↓前回のお話はこちら
今日は、惜しかった人その1 「お兄ちゃんすぎる男」の第3話です。
惜しかった人=お付き合いや結婚にはあと一歩、何かが惜しかった男性
前回、名古屋在住の真面目そうな男性と名古屋駅で初対面。当時わたしは大阪住み
少し気になる点はあったものの、お笑いの話で盛り上がった。
「先日はありがとうございました。教えてもらった下衆ヤバ夫(お笑い番組に出てくるキャラクター)、おもしろすぎて爆笑しました!」
と、後日メールをすると。
「つきこさんがヤバ夫で爆笑してるところを想像すると、そっちの方がおもしろいです。笑」
と返ってきた。
お笑いを観て爆笑することは、わたしにとっては日常。
お笑いの話で盛り上がって安心してたけど、なんだかまだ、彼の中の私と本来の私が離れてる感じがする…![]()
はじめから素を出し過ぎてもいけないし。婚活はもどかしい。
メールのやりとりをしていると「また会いましょう」という流れになり。
次の週末は彼が京都に来てくれ、終日京都観光をした。
弟ふたりの面倒を小さい頃からみている話や、職場の後輩たちとの話など、お兄ちゃんキャラなんだなと感じるエピソードを色々と話してくれた。
趣味で温泉に行くことがあるそうで、
「毎回温泉まんじゅうをお土産として買っていくんだけど、職場の後輩たちが誰も喜ばない。温泉まんじゅうは美味しいのに、おかしい。」
って、不思議そうに言っていたのが印象的だった。なんてことない話なんだけど覚えてる
↓このときなぜか、陰陽師・安倍晴明を祀った「晴明神社」に行った
大きなトラブルなくその日が終わろうとしていた夕食どき、蕎麦屋さんに入った。
彼はかき揚げそばを、わたしはきつねそばを頼んだ。
お蕎麦をすすっていると。
「そんなんで足りますか?」
と彼に聞かれ、
「お昼ご飯がボリュームあったので、あまりお腹がすいてないんです」
と答えた。
…答えたのに!
またもや彼は、彼の箸で、かき揚げを3分の1ほど切り分け、わたしの蕎麦の上に載せてきた!
悪気はないんだろうけど。
むしろ良かれと思ってやってるんだろうけど。
もうこの蕎麦食べたくなくなってきた…
潔癖症ではないけどさ
箸が止まり、表情もきっと暗くなっていただろう。
そんなわたしの様子にうろたえたのか、彼は更なる失態をおかすのだった…
⬇️一覧はこちら
過去の婚活を語る
かき揚げに罪はない
先週、夫のお弁当づくりで生まれたズボラアイデアについて書きました。
ズボラ弁当・ご飯編![]()
ブログをはじめて以来、一番のアクセスをいただきました
ありがとうございました![]()
おかず作りのズボラについても書きたかったのだけど。
写真を全く撮っていなかったので、あの日以降、パシャリ![]()
しまして。
今日はズボラ弁当・おかず編をご紹介いたします。
わたし、ズボラに関してはすごく自信がある
いきなり!お弁当クイズ
まずは以下5枚のお弁当写真をご覧いただき。
共通点があることにお気づきでしょうか![]()
・
・
・
・
分かりましたか?
「彩りが悪い」
→正解ですが指摘してはいけません
「詰め方が雑すぎる」
→正解ですが指摘してはいけません
「ごはんがラップに包まれてる」
→正解ですが、それにつきましてはズボラ弁当・ご飯編を。
一番上の写真だけお弁当箱の向きが違う
→わたしも思った
「同じ場所にたまごとウインナーが鎮座している」
→大・正・解![]()
①たまごとウインナー
この写真を使ってご説明いたします
紫で囲った①のエリアは常にたまごとウインナーで埋めます。
心に誓っているので揺るぎません。
…と書きつつ。2025年4月現在、ウインナーはやめてます。
たまごはゆでたまごだったり、「レンチンたまご」だったりします。
ちょー簡単「レンチンたまご」のレシピはまたいつか →アップしました
ゆでたまごは、前日の夕飯時に1個多くゆでておきます。朝は切るだけ。
私のお弁当づくりは、朝、コンロを使いません!!
