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屋上の道化たち
島田荘司 著
講談社
島田荘司さんの本格推理小説 御手洗潔シリーズ、第28作です。2016年4月に刊行された本です。
01. 占星術殺人事件
02. 斜め屋敷の犯罪
03. 御手洗潔の挨拶
04. 異邦の騎士
05. 御手洗潔のダンス
06. 暗闇坂の人喰いの木
07. 水晶のピラミッド
08. 眩暈
09. アトポス
11. 御手洗潔のメロディ
12. Pの密室
13. 最後のディナー
14. ハリウッド・サーティフィケート
15. ロシア幽霊軍艦事件
16. 魔神の遊戯
18. 上高地の切り裂きジャック
19. ネジ式ザゼツキー
20. 龍臥亭幻想 上巻・下巻
21. 摩天楼の怪人
22. 溺れる人魚
23. UFO大通り
24. 最後の一球
25. リベルタスの寓話
26. 御手洗潔と進々堂珈琲
27. 星籠の海 上巻/星籠の海 下巻
28. 屋上の道化たち
帯、裏表紙に書かれた説明
御手洗潔シリーズ 50作目!最新書下ろし長篇
自殺するはずのない男女が、必ず飛びおりて死に至るーーー。
行ってはいけない屋上とは?
強烈な謎と鮮烈な解決!
これぞ本格ミステリー!
レビュー
419ページの長編ミステリー作品です。帯に書かれた「シリーズ 50作目」が謎ですが...短編を1作と数えた場合に 通算で50作目という意味でしょうか。
苦行者(=犯人?看板?)の語りと、被害者の物語が 交互に進む物語。T見市、キャラメルの看板が見える、見つめる田辺信一郎。大学4年生から2年間暮らした部屋を出ていく信一郎。機械仕掛けのキャラメルの看板。キャラメルを作っていた製菓メーカーの変遷。誘拐事件。毒物混入。キャラメルの看板は苦悶の表情でとまっていた。Y家電に入社した当時の信一郎。パワハラ、サービス残業の強要、直属上司の自殺で職場不信。その後、クビになりバイトで食いつなぐようになった。
不動産会社に勤務する信一郎が、付き合っていた銀行勤務の岩木俊子との日々。岩木俊子が屋上の花に水をやりにいき、屋上から飛び降り自殺(?)した。数日後、同じビルの「誰もいない」屋上から、男性行員・小出順一が飛び降り自殺(?)した。その銀行では、銀行強盗があり、その時に金庫室にいたのが岩木と小出だった。
徐々に色々なことが明らかになるところとか、さっすが 島田荘司先生っ!という感じです。もう時間を忘れて、一気に読んでしまいました。場所は鶴見ですかね。京急の駅で、横浜と川崎の間。キャラメルメーカーはグリコですかね。一粒〇〇メートルって キャッチフレーズなので。
残り3分の1(150ページ)ぐらいで やっと 御手洗と石岡が登場。本事件は、御手洗潔のメロディに収録された短編「SIVAD SELIM」の頃に起きた事件。新聞記者・小鳥遊(たかなし)が相談者。小鳥遊の弟(刑事)が関わる事件。最終的には御手洗が華麗に謎解きして 終了...。
関西出身の方、御手洗と石岡ペアが活躍する御手洗シリーズが好きな方、島田荘司ファンの方にはお勧めの作品です。
コロナウィルス感染者数、過去最多更新
ここ数日、コロナウィルスの感染者数が過去最多を更新している某国。
某国の首都でも、過去最多を更新しているのに「第2波」と認めない(?)、都知事。
グラフを見れば、4月頃のピーク以上に新規感染者数が増えているのに、「重症患者が少ない」「まだまだ医療体制は破綻していない」などと・・・。正直に、「首都封鎖して補償するお金が無いから何もできない」と言えばいいのに。都知事選が先日終わり、断トツで2期目に入ったから、「しばらく安泰」っと思っていらっしゃるのかしら?
GoToトラベルで旅行業・ホテル業などを救おうとして、二転三転でGoToキャンセルと揶揄されてしまった与党。
せっかく今日から4連休なのに・・・しばらくおとなしくしておきましょうか。