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 既掲載の アーリオーン・北川恵子著 の著作などに書かれていた内容をもとに、いろいろ書かれている。1996年11月初版。同年以来の再読。
 なお、本文中では、アーリオーンはアリオンと記述されている。

 

 

【日本の危機】
 『この世界に、影の存在としての圧力が掛ってきたときに、防波堤の役目も担うことのできる国が日本なのだ。ところが、この防波堤の役目をも担えるはずの日本の国民は、眠ろうとしている。物質的にも恵まれ、柔らかい毛布の布団の中で自分だけの夢を貪りながら、ながいながい夢を見ようとしている。この夢には供給元としての影の存在があるにも関わらず、日本の国民はわれ関せずとばかりに、クルリと向こうを向いて寝ようとしている。せっかくの磁場である日本も、その上の国民がこれでは機能しなくなる』 
 これは、「日本の危機」 がそのまま 「世界の危機」 に繋がる、ということにほかならない。アリオンは、日本と日本人の将来について非常に憂慮している。(p.11)
 この書籍が書かれてから14年もたった現在、さらに憂慮は深まるばかり・・・。

 

 

【日本に封印をしたアマテラスの義弟たち】
 神武天皇は日向族の出身であり、もともと王位継承権を持っていた出雲族の生まれではなかった。
 一方、出雲族の頭領であるスサノオは、出雲族の奇稲田姫と、日向族のアマテラスとの間にそれぞれ子供をもうけている。
 アリオンによれば、スサノオとアマテラスは政略結婚である。
 このアマテラスの嫁入りをきっかけにして、日向族と出雲族の確執は、消えるどころかますます激しさを増していく。確執の中心人物となった人物こそ、前述した 「アマテラスの義弟たち」 である。彼らは、この政略結婚の反対派の急先鋒だったのだ。
  ・・・(中略)・・・ 。彼らは、自分たちの権力に固執するあまり、日向族と出雲族の融和を阻止しようとしたのである。それも、日本列島全体に強力な呪縛を施すことによって・・・・。(p.44-45)
 南北朝の分裂抗争など、日本が二つに分かれて対立する根源がこれである。
 このような、アマテラスとスサノオの確執を記述していた書籍に、『根源への道 日本の神々』 佐田靖治 (光泉堂)がある。しかし同書では、日本の根源に係わる霊的呪縛を解いた先にあるのは、出雲族の復権ではなく、日本神話で語られる母神イザナミ、つまり加賀の白山王朝であると書かれていた。神界劇という視点で同書に比べたら、この 『アーリオーン・メッセージ』 は、保育園並みの内容であるけれど・・・。

 

 

【それぞれの数霊】
 アリオンは、アマテラスの義弟たちの数字は 「四」 であると言う。さらに 『アマテラスの義弟たちが隠れ、逃げ込んだ地域。それが四国だ』 ともいっている。四国と言えば、空海が お遍路 として知られている88カ所の結界を巡らせた所であるけれど・・・。
 ここで一つ思い出されるのは 『ニギハヤヒの隠された数字は九である』 という、さきほどのアリオンの言葉だ。
 「八」 である出雲族を、当時統率していたニギハヤヒの数字が 「九」。これは、八に一を加えた数字である。
 このことから単純に類推すれば、「三」 である日向族の中でもっとも大きな影響力を持っていたアマテラスの義弟たちが 「四」 である、という話には素直に納得できる。(p.45-46)
 数霊・言霊を使いこなせぬ呪者など呪者とはいわない。日本には地名に数字が残っている所が多い。
 ニギハヤヒは、スサノオとクシイナダヒメの間に生まれた人物で、アリオンが日本の正史を語ったところによれば、実際には彼こそが初代の天皇である。そのニギハヤヒの功績と史実は、アマテラスの義弟たちの封印によって、過去の歴史に葬り去られてしまっているのが現状だ。
 『ニギハヤヒは奈良の三輪山に葬られている』 とアリオンは言う。(p.56)
 「八」が「三」によって、「九」が「四」によって封印されている、ということになる。

 

 

【封印を解くべき人物】
 アリオンの言う 『日向の血を受け継いだ者』 が誰なのか、それはまだ我々にもわからない。おそらくそれは、本人だけにわかる “直観” という形で明らかになるのだろう。いずれにせよ、日向族の封印は日向族の手によってのみ解くことができるようだ。
 アリオンは、人の犯した過ちについてこう言っている。
 『人の失敗は人の手によって修復してほしい。私たち神霊族が修復するわけにはいかない』 (p.76)
 現在の伊勢にアマテラスの居を構えるまで、ヤマトヒメは何箇所もめぐり歩いた。それらのすべての個所は今日元伊勢として残っているけれど、これは五十鈴という50面の光の壁(封印結界)をつくるためだったそうである。

 

 

【日本はアジアに・・・】
『これからの世界がどうなるか?
 まず世界が大きく分けて3つに分かれるだろう。ヨーロッパ+ソ連、アジアおよび発展途上国、そしてアメリカの三つだ。日本は非常にまずいことだが、アジアの仲間に入らずにアメリカの後押しをしようとするだろう。ヨーロッパ+ソ連は強大な力をもつだろう』 (p.164)
 アリオンの予見どおり、日本は非常にまずいことを行っている。依然として、テロ国家アメリカの属国であることを止めようとしない。

 

 

【トラジャ族】
 インドネシアにあるスラウェシ島である。十字が歪んだような形をしたこの島は、海路をたどった出雲族系アマ族が日本にいたる途中の経由地となっており、純度の高いアマ族の血を今に伝えるトラジャ族と呼ばれる部族が住んでいる。(p.221)
 上記では、パミール高原から日本へ向かう出雲系アマ族との縁、下記の書籍はムー大陸との縁で記述されている。いずれにせよ、日本とトラジャ族の縁は深い。
   《参照》   『告 ― 真のつくり変え ― 』 日子八千代  文芸社
             【日本の原点があったトラジャ】

 

 

【自立】
「自分は何を求めているのか」 「そのために何をなすべきか」 「自分は何を恐れているのか」 「それは何故か」・・・ そういった問いかけを自身に投げかけつつ、自分自身の未来を、自分自身の手で切り開いていくことが 「最悪の事態」 を避ける、あるいは軽減する唯一の方法だ。「どこからか救世主が降臨してきて私たちを救ってくれる」 ことなど決してない。受身の態度からは、何も生まれないし、始まらない。
 アリオンはよく、私たちに 「自立しなさい」 と言う。(p.296)

『自ら立ち上がり歩もうとしない者に、
 手を差し伸べ、歩ませようとする努力は、見ようによっては美しく見えるが、
 これはお節介だと知りなさい。
 自ら立ち上がる努力を放棄し、他者に依存して立たせて貰いたい者は、
 自らの手で得る物は何も無いのだから、
 何も得ないという結果を持つことが、学びとなる。』 (p.300-301)

 

 

  アーリオーン著の読書記録

     『I LOVE YOU 1』

     『I LOVE YOU 2』

     『光よりの光、オリオンの神の座より来りて伝える』

     『アーリオーン・メッセージ』

 

<了>