なぜかって。ズボラだからです。夏は火を使うと暑いし
あと、夫が食べる直前にレンチンできる環境だというのも大きい。
③メインおかず
緑で囲った③のエリアはメインおかず。
基本は市販のミートボールか練り物です。練り物はメインおかずなのか?まあいいか
前日の余りものがメインおかず系なら③に詰めます。
②その他(冷凍食品など)
赤で囲った②のエリアは、その他のものを詰めます。
最近は根菜(じゃがいも・かぼちゃ・さつまいも)のオーブン焼きをたくさん作って冷凍したものが重宝してます。
詰めるものがなければ常備している冷凍食品で埋めればOK![]()
↓冷凍おかずはセブンプレミアムをよく買います
↓夫のお気に入り
ーーーーーーーーーーー
エリア①…たまご&ウインナー
エリア②…その他
エリア③…メインおかず
と、ざっくり決めてから、ストレスなく作れるようになりました。
目標は1年続けて12万円捻出![]()
![]()
外食するのと比べると1日あたり500円の節約×20日×12か月=12万円 という計算
がんばるぞー![]()
ぷー
使っているお弁当箱はこちら。スリムでレンチンOK![]()
1年後にこの記事を読み返すのが今から楽しみ。お弁当作り続いてるといいな
お読みくださりありがとうございました![]()
↓前回の記事
今日は『おうち避難訓練』の続きです。
おうち避難訓練=我が家が勝手に実施した訓練。災害に見舞われ、電気・ガスが使えない状態で在宅避難をすることになったという設定。
美味しいレトルト防災食
を食し、満足した3人(わたし・夫・小2の息子)。
「被災時こそ、こういう美味しいものとか、普段食べてるものを食べて安心したいかもね」という話に。
わたしは防災食定番の「フリーズドライご飯」が苦手。
レトルトのお粥は体調不良のときにあると助かるし、1~2年ほど保存可だから、防災食としてストックしようかな。
レトルトお粥セット。「普段も食べたい」と思うものを保存食にしていきたい![]()
防災フェアで試食させてもらって美味しかった『えいようかん』。これもストックしたい![]()
19:00 暇をもてあます
電気が使えない設定。
防災ライトのみの薄暗い部屋。
テレビは観ない。
スマホやタブレットも使わない。
よって、すごくヒマ。
実際に被災したらヒマなんて感じる心の余裕はないだろうけれど
息子は、防災ライトの読書灯モードを占領し、コロコロコミックを読み始めた。
今回大活躍だった防災ラジオライト。ソーラー充電で10時間以上使える![]()
「旅行の夜ってこんな感じだよね」
「昔の人が焚火のまわりで歌ったり踊ったりしてたのってヒマだったからかな」
夫とどうでもいい話をしながら時間をつぶしていると。
ラジオから陽気なラテンのリズムが流れてきたので、
「ちょっと踊ってみてよ」
と夫に余興を促したり、
美味しいバーボンでハイボール作ったり。
…あれ…避難訓練とは…
美味しいバーボン『メーカーズマーク』
20:30 就寝/訓練終了
ヒマ過ぎて、就寝予定だった21時を繰り上げ、20時半に3人そろって布団に入った。
こうして無事に『おうち避難訓練』は終了。
他にも、在宅避難時にあると良いだろうと思うものがいくつかありました。
水の要らないシャンプー
今回は入浴を済ませてから訓練スタートしたのだけど。
実際はお湯が出なくてシャワーが浴びれない状況になることもあるだろう。
そんなときは水の要らない『ドライシャンプー』があると良いのかな。
防災フェアで紹介されていた手袋タイプ。頭皮を洗いやすそう
体も洗いたいよな…考え出すとキリがない
スマホの充電にモバイルバッテリー
スマホの充電に絶対必要だろうと思いつつ、いまだに買っていないモバイルバッテリー。
色々ありすぎて決められずにいます。
ーーーーーーーーーーーーーー
20年ほど前、イギリスに滞在していたときのこと。
イギリス人に聞かれた。
「地震の危険があるのに、なぜ日本人たちは日本に住んでいるんだ?」
…なぜ地震が起こる土地に住んでいるのか。
そこで生まれたから?
家族や家や仕事があるから?
それらが無ければ地震のない国へ移るの?
