旧作をやってると、どうしても、新作も見たくなるんですよね(笑)

 

ちょうど、Offが出演する新作『The Jungle』 の1話・2話と、タイミングよく、スタートを合わせることができまして、視聴しました。

事前には、制作発表会の時と、一度見返した、このTrailerと

このOSTだけ。

下調べもせず、なんの先入観も無く見たんです。。

韓国ドラマみたいな週2配信ですけど、2話めにして、あれ、これはコメディだったのか、と思うくらい、Lee様とMookちゃんに笑わせてもらいました。

 

主役級をこれだけ集めれば、自ずと、回し回が発生して来るでしょうし、“見たよ報告”で留めるのか、まだわかりませんが、何事もなければ、視聴は続けるつもりです。

 

 

では、いつものご注意をば・・・。

なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 

『NOT ME

原題:เขา...ไม่ใช่ผม

原作:++saisioo++

 (GMM 25 2021/12/12-2022/03/20 全14話×45分)

13+

 

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10話(後半) 隠し事の多いオレの恋人 

 

 

~修理工場の一画~

ロッカーから着がえを取り出したショーン。

ヨックに勝ったからと言って、当然、すっきりしてるわけもなく、むしろ逆!

 

さすがに、注意しに来たクンパー。

ショーン「あいつ(ヨック)から言い出したんだ」

クンパー「たとえ、俺でも、お前たちのこと、全てに口出しできるわけじゃない。あいつは負けたし、お前もあいつの言うことは聞かないだろうってことはわかる。でも、考えてもみろ。あの男(デーン)は、自分が警官だと堂々と名乗ってきた。お前たちが受け入れるかどうかもわからず、それでも、ここに足を踏み入れた。それは、なんの証明にもならないのか? 人数が増えれば、それだけ勝率が高まるとは考えられないのか? だからこそ、お前だって、任務をこなすために、個人じゃなく、こうしてチームを組んだんじゃなのか。(人を)信頼するには、時間がかかるものだ。心を開いてみなければ、彼が本当はどういう人間なのか、知る由もないだろう。」

 

長台詞お疲れ様です。

(途中、言葉を挟まず、ちゃんと聞いているショーンの姿が抜かれます。)

  

ショーン「まず、ブラックと話がして、あいつの考えをきいてからだ」

傷だらけのショーンの口から、ブラックの名前が出てきて、思わず、表情をゆるめるクンパー。

こんな顔できんのな。。(笑)

 

クンパー「おまえら、もう敵対してないのか? ずいぶん変わったよな」

ショーン「一人より、二人の頭を使ったほうがいいだろ。それに、ブラックは、前よりも随分、思慮深くなった」

クンパー「それは俺も認める。お前も、あいつと四六時中一緒にいるようだしな。もう、俺のところに相談にも来ない」

ショーン「なに、妬いてるの?」

クンパー「誰が!」

ショーン「タウィの麻薬密売を暴露できても、あいつらを壊滅させることはできなければ、俺たちは全員始末される」

クンパー「命と引き換えにする覚悟はできてるか?」

ショーン「・・・・・・」

うつむいてしまうショーン。

クンパー「ずいぶん、答えるのに時間がかかってるな。お前、いつもなら、即答だろ」

ショーン「だめなのかよ?」

クンパー「一緒に生きていきたい人でもできたか?それで、命が惜しくなったのか」

ショーン「・・・何言ってんだ?」

クンパー「お前とブラックのこと、気づいてないとでも思ってるのか? はぁ? お前ら二人、本当に変わっただろ」

お見通しです。

認めるしかないショーンに、思わず微笑んじゃうクンパー。

 

ショーン「あいつなしで、生きていけると思えない」← はい、恋する男の、究極のお言葉出ました!

