前とブラックだけだ」

ショーン「これは俺の計画だ。自分にやらせてくれ」

そこまで言われたら、強制はできないクンパー。

クンパー「うまくやれよ」

 

朝焼けの街を、バイクで、麻薬倉庫に向かうショーン。

信号待ちのショーンの前に、バイクをとめたのは・・・ホワイトです。

 

一緒に行く、と言い張るホワイト。

ショーン「どけ!」

信号が変わり、発進しようとしたショーンのバイクから、鍵を奪いとるホワイト。

前回、学びましたね(笑)

 

目を見開くショーン。

お前、マジでやりやがったな!

 

ホワイトは本気です。

 

バイクから降り、走りだすショーンを、追いかけるホワイト。

(鍵をバイクに置くのは忘れません。)

 

昨日とは、逆バージョンの追いかけっこです。

 

フェンスの上と下を行く二人。。。(笑)

 

もう一度、フェンスによじ登ろうとするショーンに手をかけ、阻止するホワイト。

 

追いかけても引っ張ってもダメなら、キスするしかないです。← どんな理屈?(笑)

 

無理やり引き離すショーン。

ショーン「二度と、その面見せんな、って言ったはずだぞ」

 

ホワイト「お前一人、命を危険にさらさせるなんてできるわけないだろ」

ショーン「いい加減にしてくれよ。そもそも、最初から関わるべきじゃなかった・・って言ったのはおまえだぞ」

ホワイト「・・・・・・」

二度と、ショーンやみんなに会うな、とブラックに言われて、従うしかないって思って言った言葉だったけど、ショーンを傷つけたのは、そう厳命したブラックじゃなく、自分だとやっと理解できたかな。

 

ホワイト「僕が間違ってた。離れてもやっていけるって思ったんだ。(ここは、兄さんの居場所であって)僕のいるべき場所じゃないって考えたから。でも、正直、(僕だって)元の場所に戻ることなんてできないんだ。」

ショーン「・・・・・」

ホワイト「ごめん」

ショーンの肩に両手をかけたまま、謝るホワイト。

 

ショーンはね、ホワイトにベタ惚れなんです。

もう・・・ガードがだいぶ下がってます。(笑)

 

ホワイト「・・・お前と一緒にいたいんだ。一緒に、やりとげよう。この社会を変えようよ」

 

ゆっくりと、ホワイトに手を伸ばすショーン。

ショーン「もう二度と、俺の前から消えたりしないよな?」

 

しない、絶対しない。。

 

万感の想いで、キスする二人。

 

ここからね、二人が惹かれあってきた場面場面を、さかのぼっていくの。

最初に、顔を見合わせた瞬間、動きが止まったあの時から、始まってたって、二人とも、そう感じてるんだよね。

この演出が素晴らしい。

 

ほんと、これは、公式が作ってくれた「二人のための布教ショート」みたいなものですね。


動画アップできなかったので、またちょっと考えます!

「Seon & White   逆回転Love」です(笑)

(恒例の1分動画です。BGMだけは別のを使いました)

 

ホワイト「(消えたりなんて)しないよ。約束する」

 

ぎゅっと、抱き寄せるショーン。

なんて、収まりのいい二人。。。

 

~麻薬倉庫~

抜き足差し足で、敵地に潜入する前だっていうのに、ホワイトの手をとり、

「これで、もう、消えたりできないぞ」とか、スイートな発言しちゃうショーンちゃん。

 

若干、冷静なホワイトが、「放してよ」と手をよじります。

 

もちろん、更に、手を強く握るショーン。

ショーン「俺たち、また、協力しあわないとな」

こうなったら、今は、ショーンに合わせるしかないみたいです。

 

裏口を外し、中に入る二人。

 

なにかにつけて、手をつなぐショーンも、緊張感あるんだか、ないんだか。。(笑)

見ようによっては、コントです。(失礼!)

 

倉庫の中に積まれている木箱をあけ、湯沸かし器の箱をあけてみるショーン。

分解すると、基盤類をおさめた本体ボックスの中に、明らかに異物が・・!

