《中編》 より

 

 

【仁徳天皇陵(大仙陵古墳) 過去を封印する最大の鍵場】

 仁徳天皇のメッセージからは、祖母にあたる神功皇后と父にあたる応神天皇の抱えている思いを、一段上から抑え込むかたちで封印するために仁徳天皇陵が作られたこと。また、2人の思いを守ることが自らの役目であることなどがわかりました。(p.222-223)

 巨大な仁徳天皇陵を上から眺めると、鍵穴のような形になっています。この古墳は、すべての過去を封印する最大の鍵場として作られました。(p.222)

 日本に一番多くあると言われている八幡神社(総本宮は宇佐八幡)で祀られているのが、仁徳天皇の祖母と父である神功皇后と応神天皇であり、日本古代史を浅く齧った程度のチャンちゃんでも、この二人の名前は昔からよく目にしていた。だのに、この二人に関しても、確かなことは分かっていないのである。

 「意味があって隠されていた情報」は、「民族の思いを一つに束ねる大きな愛」が、きちんと育った段階で開示されるのが一番相応しいらしい。いつ「新しい時代の鍵」が用いられるかは、日本人の意識の成熟度にかかっているのだろう。

 

 

【市杵島比売】

 大仙陵古墳での神事を終えて車中に戻ったとき、次のようなメッセージが私に降りてきました。

 ※   ※ ※ ※

 市杵島比売が守ってきたもの、その守りをしてきた者たちの思いがここに詰まっています。民族を束ねたその者たちの思いが集まって、天皇神(てんすめらがみ)が存在することをご理解ください。

 ※   ※ ※ ※

 市杵島比売(いちきしまひめ)とは、宗像三女神の1柱です。・・・(中略)・・・。

 宗像三女神である多紀理比売(たごりひめ)・田寸津比売(やぎつひめ)・市杵島比売は、神話の中で三姉妹の神様として語られていますが、じつは姉妹ではありません。血縁のない強力な巫女たちです。1柱だけでは神力が弱かったため、3柱を束ねたことで完全なかたちになりました。

 したがって、この3柱が揃うと尋常ではない神力が発揮され、天地時空のすべてを動かします。どれほどの武力を持った軍隊でも、3柱の神力があれば一瞬にして吹き飛ぶほどなのです。(p.225-226)

 宗像三女神を祀る宗像神社は、昔も今も変わらぬ国防の要所・北九州にある。シャーマンさんたちが発揮する神力の一端を経験したことがある人なら、宗像三女神の神力に関する上記の記述を、首肯しつつ読むだろう。

 その神力を広く行きわたらせるために、市杵島比売は弁天様として日本各地の神社で祀られています。一人でも多くの女性が潜在的に秘めている自らの能力、思いを実現する力に気づき、祈りの力によってその封印を解くことが目的なのです。(p.226)

 このあと、日本人女性に向けた、熱い熱いメッセージが記述されている。

 「市杵島(いちきしま)」の言霊を数霊に変換すれば「81」。

 「81」は日本の国番号でもある。

  《参照》 『数霊に秘められた宇宙の叡智』 深田剛史・はせくらみゆき (徳間書店)

           【人間の本質を示す81】

 宗像神社は北九州にあるので関東からは遠いけれど、宗像三女神は、広島県の厳島神社 や 神奈川県の江の島神社 にも祀られています。

 天河神社も、正式には天河大弁財天社ですから、そうでしょう。

   《参照》  『空海は古代ユダヤの錬金術師だった』 月海黄樹 (徳間書店) 《前編》

           【天河神社】 

 他に、丹生都比売神社 もあります。

 このブログにある神社の中で、主催神ではありませんが摂社として大切に市杵島比売が祀られてている神社に、三嶋大社伊和神社(播磨国一之宮)出雲大神宮(丹波国一之宮) があります。

 下記リンクには、宗像神社と宇佐神宮の関連が記述されている。これを読んでおけば、本書に記述されている両社御祭神の関連・謎解き・解明に役立つし、出光さんは、日本人に託された使命(本書の主旨)を実践していた方だったこともよく分かるだろう。

  《参照》  『出光佐三の日本人にかえれ』 北尾吉孝 (あさ出版) 《前編》

           【宗像神社と宇佐神宮】

  《参照》  『出光佐三の日本人にかえれ』 北尾吉孝 (あさ出版) 《後編》

           【国を守る】

 

 