考えさせられる素朴な質問だった。
答えは今も分からないけど。分からないまま日本に住んでる
「地震が起こる国に住んでいる」という事実から目をそらさず、
備えておくこと
忘れずにいること
は大事なのかなと思う。
『おうち避難訓練』の話はこれで終わります。
お付き合いありがとうございました![]()
8月15日に南海トラフ巨大地震注意が解かれて早一ヵ月。
すでに防災意識が薄まってきている我が家(わたし・夫・小2の息子)。あれだけ脅えていたのに![]()
前々から夫と「やってみたいね」と話していたプランがあり、先週末に実践してみた。
その名も…
おうち避難訓練★★もしガスと電気が止まったら?
地震などの災害にあい、在宅避難をすることになったという設定で行いました。
ルール
・電気・ガスは使用禁止
熱中症予防のためエアコンはOK 水道も使える
時間
・18時スタート、21時の就寝とともに終了 18時までに入浴は済ませておきました
追加設定
・お母さん(わたし)はお酒飲んじゃっててほろ酔い 地震はいつ来るか分からないからね![]()
↓毎年、秋はこのチューハイを飲む
訓練したことで気づいたことが沢山ありました
ほろ酔いだけど
18:00 訓練開始/夕食
家族3人、リビングに集合して訓練スタート!
室内照明は防災用ライト+懐中電灯ひとつ。
↓数年前に購入したもの。窓際で常にソーラー充電してます。ラジオ&室内照明として今回大活躍!
こんな感じで日当たりの良い窓際にいつも置いてます。乾電池なしでラジオ&室内照明として活躍してくれました![]()
区の防災フェアで3つ貰っていた懐中電灯。立てて置けて便利でした![]()
賞味期限がせまったレトルトの防災食があったので、それを夕食としました。
レトルトを温めるのにカセットコンロが大活躍![]()
↓電気・ガスが使えなくなってもお湯が沸かせるよう、このカセットコンロを購入しておきました
↓『イザメシ』まんぞく豚汁、ごろごろ肉じゃが、ふわふわ玉子粥を食べました。とっても美味しく、訓練なのに大満足のディナータイム![]()
おうち避難訓練の夕食準備で気づいたこと
・懐中電灯の明かりだけだと説明書が見にくいので、非常時用の機器は使い方を把握しておくと良い。
・調理時は明かりが必要なので、広範囲を照らせる照明器具が2~3個あると良い。(リビング用、キッチン用、など)
・さらに1人に1つ、懐中電灯があると尚良し。(トイレなど個別で動くとき用に)
・冷凍庫の食材などを温めるのに、熱湯OKのアイラップがあると便利そう
ランタンがあると部屋全体を照らせるかな~と購入検討中![]()
今日スーパーに行ったら売り切れてたアイラップ![]()
他にも「在宅避難のとき、あると良いかも」と思ったものがいくつかありましたので、次の記事に続きます![]()
↓前回のお話はこちら
今日は、惜しかった人その1 「お兄ちゃんすぎる男」の続きです。
惜しかった人=お付き合いや結婚にはあと一歩、何かが惜しかった男性
名古屋在住の病院勤務の男性と初対面が決まった前回。
当時わたしは大阪に住んでいた
当日は名古屋駅の改札で待ち合わせ。
プロフィール写真どおりの、黒縁めがねの真面目そうな男性がやってきた。
駅ビルのカフェへ行き、2人ともケーキセットを注文。
メッセージのやりとりの延長で当たり障りのない会話をしていると。
「つきこさんて、大笑いとかすることあるんですか?」
と聞かれてしまった。
初対面では素を出しすぎないように気をつけていたのだが、大笑いのイメージができないだなんて![]()
この私、しょうもないことで爆笑するのが人間として生まれた醍醐味だと思っているような女である。
さすがに綺麗売り(後述します)しすぎだ。
慌てて実際とかけ離れたイメージの撤回をはかる。
「そんなことないですよ!お笑い好きですし!」
「へ~、意外だなあ。好きな芸人さんとかいるんですか?」
「アンタッチャブルの山崎さんが好きですね」
「へ~、それもまた意外だな。リチャードホールの『下衆ヤバ夫』みたことありますか?」
「知らないですねぇ
」
好き言うたやん
「あれ、めっちゃおもしろいんで観てください
」
「どんな感じなんですか?」
「口では説明できないおもしろさなんで、とりあえず観てください!」
すごく熱くおすすめされたので、必ず観ると約束した。
