皆さま

 

どんどん幸せになろうとすると

 

逆側にある恐怖感が湧いてきました。

 

きっと僕にある昔の記憶、傷が

 

うずいているのでしょうね。

 

しっかりと癒して、さらに幸せに

 

なっていこうと思います。

 

初めましての方は、こちらから自己紹介を兼ねた

僕の物語をお読みいただくことができます。

【まとめ】不安な人生から安心の人生に転換した僕の物語

 

では、書いていきます。

 

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「人間不信のオウムが使命を生きる物語⑥」

 

前回までのお話しはこちらからご覧ください。

人間不信のオウムが使命を生きる物語①

人間不信のオウムが使命を生きる物語②

人間不信のオウムが使命を生きる物語③

人間不信のオウムが使命を生きる物語④

人間不信のオウムが使命を生きる物語⑤

 

オウムはまっさらな看板の前で

 

墨がしたたり落ちる筆をくわえています。

 

オウムは勝手に看板を書いたら

 

白いおじいさんに怒られるかもしれないと

 

思いましたが、

 

もう身体が動いているようでした。

 

オウムは大きな羽を広げて

 

看板の真上で飛んでいます。

 

そうして、ゆっくりと

 

降下していき

 

くちばしでくわえた筆で

 

器用に看板に文字を

 

書いていったのです。

 

文字が分からないオウムは

 

納品するために置いてある

 

白いおじいさんが書いた

 

居酒屋の名前を真似て

 

書きました。

 

オウムは少しの罪悪感はありましたが、

 

とてもやりたいことだったので

 

満足気な表情を浮かべています。

 

オウムはしばらくの間、

 

余韻にひたっていました。

 

しかし、そろそろ片づけて

 

眠りにつかなくてはと

 

オウムは感じていました。

 

オウムは自分で書いた

 

看板を片づけようと

 

くちばしで移動しようとしますが

 

それは重く、びくともしませんでした。

 

オウムは恐怖感を感じました。

 

「白いおじいさんに嫌われる」

 

「もうここにはいられなくなる」

 

「また誰かにひどい暴力にあう」

 

オウムは以前の飼い主から

 

暴力を受けていたこともあり、

 

ネガティヴな感情が思い出されて

 

いるようでした。

 

オウムはその場であたふた

 

し始めます。

 

「せっかく白いおじいさんと出会えたのに」

 

「せっかく看板を書くという好きなことをみつけたのに」

 

オウムは恐怖感のあまり

 

まだ起こっていない未来について

 

ネガティヴにどんどん考えているようでした。

 

オウムの身体は重たい汗で

 

ベタベタになっています。

 

しばらくその場でオウムは

 

考え込みましたが、

 

やがて諦めて自分の部屋へ

 

戻っていったのです。

 

数時間後、白いおじいさんの

 

足音が聞こえてきます。

 

【~続く~】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。