3月の記録~春の午後に想ふ | B級パラダイス

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地獄巡りが終っての3月4日。イベント仕事も終えてそのまま宿泊、東京出社した月曜、別チームへの引継ぎとオンラインの打ち合わせを済ませた夕刻、この地獄を苦楽を共にしてきた後輩に「これで自由になったな。さて、次は何を狙って動こうか」なんて話しかけたら
「ジャンゴさん、ちょっとお時間もらえますか?」と言われて入った会議室で、なんとまあ4月いっぱいで退職が決定したとの報告が。
今回の地獄が引き金になっていないと言えば嘘になるが、その前から考えていたとのこと。ずっと言い出せずにいて、終わったこのタイミングになってしまい申し訳ありませんと謝る彼。
思わず口に出た言葉は「寂しいなあ」だった。
この地獄の前のもう一つの年末前の地獄も含め、この一年、一緒に泥まみれになりながら仕事をして、何より家族よりも会話した“相棒”が去ってしまうのは寂しいことこの上なかったのだ。
若い後輩が退職という選択肢をとることを思いとどめさせることができなかったこと、すなわち仕事の面白さ・達成感を味合せてあげることが出来なかった悔しさもあったが

地獄の進行の間、一緒に動いていた俺にはとても言えなかったと言う、あいつの想いもわかるんだ。

「ジャンゴさんが一緒にやってくれなかったら、とっくの昔に俺はつぶれてました」などと殊勝なことを言ってくれたが、

まだ若く、真面目な彼が次の仕事で次の職場で楽しく仕事することを願ってやまないのである。

そんなこんなで先月は業務の報告書の作成を済ませ、先方には話は通っていたとはいえ、関係各所に別チームでの引継ぎを明らかにする前に資料を整えながら、すでに動き出している4~6月の業務の下準備を彼と共に進めながらも、イベント主体の自分の業務は徐々に減っていき、その他の引継ぎも思いの外スムーズで、3月の最後にちょっとイベントの準備フォローで22時から23時半まで立ち会い、そのまま泊まって土曜帰宅したのを最後に、来週くらいまでは関わると思っていた業務も、先週には完全に離れることが出来たのだった。
既に次の仕事の関与依頼がいくつか入っているもののまだ始動せず、先週あたりはかなり暇になってしまっていたりするのである(笑)

そんな暇な仕事に加えて、御袋は結局予想通り介護1の認定が降り、なんだかますますボケてイライラは募るばかり(苦笑)

ケアマネも交えて相談し、お試し利用していたデイケアサービスを本格的に受けることになり、その見送りも兼ねて3月後半からは水曜は在宅勤務に、先週からそれに土曜も加えての利用となって、多少は安心できる態勢になったのも変化と言えば変化。

それも含めて、会社とはまた1年延長契約も結んで、新たな年度のスタートをのんびり迎えたのであった。


そんな先週末金曜、会社を早退した下の娘が金髪になって帰省(知らされてなかったのは俺だけでびっくりしたわ 笑)。ジャッキー・チェンと同じ7日が誕生日のかみさんを祝うべくの帰省だったが、上の娘と企画して彼女の同級生がやっている洋菓子店に特注のケーキを注文しており「おと-さんも一口乗って、ついでに取りに行くとき秘密で車を出してほしい」なんて要請が(笑)。上の娘が仕事でいない中、1台しかない車で土曜の昼間に二人で出かけたら秘密もくそもなかろうが、まあ言う通りに車を出し、そして一口どころか何故か全額俺が払って、一日早いかみさんの誕生日を祝った土曜であった。



そうそう、ケーキを取りに行く前は、かみさんが御袋の台所や冷蔵庫を整理・掃除している間に、前週に飾った娘たちの雛飾り(うちの地方は一月遅れ)を下の娘と共に片づけたりしたりと、仕事は暇だけど家の仕事はしっかりこなしたのだった(笑)。

そして天気の良かった昨日は、これまた下の娘の思い付きで午前中から大井川の近所の桜を見に娘二人とかみさんと俺で4人で散歩。
一気に満開となった桜並木を歩くのは本当に気持ちが良かったな。


思えば昨年2023年は郡山の最後の勤務と引越しで3月の終わりと4月の頭はつぶれて、戻ってきた4月の1週目にはこちらの桜はもう終わっていたし、その前の2022年と2021年は静岡に戻っていたが年度末&年度初めの仕事でなんだかバタバタ動いていたので桜を見ることもなかったし、2020年は最初の出向の終わりで昨年と同じく引越しだったから、のんびり桜を見て歩いたのはコロナ前の2019年の郡山での春以来だったんだなあ。あの時は一人だったけど、娘やかみさんと一緒に歩くなんて15年ぶりくらいなんじゃないかな。

昨日笑顔で名古屋に戻った娘を見送りながら、既に親父もいなくなった我が家でこうして皆で桜を眺めながら歩くことなんてあと何回あるだろうなんてしみじみ。
仕事が楽になった今年、意識してそんな時間を作っていかないといかんよなあ、などと柄にもなく考える春の午後でありました。