おはようございます
「東洋医学で体質をみる」シリーズ、1回目は「体力・抵抗力の強さ」 の違いからくる『虚実』でした。コメントをお寄せくださった方々には、どうやら「虚証タイプ」さんが多かったようです。
「虚証タイプ」っていうと、見た目が色白で細くて、いかにもひよわそうなタイプを想像しがちです。確かに「やせ型」が分類されてますしね。それも、「どっちかっていうと…」という分類なので、これに当てはまらない場合もあります。
忘れちゃいけないのは、リストにもありますけど、「肥満を東洋医学でみると」 に登場している水太りさん。色白ぽっちゃりタイプの方は、一見実証タイプと間違えそうですが、虚証タイプなんです。
このシリーズ、2回目の今日は、バイオリズムの振幅がどの傾向にあるか?でチェックする『陰陽』です。バイオリズムをつくっているのは、解剖生理学的には神経とホルモンの働き。からだが活動状態か?静養状態か?ですから、「あらためて、陰陽って何?」 の表にも入れたとおり、とくに自律神経が深く関係しています。
自律神経がどんなふうに働いているか?については、↓こちらをごらんくださいね。
陰証・陽証タイプの分類は、東洋医学講座No.3 にもありますが、いくつか項目を追加して、あらためてご紹介しますね。
↑の表で、各項目について、「陽証タイプである」、「陰証タイプである」、「どちらともいえない」の3種類から選択してください。12個以上当てはまるものがあれば、そのタイプです。「どちらともいえない」が多い、あるいは「昼は陽証タイプだけど夜は陰証タイプ」であれば、中庸です。
ここで、「陽証タイプ」と「実証タイプ」、「陰証タイプ」と「虚証タイプ」には共通点が多いことに気づかれました?そうなんです、病気の弁証に使う八綱弁証 では、実証は陽証であり、虚証は陰証に分類されるんですもの。
で、陰陽と虚実とを組み合わせると、↓こんな感じ。
昼間、活動的な状況で、陽が強め。夜間、休養する時間帯に、陰が強め。黒線で示した中庸の状態は、陰陽バランスがとれていて、この振幅がスムースであれば、健康な状態です。
ピンク線で示したように、陽への傾きが強い場合は、陽証となります。一見すると、とても活動的でよさそうですが、心身ともに緊張が強くなってしまいます。興奮がさめにくので、寝つきが悪くなる。そう、遠足前日の子どもみたいな感じ。緊張をといて、リラックスするような工夫が必要です。腹式呼吸するとか、半身浴するとかね。
青線のように、陰への傾きが強い場合は、陰証となります。心身ともに疲れやすく、やる気が出ない、動きたくないといった状態です。代謝も下がっちゃいます。からだも冷え傾向にあるので、冷やさないようにしましょう。ウォーキングのような軽い運動がおすすめで、それも夜じゃなくて朝、お日様の陽気をいただくのがいいですよ。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
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