クンパー「じゃ、もしお前が死んだら、どうなる?」

答えられないショーン。

クンパー「お前の気持ち、あいつに言ったのか?」

ショーン「言ってない。でも、あいつもわかってるはずだ」

言葉にはしてないかもしれないけど、言ったも同然。

クンパー「違う。それは同じじゃない。命を引き換えにする前に、お前たち二人、ちゃんと自分たちの感情に向き合わなきゃだめだ。後悔だけはするな」

力説するクンパー。

闘い方だけじゃなく、恋の指南もできる鬼軍曹(笑)

 

照れくさそうに頷くショーン。

 

今、まさに、そのブラック(ホワイト)に何が起きてるか、わかってないショーンが不憫だ。

 

 

~チャオプラヤー川~

 

ショーンが生まれ変わった場所だと言っていた川べりにやってきたホワイト。

服装を変えなくても、表情演技を見せなくても、この後ろ向きの立ち姿だけで、双子のどちらかなのか、わからせる。

これがGun / Atthaphan Phunsawat  10月で30歳の実力です。

 

・・・まぁ、根本的なことを言えば、ブラックは、こんなふうに、輩オーラなしのノーガードで佇んだりするはずがない・・ってわからせる、キャラクター設定も見事なんですけどね。

 

“ブラック”を返してしまったのに、もう、以前の自分には戻れず、中途半端な状態のホワイト。

 

ショーンにあげてしまった胸のボタンの位置にふれると、

それだけで、あの晩のショーンへの狂おしい想いが蘇る。

そして、あのボタンは、本物のブラックに返さずにすんだ、“ブラック(ホワイト)”の名残り。

 

なんて、素晴らしい逆光。

 

ホワイト:彼と僕は、一緒にたくさんのことを経験してきたにも関わらず、最初から“嘘”で塗り固められた誰かのことを、彼が許せるのかどうか、それすら確信が持てない。

 

まぁ、ホワイトが、そんな弱気なことを考えている時、肝心のショーンは、ぶんどったボタン(これも、鳥なんだね)を見ながら、

愛しき人のことを想っているよ。

 

~回想~ 

二人にとって、大切な日になったあの晩、外を見つめながら語らっていた時、ゲームをしようと言い出したショーン。

 

ショーン「飲み比べだ。“お前、実はこうだろ?”って質問して、真実を当てられたほうが飲む。

“真実ゲーム”ですね。

 

ホワイト「ここで、酔っぱらうわけにいかないよ。墜落したら死ぬじゃん」

ショーン「怖いのか? 俺のことは、少しも怖がってるようには見えなかったけどな」

ホワイト「あああ、わかった。やるよ」

少し考えるホワイト。

ホワイト「わざと俺をイラつかせようとしたことある?」

スキットルから、一口飲むショーン。

イエスです。

ショーン「近視なんだろ?」

ホワイト「・・・・・・・・ああ。近視だよ」

緊張感が走ります。

ホワイトが飲む番です。

ホワイト「俺を縛りあげたことあるよな?」

ショーンがまた一口。

ショーン「兄弟いるだろ?」

目が泳いでしまうのを悟られまいとしても、泳いじゃうホワイト。

近視・・・兄弟・・・

ホワイト「・・・・・・」

ショーン「正直に答えろよ。じゃなきゃ、おもしろくない」

無言で、酒を飲むホワイト。

認めました。

 

ホワイト「俺のこと、前は気に入らなかったよな?」

ショーンも一口。

ショーンにギリギリまで近づいて、

「つまり、俺のこと、嫌いだった。それって・・・今は、俺のことが好きだって意味じゃないの? ん? 正直になれよ。じゃなきゃ、おもしろくない」

さっきの仕返しに見せかけていますが、これ以上、ショーンの口から、なにか出てくるのが怖いのです。(涙)

そして、世間では、まさにこれを、話を逸らす・・・といいます。

 

酒を飲む代わりに、何度もキスを交わす二人。

 

ショーン「キスするとき、目を閉じるのと、開けてるの、どっちが好き?」

なんて、ロマンティックな質問でしょう。。

いや、質問だけじゃなくて、このとろ~んとした瞳よ。。

 

ホワイト「閉じてる方・・・」

 

ホワイト:嘘をついた。

 

キスの前に、目を閉じたショーン!!

・・・と、目を開けたままのホワイト。

 

ホワイト:結局、このゲームは僕の負けだった。実際には、目を開けたまま、キスしてる目の前に恋人を見るのは、自分だけの特別な角度だから。

でも、彼は、僕のような嘘つきをまだ信じてくれるだろうか?

