とうとう、やってきた!!
たどりついた!!
7話からが、私の『NOT ME』!!
いや、言い過ぎました!😅
でも、前半は、まだ、トンネルの中。。。
では、いつものご注意をば・・・。
なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『NOT ME』
原題:เขา...ไม่ใช่ผม
原作:++saisioo++
(GMM 25 2021/12/12-2022/03/20 全14話×45分)
13+
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7話(前半) #ROL
ホワイトが、苦味剤を投入しなかったことで、計画が破綻したことはもちろん、最後の最後まで、ホワイトを信じたかったショーンの中で、ぷつんと何かが切れました。
ショーン「俺の親父はな、あいつらのせいで死んだんだ」
怒りにまかせて、ブラック(ホワイト)の首を締めあげるショーン。
さすがに、このままでは、ホワイトが死んでしまう、と、止めに入るヨックとグラム。
3人に見下ろされるホワイト。
ホワイト「お前の親父さんの・・」
ショーン「そんなことはどうでもいい!(怒)」
一喝するショーン。
ホワイト「聞いてくれ。お前の計画は、一般消費者から、タウィの製品をボイコットさせることにあった。だけど、もし、俺たちが本当に、苦味剤を入れて、それを顧客が飲んだら、深刻な被害を受けるかもしれない。影響を受ける人が増えれば、それだけ、俺たちがしたことを非難する人も出てくるんだ。これまで、俺たちに理解を示してくれていた人たちの気持ちを変えてしまうかもしれない」
ショーン「・・・・・」
それは、散々、事前にも、ブラック(ホワイト)から聞いてました。
ホワイト「それに、もし、あそこで苦味剤を混入したとしても、まず、品質検査でひっかかるだろうって思ったんだ。
俺たちに必要なのは、あいつらの工場のセキュリティシステムには欠陥があり、部外者が簡単に侵入して業務を妨害できるということを(消費者に)知らせられればいい。それだけでも、購入するのを躊躇わさせるのに十分だ。人々を危険に巻き込んだり迷惑をかけずにすむだろ。」
ショーン「だったら、この計画を実行しようとしたとき、何も言わなかったんだ!(怒)」
ホワイト「中に入れようとしたときに、急に思いついたんだ」
結局、ショーンの感情の向かう先は、内容云々ではないのです。
ショーン「勝手なことばっかりしやがって!」
またまた、鬼のような形相で挑みかかるショーンを、必死になって、ヨックとグラムが押さえ込み、引き離そうとする。
それに、いつまでも、ここにいるわけにもいきません。
動きはじめるヨックたちが、ショーンをガードする。
ショーン「放せ!」
じっと、ショーンを見つめてるホワイト。
目が合うショーン。
やはり、わかってはもらえないのか・・・
うつむくホワイト。
険しい表情で、振り返るショーン。
ヨックがショーンを、グラムがホワイトに、それぞれ寄り添い、帰路につく。
「ショーンの父親のこと、知ってたか?」
そっと訊ねるホワイト。
グラム「さぁな、聞いたことないよ」
ホワイト「やっぱり、俺、間違ってたのかな」
グラム「間違ってようがいまいが、もうやっちまったじゃん。」
ホワイト「お前、どう思う?」
グラム「お前の考え通り、そううまくいくとは思えない。」
ホワイト「なんで?」
グラム「直接、被害を目の当たりにしなきゃ、人は本気で怒りを感じない。所詮、痛い目に合わないと気がつかないのさ。そういうもんだよ」
ホワイト「これ以上、問題をおこさないためには、どうすればいいんだろう」
グラム「ほんと、変わっちまったな。俺がそんなこと言ったら、昔のお前なら、冷たく切り捨てたぞ」
