SHINE ON 最高でした! | B級パラダイス

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思えば2016年の復活以来、その年の8月に初めて行ったTHE YELLOW MONKEYのライブは何とまあ赴任先の福島。単身赴任2年が過ぎても一度も遊びに来なかったかみさんと二人の娘が初めて福島に来たのもこのライブがあってこそで、会津の温泉に泊まったりの観光も含め、思い出深いものだった。

そして翌17年12月には今回と同じ東京ドームに再び一家で参戦!「これぞロック・ショー」ともいうべき演出とセットリストに狂喜乱舞したのが、ついこの間のようだ。

2019年には待望の新アルバム「9999」を携えてのツアー、ちょうど今回と同じ4月27日からのツアー初日2日目を連続で観れる幸運に預かり、平成最後のライブを熱く楽しく過ごさせてもらったのだなあ。

そして同じ2019年の9月にはツアーの福島会場が当たって、最初の単身赴任最後の年に再び家族が福島に大集合!しかも初めてのアリーナ席でメンバーの顔を正面から拝めて大満足だったのだった。

そしてこれまですべての公演のチケットを当て続けた下の娘の強運は衰えず翌2020年の4月、再度のドーム公演のチケットも当たり、単身赴任終えてのライブを楽しみにしていたのだが・・・

そう、このライブはコロナで延期、11月の東京ドーム公演は行けず。そしてその後の吉井君の喉の不調~喉頭がんの発表まで、ライブのMCでも吉井君が「色々ありました」と語っていたけど、バンドとして3年半、吉井君個人でも2年3か月ぶりのライブ。そして個人的には4年7か月ぶりにまたライブに参加できること、これ以上の喜びはなかった
『THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”』。
本当に本当に本当に最高なライブだった!



大型ビジョンのカウントダウンが2桁になるともう場内は待ちわびるような拍手。ゼロになったら、どこを切ってもイエモン節の最高な新曲でありツアータイトルでもある「SHINE ON」でぶちかますだろう!と予想していた1曲目は、なんと珍しく吉井君の語りから入るスタートで「バラ色の日々」!「今日は遠慮なくたくさん大きな声で騒ごうぜ!」と煽られて、もう早くもクライマックス(笑)。

2曲目がその「SHINE ON」だったが、もうライブの定番のようなおさまりの良さ。EMMA、ANNIE、HEESEYも変わらずカッコいことこの上なく「平均年齢58歳」の4人の眩しいこと!

それからは吉井くんが「ヒット曲はそんなにありませんけど、代表曲のオンパレードでいきます!」と宣言したように、懐かしやの「Romantist Taste」、「Ah,Yeah」のコール&レスポンスも楽しい「Tactics」とご機嫌な曲が続く。
暗転し幻想的なギターが鳴り響いて始まったのが「聖なる海とサンシャイン」!個人的に思入れの深い、切なさに彩られたこの曲を久しぶりに聞けて嬉しかったなあ。

一転して次は紅蓮の炎を思わせるライティングで「BURN」がっ!畳みかけるように「ROCK STAR」で、五十いや六十肩で痛みで上がらない腕を上げっぱなしで、こちらもTシャツ1枚なのにもうすでに汗だくなのだ(笑)
MCで吉井くんが「HEESEY、今日は興奮しすぎて一睡もしてません!いないよ、こんな61歳!」と紹介され、「いいじゃんかよお」って顔して照れるようにおどける彼のチャーミングなこと!HEESEY大好きなうちの女性陣が思わず「可愛い~」だって(笑)。同い年の俺もそう思うぜ(笑)

続いて「楽園」「SPARK」と怒涛の名曲が続いて「もう堪らんす!状態」がずーっと続いてからの、ANNIEのドラムソロに「おおおお!パンチドランカーか!?」と個人的に未だにライブで聞けてないのでゾクゾク(笑)。そこにHEESEYのぶっといカッコイイベースが被り結果的には新アルバムの曲「ソナタの暗闇」につながったのだが、スクリーンにバラバラに散りばめられた歌詞の色が変わっていくという演出も加わり、正直事前にストリーミングで聴いたときは「今一つかな?」と思っていたこの曲もライブではカッコいいことこの上なし。
続いて「天道虫」がまた強力だし、EMMAがアリーナを練り歩いての「太陽が燃えている」とこれまた豪華なナンバーが続き、一緒に歌ってしまう俺も「楽しい!嬉しい!最高!」の感情しか浮かばないのである。
それにしても「太陽が燃えている」の短くもかっこいいギターソロは本当に素晴らしい。何度聞いても鳥肌が立つ。もう人間国宝、無形文化財だよ。

