皆さま
僕は考え事などを
するときは必ずと
いっていいほど
散歩に行きます。
歩きながら考えると
なんだかスムーズ
なんですよね。
本日もよろしくお願いします。
初めましての方は、こちらから自己紹介を兼ねた
僕の物語をお読みいただくことができます。
では、書いていきます。
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「人間不信のオウムが使命を生きる物語⑲」
前回のお話しはこちらからご覧ください。
オウムのちゃまみつの
活動によって、
虐待を受けていたはずの
オウムたちも次第に
元気になっていきました。
それより、恐怖感や
不安感でいっぱいだった
オウムのちゃまみつが
ますます元気になっていたのです。
ある日、看板教室が盛り上がるように
なってしばらくした頃、
オウムのちゃまみつの
最初の飼い主である
人間がオウムを連れて
やってきたのです。
オウムのちゃまみつは
すぐにそれに気が付きました。
背中の羽が燃やされるような
熱さを感じています。
オウムのちゃまみつは
講義中でしたが、その動きを
止めざるを得なくなりました。
こんなことは初めてです。
そうして、虐待を受けていた時の
恐怖感や不安感を
思い出しました。
それは、久しぶりに
強烈なものでした。
羽を大きく揺らして
息をしています。
オウムのちゃまみつに
その後、湧いてきた
感情は「憎しみ」でした。
オウムのちゃまみつに
虐待をしていた大人は
ちゃまみつの方へ
一歩一歩近づいてきます。
オウムのちゃまみつは
無意識に後ろへ下がります。
しかし、最初の飼い主の人間を見ると
あの頃のような鬼の形相ではなく
笑顔で近づいてきます。
どうやら、元の飼い主はかつて
飼っていたオウムのちゃまみつだとは
気が付いてもいませんでした。
オウムのちゃまみつは
複雑な想いでしたが、
連れてきたオウムも
怪我をしていました。
オウムのちゃまみつに
怒りが湧きましたが、
元の飼い主は「もう虐待をやめたいんです」
「この子に看板の書き方を教えてください」と
オウムのちゃまみつに対して
頭を深々と下げました。
オウムのちゃまみつは
まるで、今までのことを
謝っているように
感じました。
それを思った瞬間に、
オウムのちゃまみつは
この元の飼い主を許すことにしました。
オウムのちゃまみつは
虐待を受けていたことを
許したのです。
【~続く~】
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。