 

この真相ゲームを、ここにもってきた意味。。。

 

キスの最後に、そっと目をあけて、ホワイトが目をあけているのを見たショーンは、なにを思ったのかな。

(回想終わり)

 

静かに、川べりから立ち去るホワイト。

 

~ショーンの部屋~

・・・って、ホワイトがシリアスに心配してる以上に、ショーンはホワイトのこと、ベタ惚れなので、あんまり、細かいことまで気にしてないよ、この男。(笑)

 

スマホを取り出し、ブラックに電話をかけるショーン。

 

ブラックが出るやいなや、緊張して、背筋伸びちゃうし、足までそろえちゃったりなんかして・・・。

 

ブラック「どうした? ショーン」

1オクターブくらい低い声です。

 

ショーン「敗者は、なんでも言うことをきくっての、覚えてるよな。今夜、会わないか。お前の目の前で言うからさ。」

ブラック「場所は? 地図を送ってくれ。俺からも話がある」

ショーン「うん💘」

 

この温度差を、私はどう受け止めたらいいのよ!!(涙)

 

でも、こんなふうにちょっと盲目な・・・恋するショーンを、

ちゃんと見届けてあげねば!!

 

~チャオプラヤー川~

もう、陽は落ちてます。

先にきて、煙草を吸いながら、待っていたのは、ブラックでした。

 

ショーン「早かったな。」

ブラック「暇だったからな」

 

たぶん、前の日、ナモーが来て、工場の前で離れてから、1日ちょっとぶりだよね(笑)

でも、ショーンったら、会いたいが募りすぎてて、見ただけで、こんなメロメロ顔よ。

 

そんなに好きなら、目の前の相手のオーラをちゃんと見なよ、と声を大にしていいたい。


ショーン「話したいことってなんだ?」

ブラック「おまえからだ。ここで頼んだんだろ」

 

ブラックは、基本、特に他人に対しては、一語ないし二語文です。

必要がなければ、余計なことはしゃべりません。

 

ショーン「なら・・・俺たちの約束、覚えてるか?」

ブラック「・・・・・」

ショーン「なんでも言うこと聞くんだよな。 俺、決めたよ」

ブラック「・・・・・」

ずっと無言ですが、嫌な予感しかしてないはず。

 

ショーン「ずっと俺と一緒にいてくれないかな?・・・永遠に俺の傍に・・・」

愛してる、こそ言いませんでしたが、これはもう、ちゃんとした告白です。

 

じっと、それを聞いてるブラック。

 

ここで、ブラックだけの回想が始まります。

病院から逃亡した足で、ブラックがまず訪れたのは、クンパーの修理工場だったのね。

隙間から、二人のキスを覗いていたのは、← まぁ、当然、覗くつもりはなかったでしょうけど、戻ってきたショーンたちがいきなり始めちゃったってところか。

ブラックだったとはねぇ。

この時の、ブラックの心境やいかに。。。

 

ナモーと被らせておいて、実はもっと、強力な相手だったというドラマティックな流れです。

 

そして、ずっと気になってたあの時の物音、入ってこようとするナモーに気づいて、わざとたてたとか?


そして、今のブラックは、ショーンの笑顔に、呆れ果てると同時に、(言葉は悪いけど)弟に手を出された怒りで満ち満ちているものの、なにせ、感情をあらわにする回路がぶった切られているので、顔には出ません。

 

ぐっと、ショーンの襟首をつかむと、唇を奪うブラック。

一瞬、あれ?となったショーン、

あろうことか、直後、ブラックにつばを吐かれて、呆然とします。

 

ブラック「これが俺の答えだ」

 

掴んでいた腕でショーンをつき放し、背を向け、バイクに乗ろうとします。

そう、この時までは、それで終わらせようと思ってたってことだよね。

 

でも、納得がいかないショーンが、ブラック・・・と声をかけ、腕を掴み、引き留めちゃうのよ。

ブラック「もう、わかっただろ」

手を振りほどくブラック。

 

ショーン「わからないよ」

気づけよ!!

キスが違ったんでしょ

疑いは持ってたんでしょ

理由はよくわからないけど、“Not ブラック”がいるって。。

だったら、目の前の相手が、「じゃないほうのブラック」じゃなくて、「もともとの性悪ブラック」かもって、1ミリくらい頭によぎってもいいんじゃないの?(苦笑)

 

とはいうものの、まぁ、ショーンの立場になれば、そう簡単に切り替えられないっていうのもわかる。

この段階では、たぶん、愛しの「じゃないほうのブラック」のことを、気づかないうちに、怒らせるようなことをしでかした・・・とか思うほうが無難だろうね。

 

ブラック「今後も必要なければ、俺の傍によるな」

一応、仲間としての譲歩もしてるのよ。

 

だけど、今の恋するショーンに、放せよ、と言って聞く耳持つはずないです。

 

ショーン「ブラック・・・」

引き留めるほかないのです。

 

でも、ここがブラックの限界でした。

 

渾身の力で、ショーンを殴り飛ばすブラック。

あ~、やっちゃった!

