お暑うございます。

 

今日7/25は、巷では「かき氷の日」らしいですね。

つまり、夏真っ盛り。

 

タイドラマにも、BLドラマにも、ましてや、かき氷にも、 全然関係ないけど(笑)

いま、大変お気に入りの動画というか、Youtubeチャンネルがありまして。。

 

暑気ばらいにいかがですか?

 

 

こたマスク @user-bo4lz4hg7p

 

 

アテレコ天才!

ついつい影響受けて、ピンク字が(エセ)訛りそうになるのを抑えてます。😁

 

では、いつものご注意をば・・・。

なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 

『NOT ME

原題:เขา...ไม่ใช่ผม

原作:++saisioo++

 (GMM 25 2021/12/12-2022/03/20 全14話×45分)

13+

 

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08前 08後 09前 

 

 

9話(後半) オセロ反転    

 

ここから、少しだけ雰囲気が変わり、不穏な空気が流れこんできます。

~バスケットコート~
単純に、大学の帰り道なのか、バイクの駐輪場までの間なのか、わかりませんが、とにかくバイクではなく、徒歩で、街中のバスケットコート脇を通っていたヨック。
ふと視線のようなものを感じ、バスケコートの向かい側を見ると、フルフェイスのヘルメットをかぶった何者かに後を尾けられているような気がする。

いい勘してるよね。。



素知らぬ顔をして、間合いを計りつつ、走り出すと、

慌てて、止めておいたバイクに飛び乗った不審な男。
尾行されてるの、確定。

必死に走ってるヨックの前に、デーンの車が滑り込むように停車する。
デーン「おい、早く、車に乗れ」

すかさず、乗り込むヨック。

いや、なんで、いきなりの出現?
 

出発すると思いきや、すぐさま、バックギアに入れ、すぐそばの駐車スペースに、車を停めるデーン。← 頭いい!おねがい

私、ずっとここに停まってましたけど、なにか?って、何食わぬ顔してる、デーンの愛車(スズキのスイフト ちなみに、細かいバージョンは、よくわからないです。。)が、ちょこんと可愛くみえるよ。(笑)


ヨックを追っていた青いバイクの男が近づいた時、「伏せろ」と、ヨックを隠すと、

そのまま、走り去っていくバイクの男。

これも、タイで販売されてるスズキのスクーターだったりするのかな。車体カラー合わせてるっぽくない?

ヨック「もう行った?」
デーン「ああ」
用心深く頭をあげるヨック。
デーン「これで、君らは追われているって、俺が言ったのを信じるか? 一体、君たちは何をしたんだ?」
ヨック「・・・・・・」

デーン「ああ、口は挟まないよ。でも、仲間には注意しておけよ」

ヨック「家まで送ってくれる? あっちだよ」


思いのほか、早く、自宅に連れていくことになりました!

~ヨックの家~

入って、と、デーンを招きいれるヨック。
ヨック「母さんだよ」
こんにちは、というデーンの挨拶が聞こえないヨックのお母さん。

にこりと笑いながら、お母さんの肩をトントンと叩き、「友達連れてきたよ」と手話で話しかけるヨック。

母「おともだち? 今まで、お会いしたことなかったわね」

今度は、手話がわからないデーン。

ヨック「(P’に)挨拶してる、友達なのかって聞いてるんだ、今まで会ったことがなかったから・・・」
デーン「友達というわけじゃありません。知り合いです・・・」
ヨック「・・・・・・・」

デーンの答えに、少し複雑そうなヨック。
お母さんには、なんて訳したのかな。

家の裏手の川べりの物置に、向かい合って腰かける二人。


煙草をくわえ、火をつけようとするヨックから、煙草を取り上げる、年上の知人デーンさん。


デーン「タウィの工場の件・・あれ、君たちがやったんだろ?」

ヨック「うん、そうだよ」
デーン「彼は、君たちを追い詰めるためには手段を選ばないぞ」
反論したいけれど、すでに、尾行されていたということは、家や大学など、素性がわかるのも時間の問題でしょう。

