(IBDプラス2022/9/16より抜粋引用)
今回、マウスを用いた実験で、口から飲み込んだ歯周病原細菌が腸で取り込まれ、腸内細菌の影響を受けて活性化したヘルパーT細胞が口へ移動し、歯周病の発症と重症化を引き起こすことを解明しました。
歯周病原細菌をマウスの腸に入れると、歯周病原細菌に応答するTh17細胞(責任Th17細胞)が腸で活性化することがわかりました。
その後、責任Th17細胞は腸から歯周病原細菌が感染している歯肉へ移動し、歯周病の発症と重症化を引き起こすことが明らかになりました。
また、ある種の抗生物質によってマウスの腸内細菌が乱れてしまうと、責任Th17細胞の活性化が増強され、歯周病が重症化することがわかりました。
一方で、歯周病の発症を抑える別種の抗生物質があることも明らかになりました。
(抜粋引用ここまで)
現段階ではマウスの実験で確認できた段階ですが、今後、腸内細菌をターゲットとした治療薬剤による新しい歯周病の予防や治療法の開発に期待が持てるニュースであると思います。
以上、「歯周病治療薬への光がみえた!?」のお話でした。