 

地面に腰をついたショーンに、「かかってこいよ」と挑発します。

 

ショーンには、「ブラック・・・」と名前を呼び、足元にすがることしかできないんです。

今、目の前で起きてることが、信じられないって感じでしょう。

 

ブラック「なんで、かかってこない?」

またもや、至近距離からの渾身のパンチ。

ブラック「かかってこいよ」

 

必死に、ブラックの足にすがりつくショーンに対し、まったく手加減せずに、殴るブラック。

いくら「かかってこい」と挑発されても、何度、殴られても、絶対、やり返さないショーン。

この辺で、私の心は土砂降りです。

 

そんなショーンに愛想をつかしたように、背中をむけるブラック。

いくら、キスしてるところを目撃したとは言え、半信半疑な部分もあっただろうに、今のショーンを見れば、ショーンとホワイトをつなぐ絆の度合いが思いのほか強いってバカでもわかる。

でも、認めないけどね。

 

顔面血だらけの状態でも、起き上がろうとするショーンを、蹴り飛ばすブラック。

あ~、それはやったら、あかん奴ぅ~~!

っていうか、ショーンもそれ、ヨックにやった~~~!!

 

気を失ったように、動けなくなったショーンを

冷徹に見下ろし、

放置したまま、その場を立ち去るブラック。

 

横たわるショーン。

 

~バスケコートそばのコンクリート壁~

 

作業中のナモーのところに、

顔面フルボッコ状態のショーンが姿を見せる。


ナモー「いったい、どうしたのよ!! なんで、こんなになってんの?」

 

話を聞いてくれるのは・・・ナモーしか思い浮かばなかった?

 

ショーン「ブラックの奴・・・俺を捨てた」

ナモー「バカなの! どうしようもない人ね! 私があんたのこと、どう思ってるか知ってるのに、ここに来るなんて・・・」

ショーン「ごめん・・・」

 

軽くハグするナモー。

ナモー「最悪でしょ? 違う? あんた、いくつよ。なんで、そんなに落ち込んでるの?」

 

落ち込む・・なんて、生易しいレベルじゃないです。

座り込み、頭を抱えてしまうショーン。

 

ナモー「よしなよ。ちゃんと立って!そんなもんじゃ、死にはしないわ」

傷も失恋もってことでしょ。

 

そういうと、スプレー缶を手に持たせるナモー。

ナモー「スッキリしたいなら、吐き出すことよ。あんたに傷つけられた時、私もそうしたんだから。さぁ、立って!」

ショーンの腕を取り、ひっぱりあげようとするナモー。

 

ナモー「いじけてんじゃないわよ!」

 

そう叱咤激励され、手にしたスプレー缶で、猛然と、悪態やら心の疑問を描きつらね、怒りをぶつけていく(苦笑)

 

それを腕組みして見ているナモー。

 

そのあとで、ナモーが、無言で、ショーンの描いた言葉の上になにかを付け加えていく。

 

星や、ハートマーク、お花や天使・・・

「おまえなんか人でなし」がちょっとだけ、可愛くなったかな。

 

ナモーの壁画や彼女自身の根本にあるものは、癒しであり、浄化なのね。

 

ナモーの描きいれたものを順番に見ていくショーン。

 

浄化された心で、今一度、さっきのブラックを振り返っていてほしい。。

 

~修理工場~

 

こっちでも、ヨックが部品を塗装中?

 

背後から、幽霊のように現れたショーン。

明るいところで見ると、完全に「お岩さん」状態です。。

 

ショーン「ヨック・・・」

背後からでも、その声の主が誰なのか、わかったヨック。

昼間、叩きのめされたからね。

まだ、怒りは消えてないのよ。

 

振り返ったヨックに、「悪かったな・・やりすぎたよ」と謝るショーン。

 

自分以上に、ぼこぼこなショーンを見て、さすがに、それ以上、怒る気にもなれず。

 

ヨック「ああ・・・」

そう一言で、水に流すことにしました。

ヨック「(それより)一体、お前の顔、どうしたんだ? 誰を怒らせた?」

 