そういうと、バイクを出発させるグラム。
~ヨックの自宅~
自宅まで送ってきたショーンに、今夜は、俺んちに泊れよ、と誘うヨック。
半殺しの目に合わせたブラック(ホワイト)と、このまま、一緒にいさせるわけにはいかない、という懸命な判断です。
ショーン「もう、なんもしねぇよ」
ヨック「それに、お前に話もあるんだ。・・・お前の親父さんのことだ」
ショーン「・・その話はしたくない」
ヨック「だったら、ちょっと飲んでけよ。ほら・・」
こういうチームものって、絶妙な役割分担があるところがいいです。
~ヨックの部屋~
決して、広いとは言えない部屋に、たくさんのキャンバスが立てかけられていて、ヨックはベッドに、ショーンは直接、床座りです。
計画は大失敗だった、もうおしまいだ、とヨックに、話し始めるショーン。
ショーン「あいつが計画通りに混入しなかったのを見て、頭に血が上った。Cctvの映像を消すのを忘れたし、サーバーも破壊してない。俺としたことが、なんてざまだ」
自分を責めるショーン。
ヨック「もう過ぎたことだ、忘れろ。俺たちがしてきたことを考えてみろ。タウィの別荘に火をつけた。工場にも侵入した。この二つだけでも、何年も監獄行きをくらうんだ。何年くらいか、正確に知りたきゃ、グラムに聞けよ。あいつなら、正確な刑期まで知ってるって賭けてもいいぞ。」
冗談めかすヨック。
ショーン「バカ言うな! お前さ、少しは俺を励ませないのか?」
ヨック「だから今、励ましてるじゃん。お前の計画はザルだった。最悪だったよ。工場で起きたことはすべて工場に記録されて、しかも、あいつらは俺たちを見てる。それに当然、製品だって、徹底的に精査されるにきまってる。少しは頭、使えよ。バーカ!」
ぷぷぷ、ホワイトの受け売りっぽくなってますけど(笑)
ショーン「はいはい、ありがとな。お前はそうやって、人を励ますわけだ」
ヨック「いいから、俺の話を最後まできけ。俺たちがやらかしたあと、どうなるかなんて、誰もわからないんだ。無関係の人たちに影響を及ぼさないように、ブラックがしたことは、案外よかったのかも。結果的に、工場を襲撃したってことだけが、象徴的な動きとなる。」
ブラックの名前が出てきて、神妙になるショーン。
ショーン「なんだよ、お前、今度は、ブラックの肩をもつのか?」
ヨック「合理的に考えてみろ。グラムと俺は、この襲撃がニュースに取り上げられるとわかって、お前の計画に乗った。さすがのタウィも、これをされたら、どうやっても防げないだろう・・。
ニュースになったら、世間は、タウィに反対してるやつらがいることを知る。これがきっかけとなって、闘おうという気運が高まるかもしれない。」
ショーン「そんなにうまくいくか?」
ヨック「そう悲観的になるな。俺たちがタウィの別荘を燃やした時、マスコミは沈黙したけど、いくつかのソーシャルメディアでは、奴への不満の声がいくつもあがってた。工場への侵入は、奴の悪事を知らしめ、彼に反旗を向けようとする連中にとって、もっと勇気を与えるかもしれない」
そこまで言われて、小さく頷くショーン。
ヨック「いいから寝ろ。頭、からっぽにしてさ・・ぐっすり寝て起きたら、また考えればいい」
ひと眠りしたヨックとショーン。
身支度をして出かけようとしていると、仕事に行ったはずの母親が戻ってくる。
ひさしぶりね、元気だった? と、ショーンに手話で話しかけるヨックの母。
通訳するヨック。
ヨック「なんで、こんなに早く帰ってきたの? 休みでも取ったの?」
母:誰かが火をつけようとしたとかで、工場が一時的に閉鎖になったのよ
ヨック「母さん、あのタウィの奴のとこで、働いてるのか?」
母:なんで、そんな風な言い方をするのよ?
