東洋医学でみる冷え症 その4 その他のタイプ | 春月の『ちょこっと健康術』

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おはようございます ニコニコ


「冷えの原因と対処法」 シリーズ、食養生に入る前にもうひとつ、東洋医学でみる冷え症 タイプについてお届けします。


これまで陽虚タイプ気血両虚タイプ気滞血おタイプ の3タイプをご紹介しましたが、そのどれとも違うような気がするっていう方、いらっしゃるんじゃないでしょうか? この3タイプはいわば三大冷えタイプというか、まとめるとそうなるというか…。


三大冷えタイプのほかに、冷え症になる可能性を秘めているのは、↓次の三つ。


1 気虚タイプ


陽虚は、生まれつきの陽気不足ってこともありますが、気虚の人がからだを冷やしたことでもなってしまうことがあります。つまり、気虚体質 タイプも冷え症になる可能性を持っています。


からだを温めるのは気の作用 ですから、気の不足 があれば、そうでない人よりも冷えやすい傾向にあるので、冷やさないように気をつけなくちゃいけません。


また、気虚 があることで、 をつくる作用が低下すると、血虚 が生じます。そうなれば、気血両虚になる。このことは、すでにお伝えしましたね。


2 気滞タイプ・血おタイプ


気滞 があれば、血お も起こしやすいため、気滞血おになることがあるワケですが、その逆もあるワケで、すなわち気滞体質と血お体質 のどちらも冷え症につながる要素を持ってるってことです。


3 痰飲(痰湿)タイプ


痰飲 は、津液の停滞 ですが、これは気の停滞血の停滞 の原因になります。また、痰飲(痰湿)があって、からだを冷やすようなことをすれば、それは寒湿 となります。ということは、痰飲もまた、冷えを起こす原因になるんです。


寒湿が体内にたまる誘因には、

① 水分の摂り過ぎ

② 甘いもの・からだを潤す作用を持つものの摂り過ぎ

③ 生もの・冷たいものの摂り過ぎ

④  が弱い

⑤ 運動不足

⑥ 湿気の多い環境

⑦ からだをぬらすことの多い環境

などがあります。


痰飲に気滞が結びつくと、梅核気 になりますが、このタイプも気滞血おタイプのように、下半身あるいは手足が冷えて、顔がのぼせたり、胸がモヤモヤと熱っぽかったりします。


こんなふうに見ていくと、「何でもアリ?」と思えちゃいますが、実際、何でもアリなんです。何がスタートになるかはそれぞれですが、不調を放っておけば、次から次へと体調は変化していく。それによって、たとえば気虚が陽虚になったり、気滞が血おになったり、血虚が気虚になったり…。


ということは、変化の過程のどこにいるか?によって、体質タイプも違ってきちゃうんです。これまで、いろんな体質タイプをご紹介してますが、ピッタリこれ!と当てはまることもあれば、あっちもこっちも混ざってることもある…なんてことも、当然起こるんです。


今現在の状態と、数ヶ月前あるいは数年前の状態とをリストにして比べてみてください。そうすれば、もともとの体質はコレで、今はコレに変化しつつあるのかも…なんてことがわかるかも?


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-ヤツデ


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