誰かを怒らせた前提(苦笑)

 

ショーン「自分に腹が立ってしょうがねぇよ」

ヨック「バカじゃねぇの! もし、また今度、自分に腹を立てたら、俺に言えよ。俺がぶん殴ってやるから」

 

小さく頷くショーン。

 

ショーン「あの警官に入ってもらおう」

え・・と驚くヨック。

ヨック「本気か? ブラックと話したのか?」

ショーン「あいつを巻き込むな」

ヨック「俺らはチームだぞ。なんで、まず、話をしないんだよ」

ショーン「あいつは望んでない。俺が決める。もう、終わらせたいんだ」

ヨック「なんだよ、お前ら、今度はケンカかよ?」

 

ショーン「あいつのことは放っておけ。警官を呼んでくれ。今夜、計画を立てよう

いきなりの方針転換に不思議に思うも、とりあえず頷き、了承するヨック。

 

夜の作戦会議に集まったのは、ヨック、デーン、グラム、そして・・クンパー。

 

ショーン「タウィもだいぶ追い詰められてる。そこら中にでデモだらけだ。もし、今、市民たちがタウィについて激怒するに十分なスキャンダルが起きれば、おそらく失脚するだろう。今回の計画は、以前のものとは違い、ターゲットは、ただ、タウィだけじゃない。彼に関連する権力者全員だ。俺たちは、タウィの麻薬密売を白日の下にさらし、彼らが言い逃れできないようにする」

 

グラム「俺たちがそこまでする必要ないんじゃないか? 多くの一般市民が、彼に反抗し、デモを行ってる。もう、長くはないよ」

ショーン「もし、ブラックみたいに、お前も参加したくないのなら、俺は構わない」

グラム「参加したくないって言ってるわけじゃない。でも、抗議活動に参加することだって立派な活動だ。手法が変わってきてる

ショーン「別に、変わっちゃいない。俺は、このやり方でいく。市民は、抗議活動をすればいい。俺たちは、自分たちなりのやり方で進んでいけばいいんだ」

 

グラム「ああ。わかったよ。お前のいうとおりにしよう。ここまできたんだ。これからも進み続けないとな・・」

それでいいのか、法学部!!

 

頷くショーン。

ショーン「俺は、タウィの倉庫に忍び込み、麻薬の写真を撮ってくる。(デーンに向かって)あなたは、それらを元に、事件の捜査を開始してもらいたい。警察が捜査を開始したと知れば、タウィのスパイが、麻薬を別の場所に移送するよう、タウィに進言するだろう。その時を狙い、麻薬の運搬車両を盗みだすつもりだ。もし、警察が、その後(タウィに忖度して)何もしないようであれば、俺たちは、一般市民の判断にまかせる。」

デーン「心配しなくてもいい。俺は、信頼できる人間を知ってる。どんな口止め料でも、この事件をもみ消すことはできない」

ショーン「今の言葉、ぜひとも実現してもらいたいものだな」

 

そして、そんな作戦会議をしている夜半過ぎ。。。

 

タウィの手下たちが、とうとう、アジトの修理工場を突き止め、やってきました。。

先日の工場襲撃で、ホワイトたちに煮え湯を飲まされたタウィの右腕、テーチットが陣頭指揮です。

 

クンパー「それじゃ、倉庫に、麻薬の写真を撮りにいくのが、まず、第一段階ってところだな。お前、一人で行く気か?」

頷くショーン。

ヨック「そこには見張りが相当数いるって、言ったばかりじゃないか? ブラックも連れてけよ。忍び込むのには、奴が最適だぞ」

ブラックを外すことに納得いってないヨック。

ショーンが理由を明確にしないところが余計気になるのです。

 

ショーン「とにかく、今回は、あいつを引き入れたくない。自分でやる」

 

クンパー「奴との間に、なにか問題でも?」

ショーン「今は、個人的なことじゃなく、任務について話してるんだ!」

 

グラム「だが、もし、お前の個人的な事情が、任務に影響するなら、俺たちだって、それについて、話をすべきじゃないのか?」

ショーン「・・・・・・・」

どこまで話すべきか、ちょっと迷いが生じるショーン。

この仲間たちとの関係も、本物のブラックが立ち上げた当初の関係性ではなくなってきてるからね。

 

・・・と言ってるそばから、外では、襲撃の準備が整いまして・・・。

 

ヨック「なんで、奴を待たないんだよ? 一体、どんなケンカしたんだよ」

もう、ここにいる誰もが、完全に、二人の痴話ケンカのせいだと思ってます(笑)

 

入口側の暗闇に人影が・・・・!

