東洋医学で体質をみる その3 からだの冷えと熱(寒熱) | 春月の『ちょこっと健康術』

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おはようございます ニコニコ


東洋医学で体質をみるシリーズ、続けて3回目をお届けします。1回目は「体力・抵抗力の強さ(虚実)」 、2回目の昨日は「バイオリズムの振幅(陰陽)」 でした。


1日の陰陽リズムに関しては、からだの状態のメリハリ、活動vs休息、起きるvs寝る、運動vs安静と、まさに自律神経 (交感神経と副交感神経)のオンとオフでしょ?


ホルモンをみると、アドレナリンは、交感神経の興奮で分泌が増えるし、交感神経の伝達物質でもあるので、「陽」。アセチルコリンは、副交感神経の伝達物質ですから、「陰」。


また、昼間の活動時に分泌の多くなる副腎皮質ホルモンや甲状腺ホルモンの働きは「陽」で、それらの分泌が低下するのは「陰」。ってことは、橋本病で、甲状腺機能低下したら、陰証だわ。


そうそう、「虚実」の見分け方に、もうひとつありました。実証タイプの方は、あんまやマッサージを受けるのは、痛くて苦手。アロマやリンパドレナージュのような、ソフトなトリートメントを好みます。虚証タイプの方は、あんまやマッサージ、多少強めでも大好きです。


今回は「寒熱」について。これまでの中で、もっともわかりやすいと思います。冷えがあったら「寒」で、熱っぽかったら「熱」ですもの。


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これは、どちらが多いか少ないかで決まります。「どちらともいえない」が多ければ、中庸ってことよ。余計な熱もなければ、冷えもない。「寒熱」に関しては、健康そのもの。


「実証タイプ」や「陽証タイプ」の人は、どちらかというと「熱証」傾向にあって、「虚証タイプ」や「陰証タイプ」の人は「寒証」傾向が強いんだけど、そうじゃない場合もある。


「虚証タイプ」で、からだを温める陽気が少ないために冷えてるのは「虚寒証タイプ」、からだの熱を冷ます陰液(おもに津液)が少ないために熱があるのは「虚熱証タイプ」になります。不足しているものがあるから、バランスがくずれやすいわけで、不足を補ってあげなければなりません。


「実証タイプ」で、弱いところはないけど、陽気以外に熱源があるのが「実熱証タイプ」、陰液以外に冷やすものがあるのが「実寒証タイプ」です。こちらは、熱いのは冷やす、寒いのは温めて散らせばいい。


図式化すると↓こんな感じ。

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教え子が描いてくれた挿絵を入れてみました(あさみちゃん、ありがとね♪)。こういうのがあるほうがやっぱりわかりやすいですねぇ。一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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