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 『I LOVE YOU 1』 の続編。1991年6月初版。バブルがはじけた直後とはいえ、多くの人々が新興宗教やチャネリングに興味を向けていた時代に、それらへの関わり方による功罪が記述されてもいた。

 

 

【心の信号で出るホルモンの影響に支配される日本人】
北川 : 麻薬中毒とかLSD中毒患者に似ているんです。 ・・・(中略)・・・。人間の頭の中にはモルヒネによく似ている成分を出す部分がありますね。 ・・・(中略)・・・。それがすごい痛みとか苦しみとかを感じたときに出るわけです。ホントは、もうひとつあるんですって。エンドルフィン以外に、ボーッと、分からなくなるような状況になるものがあるらしい。エンドルフィンって言うのは、たぶん身体からの信号で出るわけでしょう。ところが心からの信号で出る、エンドルフィンのようなホルモンがある。それは、イヤだとか、これは避けたいとか、自分の心の中に接触するような問題が起きたときに意識を遮断してしまうもの。それが頻繁に出てくると麻薬中毒のような傾向になると。だから、忍耐のできない人間が増えてくる。つまり、ちょっとしたことでも言われたら、ものすごい過激反応を起こしちゃって、それでわからなくなってしまう。何を言われても沈黙してしまう。何をしたらいいかもわからない、何か考えようとするけれどそのきっかけさえもわからない、という感じになってしまう人が多い。自失っていう状態。困ったことですね。小さいときからキッチリ叱られたりしていると、かなりこの状態を防げるのですが。(p.40-41)
 幼少期から叱られることに慣れていないと、その免疫的心理とでもいうべき機能が育たず、心の制御が出来なくなって意識を遮断するという自失症状となって現れる。近年の日本にはこういった症状を示す子供たちがとても多いような気がする。
 卒倒するのではないにしても、これによって判断力の欠如・即断忌避・実行能力の欠如という状態が生まれるのだという。最近の若者の、無反応的な感度の悪さも、中毒症状前期の気だるい心理状態に支配されているのかもしれない。こういった若者達に精神論で喝を入れても、何の効果もない。
 原因とすれば、家庭における権威、すなわち父権(厳父)の喪失であろう。男女の性差による役割分担の喪失でもある。

 

 

【予言を覆す日本人】
 気を付けなさい、あなたがたは破滅への片棒を担ぐことになってしまう。
 ノストラダムスの預言を実現させない為には、
 ノストラダムスの宗教的な基盤とは異なるモノが必要だ。
 生まれながらにして、神道系の習慣をもつあなたがた日本人には、
 これを覆すだけの基盤があるのだ。
 神道という宗教にあるのではなく、あなたがたが生まれ育った環境と
 あなたがたの遠い祖先からの受け伝えであるところの 「モノ」 にある。
  ・・・(中略)・・・ 。
 この遠い祖先からの受け伝えの 「モノ」 は、ひとりひとりの内側からの力の結集に他ならない。(p.187-188)
 ノストラダムスは1999年をもって予言を完結させていたのではない。キリスト教原理主義者達は、聖書にもとずく終末預言を実現すべく、現在も日々行動を積み重ねている。
   《参照》   『アメリカ帝国はイランで墓穴を掘る』 桜井春彦 (洋泉社)
            【キリスト教原理主義者とネオコン】

 忌まわしき預言を、実現させようとするのは西洋人、それを阻止できるのは日本人である。
 神道的習慣をもつ日本人の使命は、まだ終わっていない。
   《参照》   『超人「船井幸雄」の近未来予測』 柳下要司郎 (あ・うん)
            【日本の次元特性】 

 

 

【アーリオーン】
 アーリオーンについては、巻末に以下のように記述されている。(一部抜粋)
 選ばれて、未来の時から過去の時まで
 銀河を遡りたる者
 その名をアーリオーン、ARION と呼ぶ
 そして我が名もまたアーリオーン、国家機構相互媒介域の天使
 [ Angel  of Regional International Organization National ]
 ギリシャ時代にはポセイドン [ネプチューン] を父としたエネルギーで在り続け、
 拝火教 [ゾロアスター教] においてはアフラ・マズダとしてあった天使、
 東洋においては観世音菩薩、弁財天の本流として在る天使。
 日本においては高天ヶ原系列の天使、
 つまりイザナギ・イザナミと呼ばれし天使の来たれり星系の
 天の御使 [アメノミツカイ] として在る。    (p.187)

 

 

  アーリオーン著の読書記録

     『I LOVE YOU 1』

     『I LOVE YOU 2』

     『光よりの光、オリオンの神の座より来りて伝える』

     『アーリオーン・メッセージ』

 

<了>