デーン「もっと用心しないとだめだ。もし、今日、俺がいなかったら、ずっと追われてただろう」
デーンのいうことはもっともです。

ヨック「うん・・気を付けるよ」
デーン「俺には、これは、君たちがなんとかできるレベルを超えて、危険だと思う」
 

なんと説明しようか、と考えているヨック。

デーン「手伝わせてくれ」
デーンの申し出に、え・・と驚くヨック。

まさか、そんなことを言われるとは、さすがに想定外でした。


ヨック「手伝うって、どうやって?」

デーン「君たちの安全を守る手助けだ。俺は、君(ら)がしている違法行為については支持することができない。俺ができる範囲で、助けたいんだ」
それを聞き、デーンに近寄るヨック。

ヨック「本気?」

頷くデーン。

ちらっと、デーンの唇を見るヨック。← ロックオン!


ヨック「じゃ、約束して。(俺の)目指す場所にたどり着くまで、俺のこと、見限ったりしないって」
デーン「約束する」
ヨック「言葉だけじゃ、足りないな・・・ん?」

チュ・・と短くキスするヨック。

一瞬、閉じていた目を開いたデーンもまた、ヨックを求めていました。


あの火事の晩、運命に引き寄せられるように出会った二人。

もしかしたら、あの晩でなくても、いつかどこかで、交差したかもしれないけれど、それでも、急速に結びついたのは、最初から、こうなることが決まっていたような気がする。
びび的には、全然、文句なしだよ(笑)

激しく、ちうキスマークに夢中になる二人。← 反対側の川岸から丸見えなんじゃないか、とちょっと老婆心。(笑)

でも、デーンの首元をがっちりホールドするヨックが、強気な年下かれぴで、

しかも、唇にかみつくというワイルドさも見せてくれる。

デーン「痛ッ!」


ヨック「ほら、これで、俺たちの約束、忘れないだろ・・」
やっぱり、Sっ気出してきたね!!(笑)

まったく・・・と呆れるデーンに、でこちうするヨック。

今は、同じ気持ちだって、わかっただけでも幸せよ。

~大学 法学部棟~

講義終わりに、ヌックさんに呼び止められるグラム。
ヌック「これ、ブラックに渡しておいて。何度も、講義さぼらないようにって伝えておいて」


今日の講義をまとめたノートらしいです。
まぁ、なんて、すてきな女神様なの。
ええ、私も、何人もの女神様やら神様やら、学生課のコピー機様に助けられたので、人のことは言えませんけど・・(笑)


グラム「ああ、伝えとくよ」
 

今度は、ユージンに声を掛けられるグラム。
ユージン「は~い、どうしたの? 講義終わったところ?」

すごい笑顔なの。
どうしちゃったんだろ、ユージン。
待ち伏せか、ブラックの様子を見に来てたのか?


グラム「うん。もううんざりだったよ」
ユージン「どうして? そんなに難しかったの?」
グラム「ほら、見ろよ。“立法草案と立法の過程”だ」
ユージンにしてみれば、付箋に書かれた「ブラックに」の文字のほうに関心あり。

ユージン「ブラック、また、授業来てないの?」
ユージンがブラックを心配しているのがわかり、一瞬、表情が強張るグラム。

グラム「ああ、いつものことだよ」

ユージン「相変わらずね。ちゃんと授業出るようにって、私、いっつも言ってたのに。そりゃ、頭がいいのは知ってるけど、試験の点数だけじゃ、十分じゃないでしょ。卒業できるのかな?」

ユージンがブラックのことを気遣う言葉を聞くのなんて、もう限界です。


グラム「なんで、あいつのこと、心配なんかするんだよ? あいつは君のことなんて、全然気にも留めてないのに」

ユージン「それ、グラムに関係ある? どうかしたの?」

 

グラム「あんな奴のこと、気にするなよ。あいつがなんて言ってたか、知ってるのか? もう君のことは愛してないって言ってたんだ。きっぱり別れるべきだ」

言っちゃった。

ブラックに振り回されてるユージンのことが心配で心配で仕方ないのです。

ユージン「彼と話したの?」

さすがのユージンも、怒りを露わにし始めます。

グラム「ああ、君がまだ、彼のことを愛してるってわかってるから・・。君とヨリを戻してもらうためにも、俺たちのことを誤解してほしくなかったんだ」
ユージン「なんのために、そんなことしたのよ! あなたがしたことはね、私は、自分じゃなんにもできない能無しだって言ってるようなものなのよ(怒)」
グラム「そうじゃない、ユージン。君はまだ、あいつのことを愛してるし、俺はただ見てられないだけなんだ」