 

クンパー「おい、逃げろ!!」

いち早く、敵の襲撃に対して、反応が早いクンパー。

 

容赦なく、銃撃が始まりました。

 

ヨックを抱えるように、逃げるデーン。

 

グラムの逃げ方もダイナミック!

ショーンの腕に、銃弾がかすりました。

工場内の物陰に、それぞれ、隠れる一同。

 

お互い、相手のケガを心配するヨックとデーンの視線が、修羅場の愛、さく裂!

拳銃を構え、自分がヨックの盾になります。

タイの警察官は、非番の日でも、拳銃の携帯OKだそうでして・・。

 

クンパーも銃で応戦します。

 

逃げ込んだ先は、小さめの武器の保存庫でもあり。。

クンパー「グラム、発煙筒!!」

 

さすがのグラムも、こんな至近距離の銃撃戦は、想定外です。

若干パニックになるのもわかるよね。

そりゃ、世の中を本気で変えたい、心優しき大学生だもん。

 クンパー「グラム、発煙筒!!」

クンパーに再び注意され、気を取り直すグラム。

 

ようやく、発煙筒を使い、脱出することを、少し離れたところにいるショーンやヨックに伝えると、

相手との間に、発煙筒を投げ飛ばす。

 

一瞬の閃光とともに、煙が噴出。

 

クンパー「逃げろ!」

その言葉を合図に、裏口に向かうなか、ヨックを先に行かせるデーン。

 

銃声と共に、あ・・と小さく呻くデーン。

 

傷を負い、逃げ遅れたショーン。

テーチットたちに、集中的に銃撃され、包囲されかけたところに、

いきなり工場内の電気が消え、真っ暗になる。

 

その時、駆けつけてきたのは・・・ホワイトかブラックか?

 

真っ暗になり、戸惑っているテーチットに飛び蹴りを喰らわせるのを見て、

え?ブラック?と思ったのもつかの間、ショーンの腕の傷を心配する姿は、間違いなくホワイトでした。。(笑)

 

なんで、ブラックが・・・と、混乱してるショーンを支え、なんとか立ち上がらせると、二人して、暗闇の中を、出口にむかって駆け出していく。

 

いいところですが、10話終わりです。。。

 


★『NOT ME』10(後半)雑感★ 

早いもので、10話まで終わってしまった。。。

 

ああ、筋追いしてると、つい夢中になってしまって、暴力的な場面もわりと詳し目に入力しちゃってるというか、止まらないというか・・・。

 

ラブリーなドラマが好きな皆さま、申し訳ごじゃりません。

ただ、男同士の、会話以上に伝えることが多き場面なので、飛ばすわけにもねぇ・・。

一応、そこはGMM、バイオレンスは極力、抑える工夫はしてあるので、韓国ノワールみたいに手で目を覆う、とかレベルじゃないです。

 

それでも、ショーンの「お岩さん顔」は痛々しい。。。

 

そんな状態で、ナモーのところに会いにいくショーン。

 

《それに、あんたは、今まで一度だって、彼女になってくれって、頼んできたこともなかったし・・・》

例え、自分から見ても、傍から見ても「付き合ってるも同然」な関係であっても、好きだと言われていない自覚があったことが悲しい。

ただ、裏を返せば、ナモー自身も、自分から告白したことはなかったわけで・・・。

“恋愛感情がなくても、電話したり、会いにくる男を拒まない女”を、世間では、都合のいい女っていうのかもしれないけれど、ナモーも、ただ、それに甘んじていたわけじゃなかった、と思う。

今回の二人を見ていて、二人の間に介在していた“癒しと浄化”が見えた時、恋愛に移行できないギリギリのスタンスってあるんだな・・っていう気がしました。

とはいえ、ナモーも、別に、スピリチュアルな立ち位置の人じゃないので(笑)、ちゃんと地に足がついてるし、過剰な心配はいらないのかも。

ああ、ほんと幸せになってほしい。

などなど、つらつら考えてしまっていました。。。

 

次回、傷だらけの恋人たちがさらに、絆を深めます。。。

 


★『NOT ME』11(前半)に続く★