皆さま

 

毎日いい日が続きます。

 

まさか、自分に毎日

 

散歩をしているだけで

 

幸せを感じるような

 

日々がやってくるとは

 

思ってもいませんでした。

 

初めましての方は、こちらから自己紹介を兼ねた

僕の物語をお読みいただくことができます。

【まとめ】不安な人生から安心の人生に転換した僕の物語

 

では、書いていきます。

 

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「人間不信のオウムが使命を生きる物語③」

 

前回のお話しはこちらからご覧ください。

人間不信のオウムが使命を生きる物語①

人間不信のオウムが使命を生きる物語②

 

感情を感じることが

 

できるようになった

 

オウムは白いおじいさんの

 

家で餌と水をもらって

 

生活をしていました。

 

人間が怖いオウムは

 

白いおじいさんの

 

優しさに気が付き始めています。

 

そうして、「安心」という

 

感情をオウムは知り始めました。

 

白いおじいさんはそれでも

 

無理にオウムに近づこうと

 

しませんでした。

 

初日に比べると随分と距離が

 

近くなりました。

 

オウムの人間に対する

 

怯えが弱まってきていました。

 

ある日のこと、

 

オウムがいつものように

 

餌を食べて水を飲んで休んでいると

 

外からオウムが聞いたことの

 

ないような音がしてきました。

 

「ゴロゴロ」という雷の音でした。

 

「ゴーゴー」という雨が激しく

 

地面を叩く音も聞こえてきました。

 

オウムはその外の荒天に

 

恐怖感を感じていました。

 

羽も毛羽立っているようです。

 

身体もブルブルと震わせています。

 

オウムは人間からの

 

虐待によって

 

人間だけではなく

 

様々なことに

 

恐怖や不安を感じやすく

 

なっているようでした。

 

そこへ、白いおじいさんが

 

部屋に入ってきました。

 

人間が怖いオウムでしたが、

 

白いおじいさんに対して

 

「安心」を感じたことがあり

 

「助けてほしい」という

 

感情がオウムに湧いてきていました。

 

白いおじいさんは怖がっている

 

オウムを見て、

 

「この音は雷と雨だ、大丈夫だぞ」と

 

優しく言ってくれました。

 

オウムはそれに応えるように

 

鳴いています。

 

「しばらくしたら静かになるからな」

 

白いおじいさんがオウムに

 

少し近づきました。

 

その時、大きな雷の

 

「ドカン!」という音が

 

しました。

 

それにとても驚いた

 

オウムは瞬間的に

 

跳びはねました。

 

オウムは本能的に

 

白いおじいさんの方へ

 

跳んだのです。

 

白いおじいさんは

 

あの優しい両手で

 

オウムを受け止めます。

 

「怖かったか。もう大丈夫だぞ」

 

白いおじいさんは

 

にっこりと笑って

 

オウムに語りかけました。

 

そうして、白いおじいさんは

 

恐怖に包まれた

 

オウムの身体を優しく

 

なでてくれました。

 

オウムの毛羽立った羽は

 

落ち着き始め

 

オウムがほんの少しだけ

 

笑っているような

 

表情を浮かべたのです。

 

オウムがそんな表情を

 

見せるのは白いおじいさんの

 

家に来て初めてでした。

 

白いおじいさんは

 

そのことをとても

 

嬉しく思いました。

 

そうして「ずっとここにいていいからな」と

 

笑みを浮かべて

 

オウムに言いました。

 

オウムはそれを聞いて、

 

胸の中に白い光を

 

確かに感じました。

 

その光はポワッと暖かな

 

ものでした。

 

オウムはこの感覚を

 

忘れないと

 

その時思いました。

 

オウムと白いおじいさんとの

 

間に確かな絆が

 

生まれ始めています。

 

【~続く~】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。