《前編》 より

 

【サンフランシスコ講和条約の最後の一文】
 驚くべきことにサンフランシスコ講和条約の最後の一文は、こうなっています。“ DONE at the city of San Francisco this eighth day of September 1951, in the English, French, and Spanish languages, all being equally authentic, and in the Japanese language. ”この一文を発見して私の正直な感想は「やられた!」です。もしかしたらこのことに気がついた日本人は55年たって私が最初ということなのでしょうか? (p.192)
 正確に訳せば、「正文は英語、フランス語、スペイン語だけであり、日本語版も作成した」という意味にしかならないという。
 ところが、和訳では、「千九百五十一年九月八日にサン・フランシスコ市で、ひとしく正文である英語、フランス語及びスペイン語により、並びに日本語により作成した」とされている。これでは、日本語版もまるで正文のように日本人に読ませる訳文です。「やられた!」です。(p.193)
 もちろん、そういう意図的な誤訳は連合国側も承知の上で、もしくは連合国によるもので、これにより見えない情報コントロールを続けたということでしょう。(p.197)
 日本の政治経済の有り様を良く知っている大人たちにとって、「属国・日本」状態は分かりきったことであるけれど、独立が確定したと思わされていた「サンフランシスコ講和条約」にそんなカラクリがあったというのは、今更ながら、「なるほどねぇ」と思ってしまう。
 全文とその和訳は右記 ⇒ 日本国との平和条約(サンフランシスコ平和条約)
 まだある。

 

 

【二つの語彙】
 アメリカ合衆国が大英帝国から独立した時の独立宣言(Declaration of independence)には、・・・中略・・・はっきりと、full power という文言と、independent という言葉が書かれています。
 このどちらの語彙も、サンフランシスコ講和条約の文言にはありません。独立宣言の名文を暗記するほど読んだであろうアメリカ合衆国のトップが、わざわざ full power , independent という言葉を避けたこと自体が日本の独立を承認していないということを示唆しているでしょう。(p.199-200)
 苫米地さんの著作は、常に「脱・洗脳」を主たる目的として記述されているけれど、「日本人は、戦後一貫してこのように洗脳されてきたのだよ」という政治的実例を知ってもらうために、苫米地さんは、このような具体的事実を提示してくれている。
 日本の政治・経済に仕掛けられた支配(洗脳)網は、未だに解かれていないけれど、21世紀は日本が中心となって国際社会を駆動させる役割を担うことになるのだから、「闇の支配者」による「日本・永久封じ込め」は、意外な手順で解かれることになるのかもしれない。
 最後に、苫米地さんの政経関連の著作をリンクしておきます。
    《参照》   『経済大国なのになぜ貧しいのか?』 苫米地英人 (フォレスト出版)

 

 

 

 

【追記】
 破綻に向かっているにも関わらずいまだに地球支配に全力を注いでいる「闇の支配者」たちが、何故、これほどまでに日本の独立を拒み、作為的にこれを封じてきたのか、その根本的な理由は、過去の読書記録に何度も書き出してきたけれど、最近、この読書記録を読むようになった人のために、3つだけリンクしておきます。レプティリアンとしての「闇の支配者」たちの歴史と実態は、以下のリンクから全部辿れば分かるでしょう。
    《参照》   『船井幸雄がいままで口にできなかった真実』 船井幸雄 (徳間書店) 《後編》

             【ヴェネチアを見落としている世界史】

             【「セシル家」をキーに見えてくるもの】
             【世界首都:英国のシティ】
 
    《動画》   アルシオン-プレアデス <その3>
 

 

                    <了>