お互い好きなお笑いの話をしていたら、自然と盛り上がり、和やかな空気になった。
「いちご好きですか?」と唐突に聞かれたので
「好きですよ」と答えると。
「じゃあ、どうぞ」
といいながら、彼のケーキの上にのったいちごを、彼のフォークで(!)すくって、わたしのお皿にのせてきた。
え…そのフォークでケーキ食べてたよね![]()
初対面やで、わたしたち![]()
![]()
![]()
そのいちごをわたしは食べたのか、こっそり残したのかは記憶にない
軽く衝撃を食らった。
初対面は1時間くらいで切り上げるようにしていたのだけど、会話は楽しかったので1時間半ほどお話しして。
ちょっとした大阪土産を渡し、わたしは宿泊先へ移動した。
フォークのことは気になったけど、友達と話しているような気楽さがあったし、彼も同じ気持ちならまた会ってみよう![]()
と思いながら。
後日、教えてもらった「下衆ヤバ夫」を検索してみると…
(当時はもっと長いバージョンがUPされてたけど削除されてる)
下衆くてヤバくて、大・爆・笑。
落ち込んだ時など、ヤバ夫の動画を観て何度元気をもらったことか。
彼とはご縁がなかったのだけれど、ヤバ夫を知れたことは私の人生で重要な出会いだったと言える。
ありがとう、下衆ヤバ夫。じゃなくて名古屋の人。
※この方との話はまだ続きます
ここから。
前述した綺麗売りについてご説明します。
当時の心の師匠、ゲイ・ブロガー「ゴマブッ子」様による、恋する女性に向けたアドバイスのひとつ。
そのブログは今はほぼ更新されていないのでリンクしないでおきます
綺麗売り
マイナス要素を男性に見せすぎず、綺麗っぽい部分だけを見せること。
素の自分は墓場まで持っていけ!
最初から相手に「ありのままの私を愛して!」と求めるのは、ただのワガママだと元々思っていたので。
このアドバイスは的を射てるなと納得し、婚活中は実践していたのです。
綺麗売りなんて、効果あるの?と思う方もいるかもしれませんが、実際とーーってもありました。
墓場まではもっていけず笑、今は素で生きてます。
↓当時のわたしの婚活指南書
ゴマブッ子『女のしくじり』
婚活ブームにお疲れ気味のすべての女性に贈る、笑えて泣ける本音のモテ教本!
辛口ゲイ・コラムニストが、リアルな「女のしくじり」をケーススタディ。
婚活女子だけでなく、恋愛ベタな人(のめり込み過ぎちゃう人)に超オススメな本です。
↓前回のお話はこちら
今日は、惜しかった人その1 「お兄ちゃんすぎる男」のお話です。
惜しかった人=お付き合いや結婚にはあと一歩、何かが惜しかった男性
当時大阪に住んでいた私は、関西圏でお相手を絞り込んで活動していた。
良い感じの人となかなかマッチングできないので、エリアを拡げて検索してみることに。
まずは思い切って名古屋を対象地域にしてみた。
わたしは引っ越しなどの環境の変化が大好き人間。
将来的にお相手の居住地に引っ越すことになったとしても構わないと思っていた。
新幹線なら片道1時間ほどだし、それで素敵な人と出会えるなら大した距離じゃない!
・・・よね?
新鮮な気持ちで名古屋エリアの男性会員のページを観ていると。
さっそく名古屋在住の方から「いいね!」が来た。
4つ年上の医療系専門職の方。
同じ病院に勤続10年で、今は後輩指導なども担っているという。
真面目で実直そうな性格が伝わってくるプロフィール。
わたしもさっそく「いいね!」を返して、メッセージのやりとりがスタートした。
ちょっと今更なのですが…「いいね!」じゃなかったかもしれない
♡(ハート)を送る仕組みだったかも??
私が使っていた「Yahoo!お見合い」というサイトは今はもう無いので確かめられない
何往復か無難なメッセージのやりとりを続けていた時。
ちょうど仕事で名古屋出張が決まった。
これは何かのお導きか!!
すぐ良い方に解釈しちゃう
「○月○日、仕事で名古屋へ行くことになりました。もしご都合が良ければ、◯時頃に名古屋駅でお会いすることはできますか?」
と、さっそく彼にメッセージを送った。
「会えることになったら私が大阪に出向くつもりでいたのですが、お会いできるなら嬉しいです。その時間に行けますよ(^^)」
と返信が。
中距離ながら、こうしてスムーズに初対面が決まった二人。
この先どうなる?
