司馬先生「花神」10…村田蔵六が出現したわけ④横道に逸れる
司馬先生「花神」10…村田蔵六が出現したわけ④横道に逸れる冒頭余談だが、この頃長州藩の指示で村田蔵六は姓を改めた。新しく大村益次郎とした。でも今後もこの文章では蔵六で書いていく。さて本題 蔵六が倒幕司令官となった理由探り、これは同時に蔵六の才能を探ることでもあり、それを見出すのはとても凡夫の私にできることではない。したがって司馬先生の言葉の断片から察していくしかない。で、p271 蔵六は「後年九州から中央に攻めてくる勢力がある」と予言している。それは西南戦争で現実化するのだが、この当時の蔵六はそれが西郷隆盛だと思ったのか、また後年…と言い切るということはもはや幕府はないという前提だがこの時点で、本当にそこまでの未来を予想していたのかと疑問がある。これは恐るべき才能なんだろう。何の才能なのかと考えると未来予測だと単純に思うが、そんなことどうしてできるのか。この当時、西郷隆盛の位置がどれほどの者だったかのか、既に薩摩の代表者として一般に認識されていたのか、時系列で調べてみないとわからないが、面倒なのでいったん置いておく。ただ未来予測という簡単な言葉で終わらせたくない、何かがあるんだがそれが知りたい。その才能の何たるかを知ることができれば現代人の誰に同じような能力があることにつながれば、その人の発言は信ずるに足るんだがな。蘭学で医者の勉強をし、蘭学で軍事(兵器、兵法、戦術)を学んだ履歴と未来予測の才能は関係ないから、これは蔵六が生まれ持った才能として今は認識するしかない。わからないながらも読み進んでいくと中巻p277に小五郎が蔵六に聞く場面がある。「幕府と戦って勝てるんでしょうか」司馬先生によると小五郎に軍事はわからないそうだ。ここ改めて驚いた。倒幕と言ってる人が軍事に無知とはどう理解すればいいのか。なんでそれで倒幕と思ったのか、どうやって倒そうと考えているのかこれ現代社会に当てはめてみると会社の部長が新製品開発するぞって言って部下が何を開発するんですかって聞いたら「知らん。お前考えろ。必要な人材は俺が集める」ってことか。いや部下から見たら「えー」だな。その部長が常軌を逸した魅力がないと成立しないな。ということは小五郎にそれがあったという事か…さて小五郎の問いに対する蔵六の答えは「施条銃(しじょうじゅう)を1万挺そろえば勝てます」※施条銃とはライフル銃のことと書いてある。要は最新兵器があれば勝てるという。幕府も舐められたもんだというのが私の感想。最新兵器を揃えるのは当然でそれプラス戦略や戦術があって勝てるというのならわかるが。蔵六はこの銃を入手するため長州軍の組織長として長崎常駐者に入手の命令を出すがまったくだめだった。先生は小五郎に「知略ある周旋家が必要」と言わせている。要は蔵六には人と交渉したり、会話する能力がなかったらしい。私の人生で、こういう人はいたんだろうが記憶にないからすくない種なのか。※この銃はあの坂本龍馬によって入手できたとのこと。で、その交渉にあたったのが伊藤俊輔と井上聞多であるのだが小五郎と言う人は人の才能を見出す才能があったとわかる。技術は勤勉によって蓄積され,頭の柔軟さと根気が必要で小五郎は蔵六の才能を見出し、周旋家や政治家の才は上記の2人にあったわけで、これらを選んだ小五郎という人は見出す才能があったんだな。でもそういう才は幕府にもいたと思うがな。例えば勝海舟だな。でも幕府は負けたんだが、そこは深堀したいが先を急ぎたい。長崎で上記2人は銃と軍艦を買ったのだが、当時長崎に長州人が入り込むことはとても難関だったそうだが、薩摩と坂本龍馬の海援隊の協力で万事うまくいったそう。幕府の管理の甘さが目立つ。これ現代も言える大事なことだから別で書いておきたい。言いたいことは「上からの指示に対し現場は仕事をしない」これ詳しくは別で書きたい事柄。ここでは先を急ぎたい。ここで余談だが司馬先生は政治家について書いているので触れておきたい。p289 政治家というのは物事についての知識や情報を集めてその本質を理解する能力が必要と書いてある。このことは今までも何度か世間で聞いたし、わかったつもりでいるが、改めて自問自答するとイマイチな気がする。いずれわかれば書きたい。さらにひとつp336倒幕戦での戦い方、現場現場での双方の戦い方・方法・配置・兵力に無知でイメージできないのだが、蔵六が学んだのは蘭学書からだから机上の話。では幕軍はどうなのかと考えると、なんとこちらも同じであった。甲州流軍学とか有名だが中身は知らない。でも幕軍も200年戦いがなかったからこれも机上のイメージしかわからない。幕長両軍は文字で学んだ戦をしようとしていると書いてある。そうか、そう言われればそうだな。しかし昔の戦い方を知りたいもんだが、調べる時間は私にはないから以上のことで先へ進む。ただ双方文字で学んだ戦いなら新兵器を持ってる方が有利な気がする。よほどの作戦家が幕軍にいない限り。続く。