気持ちはわかるが、これは、怒るユージンの気持ちもわかる。やっぱり、第三者(の立場の人間)が口出すことじゃない。

ユージン「グラム、もし、私が彼を好きだとして、それでどうだって言うの?彼は、私を愛してないのよ。なんで、彼に愛して続けてもらう必要があるの? 私は、逃げる男の後を追いかけるヒヨコになんてなりたくないの。そんなの、みじめだわ。」

それでも、法学部棟に足が向いちゃうんでしょ。

それだけ言うと、背を向けて、立ち去るユージン。
デーン「ユージン・・・」
どうしていいかわからず、途方にくれるグラム。

 

~廃墟ビル~
結局、何日か、監視のために過ごし、一段落したのかな。
外に出てきたショーンとホワイト。
ジュースの缶を渡す、渡さないの、イチャコラが入り・・・(笑)
「俺のために(ジュースを)取りにいってくれてありがとう」というホワイトの可愛い言葉に、

すぐ、陥落して、自分が飲んでたジュースを渡しちゃうショーン(笑)(笑)(笑)


そりゃ、ホワイトも笑っちゃうわ。


もう一つのほうは、炭酸だったというお約束で、当然、プシャー。

「俺、川に落ちるところを助けてやったのになぁ~~。(ジュースをかけるくらい)こんなの、比較にならないだろ」と恩着せがましいショーン。
ホワイト「覚えとけよ!」
ショーン「一体、誰にものを言ってるか、よく考えたほうがいいぞ。気を付けなきゃならないのは、どっちかな?」


そう言いつつ、ヘルメットをかぶせてあげたり、もう、至れり尽くせりです。


出発した二人を、静かに追う白い車。

ここのビルまで知られてるってこと?

ここに来るときに、ショーンか、ホワイトがつけられたってこと?

途中、尾行されていることに気づいたショーン。

振り向こうとするホワイトに、「後ろを見るな!」と注意する。

ショーン「スピードを上げて、ついてくる気か見てみよう」
スピードをあげるショーンとホワイト。

ホワイト「この先を曲がろう。一方通行だから」
一通の道をバイクで、逆走するショーンたち。

ホワイトの提案どおり、入ってこれない追跡車。

一応、まくことに成功。

~修理工場~
なんとか、追っ手をまき、修理工場に戻ってきたショーンとホワイト。
でも、あの廃墟ビルを知られてて、ここを知られてないほうが不思議なんだけどね(笑)

手にバールを持ち、用心しながら、工場内に入ってきたショーンとホワイト。

ショーン「まだ、ここは安全なようだな」

奥まったところに止めてあるバイクに腰をおろすホワイト。
ショーン「こっち、きて」
極度に緊張しているショーンを気遣うホワイト。

ホワイト「なんでもなかっただろ。心配しないで。ん?」
頷くショーン。
軽めのキス。


「平気になった?」と訊ねても、首をふるショーン。。

優しく、癒やしのキスをするホワイト。

ホワイト「あまり、自分の中にストレスを貯めこむなよ・・」
ショーンをハグするホワイト。

ホワイト「これならどう?」
ショーン「もっと」

これは、そんなふうにキスする二人を盗み見ている誰かの視線・・・?