【神功皇后と応神天皇】

 先にも書いたように、神功皇后と応神天皇は、宇佐神宮(宇佐八幡)の御祭神。

 じつは、神功皇后は「宗像三女神の長女」であり、原初キリスト意識にもとづく大巫女でした。天皇家の神力継承のため、仲哀天皇に嫁いだのです。(p.227)

 ここで言っている「宗像三女神の長女」とは、『日本書紀』の記述でいうところの長女、即ち、多紀理比売のこと。つまり、神功皇后=多紀理比売、と言っている。

 そして(『記紀』では神功皇后の息子にあたる)応神天皇を生んだ母親は、宗像三女神の中で最も強い神力をもつ市寸島比売だった可能性があります。(p.227)

 応神天皇は武内宿禰の子どもであることが判明しました。(p.257)

 記紀では、応神天皇は、仲哀天皇と神功皇后の子どもとなっているけれど、本書によると、武内宿禰と市寸島比売の子どもということになる。

 歴代天皇は、原初キリスト意識の大巫女を妃にする傾向がありました。大巫女と結婚すれば、神力をもつ子どもが授かります。国家・民族を一つにまとめるには、権力だけでなく神力でおさめる必要があるのです。(p.227)

 本書の中には、上記書き出しの中にあるように、“原初キリスト意識”という表現が、キーワードのように何度も書かれているので、以下のリンクを付けておきます。末端まで辿ってください。

   《参照》  『天皇とユダヤとキリストそしてプレアデス・メシアメジャー』 赤塚高仁・小川雅弘・村中愛

           【キリスト意識が分かるのは日本人だけ】

 本書の内容を理解すれば、下記リンクのような事実が認められる理由がわかるはず。

   《参照》  『禁断の日本超古代史』 宗川日法 (グリーンアローブックス)

           【日本・ユダヤ同祖論の傍証】

 

 

【日本は、女神の神力でつくられた国】

 日本は、男たちの権力支配でつくられた国家ではありません。神力でつくられた国家です。この神力には卑弥呼や神功皇后、宗像三女神といった大巫女たちが深く関係しています。(p.228)

 大巫女たちは、いずれも「神国日本を立ち上げ、地球を守りなさい」という啓示を受けていた。

 宗像三女神は、この国の神力を守るためにいまも働かれています。

 この国で最高位の神官といえば天皇であり、天皇家の祖霊神として祀られているのが天照大神です。・・・(中略)・・・。

 自然神とも女神とも受け取ることができる天照大神ですが、私が拝見するお姿は若い女性であり、その後ろには大勢の侍女がずらりと並んでいます。

 天照大神・宗像三女神・神武天皇に備わっていた計り知れない女神の力は、日本のすべての女性たちに受け継がれています。そのことをぜひ多くの女性たちに気づいてほしいのです。そして一刻も早く自らの潜在能力を開花させ、日本を、そして地球を守ってほしいと願っています。(p.229)

 「日本を守る」だけならば、男の役割に思えるけれど、たいていの男たちは左脳系だから分離意識が先だってナショナリズムに傾斜してしまいがち。神の本来の意図である「日本、そして地球を守る」ことができるのは、やっぱり右脳系で融合意識が備わっている日本人女性たちだろう。

   《参照》  『Descention ~自らを下げる~』 中里尚雄 (ぶんがく社)
            【愛しき日本の姫君達☆】

 

 

【履中天皇からのメッセージ】

 仁徳天皇陵の近くにある履中天皇(仁徳天皇の息子)陵で受け取ったメッセージとして書かれている。

 この地に守られしものは、それぞれの国の神が守ってき財産、金銀、いくばくかのお金ではなく、それよりもさらに大切なご神託を受けた神の元のおさめ、支え、鞘といえばわかりますか?

 そうです、神の御心をあらわす「神の剣」をおさめて守る形としてつくられております。神の剣を(山の)頂に刺すことにより、この国を治めて守る役目、その意味を持つ者が天子となり、勅命を受けたものが天皇となるしきたりです。

 それぞれの天子・天皇がおられますが、争いをするためではなく、この地におさめて守りし神の魂を一つにまとめ、封印し、その力を御陵の力とし、徳の光とし、ご神託・勅命の神の光となしております。

 それが、この地を守る我々の役目です。さらに信託に必要な道具をこの地におさめて守ることが我らの役目であり、その証となる神札、もしくは神の証しとなるもののすべてを入れております。

