今さらですが、自律神経って何? | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


『ためしてガッテン』、今週の放送も観ました。毎回欠かさずとはいきませんけど、観れるときには観るようにしています。この手の番組について、お客様から質問されることも多いですから。今回は「室内で凍死!?低体温が中高年を襲う」 というテーマでした。


「簡単10秒ダイエット?」 で取り上げたときもそうでしたけど、必ず登場するのが自律神経。ストレスに長くさらされると自律神経失調になる、自律神経が失調すると内臓の調子がくるうなんてことを言われます。そして、このブログでも、自律神経をととのえる方法をいくつか記事にしています。


その自律神経、そもそも何なの?いまや健康番組で登場しないときはないっていうほどのもの。前々から一度お話ししておきたいと思いつつ、今日まで来てしまいました~。低体温のことはまたいずれ書くとして、今日は自律神経について、それが何をしていて、どうして健康に重要なのか、お話したいと思います。


外は雪なんていう寒い日に、冷たい空気に当たるとブルッとしますね?

精神的に緊張すると、じんわり手のひらや足の裏が汗ばんできますね?

スポーツで夢中になって動いている間は、けがをしても大して痛みを感じませんね?

ごはんを食べてしばらくすると、からだが温まってきて眠くなったりしますね?

なぜかしら?


ぜ~んぶ自律神経が関係しています。環境と状況に合ったからだの状態をつくるためとも言えるんだけど、実際は、環境と状況の変化によってからだの中まで変わってしまわないようにするためなんです。


私たちのからだをつくっている細胞は、それぞれの場所にふさわしい形と機能を持っていて、毎日けなげに働いています。1日2日で役目を終える細胞もあれば、亡くなるまで働き続ける細胞もある。そして、細胞だって良好な環境の中で働きたい。当然のことですよね?


細胞にとっての環境、それは細胞をとりまく細胞外液と呼ばれる水分の状態。私たちの体重のおよそ60%は水分で、そのうちの3分の2(体重の約40%)は細胞内液、残り(体重の約20%)が細胞外液。細胞外液には細胞のまわりにある間質液(体重の約15%)と血液中の血漿(体重の約5%)とがあります。


細胞外液の状態は、私たちのからだを取り巻く環境の変化につれて、あるいは私たちがどんなものを食べたり飲んだりしたかによって、どうしたって変化していきます。でも、からだとしては、できる限り細胞にちょうどいい状態を維持したい。つまり、細胞外液の変化を、ある一定の範囲内にとどめておこうとするの。


生理学用語で、細胞外液の状態のことを「内部環境」と呼びます。からだには、内部環境をある一定の範囲内に維持するしくみがあって、それを「ホメオスタシス(生体の恒常性)」と言います。このホメオスタシスを維持することは、私たちの細胞にはとっても大事なこと。これがうまく行っていれば、私たちは健康でいられるってことです。


で、ホメオスタシスを維持するためにあるのが、神経系と内分泌系なんです。私たちの脳みそだって、あれこれ考えるためにあるようですけど、本来は考えるという機能も含めて、ホメオスタシスの維持のため、すなわち生きていくためにある。そしてもちろん、自律神経もその一翼をになっているのです。しかも、私たちが意識しないところで、黙々と働く優秀なヤツなんです。


自律神経がどんなふうに働いているか、具体的なことはまた明日。一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-山茶花

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