ガタン、と入口のほうで音がして、振り返る二人。

ホワイト「誰かいる?」
ショーン「ヒア(クンパー)?」

床のバールを拾い上げ、音のしたほうに進んでいく。

灯りを付けるショーン。

ここ、入口を入ってすぐのところだよね。
ショーン「俺たちが入ってきたとき、こんな風になってたか?」
ホワイト「落ちてるようなものはなかった」



その時、着信音がなり、スマホを見ると、「母さん」と表示される。

ホワイト「ちょっとごめん」

少し離れたところで、覚悟をきめて、電話に出るホワイト。
約10年ぶりの母の声です。


ホワイト「もしもし、母さん」

ママ「病院から逃走したそうね?」
開口一番、それでした。


ママ「私の電話には出たくもないかと思ってたわ」

ホワイト「・・・・・・・(ブラックの意識が戻ったのか? なぜ、病院から抜け出したんだ?)」

ママ「重要なことじゃなければ、前言を撤回して、電話なんかしなかったわよ」

ホワイト「ああ」
ママ「あなたに大事な話があるの。いつも使ってるホテルの中華レストランで会いましょう、覚えてる?」
ホワイト「わかった」
ママ「二時に会いましょう。心配しなくてもいいわ。また、母と子の関係に戻ろうなんて言うつもりないから・・」
ホワイト「わかったよ」

ホワイト:もし、ここに来てないのなら、きっと、部屋に戻ったに違いない

みんなを混乱させる前に、兄さんに会わなきゃ

ショーンの元に戻り、母親からの電話で、大事な話があると言われたと告げるホワイト。
ショーン「裁判官の母親か?」
頷きながら、「なにかあったんだ、と思う。行かないと・・・」と警戒するホワイト。
ショーン「うん、行く前に、ハグしてもいいか?」

しばし、離れ離れになる前に抱きしめあう二人。

ショーン、ぞっこんだね。

「表まで送るよ」と言いつつ、ホワイトにじゃれつくショーン。
ホワイト「だめだって。行かなきゃ・・・」
ショーン「誰もいないじゃん」

そういって、表まで出てきた二人を、ナモーが待ち受けていました。


ショーン「ああ、ナモー。何しに来たんだ?」
ナモー「ショーンに会いにきたのよ。来たらだめだった?」
ショーン「別に。そんなこと・・・。ただ、電話してから来るのかと思っただけだ」
ちょっと緊張、走ってる感じ。。



ホワイト「俺、行かないと・・・」


バイクにまたがるホワイトを、視線で追ってしまうショーン。

ホワイトが走り去るまで、無言のナモー。

ナモー「(電話なんて)一日中、つながらなかったけど・・・。あんたたち、どこにいたの?」
ショーン「やることがあったんだ・・・」

頷くナモー。
ナモー「へぇ、それで、一日中、一緒にいたのね」

ショーン「うん」

ナモー「正直なところ、あんたとブラックの間って、どうなってんの?」


~回想~

ナモーが、廃墟ビルにショーンを案内したあの日、そのまま歩いて帰ったと見せて、実は、ブラックがバイクで大荷物を運んできたのを目撃し、

そのやり取りの感じで、ピンと来たみたいです。

ナモー「きっと、私が見た以上の関係なんでしょ?」

ショーン「うん」

淡々と短く認めたショーンに、何度も頷きながら、「いいわ・・・知りたかったのはそれだけだから」と呟くナモー。


そんなナモーをじっと見つめているショーン。

この表情は、ナモーの気持ち、わかってたはずだし、どこかで、それを利用してきたところもあると言ってるようなものです。

そして、ナモーが本当に言いたいこともわかっているはず。

ナモー「別に、罪悪感とかなんとか、感じなくてもいいわよ。人の気持ちなんて、常に変化するものだから。それに、あんたは、今まで一度だって、彼女になってくれって、頼んできたこともなかったし・・・」

その言葉に、固く目を閉じて、

再び、ナモーを見るショーン。

ショーン「すまなかった・・」
ナモー「うん・・・・いいのよ」

ショーンの肩をポンポンと叩くナモー。

ナモー「私なら平気。こんな些細なことで傷ついたりしないって、知ってるでしょ」
ショーン「・・・・・・」
ナモー「じゃ・・・行くね。またね・・・」

それだけ言うと、足早に立ち去るナモー。


こんなはずじゃなかった・・・こんな風に傷つけるつもりなんてなかった、と思う気持ちは、当然あるでしょう。

誰かと付き合ったり、恋愛したり、そんな楽しみなんて、タウィへの復讐に燃える自分には必要ないと思っていた部分もあったのかもしれない。

 

