#86 まとめ スキピオVSハンニバル 歴史マンガ『アド・アストラ』  | 歴史に遊び!歴史に悩む!えびけんの積読・乱読、そして精読

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第二次ポエニ戦争の両雄を題材にした歴史マンガ
『アド・アストラ』まとめ

 

 カルタゴのハンニバルが好きな私としては、珍しいけどうれしい歴史マンガ『アド・アストラ』について読了したので、そのまとめです。戦史を知るとこのハンニバルは必須の存在です。後世にも影響を与え、ドイツが第一次・第二次世界大戦で対仏戦争においてそのハンニバルの”カンナエの戦い”を題材にしたという話もあるくらいです。

 

まずは、1巻

ハンニバルがいかにしてローマと戦うことを運命づけられたのか、そしてついにイベリア半島から、アルプスを越えてローマへの進軍を開始します。その意図を見抜くのが後にザマの戦いで対峙するローマの大スキピオ(スキピオ・アフリカヌス)でした。

『アド・アストラ』1巻のレビューは、こちら

 

つづいて2巻、イタリア半島でトレビアの戦い、トラシメヌス河畔の戦いとローマ軍に連勝を重ねるハンニバル。ついに、”ローマの盾”ことファビウスが登場します。

『アド・アストラ』2巻のレビューは、こちら

 

第3巻は、”ローマの盾”ファビウスが、のちにファビウス戦略といわれるハンニバルとは戦わずに焦土作戦を行います。

『アド・アストラ』3巻のレビューは、こちら

 

第4巻は、ローマではファビウス戦略への不満が渦巻き、その失敗を受けてハンニバルへの積極攻勢に出ますが、さんざんに打ち破られ、ファビウス戦略に戻りますが、そのファビウスを失脚させ、ローマに積極的攻勢に出させるべくハンニバルがローマの執政官選挙に仕掛けます。

『アド・アストラ』4巻のレビューは、こちら

 

第5巻は、積極攻勢に出るローマ軍とハンニバルが、戦史に刻まれる大会戦カンナエの戦いで激突するところです。

『アド・アストラ』5巻のレビューは、こちら

 

第6巻は、カンナエの戦いでハンニバルが完勝。自分の無力さを思い知る大スキピオ、そして”ローマの剣”マルケルスが登場します。

『アド・アストラ』6巻のレビューは、こちら

 

第7巻は、カンナエで完勝するもローマに攻め込まないハンニバル軍の中での不協和音と、大スキピオについて意識するハンニバルという内容です。

『アド・アストラ』7巻のレビューは、こちら

 

第8巻は、舞台はシチリアに、あの天才アルキメデスがローマを苦しめます。第二次ポエニ戦争を左右する存在のヌミディアのマシニッサも登場します。

『アド・アストラ』8巻のレビューは、こちら

 

第9巻は、天才アルキメデスはローマ兵により殺されてしまいます。執政官代理として大スキピオがついに軍司令官となり、ハンニバルの本拠であるイベリア半島を攻撃します。

『アド・アストラ』9巻のレビューは、こちら

 

第10巻は、イベリア半島からハンニバルの弟のハッシュが兄と合流すべくアルプス越えでイタリア半島に入るもローマ軍によって待ち伏せされて打ち破られ、殺されてしまいます。

『アド・アストラ』10巻のレビューは、こちら

 

第11巻は、大スキピオがイベリア半島でカルタゴ軍を打ち破り、そして正式な執政官となってついにアフリカ侵攻を果たし、カルタゴについたヌミディアを大いに打ち破ります。

『アド・アストラ』11巻のレビューは、こちら

 

第12巻は、大スキピオがさらに進撃をつづけ、カルタゴとヌミディア連合を打ち破り、マシニッサを統一ヌミディアの王に据えます(ここでは悲劇が)。カルタゴはいそいでハンニバルをイタリアから呼び戻して、大スキピオと戦わせることを選びます。

『アド・アストラ』12巻のレビューは、こちら

 

最終巻の第13巻は、二人の最初で最後の会戦、”ザマの戦い”と、第二次ポエニ戦争に勝利したローマと敗北のカルタゴ、二人の英雄のその後についてです。

『アド・アストラ』13巻のレビューは、こちら

 

その後のローマとカルタゴについて

第二次ポエニ戦争でローマに敗北したカルタゴですが、その時点では滅亡せず、驚異の速さで経済力を取り戻しますが、結局ローマによって滅亡させられます。

カルタゴの滅亡(第三次ポエニ戦争)は、こちら

 

以上になります。史実と比べると、かなりハンニバルの主導で各地での戦争が展開したようにされていますし、大スキピオが当初からハンニバルの意図を見抜きつづけ、ハンニバルに学び、ハンニバル戦法をローマ風にアレンジして、ハンニバルに勝利する形で展開します。そこは、あくまでの歴史マンガとした楽しむ上でのことで作者も史実と違うようにしたことなどは書いてありますので、これを読んで史実を知ることもいいかと思います。

 

 

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