ビニールテープ巻きが生々しいよね。

 

ナイフで切り開くと、白い御粉がばっちりでした。

ショーン「写真に撮れ」

 

スマホで、撮影するホワイト。

 

人が来る気配がして、なんとか、木箱に戻し、その場を離れる二人。

 

隠れて様子を見ていると、トラックが一台出ていくのが見える。

 

ホワイト「もう、行っちゃったのかな?」

様子を窺うショーン。

ショーン「いや、もう少し、ここにとどまっていたほうがいい」

 

呆れたように、マスクを外すホワイト。

ホワイト「嘘つき・・」

自分もマスクを外すショーン。

ショーン「ああ、そうだ」

ホワイト「もう終わったじゃん。戻ろうよ」

ショーン「ダメだ。ここで、約束しろ」

ホワイト「なんの?」

ショーン「みんなに、自分がブラックじゃなく、お前が誰なのか、ちゃんと話せ」

 

まだ、心の準備ができていない、と、顔が曇るホワイト。

ショーン「じゃ、準備しろ。もし、そうしないなら、今ここで、俺、(飛び出して、あいつらに)姿を見せるぞ」

ホワイト「そんなことしないくせに」

ショーン「ああ、しないさ。でも、俺は、お前に真実を話してもらいたい。真実は一つだ、今も・・そして、これからもだ。」

 

顔を近づけて、ホワイトに迫るショーン。

 

ショーン「考える時間なら、たっぷりやるぞ」

ホワイト「もし、俺が話さないと言ったら?」

ショーン「それなら、ここに一日中、いることになるな」

ホワイト「これも、お前の計画か」

ショーン「うん。それがどうした? 言うのか、言わないのか? ここで過ごすのも、なかなか悪くないぞ。刺激的だよな」

 

ホワイト(ショーンが何を望んでいるのか、僕にだってわかる。みんなに全てを僕の口から告白させることで、僕が二度と逃げ出さないように、退路を断つつもりなんだ)

 

更に、キスまでしようとするショーン。

 

軽く、頬をいなして、「わかったよ、言うよ、しょうがないな」と、観念したようなホワイト。

ニヤリとわらうショーン。

 

~廃墟 デーンのアトリエ~

屋上で、水浴びをしているヨック、グラム、クンパー。

ここ、さすがにシャワーないもんね。

 

戻ってきたショーンと、ブラック(ホワイト)に気づくヨックたち。

お忘れかもしれませんが、あの、拳銃騒動のあとです。

でも、あまり、そこまで気まずさが感じられないところが、この人たちのいいところです(笑)

 

ヨック「お前ら、また一緒か? 元サヤか?」

ショーン「ああ。落ち着いた」

グラム「それで、今度はどうした? おまえら、ケンカして、仲直りの繰り返しだからな。」

もう、犬も食わないなんとやらって奴です。

 

クンパー「写真は撮れたのか、ショーン?」

「撮れたよ」と頷くショーン。

 

水浴びを続ける三人。

 

ホワイトに、促すショーン。

 

見かねたショーンが、「なぁ。大事な話があるんだ。俺の隣にいるこいつ、ブラックじゃないんだ」と口火を切る。

 

きょとんとするヨックとグラム。

ヨック「何いってんだ?」

 

ホワイトの背を叩くショーン。

言いずらそうなホワイト。

 

ホワイト「僕はホワイト。ブラックの双子の弟だ」

後ろでは、ようやく言ったか、と、微笑むクンパー。

 

問題はこの二人。

 

グラム「何言ってんだ? また、なにかのテストかよ?」

笑っちゃうヨック。

洗面器に水を入れて、近寄ってくると、「ドラマかなにかか? お前の脚本は、おもしろくないな。名前、なんだっけ? ホワイト? 色の、白と黒か? はぁ?」と、ホワイトの頭を目がけて、洗面器の水をバシャ~。

 

いくら、ふざけてない、と言っても、まったく、信じてもらえません。

(一瞬、ショーンがいなくなったのは、タオルを取りにいったからでした。ワシャワシャって拭くのもいいね)

 

どことなく、拍子抜けしてるホワイト。

 

ホワイト:本当のことを話したら、この仲間たちを失うんじゃないかって、怖かった。結局、彼らが信じてくれるまで、かなりの時間をかけて説明する羽目になった。

 

説明するのに、子供の頃の写真を、グラムやヨックに見せるホワイト。

 

なんども、ホワイトの顔と写真を見比べるグラム。

ヨック「もう、疑うのやめろって」

グラム「これって、本当に、お前らの写真か?」

疑問、そこ?(笑)

 

いい加減、めんどくさくなって、ため息をつくショーン。

ショーン「なんで、お前らに嘘つくんだよ?」

 

