皆さま

 

最近、長らく休業されていた

 

近所の焼鳥屋さんが営業を再開しました。

 

応援をしようというよりも、

 

とてもおいしいので

 

楽しみが増えて幸せであります。

 

初めましての方は、こちらから自己紹介を兼ねた

僕の物語をお読みいただくことができます。

【まとめ】不安な人生から安心の人生に転換した僕の物語

 

では、書いていきます。

 

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「人間不信のオウムが使命を生きる物語⑧」

 

前回までのお話しはこちらからご覧ください。

人間不信のオウムが使命を生きる物語①

人間不信のオウムが使命を生きる物語②

人間不信のオウムが使命を生きる物語③

人間不信のオウムが使命を生きる物語④

人間不信のオウムが使命を生きる物語⑤

人間不信のオウムが使命を生きる物語⑥

人間不信のオウムが使命を生きる物語⑦

 

オウムは嬉しい気持ちというより、

 

驚きのあまり唖然としています。

 

怒られると思って書いた

 

看板が白いおじいさんに

 

褒められているのです。

 

しかも、白いおじいさんは

 

オウムに名前をくれようと

 

しています。

 

オウムは昔の暴力的な飼い主に

 

名前らしきものを

 

もらったことは覚えていますが、

 

あまりの恐怖感を伴う生活で

 

記憶が残っていませんでした。

 

オウムにとっては初めての

 

名前となります。

 

オウムはそれを考えると

 

とても辛い日々でしたが、

 

今はとても嬉しいことが

 

起きていると理解できました。

 

これは、嬉しいという感情だと

 

わかったのです。

 

オウムは白いおじいさんを

 

見ながら、こんな時は

 

どうすればいいのだろうと

 

考えていました。

 

オウムは「ありがとう」って

 

人間は言うんだと思い出しました。

 

それを真似てオウムは鳴いてみました。

 

しかし、もちろん白いおじいさんには

 

うまく伝わりません。

 

白いおじいさんはオウムが鳴く姿を見て

 

なんと言っているかはわかりませんでしたが、

 

オウムが喜んでいるということは

 

感覚としてわかりました。

 

白いおじいさんはとても暖かな気持ちに

 

なりました。

 

白いおじいさんの表情はシワで

 

さらにくちゃくちゃになっています。

 

そうして、たくさんオウムを

 

なでています。

 

白いおじいさんは考えている様子で、

 

「さっきのお前の鳴き声・・・」と

 

言いながら

 

「ちゃまみつって聞こえたな」

 

「そうしよう」

 

「お前は今日からちゃまみつだ」

 

オウムが渾身のお礼を伝えようとした

 

鳴き声は、白いおじいさんには

 

「ちゃまみつ」と聞こえたようでした。

 

「ちゃまみつ」と白いおじいさんが

 

オウムに声をかけると

 

オウムは嬉しそうにします。

 

それからオウムのちゃまみつと

 

白いおじいさんは共同で

 

看板を書いていきます。

 

オウムのちゃまみつが

 

看板の上で筆をくわえて

 

ホバリングのように

 

器用に羽を羽ばたかせている姿は

 

見事なものでした。

 

そうして、特にオウムのちゃまみつが

 

書いた看板は高い評価を得るように

 

なったのです。

 

それからは自然と書くのは

 

オウムのちゃまみつの仕事に

 

なっていきます。

 

売上があがるようになった

 

白いおじいさんの看板屋さんは

 

地域でも評判となり

 

どんどんと規模を拡大していきます。

 

でも、そうすると良いことばかりでは

 

ありません。

 

他の看板屋さんからは良くない

 

噂を流されたりするように

 

なっていきました。

 

それによって、白いおじいさんは

 

心を痛めています。

 

それを感じ取ったオウムのちゃまみつも

 

白いおじいさんに寄り添います。

 

とうとう白いおじいさんの

 

看板屋さんは地域で一番の

 

人気を誇るようになったのです。

 

そうして、ある日の夜

 

オウムのちゃまみつが看板を

 

書いていると、気配を感じます。

 

オウムのちゃまみつは以前の

 

飼い主から暴力を受けていたこともあり

 

とても敏感でした。

 

オウムのちゃまみつは筆を

 

置いてしまいました。

 

「どうしたんだ?ちゃまみつ」

 

白いおじいさんは心配そうに

 

オウムのちゃまみつに

 

話しかけます。

 

オウムのちゃまみつは

 

少し怯えた表情で

 

鳴きました。

 

白いおじいさんはそれが

 

ポジティヴなそれではないと

 

わかったようです。

 

オウムのちゃまみつの視線の先に

 

白いおじいさんが目をやると

 

そこには窓の隙間から見ている

 

何者かの人影が去っていくのが

 

見えました。

 

【~いったん終わり、いつかに続く~】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。