冷え性(冷え症)を東洋医学でみると | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


からだの一部に冷えを感じる状態を「ひえしょう」と言いますが、これ、「冷え性」なのか?それとも「冷え症」なのか?どっちなんでしょうね。


このブログでは、ずっと「冷え性」を使ってきました。なぜなら、パソコンの変換で出てくるのが「冷え性」だから。東洋医学のテキストでは、「冷え症」が使われています。そこで、今回のタイトルには「冷え性(冷え症)」と併記してみました。


ネットで調べてみたんですが、これという定義はないみたいですね。「性」と「症」の文字の意味から考えたら、「冷え性」は生まれつきの体質であって病症ではなく、「冷え症」は病的な症状のひとつという感じがします。


冷え性(冷え症)は、西洋医学では病気として扱われることはありませんが、東洋医学では治療の対象となります。あ、だから「症」の字を使うんだ…今さらながら気づきました(笑)。


昨日の「冷えの原因を東洋医学でみると」 と重なるところもありますが、冷え性(冷え症)について、あらためてまとめてみますね。


冷え性(冷え症)は、慢性的に冷えをかかえている状態。そうなってしまうきっかけとなるのは、六淫寒邪風寒邪寒湿邪 で、そうなりやすいのは↓次にあげる体質の人たちです。


1 虚証の6タイプ のうちの陽虚タイプ・気虚タイプ

いわゆる虚弱体質といわれる人たち。陽虚タイプは生まれつきの冷え性と言えます。気虚タイプは、寒邪を強く受けたり、寒邪の入った状態を長引かせると、陽虚に進行します。


2 実証の6タイプ のうちの気滞タイプ・気逆タイプ・血おタイプ・痰飲タイプ・陰実証タイプ

体力はあるけれど、血・津液 の滞りをかかえている人たち。気血の流れが悪くて、部分的に熱を持っていたり、冷えを持っていたりします。陰実証タイプは、ここでは血お・痰飲タイプで、冷えを持つ場合と考えてください。


3 複合タイプ の気虚血おタイプ・気滞血おタイプ・気血両虚タイプ

気虚タイプ・気滞タイプ・血おタイプがそうであれば、当然これらの複合タイプも同様に、冷え性になる可能性を持っています。


なかでも、とくに冷え性(冷え症)になりやすいのは、陽虚タイプ、気血両虚タイプ、気滞血おタイプです。陽虚タイプは全身あるいは下半身が冷えやすく、気血両虚タイプは手足が冷えやすく、気滞血おタイプは手足が冷えて顔がのぼせる傾向があります。


「東洋医学で体質をみる」シリーズの体力・抵抗力の強さ(虚実)バイオリズムの振幅(陰陽)からだの冷えと熱(寒熱) も参考にしてくださいね。


養生法については、東洋医学講座No.43No.44 を参考にしていただければと思いますが、冷え性になりやすい3タイプについては、後日あらためて記事にしまーす。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-菊


東洋医学講座の目次→満月
ツボの目次→やや欠け月
リフレクソロジーの目次→半月
妊娠・産後・授乳・子どものケアの目次→三日月
アロマセラピーの目次→新月
『養生訓』の目次→星空
体操とストレッチの目次→夜の街
からだのしくみ・食・栄養の目次→打ち上げ花火
からだの不調と対処法の目次→お月見
養生法・漢方薬・薬草・ハーブの目次→桜
ブログの目的・利用法・楽しみ方の目次→観覧車