北アルプス 栂池にて

 

 

 ブログ上の本「旅に出て」の3冊目ができた。これで終りと思っていたがもう1冊出来そうだ。古い文章を読み直しながら編集していると、若く元気だったころの昔の旅のあれこれが懐かしく思い出される。これを手がかりに読んでいただけたらうれしい。

 

 コロナの感染数が東京は連日3万を超え、全国的にも感染数の最高を更新し続けている。しかし厳しい規制をせずにコロナとの共存に方針を転換したようだが、経済の救済、回復を図る陰で弱者の犠牲が増えることが心配だ。

 

 凶弾に倒れた元首相を国葬にすることを政府が決めた。国民の多数も賛成だろうという。果たしてそうだろうか。本当は疑問に思う人、反対の人が相当に多いだろうと思う。私もその一人だ。

 

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京都にて

金閣が焼けた…寺僧の放火で焼失した金閣についての小説「金閣寺」「金閣炎上」をめぐって

ピラミッドが行く…京都祇園祭の「ピラミッドとラクダ」など外国の風物や物語の山車の飾りについて

法然院のことなど…法然院の墓地に眠る学者や芸術家をめぐって

散紅葉の法然院…散紅葉の初冬に法然院に立寄った時のこと

 

江戸と東京

築地明石町…幕末・明治には西洋への窓口だった隅田川河口の築地の歴史の一齣

続・築地明石町…関東大震災後築地本願寺の新墓地での佃島の人たちのこと

二十六夜の月…江戸・明治の品川高台での月待のようすと円地文子の小説にみる明治の女

 

ウォーナー伝説をめぐって

伝説の誕生…法隆寺の記念塔、鎌倉の記念碑とウォーナー伝説の誕生について

伝説への疑問…ある研究者が明らかにした伝説の真実は

敦煌におけるウォーナー…大正末年に敦煌に来たウォーナーがしたことは

根強い伝説…会津に建った記念碑、日本に来たウォーナーのことなど

 

石川啄木

東京の石川啄木 2 …啄木の晩年にゆかりのある地を訪ねて彼の苦悩と死と友人たちの姿を偲ぶ

啄木と哀果…亡友啄木の文学と思想を深く理解し、その公開に努力した土岐哀歌の真摯な友情

啄木終焉の地の歌碑…啄木終焉の地にできた啄木最後の歌の歌碑について

 

司馬遼太郎と藤沢周平

菜の花忌によせて…司馬遼太郎記念館を訪ねて感じたこと、司馬の眠る大谷本廟の墓地にて

藤沢周平と俳句…小説家藤沢周平誕生前の若い時に結核療養をしたころ精進した俳句のことなど

 

落合のアトリエ

中村彜のアトリエ…アトリエの保存をめぐる動きと、茨城県美術館に復元されたアトリエについて

中村彜のアトリエ・再び…解体調査の上復元された下落合のアトリエについて

彫刻家中原悌二郎のこと…中村彜のアトリエで制作された中原の代表作「若きカフカス人」のこと

佐伯祐三アトリエ記念館…落合の風景をいくつも描いた佐伯祐三のアトリエ記念館について

 

彫刻家木内克

ある画廊のこと…東京渋谷にあった木内克と縁の深かった画廊のこと

街の中の彫刻…市民会館と大きな店に置かれた木内の作品「エーゲ海に捧ぐ」について

 

2人の彫刻家

静謐な空間…岩手県立美術館の舟越保武展示室の作品を紹介する

彫刻家佐藤忠良忌に…98歳で亡くなった佐藤忠良を偲ぶ縁のあった人たちの話

 

一遍上人

道後温泉と寺と…一遍上人の生誕地とされる宝厳寺のようすとその数年後に寺が焼失したこと

四国の霊場岩屋寺…一遍上人修行の地とされる岩屋寺を訪ねて「一遍聖絵」に描かれた奇景を実感する

 

旅に出て

光の御堂…茨木市(大阪府)の教会の光の十字架、播磨の浄土寺の光輝く阿弥陀堂を訪ねて

柿田川の湧水と鮎…富士山の地下水が湧き出る柿田川(三島市)と鮎のこと

 

おいしいもの

淡路島にて…淡路島由良の海岸とハモとフグのごちそうに舌鼓をうつ

酒飲みの戒律…酒豪吉村昭の酒の飲み方についての考えをめぐって

酒の楽しみ…吉村昭「私の引き出し」、川上弘美「センセイの鞄」と私のこと