 それは何よりも仁徳天皇の思いであり、父、母、祖父母、両家のすべてに関わる民の思いであり、合わせて祀るという思いです。

わたしが多くを語るには、まだ足らぬものではございますが、多くの者たちの支え神となるために、心を一つに束ねた父の思いを、どうぞおわかりください。

※   ※ ※ ※

 メッセージ中の天子とは天皇神(てんすめらがみ)として認められた子どもを意味し、天皇の血筋のことを指します。(p.231-233)

 現代の一般人からすると、ドデカい陵墓などというものは、古代天皇の権力を誇示する遺物にすぎない、と思ってしまうのが普通だろうけれど、当時の天皇の思いがどのようなものなのかが、陵墓の意味と共に書かれていたので、書き出しておいた。

 

 

【大国主と事代主と須佐之男】

 四国にある一国の王様だった事代主神が、須佐之男命という神力に守られていたことも分かりました。その須佐之男命の神力を手に入れたいがために、大国主命は四国を制圧して事代主神を配下に置いたのです。

 つまり、もともと須佐之男命は出雲の神力ではなく、大国主命が四国の事代主神から奪い取った神力でした。

 それ以前の出雲と四国は友好関係を築いていました。新羅系と百済系の勢力関係が逆転したことで、・・・(中略)・・・事代主神は自らの土地を捨てて出雲へ移ったのでしょう。(p.247)

 この内容は、下記リンク内容に矛盾しない。であるなら、事代主神はアマテラスの義弟たちによって四国を追われたと考えることもできる。

   《参照》  『アーリオーン・メッセージ』 アートライン・プロジェクト (徳間書店)

           【それぞれの数霊】

 

 

【大国主命と武内宿禰】

 大国主命の扱いは複雑で、今回の天皇家の話には直接関係がないため深くはお伝えしませんが、じつはこの解明が非常に難しいのです。大国主という人物を「一人」に設定することで、九州・中国・四国などの各民族の思いを一つに束ねると理解してください。

 また、出雲国の王である大国主命が、続いて登場する武内宿禰の子どもであることも神事で判明しました。大和朝廷の争いに巻き込まれた者たちの思いをくみ取って、すべてを采配したのは武内宿禰でした。(p.248)

 応神天皇は武内宿禰の子どもであることが判明しました。(p.257 再引用)

 新羅系と百済系、双方の血をひいている応神を天皇に据えた。それが武内宿禰の采配。

 5人の天皇(景行・成務・仲哀・応神・仁徳)に仕えた武内宿禰は、そもそも天皇家の血筋の方。鳥取市にある 宇倍神社(因幡国一之宮) に主祭神として祀られている。

   《参照》  『誰も知らない世界の御親国日本』 布施泰和 (ヒカルランド) 《後編》

            【金色のトビ(金鵄)】

 

 

【須佐之男命は、応神天皇と同一の可能性】

 じつは出雲の神である須佐之男命は、応神天皇と同一の可能性があります。この事実を隠すために「須佐之男命」という陰の存在を立て、いっさいのやり取りを消す役目として幽世の神とするのは理解できます。(p.259)

 「まさか・・・」というか「よもや・・・」というか、なんか一瞬頭が空回りしてしまいそうな記述である。

 であるなら、大国主命と須佐之男命は兄弟であり、父親は武内宿禰ということになる。

 であるなら、出雲の国譲り神話の内実に、重なるだろう。

 

 

【市杵島比売・卑弥呼・瀬織津姫】

 安曇族が守ってきた原初キリスト意識の大巫女が市杵島比売だとすると、あとからやってきた卑弥呼が、市杵島比売と接触して神力を統合したことは十分に考えられます。卑弥呼の一団に市杵島比売の神力が加わったということです。

 ところで、卑弥呼と瀬織津姫が同一人物か?という疑問もあります。なぜなら、卑弥呼には天の御光りを地上に降ろし、再び天へ返すという驚くべき神力があるからです。

 それでも地球を見守る瀬織津姫と同一かと問われれば、それは違うといわざるを得ません。宇宙巫女の瀬織津姫は、大巫女の卑弥呼よりもさらに高次な存在。卑弥呼の神力は、瀬織津姫の神力の一部と考えたほうがいいでしょう。(p.272)

 いずれにせよ、大巫女や姫神たちの神力って、スンゴイ!