連続小話『OLホステスは見た!』第13話です。
気楽にお付き合いください![]()
容姿はNHKのアナウンサーっぽいと言われます。
民放アナウンサーでないのはなぜだろう
そんな私がOLをしていた20代半ばに迷い込んだ、夜の街でのお話です。
記事テーマ》OLホステス にアップしていきます![]()
↓前回のお話はこちら
ここから今日のお話。
前回はナゾの紳士・瀬川さんと、本と映画の話で意気投合したOL。
翌週のお店は、ほぼ満席状態だった。
店側は3人なので、3組以上お客様がいらっしゃるとかなり大変なのである。
私は不慣れなこともあって誰よりもてんてこまい![]()
しかし、こういう時のママの采配は見事だった。
放置してもOKなお客様と、ママや女の子が着くべき席を見分けて、上手く回していた。
「放置してもOK=どうでもいい」ではなく、お店に理解がある(または理解を示すことをステイタスにしている)お客様という意味
「あそこのお客様、最初から最後まで誰も付かなかったけど大丈夫なのかな…」
という心配が当たったことは、私の知る限りでは一度もなかった。
放置しまくったお客様でも、お見送りの際にはママは必ず駆けつけた。
丁寧に謝り、手土産を渡し、エレベーター前で深くおじぎをしてお客様を見送っていた。
「今日は大繁盛やったなあ、よかったなあ」
と言いながら、お客様たちは皆、笑顔で去っていくのでした。
そして後日ちゃんとまた来てくれる、不思議な世界![]()
話は戻り。
優雅な北新地のラウンジで、ひとりてんてこまいなOL。
ママの指示により、アイスペール3つを氷で満たすのが今のミッション。
カウンター内で必死にアイスボックスに手をつっこんでいると、声をかけられた。
「どう?元気かい?」
アイススコップ(氷をすくうやつ)を握ったまま顔を上げると、瀬川さんだった。
「瀬川さん!いらっしゃいませ」
瀬川さんの定位置、カウンターの一番奥は他の方が座っている。
「どうしよう?」と私が考えているうちに、瀬川さんはちょうど空いていたわたしの目の前の席にスッと座った。
ふぅ、良かった。
引き続き氷と格闘しているわたしが見えているのかいないのか、嬉しそうに話しかけてくる。
「元気そうやな。しかし今日は盛況やなあ
」
「そうなんです、すみません。少しお待ちくださいね
」
と言いつつ、頭の中はパニック。
まずこのアイスペール3つをやっつけて…瀬川さんのお酒と葉巻のお世話して…あ、あそこのお客様グラスが空きそう…
もう…何から手を付けたらいいの…
ママ「つきこちゃ~ん、こちらのお席にピーナツとレーズン、追加お願いね~
」
さらに増えた!
瀬川さん「どうや、何か新しい本でも読んだか?」
ちょ、ちょっと待ってね!
わたしは子どもの頃から心の中が顔に出にくいようで。
喜びも悲しみもパニックも、人に伝わらない。
この日をどう乗り切ったのか覚えていない。
けれど嬉しいこともあった。
この日以降、瀬川さんはこのポンコツ新人(私)の出勤日に必ず来てくれるようになったのだった。
『OLホステスは見た!』第14話に続きます。
⬇️一覧はこちら
連続小話『OLホステスは見た!』第12話です。
気楽にお付き合いください![]()
容姿はNHKのアナウンサーっぽいと言われます。
民放アナウンサーでないのはなぜだろう
そんな私がOLをしていた20代半ばに迷い込んだ、夜の街でのお話です。
記事テーマ》OLホステス にアップしていきます![]()
↓前回のお話はこちら
ここから今日のお話。
3回目の出勤日にしてママから過酷な状況に追い込まれたOL。
ママと昔なじみのお客様、瀬川さんとの会話の行く末は…?

娘さんの離婚話を聞いたあとは、趣味の話に。
瀬川さんは読書が好きで、『本屋大賞』(全国の書店員さんたちの投票で選ばれる賞)を受賞した本をよく読んでいるという。
↓本屋大賞HP
わたしも本好きだけれど小説はあまり読まないため、瀬川さんにいくつかおすすめを教えてもらった。
このとき教えてもらった本は忘れてしまったけれど、その後わたしも『本屋大賞』にハマってよく読みました
↓受賞作でおもしろかったもの
冲方 丁『天地明察』
佐藤 多佳子『一瞬の風になれ』
瀬川さんは映画も好きだという。
わたしも映画が好きで、昔のアカデミー受賞作を観たりするという話から、『熱いトタン屋根の猫』という映画を教えてもらった。
Prime Videoはこちら![]()
Prime Videoはこちら![]()
ママは相変わらず戻ってこない。
瀬川さんが何者なのかも、いまだに分からない。
まあいいか。
瀬川さんとはお話していて楽しい。
瀬川さんも楽しそうにしてくれている。
こんな感じで他のお客様ともお話できたら良いのかな。
うん、もう少しがんばってみよう!