ヨック「あたりまえだろ! あいつは、とんでもない悪党だ」
母:そんなふうに言うのはおよしなさい。ヨック。タウィさんは、ちゃんとした方よ。あの人は、私みたいな障がい者でも、普通の人と同じように、職場と働く機会を提供してくれてるの。
ヨック「それは、あいつの点数稼ぎだ。きっと、あとで解雇される」
母:あなたは何もわかってない。知らないことに口出ししないで。たとえ、工場内に異物を混入させた連中のせいで、会社が危なくなっても、従業員に補償するって約束してくれてるの。
ヨック「母さん、(異物を混入させた連中が)ひどい目にあってる人たちだったらどうするの? 彼らは、タウィによって、耐えがたい苦しみを味わってる人たちかもしれないんだよ」
母:善い人っていうのはね、他人様に迷惑をかけたり、他人様の財産に手を掛けたりしないものよ。(工場が閉鎖になれば)従業員は出勤停止になって、その分、お給料だって減ってしまうの。
世の中のため、とか、そんな大義名分ではなく、ごく普通の真っ当な市民として、そして生活者視点から、毅然と主張する母に、言い返せなくなるヨック。
母が家の中に入ってしまうと、近づいてくるショーン。
ショーンには、いまのやり取りは、ヨックの言葉の断片でしかわかりません。
ショーン「で、お前のお母さん、タウィの工場で働いてるのか?」
ヨック「ああ。俺も今知ったけどな。母さんは、俺たちの起こした事件のせいで、出勤停止になった。」
いたたまれないショーン。
ここで、ようやく、ブラック(ホワイト)が、必死に訴えていた言葉が、ショーンの脳裏に蘇る。
ブラック(ホワイト):影響を受ける人が増えれば、それだけ、俺たちがしたことを非難する人も出てくるんだ。これまで、俺たちに理解を示してくれていた人たちの気持ちを変えてしまうかもしれない。
こういうことだったのか・・・
ショーン「すまない・・・」
素直に謝るショーン。
ショーン「俺のせいで、お前のお母さんまで巻き込んでしまった・・・」
ヨック「おまえのせいじゃない」
ショーン「俺、俺たちがしてることが正しいのかどうかも、わからなくなってきた・・」
ヨック「考えすぎるなよ。もう、ここまで来たんだ。後戻りなんてできないよ。うちのことは、俺がうまくやるよ」
と言われても、考えこんでしまうショーン。
~修理工場~
グラムったら、6色の虹が待ち受けなのね。
ここでも、まるで、グラムがそうだといわんばかりなねらい?
スマホで、記者会見の様子を見ているグラムとホワイト。
今回の工場侵入事件は、工場内でもみ消されることなく、大きく報道されることになったみたい。
記者会見に挑むタウィ。
タウィ「まず最初に、当社では、万全のセキュリティシステムを備えております。そして、商品が消費者のみなさんの手に届くまでには、多重の生産サイクルがあり、高品質なわが社の製品を欠品なくお届けできることを保証いたします」
被害状況を確認するために、工場は一時閉鎖。だが、従業員への補償はする、と確約するタウィ。
これじゃ、俺たちは、ただの悪役扱いだ・・と動揺するグラム。
ホワイト「こういえば、消費者や世間が味方につくってことを、彼は熟知してるんだ。やはり、俺たちが本当に世間に知らせたかったことなんて、まったく取り上げられないってことがよくわかったよ」
多くの人が、タウィに賛同している。
マスコミはだめだ、Webメディアのニュースサイトを見るように指示するホワイト。
自分たちがタウィの別荘を放火した際、そのニュースを掘り下げて報道したサイトがあったらしい。
ブラック「彼らも、反タウィ派らしい。お前の家で、話したことを覚えてるか?俺、彼らに資料をまとめて転送しておいたんだ。」
『Manner of Death』に出てきたPatも、そういうWebNewsを配信してた一人でしたよね。ま、あれは、だいぶ、話題づくりのため、虚実織り交ぜてるという触れ込みだったけど。。(苦笑)
でも、そもそも彼も、家族を殺された私怨が動機の一つだったはず。
ホワイト「事件の裏側を詳細に掘り下げるサイトは、そこまで有名でなくても、かなりフォロワーを付けているものもある。