だけど、それは言い訳で、完全に、(自分になにも求めない)ナモーに甘えていた自覚もある。

でも、ブラック(ホワイト)とこうなった以上、これよりほかにどうすることもできないよね。

手で顔を覆いながら、立ち尽くすショーン。


~どこかの廃墟ビル~

仲間たちと、壁画アートを描いているナモー。

描きながら、涙が止まらなくなったナモーを見て、心配する友人たち。

「ちょっと、どうしたのよ?なにがあったの?」

大丈夫よ、と慰める友達にしがみつくようにして、泣きじゃくるナモー。
ナモー「あいつのこと、愛してたのよ・・・」


こうやって、全部、自分で引き受けちゃうんだね。

さて、このドラマで、恋の迷路に迷い込んだ“もう一人の女子”と言えば、ユージンですが、その女子に限りなく想いを寄せている男子と言えば・・・

舞踊の練習をしているユージンの様子を見に来たグラム。

たとえ拒絶されても、ひと目だけでも見たくて、吸い寄せられるように来てしまう。

 

人形のように無表情で無機質な踊り。


身体から、吹き出す血を表すような、赤と青の絵の具(ペンキ?)が、身体に塗られていく。
まるで、見知らぬものが身体にまとったような顔をしているユージンを見て、

メンバーたちが、心配しはじめる。

我に返るユージン。

今日の練習は中止。
ブラックのせいで、不安定になっている傷だらけのユージンを、

心配そうに、見続けているグラム。

~ブラックの寮~
母との面談の前に、ブラックの寮に戻ってきたホワイト。

バイクを止めると、見知らぬ男たちが、階段の下にいるのに気づく。

見るからに、悪そうなお兄さんたちです。

やばい!

表に回り、テラスの屋根によじ登り、

ベランダ沿いに部屋に入ることに成功する。

注意深く部屋の中を見回し、

落ちていた金属バットを拾い上げる。

電気のスイッチを入れても、つかない状況。


どうやら、誰もいないようだ・・・と、気を抜いて、鏡の中の自分を見たところで、背後から襲われる。


最初の頃よりも、全然、動けるようになったホワイトが善戦したものの、さすがブラック。

だんだん劣勢になり、割れたビール瓶で顔を狙われたところで、急に、「ホワイトか・・・」と声がする。

声の主は、兄のブラック。

 

対面しました。


ホワイト:いつも、兄と再会する日のことを想像していた。心温まる瞬間になるはずだった。でも、今、そうなってみると、意外にも怖かった。まるで、自分のドッペルゲンガーに出会ったような気分だ。

ホワイト「ブラック・・・」

フードを外すブラック。

ブラック「そうだ。」

ホワイト「久しぶりだね。元気だった?」
ブラック「まぁな。」

少しだけ笑みをみせるブラック。
ホワイト「調子はどう? 兄さん・・」
ブラック「お前は?」
ホワイト「元気だよ」

必死に涙をこらえるホワイト。

ブラック「相変わらず、泣き虫だな」

ホワイト「兄さんに、話したいことがたくさんあるんだ、でも、いざこうして、目の前にすると、言葉にならないよ」

そういって、ハグするホワイト。

ホワイトの背中に、しっかりと手をまわし、きつく抱きしめるブラック。

涙をこぼすホワイトと、じっと感情を抑えるブラック。
見た目はそっくりなのに、反応はまるで違う。
でも、同じように、兄弟の絆を大事にしている。

ブラック「まじでそっくりだな。不気味なくらいだ」
ホワイトの着ている服に目を向けるブラック。

ブラック「俺の服を着てるのか?・・・俺になりすましてるのか?

服だけじゃなく、腕のタトゥーも見たのね。


ホワイト「兄さんは、意識不明の昏睡状態だった。僕は、誰が兄さんを傷つけたのか知りたかったんだ。それで、変装して、兄さんの仲間に加わることにした」

バシンっと、問答無用で、ビンタするブラック。

ブラック「何考えてるんだ!お前、バカか!」

いきなり叩かれて、ショックを受けるホワイト。

それでも、着替えているブラックの背中に向かい、「僕はただ、兄さんをそんな目に合わせた奴を見つけ出したかった。兄さんは、僕のために、たくさんしてくれた。恩返ししたかったんだ。兄さんは僕に、自分たちを傷つける奴らと戦えって、約束させただろ」と、言葉を続ける。