瀬川さんのおかげで元気を取り戻せたのでした。
『OLホステスは見た!』第13話に続きます。
⬇️一覧はこちら
連続小話『OLホステスは見た!』第11話です。
気楽にお付き合いください![]()
容姿はNHKのアナウンサーっぽいと言われます。
民放アナウンサーでないのはなぜだろう
そんな私がOLをしていた20代半ばに迷い込んだ、夜の街でのお話です。
記事テーマ》OLホステス にアップしていきます![]()
↓前回のお話はこちら
ここから今日のお話。
2回出勤してみて、夜の仕事は自分には向いてないような気がしてきたOL。
足取り重く向かった3回目の出勤日のこと。
瀬川さんという60代後半ほどの男性がお店にやってきた。
「お久しぶりやねえ。嬉しいわあ
」
と、ママが駆け寄った。
「せやなあ、ご無沙汰してしまったなあ」
と言いながら、瀬川さんは慣れた様子で一番奥のカウンターに座った。
ママとは古いお付き合いのようで、共通の知人の話で盛り上がる。
わたしは蚊帳の外~♪

しばらくすると他のお客様がいらしたが、ママに言われるままそちらは私が応対した。
お酒を作り終わり、さあ何を話そうか…と思う間もなく。
「連れをママに紹介したいから呼んでほしい」とそのお客様に言われたので、瀬川さんと話し込んでいたママに声をかける。
お客様の方をちらりと見ると、朗らかモードだったママが一瞬でキリっとした表情に。
「つきこちゃん、じゃあ瀬川さんお願いね
」
気合をいれるかのようにジャケットの襟元を正すと、スッとお客様の方へ向かわれた。
ママはジャケット×タイトスカートが定番スタイル
瀬川さんがどういう方なのか何の説明もなく。
丁重に扱わねばならないと感じたお客様のときのママはいつもこうだった笑
瀬川さんはそんなママにも慣れているのか、にこやかに私に話しかけてくれた。
「初めましてやね。ここは長いの?」
「まだ今日で3回目なんです。よろしくお願いします」
精一杯の、でもおそらくぎこちないであろう笑顔で答えた。

瀬川さんが何者なのか分からないまま、でも聞いたら失礼だろうから聞けないまま、手探りで会話をはじめる。
瀬川さんも同じように思っていたに違いない。
慣れてきてからは、こういう場合はこちらから名刺を渡し、お客様にも自己紹介をしてもらう流れにしていた
「お店はどう?少し慣れてきたかい?」
「どうなんでしょう。まだまだ緊張します
」
「昼は会社員なのかな?そっちの調子はどうや?」
「そちらは2年目でだいぶ慣れきたところです。瀬川さんは最近いかがですか?」
聞かれたことを聞き返す、オウム返し作戦。
なんとなくで聞き返しただけだったのだが、これが思わぬ盛り上がりにつながった。
なんと最近、娘さんが離婚し、幼い子どもを連れ、瀬川さんの家に戻ってきたのだという。
ちょうどその数日前に、「親が裕福だと子どもの離婚率が高い」という記事を読んだばかりだった。
親に経済的余裕があると、「頼れる先がある」と子どもは考え、離婚のハードルが下がる要因になるのだそうだ。
その話をすると瀬川さんは「そうか、そうか、それは面白いね」と言って満足げに、嬉しそうに笑っていた。
父親からすると娘婿に勝ったような気持ちになるものなのだろうか?
ママは紹介されたお客様の相手で手一杯のようで、一向に戻ってこない。
その日はずっと瀬川さんと話していたように思う。
久々にいらっしゃって、ママと話したいだろうに、愚鈍な新人(私)の相手をさせてしまい申し訳ないと思いつつ…
『OLホステスは見た!』第12話に続きます。
⬇️一覧はこちら









































