#19 ハンニバルついに打倒ローマに立つ! 『アド・アストラ』第1巻について  | 歴史に遊び!歴史に悩む!えびけんの積読・乱読、そして精読

歴史に遊び!歴史に悩む!えびけんの積読・乱読、そして精読

歴史をもっと知りたい!
本を読めば広がる光と闇を楽しんでいます。
歴史と読書記録。積読などをアップしながら、日本史や世界史を問わず歴史の考察などを発信します。

 

ローマとの戦いに立ち上がる将軍ハンニバルとスキピオ・アフリカヌス、ハンニバルを意識する

歴史マンガも好きなので、ときどき読んでいます。

世界史の人物としてハンニバルが好きです。ローマとカルタゴの第二回目の戦争「第二次ポエニ戦争」は、「ハンニバル戦争」とも言われています。

 

カルタゴのハンニバルとローマの大スキピオことスキピオ・アフリカヌスについてのマンガの第1巻について(ネタばれありです)

 

第1巻は、カルタゴがローマに敗れる第1次ポエニ戦争の終焉から始まります。ハンニバル・バルカの父がカルタゴ方の将として参戦して敗戦。スキピオ・アフリカヌスの父のスキピオは、3年後のカルタゴへのローマからの使節団で、使節団長に対して大立ち回りを演じる幼きハンニバルに出会う形から始まります。この大立ち回りの1年後に、父スキピオのもとに、のちの大スキピオのスキピオ・アフリカヌスが生まれます。

 

ハンニバル・バルカの「ハンニバル」は、カルタゴの主神バアルから”バアルの恵み=ハンニバル”という名前で、名づけの時点でカルタゴを守る存在的な思いが込められていたんだと思います。

 

そこから20年が流れ、ハンニバル・バルカが、ヒスパニア(現、スペイン)のカルタヘナでカルタゴ軍の将軍として立ち上がり、ローマの同盟都市サグントゥムを陥落させ、スペインからピレネー山脈を越えて、ローマに向けて進軍を開始します。第二次ポエニ戦争(ハンニバル戦争)の開幕です。

 

剣と盾を持っているのがスキピオ・アフリカヌス、その後ろの背中を向けているのがハンニバル

 

ローマ側では父スキピオをローマ軍の司令官として、ハンニバルのカルタゴ軍はフランスのマッシリア(現、マルセイユ)から、ローマに入ってくるに違いないと判断して派遣します(アルプス山脈を越えないと判断)。

しかし、このマッシリアに、ハンニバルらは現れず、足跡をたどると、ハンニバルはマッシリアではなく、北のアルプス山脈を越えて、イタリア半島に入ってくることが判明します。このアルプス越えを早い段階で、人々の常識を疑うべきだと考えている若き青年スキピオは看破していました。

 

父スキピオらも、そのことに気づき、ローマ軍を動かして対応するも、ポー川付近でのハンニバル軍らの遭遇戦になり、ここで初めて新兵として参戦していたスキピオ・アフリカヌスは、ハンニバルを見て、はっきりと意識することになります(ハンニバルはこの時点ではスキピオ・アフリカヌスはそれほど意識していません)。

 

 

 

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村