 タコな男どもは、舐めたらアカンよ。

 

 

【刺青】

 いまも沖縄には刺青の風習がわずかに残されていますが、そのルーツは古代に船でやって来たインドの一団でした。当時の刺青は単なる装飾ではなく、民族の血縁を守り継ぎ、伝承するための物でした。図柄によってどの部族の出身であるかを判別したのです。(p.292)

 かつてヨーロッパから南方を回り、沖縄・九州を経由して福井県の常神半島から入って琵琶湖周辺に住み着いた鏡族にも、全身に刺青をする風習があったと書かれている。

 インドの一団なら、ドラヴィダ族だろう。

   《参照》  『一念三千論で解く宇宙生命の秘密』 五井野正 (ヒカルランド) 《後編》

           【断食行を終えた釈迦に粥を差し出したスジャータの役割】

 インドには、祇園祭に似た大規模なお祭りもある。

   《参照》  『12億の常識が世界を変える インド』 長谷川慶太郎 (ポプラ社) 《後編》

           【祇園祭の原型が残るオリッサ州】

 七福神のうち、3柱はインド出身らしい。

   《参照》  日本文化講座 ① 【 七福神 】

           ■七福神は何処から来た?

 

 

【天龍】

 2004年、何かに導かれるように沖縄の宮古列島にある伊良部島と下地島を訪れ、現在の活動のきっかけとなる「龍神雲」を目撃しました。

 ふと空を見上げた瞬間、とぐろを巻きながら一直線に上昇する不思議な雲を発見。それを撮影していると、「白い龍、白龍は、天龍である」というメッセージが降りてきたのです。

 私が訪れたのは、伊良部島の名所である「通り池」の先にある海に突き出た特別な岩場(なべ底)でした。そこは地元の神人(かみんちゅ)のあいだで「龍にまつわる特別な場所」と言い伝えられていたのです。

   《参照》  通り池・鍋底池 & 渡口の浜

 のちにわかったのですが、天龍とは、すべての龍神を司る最高位の存在だそうです。(p.119)

 沖縄では昔から伊良部島そのものが龍宮城だといわれていて、島内には「龍が出入りする門」や「龍が休む台座」が点在しています。

 2005年、日本を守る最大の自然霊である白龍が、龍宮城である伊良部島に集まっていることがわかりました。(p.200)

 2004年に著者さんが見た「龍神雲」は、下記リンク書籍の表紙に描かれているもの。

   《参照》  『白龍の神導き』 吉岡学 (アイワード)

           【伊良部島】

 天龍が住まう宮古列島(宮古島、伊良部島、下地島、来間島、池間島、大神島)は、天皇家のルーツとなる所。

 

 

【母なる命の元】

 約6000年前、ヨーロッパから南方の国々を経由してやってきた巫女たちが最初に到着した日本の場所は、沖縄の宮古列島にある来間島(くりまじま)でした。

 島内に残された天照大神の「天岩戸」では、日本神道の謎を解き明かす重要な鍵が見つかっています。出雲国がつくられるよりも昔、宮古島に「母なる命の元」である天照大神が降り立ち、その神力が大和朝廷そして天皇家に引き継がれていきました。

 宮古島の神人と行った神事により、「母なる命の元」が沖縄から九州、出雲、そして伊勢へとつながっていることを確認しました。(p.128)

 来間島は宮古島と橋でつながっている小さな島。伊良部島も池間島も宮古島と橋でつながっている。下地島と伊良部島は陸続き。大神島だけは船で行くしかないけれど宮古島から2km程しか離れていない)

 下記リンクの「やこう玉」は、「母なる命の元」となる高次元エネルギーをダウンロードするモノ、即ち、三種の神器のうちの勾玉のことだろう。

   《参照》  『 【宇宙の創造主:マスター】との対話① 』 天無神人 (ヒカルランド) 《後編》

           【やこう玉】

   《参照》  『一万年の天皇』 上田篤 (文芸春秋)

            【天つ日継】

 

 

【神武天皇の母】

 鵜戸神宮の陵墓におられた鵜葺草葺不合尊に、神事の報告をした際のこととして、以下のように記述されている。

 鵜葺草葺不合尊の妻(神武天皇の母)である玉依毘売は、沖縄の宮古島出身であることがわかり、それによって宮古島―沖縄本島―出雲大社―伊勢神宮を神事で一つにつなぎました。こうして私が、天皇家に隠された「沖縄からの母系の血筋」を明らかにしたことに対し、鵜葺草葺不合尊の御魂はお礼をいわれたのです。(p.315)

   《参照》  『沈んだ大陸スンダランドからオキナワへ』 大宜見猛 (ヒカルランド) 《後編》

            【神武天皇生誕の地】

 

 

<了>

 

  アマミカムイ(天無神人・吉岡学)著の読書記録

     『白龍の神導き』

     『 【宇宙の創造主:マスター】との対話① 』

     『日本の神々と天皇家のルーツ』