ブラック「だが、俺は、お前の命を危険にさらしたくはない」
ホワイト「そんなの別に怖くない。どうして、僕がそうしたらだめなの?」

ブラック「よく聞け。ホワイト。死ぬのが怖くないなんて、口にする奴らは、実際に、死に直面したことがないんだ。俺はすでにそこに立っているが、お前には、そんな目にあわせたくない」
ホワイト「僕は、兄さんの弟じゃないの? 兄さんだって、この世にたった一人じゃないんだよ。母さんが電話してきて、兄さんと話をしたがってる」

ブラック「俺たちは、もうずいぶん前に縁を切った」

自分の服に着替え終わったブラック。

ブラック「俺の電話、返せ。」

ホワイト「一体、どんなことでケンカしたの? 本当に、お互いを縁を切る必要なんてあるの?」

そう問いかけるホワイトの耳から、ピアスを外していくブラック。

ブラック「お前には関係ない」

ホワイト「でも、母さんは、母さんだって必要がなければ電話なんかしなかったって言ってた。会いに行ってよ」
ブラック「行かない」
ホワイト「どうしてだよ」

右耳のピアスも外されていく。


今度は、ブラックが、そのピアスを一つ一つつけていく。

ブラック「ほっておけ」
ホワイト「それに、容態はどうなの? 退院できるほど回復したの?」
ブラック「逃げてきた」
ホワイト「もう一度戻って、ちゃんと精密検査受けたほうがいいんじゃない?」
ブラック「・・・・・・」

全てのピアスが、ブラックのもとに戻ってしまった。。。

ここね、別に、このピアスとかは、ホワイトにとっては何か思い入れがあるってわけじゃないけれど、腕のタトゥーと共に、ブラックになりきるための象徴みたいなものだったんだよね。


身体から、なにかがもぎ取られたようなホワイト。
本物が戻ってきた以上、もう、二度と、ホワイトは、ブラックには戻れないんだよね。。


ブラック(ホワイト)の消滅なんだよね。

ホワイト「僕以外に、誰かと会った?」
ブラック「会ってない」
ホワイト「トッドには?」

ジロっと、ホワイトを睨むブラック。

ブラック「お前、奴と会ったのか?」
顔色を変えるブラック。

ホワイト「トッドが、兄さんのことを教えてくれたんだ。僕が変装して、仲間の一員になるのを手伝ってくれたんだよ」
ブラック「お前、だまされたな」
ホワイト「どういう意味?」


ブラック「あのクソトッドの奴が、俺を痛めつけた張本人だ!」

 

えええええ~~~~~~!

・・・と、ホワイトが頭まっしろになった瞬間で、9話終わります。

★『NOT ME』9(後半)雑感★ 

不穏な空気の中ですが、ショーン達に引き続き、ヨックとデーンが、お互いの気持ちを交えることが出来ました。今後の展開を思うと、手放しで喜べないところもあるものの、運命の相手だからね。試練はつきものよ。

試練と言えば、ユージンも、ナモーも、ついでを言えば、グラムも、試練が続くねぇ。

たぶん、どの恋もわかり味が強すぎますが、この中で言えば、ナモーの恋が一番、親近感がわくかな。

きっと、ショーンはね、男に負担を掛けたくないナモーからしたら、すごくいい男なんだと思う。

なにか背負ってて、隔たりがあって、でも、優しいところはちゃんと優しくて、一緒にいて、苦にならない男。

でも、ものわかりが良すぎても、ダメなのが恋。

だから、「好きだったのに・・・」じゃなくて、「愛してたのに・・・」という言葉が刺さります。

ブラックとホワイトの対峙で、Gunが、二人をどう演じ分けてきたのか、というのが、わかりやすく描かれていますね。

表情だけではなく、声の低さだったり、微妙な目線の角度だったり、身体の動かし方もですかね。

放つ温度の差すら感じます(笑)

それでも、二人の時は、どうしても、人一倍、弟想いのブラックは、兄弟の情を隠せないので、ブラックの中でも、柔らかめだと思うんです。

他人に対する時の接し方のほうが、より一層、二人の違いを明確に表せていると思っているので、10話~11話などは特に、楽しみです。

★『NOT ME』10(前半)に続く★