グラム「たしかにな。ブラックとは、違う髪型だ。」

ヨック「それに、目も違うな。ホワイトのほうがクリっとしてる。ブラックのは、視線だけで威嚇するみたいに鋭いんだ」

 

ショーン「こいつを見つめるの、禁止」

ヨック「はぁ? おれはただ、違いを見たかっただけじゃん。こうしてみると、まったく違うのにな。なんで、今まで区別できなかったんだろ?」

 

グラム「俺も、なんか変だな、とは思ってたんだよ、でもさ、ブラックに双子の兄弟がいるなんて、誰が考えるかよ?」

 

ひとり、ショーンの嫉妬ぶりを見てるクンパーは、その様子を見ながら、おかしくて仕方がないって感じです。

 

クンパー「つまり、お前らにはもっと観察眼を養う必要があるってことだ。俺は最初から気づいてたが、みんなには、言わなかった。」

ちょっと得意げに、ショーンとホワイトを見るクンパー。

 

ヨック「なにそれ、自慢?」

クンパー「自慢じゃない。彼には、俺たちと一緒に参加する事情があるって信じてたんだ。それで、何も言わず、距離を置いて観察してたんだ」

ヨック「やっぱ、自慢じゃん」

 

なんて、愉快な仲間たち。。。(笑)

 

「他に、ブラックと違うとこ、どこかな?」と、ホワイトの頬にふれるグラム。

 

グラムの手を引きはがすショーン。

ショーン「だから、こいつに触るなって!」

グラム「なんでだよ? ヤキモチか? お前、ヤキモチ犬か?」

ぐっと、ホワイトを抱き寄せるショーン。

ショーン「ああ、そうだよ。俺は、ヤキモチ犬だよ」

ほっぺにちうキスマークしようとして、必死に抵抗される(笑)

ホワイト「なにする気!」

ふたりっきりの時は、こんなことしないだろ~~だって(笑)

 

ヨック「お前ら、ふたりっきりの時、なにしてんだよ?」

もう、ヒュ~ヒュ~だよ(笑) ← 30年ほど前の流行語(笑)

みんなに、囃し立てられて、まんざらでもないショーンとホワイト。

Offみっけ。

 

~チャオプラヤー川の川べり~

もうすっかりおなじみです。

タイに行ったら、目をつぶってても行ける気がしますが、それは無理です(笑)

 

佇むホワイトの背中から、バックハグするショーン。

 

ショーン「みんなに打ち明けて、今、どんな気分だ?」

ホワイト「すごくほっとしたよ。でも、ヨックが俺に水をかけようとしたとき、なんで、守ってくれなかったの?」

ショーン「それくらいなんだ。随分長いこと、俺に嘘をついてたんだからな。罰だと思え」

ホワイト「髪、臭くなってない?」

髪の匂いを嗅いでるのか、ただの、スンスンキスなのか、違いがわかりません。(笑)

 

ショーン「まぁな、でも、悪くない」

うへ・・って感じのホワイト。

ショーン「お前も、ホワイトに戻って、自分の物を使うようになったんだろ? 違いがわかるよ」

ホワイト「そんなに違う?」

頷くショーン。

ホワイト「どっちが好き?ホワイトとしての僕、それとも、ブラックとしての僕?」

ちょっと言いよどむショーン。

ショーン「さぁな、見た目は関係ないんだ。俺にわかるのは、二度と俺の前から消えてほしくなかったってことさ。」

ホワイト「・・・・・・」

 

ショーン「ずっと、俺の傍にいてくれ」

もう、何度目でしょう。

これが最後でいいです。


ホワイトを、固く抱きしめるショーン。

 

12話終わり

 

★『NOT ME』12(後半)雑感★ 

 

今回も、見ごたえのあるシーンやセリフが多く、このドラマを通じて、伝えたかったこと、問題提起したかったこと、などなど、ちりばめられていました。

クライマックスにむけて、地固め中って感じです。

 

ようやく、双子問題も、解決しましたしね。

 

正直、私的には、ここで終わってもいい。

タウィの失脚なんて、ナレ死ならぬ、ナレ退場でもいい。

 

あのショート動画で、二人は完結したようなものじゃん。← こら!物申す

 

すみません。言いすぎました。

 

・・・さすがに、そういうわけにはいかないですよね。

 

私には、ヨックデーンの山場が待っています。← 絞りすぎ(笑)

 

あと残すところ2話です。


★『NOT ME』13(前半) に続く★ 

サムネ=鳥🐦