ここまでも暗転して演奏が長かったりと、吉井君の喉の調子に合わせているかな・・・と思わせるインターバルがあったが、ここで吉井君の喉頭がん発見から治療を追ったミニドキュメントが流される。会場から思わず「あぁ・・・」と声が漏れる生々しい記録。吉井君やメンバーの明るいスタンスに安心しながらも複雑な思いがよぎった直後流れたのが「人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)」。好きな曲ではあったが、テロップで流れる歌詞を見ながら、このタイミングで聴くとまったく色合いが違って聞こえる。
昔から「生と死」「エロスとタナトス」が混在している歌詞が多かった吉井君の歌だが、個人的にも親父を亡くした今、初めてライブで聞くと「生きること」の意味を問いかけられているようで、胸とズシンと響いた。ある意味今回のライブのハイライトだったなと思う。

一瞬の静寂後に始まった「SUCK OF LIFE」。この曲が大好きな上の娘が飛び跳ねている(笑)。EMMAとの絡みがドローンで360度見られるのも技術の進歩だよなあ。続いて「LOVE LOVE SHOW」。全速力で会場を走り回る吉井君に「無理しなくていいぞ~!」といらぬ心配をしてしまうくらいの元気さが嬉しい。

歌詞にある『人生の7割は予告編で 残りの命 数えた時に本編が始まる』と本当に思ってこの曲を作りました。」と紹介された、これまたイエモンらしい素晴らしいナンバー「ホテルニュートリノ」が終ると、体感的には「え?もう終わり?」と思える早さで(実際はそうでもないが)本編が終了。

アンコールでは「まだドームでやってない曲がありました!」と俺は未体験だった『メカラ ウロコ』では恒例になっていた「東京ブギウギ」からなだれ込む「アバンギャルドで行こうよ」!
続いて「復活」と言えばこれでしょ!の再集結の1曲「ALRIGHT」。ほんとこの曲も最高なんだよなあ。そして、定番の「悲しきASIAN BOY」につながるというたまらない流れ。
ここで吉井君が「まだ完璧な声になってなくて、本当に申し訳ないんだけど、皆さんの歓声があるからできると思ったんだ」と、すでにだいぶ掠れた声でのMCに泣きそうになっちまったところに「JAM」と、もうひれ伏すしかない完ぺきなラストだった。

メンバーたちがステージから去っても客電がつかずモニターには吉井君が独唱する新曲「復活の日」が流れる(これもいい歌だ)。
ここまででもう21時を回っている。そろそろ帰りの心配をしだした我ら一家だったが、またまたメンバーが登場して「WELCOME TO MY DOGHOUSE」が!2017年のドームではこれから始まったんだよなあ。
曲の後もまだMCや記念撮影があったようだが、さすがにこの曲の後にまだ何か演ることはあるまいと、終演後の混雑を避けて我ら一家は名残惜しくも一足早くドームを後にしたのだった...。

3月から水・土の利用を始めた御袋のデイケア。前回のドームの時は泊まったけど、さすがにショートステイをいきなりお願いするのも御袋が不安だろうと諦めつつも、事前にケアマネや施設の相談員に相談し「大丈夫ですから是非ご家族で行ってきてください」と背中を押され、出迎えができない中、家の鍵を預けて家の中まで送っていただく算段を付けてのドーム参戦。なんとか帰宅するには最悪アンコールは飛ばして帰ろうか、いや18時半開演で3時間はやらんだろうとか予想してのライブだったが、3時間コースだったのはうれしい誤算(笑)。でも曲だけは最後まで聞けて大満足だったのだ。

デイケアに行く御袋を見送り、仕事帰りの上の娘を待っての東京行き。名古屋から駆け付けた下の娘との待ち合わせは17時と開場後の到着となったため早くもグッズは売り切れでお土産は何もなく、慌ただしいものだったが、めちゃ混みの終電ひとつ前の新幹線にも無事座れての帰宅。心地よい疲れに帰路は皆言葉少なげではあったがこれを最高と言わずして何と言おう。

復活してからもイエモンも色々あったし、福島での初ライブ以降の我が家も色々あったが、こうしてまた一家4人で参戦できたことは本当に嬉しく思う。俺らが会場を出た後に「次は2デイズ!」みたいな話で盛り上がっていたようだが、次も下の娘の強運に賭けて参戦したいと切に願うのである(笑)。

ライブも歌いっぱなしだったが、翌28日に集まった地元の友人との飲み会後、これまた久々にカラオケに行ってまたイエモンやらダウンタウン・ブギウギ・バンドやら佐野元春やらRCサクセションを歌い、日付が変わって帰宅した俺の喉はもうガラガラであったのだった(笑)
前半にしてもうマックス状態の俺のGW。今日は暇で思い出しながらこれを書いていたのであった!(笑)