皆さま
どちらかと言うと眠りの浅い
タイプの僕でしたが、
ここのところ眠る時間が
増えてきています。
起きると割とスッキリとは
しているようなのですが、
体質が変わったのでしょうか。
本日もよろしくお願いします。
初めましての方は、こちらから自己紹介を兼ねた
僕の物語をお読みいただくことができます。
では、書いていきます。
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「人間不信のオウムが使命を生きる物語⑫」
前回のお話しはこちらからご覧ください。
白いおじいさんは急いで
坊主頭のおじいさんの
看板屋に向かいました。
中では小柄な青年が
何やら作業を行っていました。
白いおじいさんは店の中へ
入っていきました。
「あれ、どうしましたか?」
小柄な青年はとぼけた感じで
白いおじいさんに聞きます。
「ここにオウムがいるだろ?すぐに返しなさい」
小柄な青年は驚いています。
「オ、オウムが看板書くわけないじゃないですか」
白いおじいいさんの表情が変わります。
「なんで、オウムが看板を書くことを知っているんだ?」
「あ、いやその」
白いおじいさんは大きな声で呼びました。
「ちゃまみつ!ちゃまみつ!迎えに来たぞ!」
オウムのちゃまみつは
坊主頭のおじいさんに
見張られながら
看板を書いていましたが、
懐かしい声に、反応して
大きく鳴きました。
「おー、その声はちゃまみつだ!」
白いおじいさんは声が聞こえる
部屋の方へ入っていこうとしました。
しかし、小柄な青年がそれを
阻止します。
「勝手に入ってもらっては困ります」
白いおじいさんは怒りました。
「勝手にちゃまみつを連れだしたのはお前らだろ!」
白いおじいさんはすごい迫力でした。
普段はとても優しい雰囲気でしたが、
この時ばかりは違います。
小柄な青年もおののいています。
そうして、オウムのちゃまみつのいる
部屋の戸を開けました。
そこには、オウムのちゃまみつと
困惑した表情を浮かべる
坊主頭のおじいさんが
いました。
すぐにオウムのちゃまみつは
白いおじいさんの元へ
飛んできました。
白いおじいさんはオウムのちゃまみつに
怪我がないことを確認しました。
坊主頭のおじいさんは
謝ってきました。
とても勝手な言い分でしたが、
白いおじいさんは大きく息をついて
2人のことを許すことにしたのです。
その日からまた、オウムのちゃまみつと
白いおじいさんのいつもの
生活が戻ってきました。
しかし、オウムのちゃまみつの
不安感や恐怖感は
今回の件で、悪化しているようでした。
最初の飼い主に暴力を振るわれていたことが
きっかけでしたが、それを
思い出させて増幅されている
ようでした。
とても怖がりになっているのです。
白いおじいさんは毎日
オウムのちゃまみつに
暖かい言葉をかけるように
しました。
オウムのちゃまみつは
少しずつ心が落ち着いていく中で
ある気持ちが湧いてくることに
気が付いていました。
【~続く~】
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。