おはようございます
「冷えの原因と対処法」 シリーズ、陽虚タイプの食養生 、気血両虚タイプの食養生 に続く第3弾は、気滞血おタイプ の食養生です。
気滞血おタイプは、気滞体質と血お体質 の複合タイプ。気滞 があって血お になったり、逆に血おがあることで気滞になったり。いずれにしても、 気 血 のめぐりが悪い状態です。
陽虚タイプは温めて陽気を補う、気血両虚タイプは気血を補うことが養生法でしたね。気滞血おタイプの場合は、詰まってるところがあって、その先はちょっと足りなくなってるとしても、からだ全体としては不足があるワケじゃない。体力・抵抗力の強さ(虚実) は実ですから。
なので、補うようなものを摂り過ぎると、気血の流れが余計に詰まりやすくなっちゃいます。そのあたり、益軒先生も『養生訓』の「補薬について」 の中で、注意を促してました。
気のめぐりをよくすることを理気(りき)、血のめぐりをよくすることを活血(かつけつ)と言います。したがって、気滞に対して理気作用のあるもの、血おに対して活血作用のあるものを選びます。
五味 でみれば辛味。辛味は、心 を刺激して血流をよくするだけでなく、気も動かすので、まさに理気・活血にうってつけです。
気滞の最大の原因はストレス。ストレスがたまったとき、↑に書いた理論で言えば、辛いものが食べたくなるはず。ところが、女性の多くは甘いものを好みますね。
「ストレス解消に甘いもの?辛いもの?」 で解説したように、甘味もそれなりに理気に役立ちますが、やたらに摂り過ぎてしまうと、もともと補気作用があるだけに、詰まりを悪化させるので要注意ですよ。
具体的には、↓こんな食品が気滞血おタイプにおススメです。その他のタイプ にあった気滞タイプ・血おタイプも同様です。
気のめぐりをよくする理気作用のある食品
ソバ、ナタ豆、ニラ、ニンニク、ダイコン、柑橘類、陳皮、ライチ、マイカイカ、ジャスミン、金華ハムなど
血のめぐりをよくする活血作用のある食品
クワイ、アブラナ、ニンニク、ニラ、サンザシ、マイカイカ、ベニバナ、桃仁、酒、酢など
気滞血おを改善するお茶
陳皮茶、マイカイカ茶、ジャスミン茶
マイカイカ(マイカイ花)は、バラ科のハマナスの花蕾を乾燥させたもの。バラ茶とか、マイカイカの中国語読みでメイクイホァ茶あるいはメイクイ花茶として売られています。
その他、↓こちらの表を参考にしてくださいね。
今日はかなり冷え込んでいます。温かくしてお出かけくださいね。一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
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