誰のためでもない | B級パラダイス

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健康優良不良中年が、映画、音楽、読書他好きなことを気まぐれに狭く深くいい加減に語り倒すブログであります。

大学の時に知りあった友人たちや先輩を通じて知った音楽は
俺の中で本当に大きなものだったのだととつくづく思う。

前々記事の荒木一郎だって、パルの歌う「夜明けのマイウェイ」は好きだったが
ドラマ「ちょっとマイウェイ」を観ていた高校の時は彼の存在はほとんど知らなかったはずだ。
先輩が持っていた荒木一郎のライブアルバムのテープ(時代だなあ・・・)に「夜明けのマイウェイ」があり、
それで興味を持って「君に捧げるほろ苦いブルース」や「ビッグボーイの子守唄」など
収録されていたその他の曲の素晴らしさに惚れこんだのが最初だった。

遠藤賢司も前の記事の通り。先輩の映画で使用されていたのが最初の出会いだった。
その後アルバム「東京ワッショイ」と「宇宙防衛軍」を友人に録音してもらったのが大きかった。
面白くて切なくて何よりカッコ良くロックしてたこの2枚のアルバム。
両面にダビングしたテープは何度も何度も聴いてエンケンは俺のお気に入りの存在になった。
そう言えば映画「ヘリウッド」の公開があり、彼が出演してるってんで観に行ったものだったなあ。

そしてもう一人、大学時代に物凄く好きだった歌手がいる。白竜だ。
聴きだしたきっかけはよく覚えていないが
友人が1stアルバム「光州City」と2ndの「Asian」を持っていたので、録音してもらい聴きまくった。
(って、想えば俺の友人たちは揃いもそろって最高だったなあ(笑))

在日コリアンとしてのアイデンティティ。
深い声で歌い上げる熱く、また切ない歌詞。俺は一発でノックアウトされたのだった。
本当にカッコ良かったロッカー、白竜もまた俺の中で特別な存在になって行ったのだった。

一昨年初めてのヤフオクで「光州City」を手に入れ、久々聴いたがカッコ良さは変わらず。
(その時の詳しい記事はこちらのページ上から二つ目のレビューをばご覧くださいまし)



この歌も熱かった!ハナ、トゥル、セッ!



2nd より。な、懐かしいなあ。


その後、映画「十階のモスキート」の主題歌だったこの曲で完全にハマったのだった。



戸惑いながらも駆けていく
お前は孤独なランナー
口先だけの奴よりも
走り続けるお前が好きさ

今日もたくさんの哀しみを背負い
躓いちまったお前が愛しい

誰のためでもない 親のためでもない
自分のために生きるのさ
誰のためでもない 国のためでもない
自分のために生きるのさ

時が過ぎるということは
辛さが増えるということかい
お前の未来は何だろう
夕焼け色のやすらぎかい

誰のためでもない 親のためでもない
自分のために走るのさ
誰のためでもない 国のためでもない
自分のために走るのさ

くはあっ。たまらんなあ。最高の歌詞。当時ノートに一生懸命書きとめたのがついこの間のようだ。
3rdアルバム収録されていたのはレゲエバージョンでカックンだったが
昨年オークションで入手した「POSITIV」ではロックバージョンで一安心(笑)。
また「十階のモスキート」で使用されていた荒々しい疾走バージョンを聴いてみたいものだ。

その「POSITIV」の冒頭を飾っていた渋い曲。しかし、声が衰えないなあ。



1stの「シンパラム」「飾らない女」、2ndの「走るぜ」「鳳仙花」3rdの「夜に吠える」など
まだまだ聴いていただきたい曲があるのだが、さすがにYouTubeでも見つからなかった。
たけしの「その男凶暴につき」に出演以来、Vシネあたりを中心に
俳優活動に重きを置かれてしまっているのはつくづく残念。
また、AOR風味のアルバム、カバーアルバムを今でも出しているが
ぜひあの素晴らしい声で、また「熱いロック」を聴かせてもらいたいものだ。