俺たちが、タウィの工場を襲撃したわけをきちんと、社会的に説明すべきだと思う。」
実際、ホワイトの言葉どおり、多くの人たちに、シェアされていた。
記事の中には、ホワイトが、タンクの前に残してきた異物の画像に、「製品に異物が混入できるなら、麻薬だって精製できてしまうかも」って見出しがつけられてる。
グラム「クッソ! まずいぞ。俺たちの姿がCCTVに映ってる。ショーンは、サーバーを破壊しなかったのか?」
ホワイト「見てみなよ。(映ってるのは)こんなに遠くだし、マスクだってしてた。誰も俺たちだなんて気づかないよ」
賛同するコメントに付けられていた、#ROL を見て、不思議そうなグラム。
ホワイト「俺の裏アカだよ。情報を彼らに提供したからね。」
グラム「だから、ROLの意味は?」
ホワイト「急いでたんだよ。だから、よく考えもせず、話題にしてた、“rule of law(法律の枠の中の統治)”の頭文字を使ったんだ」
そのハッシュタグで、ツイッターを確認すると、なんと、タウィの会社の前で、抗議集会を行うとの話で盛り上がってる。
しかも、利益独占に不満を持ったり、虐げられている人たちだけではなく、性差別など、世の中の弱者とされる人たち全部対象、みたいなノリになってました。
グラム「こんなの、行く人いるのかな? いいね、もそんなについてないし・・・」
急に立ち上がるブラック。
グラム「おい、どこにいくんだよ」
ホワイト「はじめたのは、俺たちだ。自分たちのしてきたことを信じろよ。それでもまだ、俺がどこに行こうとしてるか、聞くのか? そこにたった二人しかいなくたって、俺は行く」
かっこいい~~!!
もうね、この時のホワイトとは、別人になってしまったんだ、ってすごくわかる。
そして、当然、ブラックとも別人。
場面展開や時の経過と共に、何役もこなしてるみたいなGunの演技力。
末恐ろしくないですか?
~タウィの会社前~
蓋をあけてみれば・・・・多くの市民が集まり、反タウィ派の人間たちの演説に拍手を送っている。
ひと際、大きな声で、「市民の皆さん!」と呼びかけるリーダー格の演説者。
この国を作っているのは労働者である。
その一人一人によって、この国は、前にむかって進んでいる。
我々は、公平な国づくりを協力しなければならない。
ジェンダーや地域を問わず、団結しよう、と呼びかける。
その熱狂ぶりを見回しながら、驚きを隠せないグラムとホワイト。
タウィの会社内におけるの、ジェンダーによる雇用や出世に差をつける差別についても暴露されていく。
不利益を被っているすべての人たちのために立ち上がろう!
その力強い宣言を聞き、感極まり、「やった、俺たち、成功したんだな」と、ブラック(ホワイト)に抱き着くグラム。
支配も搾取も許さない!
労働組合は、労働者の味方に!
家父長制度の廃止!
問題点がどんどん出てきます。
もう、ここでは顔を隠す必要にない、とマスクを外した二人。
アジテーションによって、どんどん、盛り上がってくる群衆の渦。
会場の片隅では、ユージンたち、前衛舞踏集団も、差別の根絶を目指して、パフォーマンスしてる。
踊り終え、マスクを外すユージン。
観衆の中に、ブラック(ホワイト)の姿を見つけると、話があるから、法改正の嘆願書に署名をするテントの前で待っていて、と言われる。
人が集うところに、屋台も出てくる。
一大イベントみたいになってる。
ユージーンに言われたテントで、法改正じゃなく、タウィの国立公園内私有地問題の審理を求めるものも募集されているのを見て、自分たちの行動には重要な意味があった、と自信も持ち直したグラム。
署名するには、IDカードでの登録が必須。
今は、IDカードを提示できない、と躊躇い、カードを忘れたふりをすると、署名しないで抗議活動に参加しても無意味だ、とグラムに叱られる。
こきで、ちゃんとQRコードを読み取って、ネットからでも登録できるという、啓蒙活動シーンも入ります
携帯一つで、便利な世の中です。
ここにきたことで、大きなムーブメントを実感し、今後、みんなが後に続くだろう、と言うグラム。
独占禁止法改正への嘆願署名のお知らせなどもあって、グラムの目標も、少しずつ形になりつつある。
ユージンがこっちを見て待っている。
引っ張られるように、話をすることになるホワイト。
ホワイト、ユージンの電話を無視していたらしいです。
ちゃんと話してほしいと望むユージンに、少し迷った挙句、グラムとハグしてたところを見た、と告げるホワイト。
ユージン「あとをつけたの?」
ホワイト「隠れて付き合ってるのか?」
衝撃を受け、違うと否定するユージン。
ユージン「私が話し終えるまで待ってくれるなら、本当のことをちゃんと話す」
ユージンの説明によると、グラムとキスしたが、それは、命を賭けてもしなければならないことがあるから別れようとブラックに切り出され、グラムに愚痴を聞いてもらっていた時のこと。聞いても何も答えてくれないし、全く理解できなくて、ただ、泣くしかなかった。グラムは、私を慰めてくれただけ。
このグラムを見ると、“だけ・・・”とは言いがたいけどね。
「すまない」と言葉少なく、ユージンに別れを切り出した時のブラックが・・・ユージンを巻き込まないために、非情を貫くのが、あまりにも身勝手でかっこよすぎて。。
女を泣かせる、特上の나쁜 놈(ナップンノム)です。
ブラック「終わりにしよう。俺なんかのために、時間を無駄にするな」
あの日は、あのキスのことを、ブラックに言わないで。秘密にしてほしい、と頼みに行ったのだ、というユージンのまっすぐな目に嘘はない、とホワイトにもわかる。
グラムとブラックの間に、なにがあったかなんて、もはや関係ない。
ブラックは、恋愛絡みで、あんな目にあったわけじゃない。
ブラックに危害を加えることが出来た人間はただ一人、タウィだ。
そう結論づけるホワイト。
本当のことを話してくれたことへの感謝を告げ、今はまだ何も考えられないと答えるにとどめるホワイト。
ユージン「まだ、傍にいてほしい? もし、いてほしくないなら、正直に言って。もうあれこれ、悩みたくないの。ちゃんと説明して。」
ブラック(ホワイト)「・・・・・・」
舞踏のプログラムが近づき、呼ばれていくユージンに、無言を貫くホワイト。
ブラックには、自分の愛する女性を、こんなふうに守るしか方法がなかったんだ。
この人は、ブラックのことをとても愛している。おそらく、今は、何も言わないことが、最善だ。ブラックのふりをして、もっと彼女をきずつけるよりも、そのほうがいい。
一粒涙をこぼし、ブラックの言葉を待って待って、
そして、一度だけ振り返り、
それでも何も言ってくれないブラックを残し、立ち去るユージン。
席を外していたグラムが戻ってきても、一瞥もせずに、とおりすぎる。
グラム~~~!
特に、触れることなく、他のテントにブラックを誘うグラム。
★『NOT ME』7話前半 雑感★
ここで、切りましょう。
自分たちの行動の余波が、予測不能な広がりを見せていくなかで、ショーン、ヨック、グラムと同様に、揺れ動くホワイト。
あれだけ烈火のごとく、怒り狂ったショーンにも、じわじわと、ホワイトが言わんとしていたことが、ヨックのお母さんの窮状を見て、やっと伝わったようだし、基本的に、ホワイトのやり方は間違ってなかった・・・とつながっていって、見てるほうとしては、ほっと息がつける展開です。
ブラックとユージンの恋に関しては、これはもう、誰かがなにかをしたから・・とか、ここで、なにかがあったから、とか、そんな外的要因で、劇的な変化を見せるというものではないのしょう。
なにも多くを望んでいるわけじゃない。
自分にだけは、話してほしい。
今日は誰とケンカをしたんだろう。
ちゃんと家に帰ってくるのだろうか。
せめて、辛い時、苦しい時には一緒にいてあげたい。
ユージンは、聞き分けが悪いわけでもないし、ブラックの彼女になった時から、ある程度、覚悟している部分もあったはず。
でも、どんなに冷たくされても、一緒にいる空間は心地よくて、ブラックの瞳の奥の優しさが見えてしまうのだから仕方がない。
ここまで惚れてしまえば、あとは、もう、自分の心に従っていいと思う。